著者
水嶋 英治 吉田 右子 宇陀 則彦 白井 哲哉 逸村 裕 大庭 一郎 阪口 哲男 原 淳之 平久江 祐司 松村 敦
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究はアーカイブ技術を導入し「21世紀図書館情報専門職養成研究基盤アーカイブ」を構築するとともに日本の図書館専門職養成史を再検討することを目的とする。筑波大学図書館情報メディア系の前身組織関係資料の解明に向け、図書館情報専門職教育関係史料に関して包括的研究を実施した。本研究で遂行した研究課題は(1)文献資料・実物資料の精査と電子化のための選別・整理および文献資料補足のための聞き取り調査(2)現物資料の整理・展示および組織化、文献資料の部分的電子化、多言語インタフェース設計(3)図書館職養成史に関わる現物資料群の同定とアーカイブ活用可能性の検討(4)図書館情報学教育史の批判的再検討である。
著者
吉田 徳夫
出版者
関西大学法学会
雑誌
関西大学法学論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4-5, pp.134-158, 2006-02-28
著者
高橋 敦子 伊藤 喜誠 奥嶋 佐知子 吉田 企世子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.232-238, 1997-08-20
被引用文献数
1

品種の違いによる,果肉成分の含有量を測定し,品種の特徴を明らかにし,それらが,食味にどのように影響するかを検討した。1)日本種のはやとは西洋種より水分含有量が多く,β-カロチン,総ビタミンC,デンプンの含有量が少なかった。しかし,甘味成分の果糖が多く含有された。蒸し物,煮物は好まれなかったが,ポタージュは好まれた。2)みやこは西洋種の中で一番水分含有量が少なく,デンプン量が多い。しかしβ-カロチン,総ビタミンCの含有量が中位であった。蒸し物,ポタージュは水分量が少なく,デンプン量が多いがザラツキがあり,好まれず,煮物は好まれた。3)えびすは西洋種のうちでは水分含有量,デンプン量が多く,総ビタミンC含有量は多かった。しかしβ-カロチン含有量,ショ糖量は中位であった。煮物,ポタージュの調理法で良い評価であった。4)赤ずきんは4品種中でβ-カロチン含有最が最も多かった。またデンプン量,総ビタミンC含有量,果糖,ブドウ糖量は中位であった。すべての調理法において評価が良かった。
著者
本間 之夫 塚本 泰司 安田 耕作 大園 誠一郎 吉田 正貴 進士 恵美
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.93, no.6, pp.669-680, 2002-09-20
被引用文献数
10 27

(目的)International Prostate Symptom Score (IPSS) と BPH Impact Index(BII)の日本語訳の言語的妥当性を検討する.(方法)IPSSとBIIの日本語訳の作成を多段階の手法で行った.順翻訳の作成は,5名の泌尿器科医師と2名の翻訳者と1名の看護師が,各自で行った翻訳と日本の排尿障害臨床ガイドラインにある翻訳を討議して行った.これを2名の米語を母国語とする翻訳者によって逆翻訳し,原著者と討議した.あわせて20名の前立腺肥大症患者を対象に詳しい個人面接を行った.(結果)原作者からはおおむね同意が得られたが,大きな問題点が2つよせられた.それは,IPSSの質問文すべてにあるhow oftenが日本語訳にはない点,および,QOL indexの回答肢の日本語訳をより感情的な表現とすべきとする点であった.前者については,質問票の始めに回答は頻度で考える旨の説明文を置くことで合意が得られた.後者については,88名の患者で追加調査を行い,いくつかの選択肢についてはその訳をより感情的なものにして合意に達した.(結論)IPSSとBIIの日本語訳について言語的な妥当性を検討し,妥当と思われる日本語訳を作成した.
著者
吉田 裕美
出版者
昔話伝説研究会
雑誌
昔話伝説研究 (ISSN:02887754)
巻号頁・発行日
no.35, pp.71-86, 2016-03
著者
吉田 久美子
出版者
北関東医学会
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.119-120, 2009-02-01 (Released:2009-03-13)
参考文献数
10
著者
寺元 郁博 吉田 智一 高橋 英博
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.33-43, 2007 (Released:2007-04-10)
参考文献数
12

本稿では,WWWベースのアプリケーション開発の分野で注目されている,Ajaxと呼ばれる技術を利用したコンテンツ開発で開発効率を向上させるためのライブラリとして開発したROCOCOライブラリと,Google Maps APIの利用に特化した上位ライブラリのROCOCO Google Mapsについて報告する.ROCOCOライブラリは,XML HTTP通信,JSONP通信,グラフ表示およびマトリクス表示の各機能を持つ.またROCOCO Google Mapsは,生成時に基本的な操作を行うためのメニューを自動生成する機能と,メッシュ塗り潰し画像と地図とを重ね合せて表示する機能を持つ.また,ROCOCO Google Mapsを用いることによる開発効率向上を確認するため,このライブラリを用いて,Webサービスが提供されている水稲生育予測システムおよび露地野菜適作判定支援システムを利用したAjaxコンテンツを開発し,これらのコンテンツ開発ではコード行数が大幅に減少し,コンテンツ開発の効率が向上したのを確認した.
著者
相良 恒太郎 吉田 有貴子 西堀 正英 国吉 久人 海野 徹也 坂井 陽一 橋本 博明 具島 健二
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.35-39, 2005-05-25 (Released:2010-06-28)
参考文献数
13

A phylogenetic analysis, based on the complete nucleotide sequences of the mitochondorial control region (D-loop), was conducted on Mola mola occurring around the Japan coast. Two significantly distant clades (bootstrap value 914, based on 1000 replicates) were recognized. One consisted of 19 specimens with 812-814 by D-loop sequences that were collected from geographically wide spread locations around Japan (Aomori to Kagoshima). The other clade consisted of 3 specimens (all greater than 2 m in total length) collected from the Pacific coast of eastern Japan and characterized by 817 by D-loop sequences with many nucleotide substitutions compared with the former clade (ca.100 positions).
著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.95, no.11, pp.830-834, 2000-11-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
11

かって, 米や麦の乏しい奄美諸島から沖縄にかけて, ソテツの実を原料とするナリ味噌, ヤナブ味噌なる特異な味噌が存在することは, 僅かに聞き及んでいたが, その詳細についてはほとんど知られていなかった。筆者は, 奄美の伝統的発酵食品の歴史と技術の紹介として, 焼酎, 酢 (1) に続いて, 今回は味噌・醤油・ミキと口かみ酒について, 詳細に述べていただいた。ソテツ味噌以外にも, きわめて多くの味噌類, 醤油類の存在, 離島の人々が生活の中から生み出した, 発酵法によるソテツの実 (ナリ) と幹からの毒成分の除去法など大変興味深い。また, 生のサツマイモのおろしを使うミキづくりも興味は尽きない。
著者
伊藤 大輔 新海 陽介 三木 直子 加藤 友紀 近藤 忠雄 吉田 久美
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.455-460, 2007

The sepals of Hydrangea macrophylla show various colors from red through purple to blue and famous for its easy color change. However, any colored sepals consisted of the same components; one anthocyanin, delphinidin 3-glucoside (1) and three co-pigments, 5-O-caffeoylquinic acid (neochlorogenic acid, 2), 5-O-p-coumaroylquinic acid (3) and 3-O-caffeoylquinic acid (chlorogenic acid, 4). For blue color development, Al^<3+> has been clarified to be essential and we obtained stable blue solution by mixing 1, 2 and Al^<3+>. However the mechanism of flower color variation and the chemical structure of the blue pigment are still obscure. To clarify the color variation of hydrangea, we established "Single Cell Analysis Method". After recording the absorption spectrum of a cell, the vacuolar pH of the cell was measured by using a microelectrode. By micro-HPLC technique, the composition of 1-4 and Al^<3+> was determined. Combining the results, we could reproduce the cell color from blue to red by mixing the components in various pH aq. solutions.
著者
植松 夏子 柴原 弘明 岡本 妙子 木下 早苗 眞野 香 青山 昌広 西村 大作 伊藤 哲 吉田 厚志
出版者
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.764-769, 2012

直腸癌術後仙骨転移による坐骨神経痛に対し緩和ケアチームが介入した。娘の結婚式を控え,早急な疼痛緩和と,レスキューの人工肛門からの投与経路変更が必要であった。投与していたフェンタニル貼付剤25.2mg/72hrを16.8mg/72hrへ減量し,モルヒネ注射薬3.6mg/hrを新たに併用した部分的オピオイドローテーションと,患者自己調節鎮痛ポンプによる経静脈的経路へのレスキュー投与経路の変更により,患者は疼痛なく,家族も安心して結婚式に参加することができた。今回行なった部分的オピオイドローテーションは,①比較的短時間に行なえる,②異なるオピオイドを新たに加えるため鎮痛が期待できる,③オピオイド変更による副作用が全量オピオイドローテーションより少ない,といった利点がある。癌患者の疼痛緩和での薬剤調整は,患者と家族の視点で立案することが肝要である。
著者
山田 研太郎 村尾 茂雄 吉田 秀雄 中島 敏夫 吉井 町子 木村 正治 吉岡 寛康
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.1007-1011, 1981
被引用文献数
3 10

非寄生虫性脾嚢腫は希な疾患であるが,今回我々は副脾から発生したepidermoid cystの1例を経験した.症例は51才,男性.下腹部痛のため来院し腹部単純撮影で左下腹部に環状の石灰化像を認めた.疼痛は速やかに軽快したが精査のため入院.下腹部に軽度の圧痛を認めるも腫瘤は触知せず.臨床一般検査ではγ-GTPの軽度上昇以外著変なし.経静脈性腎盂造影法(IVP)で腎孟腎杯の変形なし.上部消化管透視では腫瘤は胃体部の後方に位置した. CT-scan,超音波断層で膵尾部に嚢腫を認め,血管造影で伸展した大膵動脈分枝が見られた.膵嚢腫の診断で開腹.膵尾部から突出した直径約6cmの嚢腫を認め,膵尾部・脾臓とともに切除.内容は乳白色の液体で,寄生虫,毛髪,細菌を認めず.アミラーゼ・リパーゼは低値であつた.病理所見では嚢腫壁内に脾組織の薄い層が存在し内腔を重層扁平上皮様細胞がおおつており副脾のepidermoid cystと診断した.脾epidermoid cystの成因は明らかでないが,本例では重大な外傷の既往はなく迷入組織から発生したと考えられる.脾epidermoid cystは若年者に多く石灰化は希とされている.本例の石灰化は比較的高年令であることによるものであろう.副脾は10%以上の人に存在するが検索しえた範囲では嚢腫発生の記載はなく,本例が第1例と考える.
著者
吉田 好美 よしだ よしみ
出版者
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
雑誌
言語文化と日本語教育 (ISSN:09174206)
巻号頁・発行日
no.40, pp.11-20, 2010-12

断りを伝達する際には言い訳を用いることが多いが、その言い訳が断り発話においてどの程度の重みを持つのか、また言い訳使用の断りを聞いた勧誘者が、どのような言語行動を取るのかは、文化によって違いがあると思われる。そこで本研究では、勧誘場面での日本人女子学生(JNS)とインドネシア人女子学生(INS)の断りの談話において、断り発話に見られる言い訳及び不可表現の使用頻度の違い、言い訳と不可表現それぞれを使用した断り発話に対する勧誘者の言語行動の違いについて分析した。その結果、断り発話については、JNSは言い訳のみを使用して断りの意志を伝達する傾向があり、INSは不可表現を使用して断る傾向が見られた。また断り発話に対する勧誘者の言語行動については、言い訳のみを使用した断り発話に対して、JNSの勧誘者はそのままその断りを受諾するが、INSは再勧誘をする傾向が示された。 \\r\\\In the event that people respond to the invitation from another person with the message of refusal, most of the times they make "excuses", however, the degree of impact that such excuses could convey to the counterparts regarding the sense of refusal, or the verbal responses from the counterparts as a result of listening such excuses will be different according to the cultures. \\r\\\This research analyzed the differences in expressions of refusals between Japanese female students (JNS) and Indonesian female students (INS). Firstly, I analyzed the difference between excuses and direct refusals among their expressions of refusals. Secondly, I analyzed the differences of the responses of the counterparts in their language use under each\of the messages of excuse and direct refusal. \\r\\\The results of this research have shown that JNS prefers to use "excuses" to refuse invitation. In contrast, direct refusals are more preferred by INS. Also, the research has shown the result that in the event that JNS receives "excuses" for the invitation, they will accept such refusal, however, INS will invite again if they receives only excuses.
著者
吉田 友英 長舩 宏隆 山本 昌彦 谷野 徹 小田 恂 蛭田 啓之
出版者
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.443-448, 1990-12-10 (Released:2010-10-20)
参考文献数
14
被引用文献数
1

Almost the entire malignant tumors arising in the larynx are the laryngeal carcinoma. Laryngeal carcinosarcoma, in which carcinoma (epithelial malignant tumor) coexists with sarcoma (interstitial malignant tumor) in the same organ, is rarely found.In this report, we described a recent case of carcinosarcoma arising in the epiglottis of a 74-year-old man who visited our hospital with a complaint of nocturnal dyspnea. We discussed the its clinical feature, pathological findings, and the treatment as well as a review of the literature of this disease.The carcinosarcoma in this case was extremely rare and it was comprised of squamous cell carcinoma, adenocarcinoma and sarcoma component which could be confirmed immunohistochemically.This carcinosarcoma was considered to be a true carcinosarcoma.
著者
吉田 健一郎 東 龍太郎 佐伯 真由子 南 慶典 大谷 敏夫
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.35, pp.250-257, 1993

Antibiotic C-1027, a novel antitumor chromoprotein isolated from the broth filtrate of Streptomyces globisporus C-1027, shows extremely potent cytotoxicity against KB carcinoma cells (IC_<50> 0.1ng/ml) in vitro and antitumor activity toward tumor-bearing mice in vivo. These activities are correlated with the ability of the antibiotic to cause DNA double-strand scission. The antibiotic consists of an apoprotein and a labile chromophore (C-1027-Chr) that is responsible for the biological activity of C-1027. The chromophore is readily separated from its apo-protein by extraction, but the exceeding instability in the protein-free state hampered the structure elucidation. The similar situation has been also observed in the other chromoprotein antibiotics of this family such as neocarzinostatin (NCS), macromomycin, auromomycin (AUR), actinoxanthin and kedarcidin. Among them, NCS is the only one whose chromophore structure has been elucidated, and very recently, the structural novelty of kedarcidin chromophore has been disclosed by the Bristol-Myers Squibb group. We have characterized an inactive but more stable reaction product (2) of C-1027-Chr, which was prepared by treatment of C-1027-Chr in ethanol. It possesses a macrocyclic structure together with oxazolinate and aminosugar moieties as side chains. Its benzodihydropentalene core structure suggested to us the presence of an enediyne in the native C-1027-Chr. We disclose herein the novel structure of C-1027-Chr (1) and the cycloaromatization mechanism leading to product (2), which would explain its extreme potency in terms of cytotoxicity and ability to cause DNA double-strand scission.