著者
加藤栗泉著
出版者
廣文社
巻号頁・発行日
1920
著者
寳迫 巌 石津 健太郎 東 充宏 加藤 明人
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J105-C, no.12, pp.342-350, 2022-12-01

2030年以降の未来社会は,高齢化や労働人口の他,感染症などの突発的な社会課題にも対応していくことが求められる.情報通信ネットワークは,その社会課題を解決するための基盤として高度化が期待されている.特にBeyond 5Gは,超高速・超低遅延・超多数接続などの特徴をもつほか,上空や海洋への通信エリア拡張,現実世界と仮想世界の融合など,もはや単なる移動通信のためのシステムではなく,移動通信分野以外のシステムとの積極的な連携を図ることにより,これまで困難と考えられてきた社会課題の解決や社会全体の最適化を期待されている.そのため,Beyond 5Gは異分野のシステムが連携できる柔軟な構成となる必要があり,オープンプラットホームとしてのBeyond 5Gを実現する観点からアーキテクチャ技術を確立する必要がある.一方で,テラヘルツ波通信は超高速通信や稠密なエリア展開などBeyond 5Gに最も特徴を与える技術の一つであり,周波数帯の特定など国際標準化における議論も進んでいる.そこで本論文では,多様な機能をオープンに取り込み,サービスに合わせて適材適所に組み合わせたシステム構成を可能にするBeyond 5Gアーキテクチャを提案し,Beyond 5Gにおけるテラヘルツ波通信の利用ケースに着目してケーススタディを行うことにより,アーキテクチャ技術の検証を行う.
著者
次田 一代 村川 みなみ 渡辺 ひろ美 加藤 みゆき 川染 節江
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 2021年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.180, 2021 (Released:2021-09-07)

【目的】香川県の伝統的家庭料理を暮らしの背景とともに記録し、それを次世代に伝え継ぐことを目的とした。【方法】県内各地の食生活改善推進委員協力のもと、その地域に30年以上居住し、家庭の食事作りに携わった60歳以上の人を対象として、日本調理科学会作成の調査様式に従い、2013年12月〜2015年3月に聞き取り調査を行った。【結果・考察】調査から得られた香川県内の行事食は以下の通りである。①正月:あんもち雑煮、②春の初めに豊凶を占う祭礼:甘酒、押し抜きずし、ばらずし、ゆだめうどん、③ひな祭り:よもぎ餅、ひなあられ、わけぎ和え、④端午の節句:ちまきやかしわ餅、赤飯、⑤鰆の収穫時(4〜5月頃):鰆の押し抜きずし、カンカンずし、⑥半夏生:半夏のはげ団子、打ち立てうどん、⑦夏の土用:どじょう汁、⑧盆:米粉団子にあんをまぶしたもの、⑨秋祭り:ばらずし、天ぷら、酒の肴にあじの三杯、しょうゆ豆、⑩ため池の水抜き後(12〜2月頃):てっぱい、⑪小豆島にて農村歌舞伎の時(5月頃):わりご弁当。このように、さまざまな食材を用いた多彩な行事食が一年を通して食べられてきた背景には、香川県の地理・気候・風土の関与が大である。香川県は県土のおよそ半分に平野が広がり、温暖な気候であるため、米の裏作に小麦が栽培され、降水量が少ないことからため池が多く、その水ぬき作業などを共同で行ってきた。瀬戸内海では季節に応じた漁業も盛んである。行事食はこれらの農水産物や作業と関わり、貴重な米や麦の有効利用、季節ごとに収穫される大根、まんば、なんきん、いも、豆等の野菜、ため池や川の淡水魚、沿岸部での鰆、たい、ちぬを使った料理も見られた。これらの行事食を、今後も伝えていくことが重要であると考える。
著者
馬場 喜敬 中地 万里子 川合 貞子 加藤 優子 Baba Yoshiyuki Nakachi Mariko Kawai Teiko Kato Yuko ババ ヨシユキ
出版者
東京家政大学生活科学研究所
雑誌
東京家政大学生活科学研究所研究報告 (ISSN:09145192)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.27-67, 1989-03

寓話と「海上の道」 : 日本と西サモア [第Ⅲ報 : その1].馬場喜敬.「アリとキリギリス」再考 [第Ⅲ報 : その2].馬場喜敬, 中地万里子, 川合貞子, 加藤優子.児童書に採用された伝承文芸 : イソップ寓話を中心に [第Ⅱ報(その1)に続く].中地万里子, 川合貞子, 加藤優子.
著者
加藤盤斎
出版者
林伝左衛門
巻号頁・発行日
1660

注釈書。加藤盤斎著。万治3年(1660)林伝左衛門尉刊。江戸初期、伊勢物語の注釈書として主流を占めた細川幽斎の『伊勢物語闕疑抄』に盤斎が注を施したもの。巻頭に総論として「大略」を置く。承応元年(1652)に東山建仁寺に於いて講談したものとする。闕疑抄の版本は古活字本を始め、寛永11(1634)、14、16、19、慶安元(1648)、承応2、万治2など多数行われ、いずれも慶長2年(1597)の奥書を持つ。本書も慶長2年奥書本を本文として、頭書に注を入れたものである。盤斎は寛文8年(1668)には『伊勢物語抄』11冊を刊行する。さらに万治3年から寛文9年にかけて、『徒然草抄』2巻、『貞徳頭書百人一首抄』3巻、『新古今和歌集増抄』20巻、『三部抄増注』10巻、『詠歌大概注』1冊などを矢継ぎ早に刊行した。(岡雅彦)(2019.2)
著者
加藤盤斎
出版者
林伝左衛門
巻号頁・発行日
vol.[4], 1660
著者
加藤盤斎
出版者
林伝左衛門
巻号頁・発行日
vol.[1], 1660
著者
土屋 博紀 加藤 博詞
出版者
JAPANESE SOCIETY OF ORAL THERAPEUTICS AND PHARMACOLOGY
雑誌
歯科薬物療法 (ISSN:02881012)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.147-154, 1998-12-01 (Released:2010-06-08)
参考文献数
30
被引用文献数
1

Green tea catechins with the anticariogenic activity have been recently revealed to maintain their salivary concentrations after mouthrinsing. The mechanism underlying such retention in the oral cavity was studied by quantitatively evaluating the adsorption of catechins after vortex-mixing with hydroxyapatite, buccal mucosal cells, and proteins in artificial saliva. Treatment with hydroxyapatite decreased catechins in supernatants and such a decrease was more significant by coating hydroxyapatite with saliva as an experimental pellicle. When treating with mucosal cells, unwashed cells decreased catechins in ultrafiltrates more significantly than washed cells. Catechins in ultrafiltrates were decreased by treating with albumin and mucin depending on protein concentrations. These reduced concentrations in supernatants and ultrafiltrates meant the adsorption of catechins to hydroxyapatite, mucosal cells, and proteins. In structural comparison, four gallate esters were superior in the adsorptive activity to the corresponding non-esters. Concentration changes of salivary ctechins after mouthrinsing with green tea extracts showed that the retention of catechins in the oral cavity was associated with their adsorption. The present results suggested that green tea catechins are adsorbed by the teeth, pellicles and oral mucosa, and that salivary proteins such as albumin and mucin are responsible for the adsorption. The adsorbed catechins are considered to gradually be released to maintain the salivary concentrations after oral application.
著者
飯田 修平 加藤 勝行 徳田 良英 窪川 徹 阪井 康友
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.635-641, 2022 (Released:2022-12-15)
参考文献数
15

〔目的〕新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,学外での見学実習が不可能となったため,緊急措置として実施した学内の代替実習の教育効果を検証した.〔対象と方法〕理学療法学科1年生102名,臨床実習指導者の外部講師8名を対象に,主観的学習達成度と習得内容をアンケート調査した.〔結果〕情意領域,認知領域,技能領域での主観的学習達成度は,全て肯定的回答であった.得られた経験は,情意領域全般,幅広い分野の業務内容,動画を通した患者の接し方,症状,理学療法であった.得られなかった経験は,実際の患者とのコミュニケーション,現場実習の緊張感や雰囲気,詳細な患者状態であった.〔結語〕臨床実習を想定した学内での教育の質を向上させることが重要である.
著者
加藤 薫
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.90-99, 2021-09-30 (Released:2021-09-30)
参考文献数
18

本事例では,累計発行部数800万部を誇る大人気ロングセラー絵本「はらぺこあおむし」(エリック・カール作)がどのようにブランドとしてその市場を拡大していったのか,ブランド成長の変遷にそって要因を辿る。「はらぺこあおむし」は,日本では1976年に翻訳版絵本が出版された。しかし,ブランドビジネスはそれより遅れて2005年,ライセンスエージェントであるコスモマーチャンダイズィングがアメリカの企業と日本におけるエージェント契約を締結したことから始まった。今では約80社のライセンシーとともに様々な商品・サービスを提供するブランドに成長している。ライセンサーの方針の下,ライセンスエージェントとしてコスモマーチャンダイズィングのとってきたマーケティング戦略に注目しながら,ブランド市場拡大に導いた要因について考察していく。
著者
上田 和紀 加藤 紀夫
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.126-142, 2004-03-25 (Released:2010-01-04)

階層的グラフの書換えを基本原理とするプログラミング言語モデルLMNtalについて,設計の背景および関連研究を交えながら解説する.LMNtal(elementalと発音)は,並行計算や多重集合書換えをはじめとするさまざまな計算に関する概念の統合を目指して設計した言語モデルであり,(1)計算モデルとして簡明であることと,(2)多様なプラットフォームで利用可能な実用プログラミング言語のベースとなること,の両立を目指している.処理系も稼働を始めている.本解説ではなるべく多くのプログラム例を交えながら,LMNtalの言語機能について解説するとともに,他の言語や計算モデルに見られる言語機能との関連付けを行なう.関連計算モデルに言及する部分は,並行計算および論理プログラミングに関する初歩的な知識があるとよりよく理解できるあろう.しかし,LMNtal自体の言語機能やプログラム例は予備知識なしで十分理解できるように解説したい.
著者
小松 信彦 長岡 弘司 福留 厚 李 材木 天野 洋 南雲 昇 雨宮 功治 加藤 桃代
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.549-557, 1975-08-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
4

我々は前報1~3) において, 担子菌多糖Schizophyllan (略称: SPG) が諸種の急性の実験的細菌感染症に対して非特異的に感染防御効果を発揮するばかりでなく, 慢性感染症であるマウスの実験的結核症にも治療効果を示し, SPGによる網内系細胞の賦活化が抗結核作用と深い関連性があること, および Ethambutol (EB)と併用したばあい, EBの抗菌作用が加わり, よりよい治療効果をあげ得ると推察される組織像がみられたことを報告した。また前報2) において, Streptomycin (SM)とRifampicin (RFP)の単独およびそれらとSPGとの併用療法の延命効果について報告したが, 今回はそれらの病理組織学的検索の結果について述べる。
著者
馬田 一郎 伊集院 幸輝 加藤 恒夫 山本 誠一
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.163-173, 2022-06-01 (Released:2022-06-15)
参考文献数
40
被引用文献数
1

This paper examines the characteristics of face-to-face communication and online communication from the viewpoint of group co-creation. First, we review the previous studies of face-to-face communication and that of online communication to discuss the merits and demerits of each communication style. Then we present observational results of our pilot face-to-face co-creation conversation data that shows the collage nature of such interaction: the ideation process often consisted of step-by-step accumulations of fragmentary pieces of information that were incomplete and vague per se, fully utilizing the abundant nonverbal cues and a shared collaboration environment. These findings are expected to contribute to designing matching strategies of communication styles and the characteristics of collaborative tasks.
著者
難波 敦子 宮川 金二郎 大森 正司 加藤 みゆき 田村 朝子 斎藤 ひろみ
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.907-915, 1998-08-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
25

This report continues our study of post-heated and fermented tea which are produced in the northern area of South-East Asia and Japan. A search of Chinese literature for Suancha (a sour, non-salted pickled tea) reported it to be produced by hill tribes in the south-west of Yunnan province in China by a two-step fermentation process (under aerobic and anaerobic conditions) like Goishi-cha in Japan. Our study, however, clarifies that the present Suanchas are produced by a one-step fermentation process under anaerobic conditions like Lepet-so in Myanmar, Miang in Thailand and Laos, and Awa-bancha in Japan. Suancha is now produced by the Bulangzu living near Mt. Bulang in Xysanbanna and by the Daizu in Dehong province of Yunnan. Edible pickled teas, including Liangpan-tea and Yancha that is the other kinds of pickled tea in Yunnan are also discussed.
著者
佐藤 隆広 石上 悦朗 西山 博幸 絵所 秀紀 加藤 篤行 西尾 圭一郎 長田 華子 宇根 義己 鎌田 伊佐生 内川 秀二 安保 哲夫 上野 正樹 上池 あつ子
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2017-04-01

代表のわたしは、日本的生産経営システムの海外移転を評価するハイブリットモデルにもとづく現地調査をインド西部地域で実施することができた。調査を行った8社についての会社記録を作成し、インドにおけるハイブリット調査のデータベースを拡充することができた。また、分担研究者と連携研究者は、バングラデシュ・インドのコルカタの繊維産業調査、インド・アーメダバードとスーラットの繊維産業・共同組合調査、インド・デリー首都圏の繊維産業・自動車産業調査などを行うことができた。研究開始年に相応しいパイロット的な調査を複数実施できたことを特記しておきたい。研究業績としては、代表のわたしは、『商工中金』にインド進出日系中小企業の実態(2013-14年調査)を分析した論文と『経済志林』に経済産業省個票データを利用して1995~2014年度までのインド進出日系企業の動向を分析した論文を公表できた。これら2つの論文によって、インド進出日系企業の歴史的推移とその特徴を明らかにし、本共同研究の土台を構築することができた。また、分担研究者や連携研究者は、国際価値連鎖(GVC)分野においてインドのタイヤ産業や製薬産業に関して複数の論文を執筆し、新新貿易理論に関する理論的・実証的研究も複数本公表している(そのうちの1本はQuarterly Review of Economics and Financeに掲載された)。また、新しい政治経済学(NPE)分野ではインドの地主の政治力に関する実証的な研究が公表された。このほか、経営学分野では『国際ビジネス研究』にインドを事例とした新興国戦略に関する論文が掲載されたこと、地域研究分野ではインドのEconomic and Political Weeklyに縫製産業におけるコミュニティの機能を分析した論文が掲載されたことを特筆したい。