1 0 0 0 OA 肥後象眼の話

著者
堀 一夫
出版者
社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会会報 (ISSN:00214426)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.347-350, 1981-05-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
4
著者
堀内 昭作 湯田 英二 中川 昌一 森本 純平 我藤 雄
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.225-235, 1990 (Released:2007-07-05)
参考文献数
10
被引用文献数
3 2

‘ハヤシ系ウンシュウ’に‘セキトウユ’, ‘バレンシアオレンジ’, ‘ダンカン’グレープフルーツ, ポンカン, ‘セミノール’の5種•品種を交配し, 得られた種子の形状の差異により, 発芽可能な受精胚を含む種子を識別する方法を確立した.受精胚を含む種子の形状の特徴は, 扁平で凸凹が少なく, 比較的大きく充実していた. 胚の特徴は1種子内に1~数個存在しており, 種皮の縫線と2枚の子葉の合一する線とが一致し, 珠心胚の子葉とは異なる色を呈するものが多い, などである.どの五つの交配組み合わせにおいても, この特徴を持つ種子が存在した. また, 胚数には花粉親の影響が認められ, とくに, ‘セキトウユ’にその影響が強かった.これらの種子より生じた実生の葉の形状を珠心胚実生の葉と比較検討したところ, 明らかな差異が認められ, 交雑実生であることが確認できた.‘バレンシア’オレンジを母本に同様に5種•品種を交配した場合には, この特徴を持つ種子は出現しなかった.さらに, 32種•品種の自然受粉した種子について, 同様の特徴のある単胚種子の出現を調査したところ, 種•品種により大きな差異が認められたので, これらの品種をA型(単胚率10%以上), B型(単胚率0~10%), C型(単胚率0%)の3型に分類した.AおよびB型の種•品種は, 本研究で開発した種子の形状による受精胚を含む種子の選抜法を利用すれば母本として育種親に用いることが可能である.ウンシュウミカンを母本に用いた本実験では, この方法を用いることにより, 5交配組み合わせの種子662個から119個の交雑実生を得ることができた.
著者
堀川 英則 原田 大輝 加藤 晋朗
出版者
関西病虫害研究会
雑誌
関西病虫害研究会報 (ISSN:03871002)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.139-141, 2016-05-31 (Released:2016-09-01)
参考文献数
3
被引用文献数
1

We examined the efficacy of preventing thrips from invading a fig (Ficus carica L.) field and preserving natural enemies through the use of the sorghum as barrier crops surrounding the fig trees. From June to November, we counted the number of thrips that were captured with the blue sticky plate set in a fig field surrounded by either the sorghum or the petunia in addition to the sorghum. The total numbers of thrips invading the fig fields under these experimental conditions were about half that found in the control, conventional field surrounded by windbreak nets with 4mm mesh. Additionally, we also confirmed the efficacy of generating indigenous natural enemies such as the arachnids, the orius, and the neididae in the fig field surrounded by the sorghum.
著者
川鍋 慧人 古島 弘三 宇良田 大悟 貝沼 雄太 安田 武蔵 船越 忠直 草野 寛 高橋 啓 堀内 行雄 伊藤 惠康
出版者
日本肘関節学会
雑誌
日本肘関節学会雑誌 (ISSN:13497324)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.293-297, 2020 (Released:2021-03-16)
参考文献数
8

近年,アマチュア野球や国際大会で投球制限が注目されている.しかし,投球制限に関する医学的根拠は明らかになっていない.そこで,健常成人野球経験者における連続投球後の肘関節周囲のMRIの変化を明らかにした.対象は健常成人野球経験者3名であり,被験者1は100球,被験者2は150球,被験者3は200球を18.44mで全力投球を行い投球前後にMRIを撮影した.被験者 3は3日間連投を行い,それぞれの投球後及び ,200球投球後から1週間後にMRI撮影を行った.撮影条件はT2*強調画像,脂肪抑制T2強調画像,プロトン密度強調画像のそれぞれ冠状断・水平断とした.被験者1では投球前後を比較して輝度変化は認められなかった.被験者2,3は投球前と比較し前腕回内屈筋群に輝度変化が認められ,被験者3ではUCL実質内にも輝度変化が認められた.投球数の増加,連投は投球障害のリスクを高めることが示唆された.
著者
石田 ゆず 池上 章太 古田 大樹 小野 千恵 片井 聡 堀内 博志
出版者
一般社団法人 日本在宅医療連合学会
雑誌
日本在宅医療連合学会誌 (ISSN:24354007)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.36-44, 2023 (Released:2023-08-29)
参考文献数
18

背景:訪問リハビリを必要とする高齢者は年々増加しており,訪問リハビリの質の向上と自立に向けた取り組みが求められている.目的:訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)の質の向上と自立に向けて,訪問リハの現状を把握し,効果的な介入を検討する.方法:長期に訪問リハを利用する 332 名の基本情報,1 年間の Barthel Index(BI)・Frenchay Activities Index(FAI)変化を調査した.結果:対象者全体で BI は有意に低下し,FAI は有意に改善を認めた(相関係数:0.25).急性発症型疾患では IADL が改善し,内部障害・神経筋疾患では,ADL は悪化したが IADL は維持されていた.結論:訪問リハにおいては疾患の特徴を踏まえ IADL に注目して生活行為向上に向けた包括的な介入をすることが重要である.
著者
長谷川 大輔 嚴 先鏞 西堀 泰英
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.1281-1287, 2022-10-25 (Released:2022-10-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1

CCOVID-19の世界的流行による移動需要の減少は,公共交通機関の財政悪化をもたらした.それによって,運行頻度や路線の縮小などのサービスレベルの低下が生じている.本研究では,住民の生活サービスを支える商業地区における,コロナ禍前後における公共交通のアクセシビリティの変化を明らかにし,流動人口の変化との関係を分析した.その結果,1.アクセシビリティの変化を到達圏面積と移動時間の変化によって定量的に把握し,大都市よりも地方都市の低下が顕著であること.2.時刻表の編成によって,運行頻度が減少してもアクセス性が低下しない地域があること.3.アクセシビリティの低下が顕著なのは,大都市では近隣商業集積地のみであるのに対し,地方都市では中心市街地と近隣商業地域の両方であることを示した.
著者
堀 啓一郎 山路 斉
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.593-597, 2017 (Released:2020-02-19)
参考文献数
30

東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きて半年後に開催された2011年9月のIAEA総会において「原子力安全に関するIAEA行動計画」が承認された。これに基づいて実施されてきたIAEAの福島第一原子力発電所の事故に関する活動は2015年の最終報告書の完成をもって終了した。現在はフォローアップとして福島の経験を踏まえた安全確保,安全規制に関する考え方を取り入れるためのワークショップ等が適宜開催されている。
著者
川端 秀仁 角南 祐子 千葉 幸惠 麻薙 薫 村田 陽稔 柳堀 朗子 片桐 克美 鈴木 公典 藤澤 武彦
出版者
一般社団法人 日本総合健診医学会
雑誌
総合健診 (ISSN:13470086)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.387-397, 2017 (Released:2017-05-01)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

【目的】日本人の中途失明原因の第一位は緑内障であり、多くは正常眼圧緑内障と言われている。日本緑内障学会で行った疫学調査(多治見スタディ)によると、40歳以上の日本人の5%が緑内障でありうち72%が正常眼圧緑内障と報告されている。しかし、緑内障発見に有効である眼底検査は、2008年度以降の特定健康診査では、ごく限られた対象者にしか実施されていない。 近年安価で、小型軽量な簡易視野計(Frequency Doubling Technology Screener; FDT)が開発されたため、成人眼検診として出張検診で眼底検査とFDT検査を併用した場合の効果と有用性の検証を行った。【方法】2012年度秋に定期健康診断を実施している某企業の従業員2,392名のうち、同意を得て検診を行った892名(男738名、女154名)に成人眼検診(問診、視力、眼底検査、FDT検査)を実施した。判定は、日本緑内障学会のガイドラインに準拠した。また、緑内障疑いで垂直CD比(0.7≦垂直CD比<0.9)かつFDT検査が陰性の者を継続管理者として区分し、精密検査対象者には眼科受診を勧奨した。【結果】成人眼検診で所見が見られた(要精密検査73名、要医療12名)85名のうち、精密検査を受診した59名から、緑内障7名を発見した。40歳以上の成人眼検診結果では、緑内障有病率(補正後)は1.67%となった。 成人眼検診の緑内障(緑内障疑いおよび緑内障関連病を含む)に対する陽性的中率は89.5%となり緑内障の早期発見に有用であることが判った。 また、眼底検査に所見が無く簡易視野検査のみに所見を認めた11名の精密検査結果は、受診した9名中7名の内訳は緑内障1名、網膜神経線維束欠損1名、黄斑変性症3名、乳頭陥凹拡大1名、軽微な網膜異常1名であった。【結論】成人眼検診は、眼底検査では発見できなかった疾患を簡易視野検査で発見できた。また、緑内障発見に対する感度も高く、精密検査対象者の絞込みができ、有用な検診方法であることが認められた。
著者
筒井 昭仁 中村 寿和 堀口 逸子 中村 清徳 沼口 千佳 西本 美恵子 中村 譲治
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.341-347, 1999-07-30 (Released:2017-11-12)
参考文献数
23
被引用文献数
2

社会人の歯科的問題の程度を企業の生産性および経済面から把握することを目的とした。福岡市に本社を置く電力供給に関連する大型電気機械を製造する企業の工場部門の全従業員421名を対象とした。年齢は20〜65歳に分布していた。質問紙の配布留置法により過去1年間の歯科的問題に関連した1日休,半日休,遅刻・早退,作業効率の低下の情報を収集した。これらの情報から労働損失時間を算出し,さらに金額にも換算することを試みた。質問紙回収率は96%であった。工場全体で歯科的問題に関連する労働損失経験者は22%で,全損失時間は年間1,154時間,日数換算で144日であった。1人平均労働損失時間は年間2.85時間であった。この労働損失は生産高ベースで約1,200万円,生産コストベースで約800万円,人件費ベースで約400万円の損失と算定された。一企業を単位に歯科的問題に関連した欠勤や生産性の低下を把握,収集したとき社会・経済的損失は多大であることがわかった。DMFTやCPIなどの客観的指標にあわせてこれらの情報を明らかにすることは,労使双方に強いインパクトを与えるものであり,産業歯科保健活動の導入,展開に寄与するものであると考える。
著者
濱名 篤 川嶋 太津夫 山田 礼子 森 利枝 塚原 修一 深堀 聡子 齊藤 貴浩 白川 優治 合田 隆史 近田 政博 芦沢 真五
出版者
関西国際大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2023-04-01

本研究では、大学設置の「入口規制」として大学設置基準が、日本の高等教育の発展にどのように貢献してきたか、を分析するとともに、今日の規制緩和の流れの中で従来型の質保証体制がどのように変容するのかについて考察を加える。設置基準と認証評価がどのように連動して質保証システムとして機能してきたか、この両者が相互補完する体制が実質的な成果を挙げているか、についても検証する。また、比較可能な諸外国の設置基準と認証評価制度の関係を調査し、国際比較研究を通じて、日本固有の課題や将来への課題を明示する。さらに、日本の現状に見合った大学設置基準と質保証体制の在り方を模索し、将来の設置審査に関する提言を行う。
著者
宗接 哲也 堀内 孝
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.86.14314, (Released:2015-05-28)
参考文献数
16
被引用文献数
3 3

The survival processing effect is a robust memory phenomenon of memory whereby encouraging participants to judge words for relevance to a survival situation produces better recall than other processing tasks such as semantic or self-reference tasks (Nairne, Thompson, & Pandeirada, 2007). The present study separated memory performance into recollection and familiarity, and estimated the contribution of these two factors to the survival processing effect as adaptive memory by using a recognition test based on the dual-process signal detection model. This study also examined the long-term persistence of the effect by delay manipulation (immediate, after a week, after five weeks) of the recognition test. Under delayed conditions (after a week and five weeks), survival processing advantage occurred on recollection, but semantic processing had no effect. In contrast, for familiarity, there was no significant difference between survival and semantic processing. These findings suggest that the survival processing effect mainly relies on recollection.
著者
葛迫 剛 村田 伸 合田 明生 中野 英樹 白岩 加代子 堀江 淳 野中 紘士
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.122-128, 2023-08-20 (Released:2023-08-20)
参考文献数
30

【目的】本研究は,1年後に骨量が低下した高齢女性における身体機能および生活機能の影響要因を明らかにすることを目的とした。【方法】骨量低下はTスコアが−2.5以下とし,ベースライン時点で骨量が低下していない高齢女性85名を対象とした。1年後に骨量が低下した者を骨量低下群,骨量を維持していた者を対照群として群分けし,ベースライン時点の基本属性,身体機能,基本チェックリストを比較した。【結果】骨量低下の影響要因として,Body Mass Index(以下,BMI)(オッズ比0.761, 95%信頼区間0.612–0.945),基本チェックリストの「運動器の機能」(オッズ比1.995, 95%信頼区間1.020–3.901)が抽出された。【結論】1年後に骨量が低下する高齢者は,ベースライン時点でBMIが低いこと,「運動器の機能」が低下していることに影響を受けることが示唆された。
著者
安原 昭博 吉田 由香 堀 あいこ
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.165-167, 2003-03-01 (Released:2011-12-12)
参考文献数
4
被引用文献数
2

注意欠陥/多動性障害 (AD/HD) 診断用テストのコンピュータ・ソフトを制作し, 臨床応用を試みた. 対象は6~13歳のAD/HD男児20名と, 6~12歳のnon-AD/HD対照男児10名である. NoruPro Light Systems, Incと共同作成したコンピュータ・ソフト「もぐらーず」は, 2種類の異なる画像を提示する視覚性課題弁別検査であり, 被検者は1つの決まった画像に対してキーボードを押すことを義務づけられている. AD/HD群の正解率は84~86%であり, non-AD/HD群の96~98%よりも有意に低値であった, 正解率の低さは衝動性を反映すると考えられ, AD/HD児には行動を抑制する機能の障害があるのではないかと考えられた. 反応潜時のばらつきはAD/HD群で有意に大きく, これは注意集中の持続性の欠如を示していると考えられた.「もぐらーず」はAD/HDの症状を客観的に評価でき, 診断に有用な検査であると考えられる.
著者
堀 成夫 福田 宏
出版者
The Malacological Society of Japan
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.175-190, 1999-12-31 (Released:2018-01-31)
参考文献数
21

During detailed examination of unidentified specimens of the Pyramidellidae in the Yamaguchi Museum and the Hagi City Museum, nine hitherto undescribed species were recognized, and here described as new : Ondina elachisinoides, Chrysallida stupa, Trabecula truncatelliformis, Egilina kotoeae, Eulimella toshikazui, Turbonilla kuraenohamana, T. gloriamishimana, Pyrgiscus yoshikoae and Yoshishigea choshuana. A new genus, Yoshishigea is also elected.