著者
土屋 和雄 渡辺 誠治 山田 克彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.58, no.549, pp.1366-1370, 1992-05-25 (Released:2008-02-26)
参考文献数
6
被引用文献数
1 2

This paper deals with a mathematical model of the mechanics of rigid bodies connected by rotary joints. The method is based on the Lagrangian formulation. The kinetic energy is written in terms of the angular velocities. The expression for the kinetic energy has a homogeneous quadratic form in the angular velocity, the coefficient matrix of which is given by the products of triangular matrices. The equations of motion are derived from the Lagrange's equations for the quasi-coordinates, the angular velocities of the bodies. The equations of motion become recursive forms due to the structure of the expression of the kinetic energy of the system. The algorithm of the inverse dynamics, which follows from the equations of motion, becomes also a recursive form like the algorithm based on the Newton-Euler equations of motion. Since the algorithm is based on the Lagrangian formulation, it can be extended to more complex systems that include flexible bodies, the constraints of which limit the motion of the systems, and so on.
著者
平田 佐智子 山田 陽平 中川 岳 永井 聖剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.283, pp.65-68, 2013-11-02

本研究では、従来概念との対応が主に検討されてきた音象徴に対し、動作の強度や速さといった反応出力との対応を検証した。音声または文字を刺激、動作の強度や大きさを反応とした刺激反応適合性課題を行った結果、有声子音と強い/大きい動作、無声子音と弱い/小さい動作の間に適合性が見られた。これらの結果は音象徴と身体動作の接点を示唆する新しい知見といえる。
著者
佐々木 倫朗 山本 隆志 坂本 正仁 山田 雄司 山澤 学 古川 元也 三浦 龍昭 丸島 和洋
出版者
大正大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究は、金剛三昧院・桜池院等の史料を調査することにより、高野山の宿坊史料の全体像を提示し、地方大名家の供養帳の史料的性格を明らかにし、大名家供養帳の成立と大名権力の確立との密接な関連性を考察することを目的とした。上記の研究のため、金剛三昧院については、平成23年度より経蔵内及び本堂に所在する史・資料の調査を行い、519点の供養帳を確認し、今まで存在が知られていなかった中・近世の多数の史料を確認した。桜池院については、諏訪・武田氏との関わりを中心としながら、調査を行い、中・近世の供養帳・新出文書を確認し、貴重な戦国期の供養帳に関しては、翻刻を行い、その史料的性格を明らかにした。
著者
山田 実 平田 総一郎 小野 玲 安藤 啓司
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.14-21, 2006-02-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
23
被引用文献数
10

変形性股関節症(hip OA)は歩容異常を呈する代表的な整形外科的疾患である。今回,自由歩行中の体幹加速度信号に波形解析(パワースペクトラム解析,root mean square,自己相関分析,相互相関分析)を加え歩容指標(歩容の滑らかさ,動揺性,対称性や規則性,正常波形との類似性)を作成し,hip OA患者における歩容異常の客観的評価の可能性を検討した。対象は女性片側Hip OA患者55名とコントロール群の女性健常者31名とした。歩容指標の値をhip OA群とコントロール群の間で比較した。さらに,これらの歩容指標と臨床指標(hip score,walking score,limp score,X線重症度,最大歩行速度)との関係をSpearmanの相関係数により求め,歩容指標の基準関連妥当性を検討した。Hip OA群では歩容の滑らかさ,対称性,平均化正常波形との類似性は健常群より有意に低下しており,逆に動揺性は有意に大きかった。また4つの歩容指標は多くの臨床指標と中等度の相関関係があった。歩行時の体幹加速度信号にパワースペクトラム解析,root mean square,自己相関分析,相互相関分析を加えることで作成した歩容指標は,基準関連妥当性を有し,変形性股関節症患者における歩容異常の客観的評価に有用であることが示唆された。
著者
町田 綾子 山田 如子 木村 紗矢香 神崎 恒一 鳥羽 研二
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.262-263, 2010 (Released:2010-07-05)
参考文献数
3

目的:認知症患者に抑肝散を6カ月以上長期投与し,認知症の周辺症状,家族の介護負担感の変化を検討する.方法:投与前後にDBD,ZBIを用いて評価し変化を検討した.結果:DBDは投与前後において有意な差を認めなかった.ZBIは有意に低下した.結論:抑肝散の長期投与において家族の介護負担感が軽減することが示唆された.
著者
小山 雄大 福原 知宏 山田 剛一 阿倍 博信 増田 英孝
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.203-204, 2019-02-28

イラスト投稿系のSNSでは予めユーザが付与したタグを使って投稿されたイラストを検索することができる.しかし,アニメやマンガのキャラクタイラストにおいてキャラクタ名・作品名等の具体的な情報のタグ付けは行われるが,髪型・服装等の抽象的な属性についてのタグ付けが行われていないため,「黒髪」のようなキャラクタの属性でイラストを絞り込むことが難しい.また,従来のタグ付け手法ではタグが付いているか付いていないかという情報でしか属性を表現できないため不十分である.そこで,本研究では「黒髪」「セーラー服」「眼鏡」等のキャラクタの一般的な属性をラベルとするイラストのデータセットを作成し,各属性におけるキャラクタの特徴を抽出するCNNを構築する.このCNNを用いてキャラクタ属性に基づくイラストのベクトル表現を生成し,イラスト検索における有用性を確認した結果について報告する.
著者
山田 健司
出版者
京都女子大学・京都女子大学短期大学部
雑誌
京都女子大学生活福祉学科紀要 (ISSN:13495984)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.79-86, 2005-01-10

Background. The present regulation of the Public Electoral code in Japan prevents people with special needs on impairment from exercising their right to vote. Objective. This study will examine the relationship between Japanese Electoral Code and the voting behavior of cognitive disabled people live in the own flat, also the service about election for them. Design. I researched the voting behavior and living environment in their flats, in particular the services provider gave them about the election in Gumma pref. And I analyzed the correlation those factors mutually related. Results. Over 50% of participants in this study did not vote. This rate is almost 12-22 points lower than general data in Japan. When considering the voting behavior of them, cognitive disability and also its degree was not a barrier, rather, environmental factors were. As mention concretely in these factors, information the voting day, time, where a polling station was, political party, candidates, and so on, and whether the voting card electoral office sent reached them or did not. Conclusion. Therefore the people got the information, card voted consequently. Cognitive disabled degree was not correlated with their voting behavior from the results within this research. The regulation in Electoral Code let the person who supported by guardian because of cognitive disability forfeited the right to vote is irrational as the mentioned in the above.
著者
栗 彩子 森 美紗希 宮内 莉華 谷口(山田) 亜樹子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

【目的】カレーはインドで生まれ、明治時代に日本に入ってきたと言われている。今日では日本の国民食とまで言われるようになり、各地域の名産品やその土地で取れる食材を使ったいろいろなカレーが食べられている。さらに近年、健康志向の高まりにより、カレーの栄養価値が見直され、その第3次機能に強い関心が寄せられている。しかしながら、カレーの利用方法といえば「カレーライス」というように、そのバリエーションには限りがあり、カレーに含まれるスパイスの種類や栄養価値もあまり知られていないのが現状である。<br />そこで演者らは、カレーの基礎特性を明らかにし、健康効果・効能につて考え、さらに地場産の食材を用いた、簡単においしくできる新たなカレーレシピの考案を試みることとした。<br /><br />【方法】文献調査から、カレーの基礎特性を明らかにし、どのような健康効果・効能をもたらすのかを検討した。 <br />新規料理については、市販カレー粉、神奈川県産のキャベツ、しらす、大豆、雑穀を用いて新たなカレー料理を考案し、調理した。また、栄養計算を行った。<br /><br />【結果】<br />(1)カレーの基礎特性<br />文献調査より、カレーには30種類以上の様々なパイスが存在することがわかった。中でも代表的なものとして、コリアンダー、クミン、フェヌグリーク、ターメリック、オレガノ、ペッパー、フェネル、ジンジャー、オニオン、カルダモンなど10種類のスパイスがカレーに用いられている。また、これらのスパイスについてさらに調査した結果、漢方薬として使われていたものが多く、肝臓・胃腸の働きを良くする、せき止め、疲労回復、殺菌作用、下痢止め、風邪・肥満・二日酔い・冷え性・肩凝り予防など様々な健康効果があることがわかった。<br />(2)新規カレーレシピの紹介<br />神奈川県産の食材を用いてカレー春雨、 カレー鍋、カレー雑穀リゾット、大豆カレーの4つのレシピを考案し調理した。
著者
中村祐基 中島裕聡 高木正則 山田敬三 佐々木淳
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.863-865, 2014-03-11

近年,大学生の就職活動と企業の採用活動のミスマッチが問題となっている.学生は大企業志向の傾向が強く,普段あまり目につかない業種や中小企業に目を向けて採用先を探しきれていない.本研究では,企業が求める人材像と学生の適性とのマッチング支援を目的とし,就職活動支援システムを提案する.本システムは,学習成果物と学生のスキル向上過程の気づきを記録するeポートフォリオと,企業の採用ページから特徴語を抽出し,その特徴語とeポートフォリオに蓄積された学生の能力(社会人基礎力等)スコアとの適合性に基づいて,マッチング度合を提示する機能から成る.本稿では,本システムの概要とプロトタイプシステムの開発について述べる.
著者
山田 真裕
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.100-116, 1992-04-30 (Released:2009-01-22)
参考文献数
30
被引用文献数
1
著者
齋藤 政彦 山田 泰彦 太田 泰広 望月 拓郎 吉岡 康太 Rossman W.F 野海 正俊 大仁田 義裕 三井 健太郎 佐野 太郎 小池 達也
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2017-05-31

本年度は、代数曲線上定義された放物接続や放物Higgs束のモジュライ空間の代数幾何学的構造の研究を継続して行った。また、付随するリーマン・ヒルベルト対応の幾何学、モノドロミー保存変形の微分方程式のパンルヴェ性などについても研究を行った。特に、現在残された一般の分岐的不確定特異点を持つ場合のモジュライ問題の設定、モジュライ空間の構成、次元公式、非特異性、シンプレクテック構造などについては、稲場がすでにプレプリント「Moduli Spacs of irregular singular parbolic connections of generic ramified type on a smooth projctive curve」において、肯定的な解答を得ている。また、確定特異点でスペクトル型を固定したときのモジュライ空間の構成、モノドロミー保存変形に関わる方程式のパンルヴェ性の証明についての論文を出版する予定である。岩木・小池は位相的漸化式とWKB解析の関係において、具体例による研究を進め、新しい例を構成しつつある。名古屋は、第6q差分パンルヴェ方程式のタウ関数がq共形ブロックでフーリエ展開で得られるという結果を得て、論文を発表した。また、この分野の国際研究集会を11月に神戸大学で開催した。望月は、円周と複素直線上の特異モノポールについて、色々な角度から研究し、新たな結果を得た。大仁田は、微分幾何学と可積分系の関係、特に調和写像の分類問題を研究した。山田は、多変数モノドロミー保存変形について、パンルヴェ方程式の退化や、パデ法の応用研究を行った。入谷はトーリック軌道体の標準類を保たない双有理変形の下での量子コホモロジーD加群の変化を研究した。また高種数グロモフ・ウイッテンポテンシャルの保型性を調べた。細野は、カラビ・ヤウ多様体のミラー対称性について詳細な研究を行った。
著者
青木 香織 水田 啓介 山田 南星 青木 光広 伊藤 八次 加藤 博基
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.199-203, 2009 (Released:2010-07-01)
参考文献数
10
被引用文献数
6

耳下腺腫瘍では術前に良悪の鑑別や, 悪性の場合には悪性度が問題となる.今回, 我々は耳下腺腫瘍症例の病理検査とMRI画像所見, および見かけの拡散係数 (ADC) 値との関連を検討し, 耳下腺腫瘍の術前診断への有用性を検討した.耳下腺腫瘍81症例を対象として, 病理組織, MRI, 拡散強調画像におけるADC値を検討した.ADC値は, ワルチン腫瘍と癌のADC値は, 多形腺腫のADC値の平均値と比較し, 有意差を認めた. 癌を悪性度に分けてみると, ADC値が1.0未満の低値の症例は, 高悪性度では4例中3例で, 多形腺腫では18例中1例であった. 多形腺腫と高悪性度群の癌との術前の鑑別には有用であると思われた.

2 0 0 0 OA 土俵まつり考

著者
山田 知子
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.p14-27, 1989-12
著者
山田 浩之
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.453-465, 2013-12-30 (Released:2018-04-04)

教員政策や教員養成制度の改革は教員に対する不信と批判、とくに「教員の資質低下」を前提に実施されてきた。しかし「教員の資質低下」は恣意的に用いられ、客観的資料によって十分に検証されていない。本稿では教員の不祥事の統計などにより資質低下の根拠が希薄であることを指摘する。さらに教員による養成制度や職場環境の評価を明らかにし、教育政策が教員の魅力を低下させ、それが資質の低下をもたらす可能性を検討する。