著者
嶋田 泰幸 大塚 弘文 山本 芳一 松本 勉 川路 茂保
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.3_99-3_104, 2007 (Released:2007-06-13)
参考文献数
8
被引用文献数
3 4

There have been literatures that have focused limited topics of teaching material, educational robots etc. There have been also literatures to teach control engineering in the robotics. It seems to be no reports that have discussed the framework, curriculum for system control engineering education. The present paper describes the design of curriculum for system control engineering of technical college in Japan. The feature of the curriculum is line tracer oriented. In the proposed curriculum, basic line tracers are developed to high technology tracers as grade in college advanced. Basic tracers are developed with simple logic devices. High technology tracers are controlled by microcomputers, such as H8. Students can develop line tracers based on the course programme, and it is expected that students will be more aggressive in learning technology. The paper introduces basic concept of a line tracer oriented curriculum and shows educational perspective for embedded technology. The proposed idea in the paper can be applied to other education sectors.
著者
松本 幸礼 泉川 達哉 金城 洋
出版者
沖縄県工業技術センター
雑誌
研究報告
巻号頁・発行日
no.9, pp.111-113, 2006

近年、健康食、沖縄ブームにより、本県特有の農作物の需要が県内だけでなく県外にも波及しており、農作物加工の機械化を要望する声も上がっている。本調査では、収穫した農作物を加工技術の観点から調査し、加工方法別に分類し、現状の問題点、課題等を抽出することを目的とした。調査対象については、県内の農作物加工業者の加工方法、過去の取引量、国内の最新加工技術、加工機の特許、実用新案について調査を行った。県内の業者は、多品種少量生産が多く、皮むき、わた取りについてはほとんど人の手に頼っており、スライス、カットについては半自動の汎用機械を利用している。費用対効果を考慮すると機械化のメリットが小さい例も見受けられた。島らっきょうについては、需要がのびており単価も高いため、機械化のメリットが大きい。
著者
瀬谷 司 新開 大史 松本 美佐子
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-8, 2004 (Released:2005-06-17)
参考文献数
39
被引用文献数
4 7

TLRファミリーはロイシンリッチリピート (LRR) の細胞外領域と細胞内のTIR (Toll/IL-1 R homology) ドメインからなる. TLRはリガンドを認識すると細胞内のTIRドメインへアダプター分子MyD88などをリクルートし, NF-κBとMAP kinaseを活性化し, 最終的にサイトカインやケモカインなどを産生誘導する. 一方, 骨髄性樹状細胞 (mDC) ではTLRによるIFN-β産生やIFN誘導遺伝子の発現, 樹状細胞の成熟化などが誘起されるが, これらはアダプター分子, MyD88非依存性に起こる. TLRのIFN-β産生系としてはdsRNA刺激によるTLR3依存性経路, LPS刺激によるTLR4を介したIFN-β産生経路などがある. リンパ球様樹状細胞 (pDC) ではTLR7/TLR9刺激でIFN-αがMyD88依存性に誘導される. 我々は, 本稿でTLR3, TLR4を介したIFN-β産生に関与するアダプター分子の構造と機能を総説し, 新規のIFN-β誘導経路に言及する. 併せてウイルス成分認識性のTLRがtype I IFNを誘導するシグナル経路, これらの経路とウイルス感染が誘起する抗ウイルスの細胞応答の連携を概説する.
著者
長尾 慶子 松本 幸雄
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.54, no.8, pp.623-631, 2003-08-15
被引用文献数
12

食材モデル系,穀物粉ドウおよび高水分量食材(豆腐,こんにゃく)を試料に,揚げ(180℃),茹で(100℃),蒸し(100℃)および天火(170℃)各加熱を行った際,試料の加熱面近傍で誘起される熱伝導性の検出を試みた.試料の温度変化を測定する位置は,試料が熱媒体と接する加熱面から試料内部のx軸方向へ5mm以内の範囲にある.得られた結果は,以下のように要約される:試料内部温度の上昇速度は,加熱温度に無関係に揚げ加熱,茹で加熱,蒸し加熱,天火加熱の順に低下する状況が見られた.試科内部3mm,および5mmにおける温度上昇曲線は,熱移動に遅延現象がともなうとして導出された指数式に適合した.各試料について,上記指数式に現われる時間定数の逆数と熱拡散率とを両対数座標上にプロットすることにより,両者の間にベキ乗式の関係が存在することが見いだされた.この式の熱拡散率のベキ指数値は,試料の種類を問わず,揚げ加熱,茹で加熱,蒸し加熱,天火加熱の順に低下する.天火加熱においては,加熱面での吸熱をともなう水分の気化潜熱が,各試料内部の熱伝導を抑制するようである.
著者
松本万年 著
出版者
磯部屋太郎兵衛
巻号頁・発行日
vol.2篇, 1875
著者
松本 洋一 久保田 周治 加藤 修三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.94, no.57, pp.57-63, 1994-05-20

本報告は,CMOS0.8μmマスタースライス(2V動作)を用い開発した,低消費電力化パーソナル通信用復調器LSIについて述べている。開発したLSIは,通信品質の改善および消費電力の低減を図るため新たに以下の方式を用いている。(1)π, 4位相回転操作にキャリアフィルタ帯域が可変な逆変調キャリア再生方式,(2)プリアンブル位相情報を用いた初期クロック位相推定型クロック再生方式,(3)低消費電力化を考慮したパルスカウント型直交検波方式,(4)プリアンブル位相情報を用いたバースト検出方式.試作LSIによる評価試験により,本LSIはパーソナル通信環境下において,遅延検波復調器に比べエラーフロアを40%低減,フロア誤り率10%における所要Eb/Noを3dB改善することが確認された。
著者
松本 泰雄
出版者
京都府立医科大学
雑誌
京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.C18-C23, 1931

私ハ既往2ヶ年有餘ニ亘リ我皮膚科教室入院及ビ外來患者ニ就テ,Van slyke & Cullenノ方法ヲ用ヒテ,血漿内炭酸瓦斯含有量ヲ檢シタルヲ以テ此處ニ發表セント思フ.而シ本研究ハ餘程古クヨリ行ハレテヰタモノデアツテ,我國ニ於テモ既ニ大正九年ニハ土肥及ビ根岸ニヨリ發表セラレテ居リ,ソノ翌年米田及ビ山田ニヨリ發表セラレル所ガアリ,又昭和二年ニ於テハ根岸ノ詳細ニ發表スル所ガアツテ,今更ラシク斯ノ如キ事ヲ述ベルハ全ク陳腐ノ感ナキヲ得ナイ.而シ之等ノ學者ノ發表スル所ハ各々皆一定ノ變化ヲ認メテヰルモノナルガ,外國人ノ發表スル所ニハ往々ニシテ何等ノ變化ヲ見トメヌモノガアル.其デ私ハコノ間ヲモ少シ明瞭ニ致シ度イト思ツテ本研究ニ着手シタノデアツタガ,タマタマ昨年ニ至ツテGrafハ,私ト同樣ノ考ヘデ100例ノ患者ニツキ檢シタルニ,全ク正常デアツタ事ヲ述ベテヰル.之ニ反シテ,私ノ成績ハ私ノ豫想ヲ裏切ツテ,ヤハリ多少ノ變化ヲ認メネバナラヌ樣ニナツテ了ツタ.即チ私ノ得タル結果ハ次ノ如キモノデアツテ寧ロ根岸ノ發表スル所ト類似シテヰル.1)小兒ノ尋常性白斑,濕疹,紫斑及ビ結節性紅斑ニ於テハ常ニ輕度ノacidosisヲ認メル(40-44%).而シ大人ノ之等ノ疾患ハ全ク正常デアル.2)色素性乾皮症ハ大人ニ於テモ小兒ニ於テモ輕度ノacidosisヲ證明スル.3)大人ノ圓形脱毛症.黴毒,帶状疱疹,皮膚炎,粃糠性脱毛症,乾癬,あんちぴりん疹,毛孔性紅色粃糠疹,白癬,狼瘡状毛瘡,ばざん氏硬結性紅斑,貧血性母斑,及ビ前述ノ尋常性白斑,濕疹及ビ紫斑ニ於テハ全ク正常デアル.4)大人ノ蕁麻疹ノ1例及ビ黒色表皮腫ハ甚ダ輕度ノ減少ヲ見タガ,寧ロ正常ニ近キモノト考ヘラレル.5)癢疹,多型滲出性紅斑,へぶら氏紅色粃糠疹ニ於テハ屡々acidosisヲ認メル.又皮膚〓痒症ノ1例モ輕度ノ減少ヲ示シテヰタ。要スルニ我ガ國ニ於テハ皮膚疾患ノ場合ニ尚多少ノacidosisノ來ル事ヲ認メネバナラナイ,而シ之ハ吾人ガ以前ニ考ヘテイタ程,其程屡ニ來ルモノデハナイ.
著者
松本 尚子 後藤 美津夫 加藤 一雄
出版者
群馬県畜産試験場
雑誌
群馬県畜産試験場研究報告 (ISSN:13409514)
巻号頁・発行日
no.7, pp.71-76, 2001-03

1.当場繋養種雄豚を父親候補とし、18種類のマイクロサテライトマーカーを用いて子豚の父子判定を行った。2.今回は、デュロック種(D)、ランドレース種系統造成豚グンマL(GL)、デュロック種とランドレース種の二元交雑種(LD)の3区分について、それぞれ父子判定を試みた。3.GLについては、当場Dよりも父子判定できた割合が比較的高かった。マーカーの種類によっては系統豚でも父子判定が可能であることがわかった。4.当場のDについては、今回のマーカーでは得られる情報が少なく更にマーカーを増やさなければ父親を決定できないという結論に至った。5.今回の検討でブタにおける父子判定が可能であることが示唆され、このような遺伝情報を用いて血統を確認できることが判明した。今後生産現場などにおける種豚の特定に利用できると思われる。
著者
大家 千恵子 松本 エミ子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.110-118, 1986-07-20
被引用文献数
1

かるかんの材料配合, 調理手法, 米粉の粒度などが調理製品の性状に及ぼす影響を, 製品の官能検査, 物性測定, 顕微鏡観察によって調べた。1. かるかんの材料配合比は生山芋, 水, 砂糖, 米粉の比が1:1:2:1.3, 乾燥粉末山芋では1:4:2:1.3が好ましい。調理手法はすりばち-すりこぎ法で良い結果が得られた。2. かるかんは官能検査の結果から, 米粉粒度60メッシュを用いたものが好ましく, 粒度の小さいものはカステラ様の感触のものとなる。3. かるかんの顕微鏡観察で米粉粒度のちがいがみられ, また, 山芋の蓚酸カルシウム針状結晶がそのまま残存し, 完全に糊化していない山芋でんぷんも観察された。
著者
松本 貴之 田口 久美子 小林 恒雄
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.147, no.3, pp.130-134, 2016 (Released:2016-03-10)
参考文献数
37

血管内皮細胞は,血液と接する血管内腔に存在し様々な因子を放出することから,最大の内分泌器官と考えられている.2005年に新規血管内皮由来収縮因子として報告されたウリジンアデノシンテトラフォスフェート(Up4A)は,その構造体にプリンとピリミジンを含む非常にユニークな物質である.これまで,様々なモデル動物標本を用いた検討からUp4Aは収縮反応や弛緩反応を誘発するといった血管緊張性を調節することが明らかとなったが,病態下におけるUp4Aの作用に関しては全く不明であった.我々は,生活習慣病の主翼である高血圧と糖尿病に着目し,これらのモデル動物を用いて,病態下でUp4Aの収縮力が血管部位によって異なることや,血管平滑筋におけるUp4Aの収縮機序の一端を明らかとした.また,Up4Aは,血管緊張性調節のみならず,平滑筋の増殖や遊走,炎症,石灰化にも関与することが報告され病態形成への役割も明らかになりつつある.今後,この新たな血管作動性物質であるUp4Aの研究がさらに進むことにより,生理的および病態生理的な役割が明確になることが望まれる.
著者
江藤 敏治 弘野 修一 永田 賢治 加藤 順也 堀 剛 井戸 章雄 林 克裕 坪内 博仁 小野寺 誠 阿部 弘一 宮坂 昭生 川上 格 佐藤 彰宏 坂下 佳子 岩井 正勝 遠藤 龍人 滝川 康裕 鈴木 一幸 佐藤 俊一 鈴木 千衣子 内田 耕一 弘中 孝治 萱野 幸三 増原 昌明 坂井 田功 沖田 極 関山 和彦 井上 和明 与芝 真 半田 宏一 樋口 大介 井上 和明 関山 和彦 与芝 真 松原 寛 道堯浩 二郎 山内 雄介 井内 英人 長谷 部昌 山本 和寿 井上 愛 堀池 典生 恩地 森一 中西 崇 東俊 宏 狩山 和也 山野 智子 辻 孝夫 川口 光彦 糸島 達也 品川 克至 乾 あやの 小松 陽樹 松本 浩 茂木 陽 宮川 芳宏 藤沢 知雄 上本 伸二 猪股 裕紀洋 田中 紘一 平松 活志 橋本 悦子 谷合 麻紀子 野口 三四朗 長谷 川潔 林 直諒 次田 正 高崎 健 中島 一朗 渕之上 昌平 古川 博之 岸田 明博 大村 孝志 松下 通明 藤堂 省 藤田 美悧 清水 道夫 橋倉 泰彦 三田 篤義 窪田 達也 三輪 史郎 池上 俊彦 寺田 克 宮川 眞一 川崎 誠治 君川 正昭 渕之上 昌平 春口 洋昭 唐仁原 全 中島 一朗 阿岸 鉄三 白髪 宏司 伊藤 克己 高崎 健 橋本 悦子 林 直諒 田中 紘一 上本 伸二 猪股 裕紀洋 阿曽沼 克弘 江川 裕人 藤田 士朗 木内 哲也 林道 廣 田中 紘一 石井 邦英 古賀 郁利子 神代 龍吉 草場 信秀 佐田 通夫 坂本 照夫 加来 信雄 森岡 千恵 菊池 英亮 松尾 英城 中谷 吉宏 豊川 泰勲 富永 謙太郎 山尾 純一 福井 博 福田 邦明 安部井 誠人 遠藤 憲一 本橋 歩 正田 純一 松崎 靖司 田中 直見 古坂 明弘 高橋 正明 平本 淳 白浜 圭吾 永山 和男 田中 照二 Yusufu Youlutuz 松井 淳 持田 智 藤原 研司 小畑 達郎 中島 千種 岡山 昌弘 大野 研而 宮下 智之 田村 明彦 絵野 沢伸 鈴木 盛一 雨宮 浩 青木 達哉 小柳 泰久 山際 健太郎 川原田 嘉文 八木 真太郎 飯田 拓 横井 一 垣内 雅彦 足立 幸彦 飯田 拓 田端 正己 町支 秀樹 横井 一 川原 田嘉文 東口 高志 今井 俊積
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.189-198, 1999
著者
田中 秀幸 角 保志 松本 吉央
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2012-CG-147, no.3, pp.1-5, 2012-06-15

AR マーカは手軽に使える AR ツールとして有用であるが,正面付近から観測したときの姿勢精度が悪いという問題がある.我々は新しい原理に基づく AR マーカを開発し,この問題を解決した.本マーカは,レンチキュラーレンズまたはマイクロレンズアレイを用い,視線角度に応じて変化するモアレパターンを生成する.これを画像解析することで高精度 (画像上で 50 ピクセル程度あれば誤差 1 deg 未満) かつ安定した姿勢推定が可能である.
著者
平山 忠一 松本 高志 本里 義明
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1984, no.5, pp.732-738, 1984

ペルオキソニ硫酸カリウム水溶液を含浸させたコンニャクマンナン顆粒に酢酸ビニルをグラフト共重合させてペンダントポリ(酢酸ビニル)鎖の重合度が約2000,グラフト率が54,71,84mol%のグラフト共重合体を合成した。グラフト共重合体のアセチル化物のジグロロメタン溶液を水溶液系に懸濁させて球粒子化し, さらにけん化, 橋かけしてマンナン-ポリ(ビニルアルコール)(PVA)グラフト共重合体球状ゲル粒子を調製した。得られたゲルの水系ゲルクロマトグラフィーを行なった結果,グラフト共重合体から得られたゲルのキャパシティー比,排除限界分子量はPVAゲルにくらべて大きくなった。これはPVAゲルマトリックス中にに高親水性コンニャクマンナンミクロゲル相が存在するためと考えられる。<BR>これらのゲルは水溶性のオリゴマー分離に有用であると考えらる。