著者
緒方 健人 佐藤 理史 駒谷 和範
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では、既存の短編小説を模倣利用した、超短編小説の自動生成を目指す。最も単純な模倣は、完全な複製である。しかしながら、複製した文章の一部を改変することで、単純な模倣から脱却し、創作に近づけていくことができると考えられる。本発表では、星新一のショートショート作品からいくつかの文を抜き出し、その一部を変化させたり、置換したりすることで、新たなる超短編小説が生成できる可能性を示す。
著者
松井 彰彦 金子 能宏 川越 敏司 関口 洋平 田中 恵美子 西倉 実季 福島 智 森 壮也 両角 良子 山下 麻衣 澤田 康幸 遠山 真世 井伊 雅子 石川 竜一郎 岡崎 哲二 澤田 康幸 清水 崇 遠山 真世 長江 亮 星加 良司 山下 麻衣 臼井 久実子 加納 和子 川島 聡 河村 真千子 倉本 智明 栗原 房江 坂原 樹麗 佐藤 崇 瀬山 紀子 長瀬 修 山森 哲雄
出版者
東京大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2007

いわゆる「障害者」のみならず、長期疾病者や顔にあざのあるユニークフェイス等、制度と制度の狭間に落ち込んでいる人々にも焦点を当て、彼らが直面する社会的障害の共通項を探った。ゲーム理論や障害学を用いた理論研究に加え、障害者団体や地方自治体を通じた障害当事者およびその家族への調査、企業を対象とした調査、長期疾病者を対象とした調査、ネパールやフィリピンでの海外調査を展開し、報告書にまとめた。
著者
松本 敏治 崎原 秀樹 菊地 一文 佐藤 和之
出版者
The Japanese Association of Special Education
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.263-274, 2014

本研究では、自閉症スペクトラム児(ASD)・知的障害児(ID)・定型発達児(TD)の方言使用について、国立特別支援総合研究所の研修受講者、および近畿・四国・九州の特別支援教育関係教員を対象にアンケート調査を実施した。さらに、高知市内の特別支援学校(知的障害)の教員に、担当する個別の児童生徒の土佐弁語彙と、対応する共通語語彙の使用程度の評定を求めた。また、調査1の回答者に対してASD・ID・TDへの自身の方言使用程度についてアンケート調査を行った。結果は、1)すべての調査地域でASDの方言使用はID・TDにくらべ少ないと評定された。2)高知においてASDの方言語彙使用は非ASDに比べ顕著に少なかった。3)教師による方言は私的な場面でのTDへの話しかけで多用され、学校場面でのASDおよびIDへの話しかけにおいては減少していた。これらの結果について、方言の社会的機能の側面から考察を加えた。
著者
石田 尚 善甫 啓一 上道 茜 松原 悠 埴生 孝慈 尾澤 岬 天野 千恵 榎田 翼 佐藤 翔 西浦 ミナ子 赤瀬 直子 三波 千穂美 逸村 裕 山田 信博
出版者
北海道大学高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
no.11, pp.63-73, 2012-06

In the last decade, scientists are expected to present their researches. It is symbolized as the term:"science communications" and "inter-discipline communications." We suggest and explain "PresentationCompetition of Graduate Students" (PCGS). In October 2011, we, Tsukuba Graduate students’Network, conducted PCGS during a university festival and proved its effects. As results, various multidisciplinecommunications have been promoted among University of Tsukuba. In our university, thereare few cases of the collaborated researches which leverage the opportunities that the university hasalmost every discipline. In this paper, we suggest PCGS as a solution of the problems and demonstratethe details about the implementation plans, strategies and results. We also inspect the impacts asevaluations with the interviews of each concerned, e.g. speaker, judge and visitor. We expect that thePCGS will be held at other universities.
著者
佐藤 理史 加納 隼人 西村 翔平 駒谷 和範
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.5, pp.1-9, 2013-07-11

大学入試センター試験 『国語』 の現代文で出題される,いわゆる 「傍線部問題」 を解く方法を定式化し,実装した.実装した方法は,「評論」 の 「傍線部問題」 の半数を正しく解くことができた.We have formalized and implemented a method for solving questions about underlined segments in contemporary Japanese language, National Center Test for University Admissions. The method can solve a half of these questions in "critical essay" correctly.
著者
佐藤 健 市瀬 龍太郎 宮尾 祐介 狩野 芳伸
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

計画の当初において、手動によってPROLEGにより短答式問題を解けることを確認した。しかし、そこで作った、自然言語文から得られる述語とPROLEGの述語をつなぐ橋渡しルールについては、問題適用範囲が狭く、新しい問題に対応できないことが分かった。そこで、橋渡しルールとは別の手法を検討したが、うまくいかなかったため、自然言語で書かれた短答式問題に対して、述語の質問を行い、その述語の変数に対応する値を答えるという質問応答システムを使うことを考案し、初期的な実験を行った結果、ある程度の値の代入を得られることが分かったが実用性にはまだ検討が必要であることがわかった。
著者
佐藤 学
出版者
東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター
雑誌
年報
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.7-13, 2012-03-31

学校教育高度化センター主催シンポジウム 社会に生きる学力形成をめざしたカリキュラム・イノベーション : 理念と方向性
著者
時実 象一 井津井 豪 近藤 裕治 鶴貝 和樹 三上 修 野沢 孝一 堀内 和彦 大山 敬三 家入 千晶 小宮山 恒敏 稲田 隆 竹中 義朗 黒見 英利 亀井 賢二 楠 健一 中西 秀彦 林 和弘 佐藤 博
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.555-567, 2011 (Released:2011-12-01)
参考文献数
40
被引用文献数
2

現在海外では科学技術医学分野における主要学術雑誌の論文はほとんどPDFとともにHTMLでオンライン公開されている。これらは内部的には各種SGMLまたはXMLで編集されているが,外部に対しては,ほとんど米国医学図書館(National Library of Medicine: NLM)が策定したNLM DTD(NLM Journal Archiving and Interchange Tag Suite)にしたがったXMLで流通している。しかし日英混在の書誌・抄録・引用文献情報を持つわが国の多くの学術論文は,英語世界で生まれたNLM DTDで適切にXMLで表記することができなかった。筆者らはこのNLM DTDを,日本語を含む多言語に対応できるよう拡張するためのワーキング・グループSPJ(Scholarly Publishing Japan)を結成し,米国のNLM DTDワーキング・グループと連携しながら検討・提案を行った。その結果は2011年3月にNISO(National Information Standards Organization)のJATS(Journal Article Tag Suite)0.4(NLM DTD 3.1が移行)における多言語機能として公開された。本稿では,学術論文におけるSGML,XMLなどマークアップ言語の利用の歴史を振り返るとともに,SPJの活動の経緯,実現したJATS 0.4の概要について述べる。
著者
中川 靖枝 原島 恵美子 森 貴芳 佐藤 学 辻 啓介
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.704-709, 1999-11-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
18

サイリウムを配合する粉末飲料の便性に与える影響を検討するために,正常便性の青年期女性を対象に,それぞれサイリウムの摂取量を変化させて,排便状況への影響を調べたところ,サイリウムの便性改善作用が確認された.正常便性者に対して,サイリウム4g以上の摂取では,目視による観察により排便量の有意な増加がみられ,また,8gの摂取では排便回数の有意な増加が認められた.日本人で不足している食物繊維の摂取を補うとともに,排便状況の改善に対する有効性および安全性が示された.
著者
佐藤(大久保) 梢 高野 愛 高娃 安藤 秀二 川端 寛樹
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.3-14, 2019-03-25 (Released:2019-04-18)
参考文献数
130
被引用文献数
6 7

Tick and mites have many endogenous microorganisms, some of which are pathogen. Recently, emerging and re-emerging infectious diseases have been reported in Japan, and prevention and control of the disease have been taken. In this session, we would like to introduce the outline of tick-borne infectious diseases reported in Japan from the viewpoint of medical entomology.
著者
樽矢 裕子 濱本 洋子 佐藤 鈴子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.4_25-4_35, 2015-09-30 (Released:2016-02-28)
参考文献数
30

本研究は,高齢患者の退院前カンファレンスの場で訪問看護師が実践しているケアの継続に向けたアセスメントのプロセスを明らかにすることを目的とした。訪問看護師12名に半構造化面接を行い,修正版グラウンデッドセオリーアプローチを用いて分析した。その結果,訪問看護師は,《患者・家族が望む生活にあわせたケアにする》《ケアを患者・家族自身のことと思えるようにする》《ケアの負担に配慮する》ことを通して,訪問看護師が【患者・家族に受け入れられる関係をつく(る)】っていた。さらに,在宅療養開始後の《トラブルを予測する》《トラブルに備える》アセスメントをし,【患者・家族に受け入れられる関係を維持できるように備え(る)】,在宅ケアにかかわる【専門職間の協力関係をつくる】 ことによってケアの継続をしようと考えていた。このアセスメントのプロセスは,患者・家族の在宅療養に対する不安の軽減に有用と考えられた。
著者
熊谷 岳文 楢原 菜穂子 佐藤 英治 木平 孝高 藤村 よしの 小嶋 英二朗 小川 祥二郎 伊達 有子 鶴田 泰人 吉富 博則 井上 裕文
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.141, no.4, pp.599-610, 2021-04-01 (Released:2021-04-01)
参考文献数
14

Elneopa NF No. 1 and No. 2 infusions are total parenteral nutrition solutions packaged in four-chambered infusion bags. They have been used as home parenteral nutrition, with various drugs injected into the infusion bags, for treating patient symptoms. In this study, we investigated the stability of six drugs, including famotidine, scopolamine butylbromide, furosemide, bromhexine hydrochloride, betamethasone sodium phosphate, and metoclopramide hydrochloride in the infusion bags under dark conditions at 4℃ for 7 days. Additionally, we developed a high-performance liquid chromatography method to determine drug concentrations in the infusions. The concentrations of injected famotidine, scopolamine butylbromide, and betamethasone sodium phosphate remained unchanged when the four chambers of Elneopa NF No. 1 and No. 2 were opened and the infusions were mixed. Their respective concentrations in the upper and lower chambers also remained unchanged. The concentration of furosemide in the upper chamber of the No. 1 infusion bag decreased after 5 days, although no change was observed in the other chambers and the mixed infusions with the four chambers opened. The concentration of bromhexine hydrochloride slightly decreased in the upper chambers (approximately 3%) after the co-infusion but decreased significantly in the other chambers and the mixed infusions with the four chambers opened. The concentration of metoclopramide hydrochloride significantly decreased in the upper chambers after the co-infusion; however, no change in concentration was observed in the other chambers and the mixed infusion with the four chambers opened. The results of this study provide useful information on home-based parenteral nutrition.