著者
内田 浩光 道下 尚文 陳 春平 大久保 賢祐 松本 公志 舟橋 祐紀 津留 正臣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.446, pp.67-75, 2011-02-24

2010年9月26日から10月1日まで,フランス・パリにて開催されたヨーロッパマイクロ波会議(European Microwave Week 2010)の概要ならびに,アンテナ・伝播,フィルタ,メタマテリアル・伝送線路,電力合成器ほか受動回路,増幅器,発信器・ミクサ,無線システムの各個別テーマに関する会議報告内容をまとめて紹介する.
著者
星野 敏 松本 康夫 三宅 康成 九鬼 康彰 西前 出 中塚 雅也 山下 良平 橋本 禅 川口 友子 落合 基嗣
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

これまで、農村計画学の体系は形式知を対象にして発展してきたが、現場における計画づくりは少なからず暗黙知に依存していた。本研究の狙いは、ナレッジマネジメントの考え方を農村計画学に導入することによって、農村計画学の新たな方法論を確立することにある。KMの農村計画学への応用可能性は多岐にわたる。本研究において試みた研究課題をナレッジの種類によって分類すると、(1)地区計画づくりのナレッジ、(2)自治体の制度・政策のナレッジ、(3)地域づくりのナレッジ、(4)行政職員のナレッジ、(5)住民の地域ナレッジ、(6)ICTを用いたナレッジベースの構築の6つのグループに分類することができる。
著者
板垣 達也 松本 哲也 竹内 義則 工藤 博章 大西 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.472, pp.13-18, 2012-03-02
参考文献数
4

本研究では車外の警告音を認識してドライバーに伝えるシステムを提案する.システムは警告音の倍音構造の存在を示す倍音らしさという特徴量を用いて基本周波数の推定を行う.そして基本周波数の推定値を用いて音を識別(クラクション,救急車,消防車,パトカー)する.クラクションとサイレン音を予め録音し,それらを単独あるいは合成した音を入力して実験した.SNR0dBの環境において,クラクションと救急車(高音),消防車とパトカー(一定)において約80%以上の正解率で基本周波数を推定できることを示した.また,屋外を実際に走行している救急車のサイレン音を録音した信号でも実験を行い,ドップラー効果によって基本周波数が変化しても,推定可能であることを示した.
著者
矢崎 智浩 三須 俊枝 中田 洋平 本井 滋 小林 剛 松本 隆 八木 伸行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.471, pp.401-406, 2010-03-08
参考文献数
10

時系列データから興味のあるイベントを自動的に検出する問題は,信号処理やパターン認識,画像処理など,様々な分野に現れる.本研究グループでは,これまで,サッカー動画像データから抽出された選手位置情報に基づく時系列データをもとに,ベイズ隠れマルコフモデルによるイベント検出アルゴリズムを構築してきた.しかし,隠れマルコフモデルでは状態が滞留する確率として「幾何分布」が仮定されるため,必ずしもふさわしくない場合があった.隠れ状態の状態滞留確率を改善することでイベント検出性能に対する向上の余地があったため,本稿では,状態滞留確率をより柔軟に表現可能な「一般化隠れマルコフモデル」によるアルゴリズムを構築し,イベント予測性能の向上を目指す.また,提案アルゴリズムの効果をJリーグのサッカー動画像データを用いて検証する.
著者
進藤 裕之 松本 裕治 永田 昌明
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2013-MPS-93, no.6, pp.1-6, 2013-05-16

自然言語処理分野における統計的文法獲得では,確率文法モデルの学習にGibbsサンプリング法が広く用いられている.しかしながら,木構造データを扱う場合には,Gibbsサンプリング法のように変数の値を一つずつ順番に更新していく方法では局所解に留まりやすく,十分に尤度の高い解を得られないという問題がある.この問題を解決するために,我々は新たな部分木のブロック化サンプリング法を提案する.本手法は,データ中に現れる共通の部分木まとめてブロック化し,ブロックに含まれる変数の同時分布からサンプリングを行う.そして,その部分木ブロック化サンプラーを従来のマルコフ連鎖モンテカルロ法と組み合わせて交互に実行することにより,目的関数の最適解を効率良く探索することができる.シンボル細分化文脈自由文法を用いて統計的文法獲得の実験を行ったところ,提案手法は既存手法よりも尤度の高い文法規則が獲得できることを確認した.
著者
松本 加奈子 松波 晴人
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.1023-1027, 2013-09-15

サービスを科学する動きが加速している.サービス業では,サービスの特性(同時性,無形性,変動性,消滅性)という特性ゆえ,勘と経験の側面が強かった.そのため,付加価値の高いサービスを創造したり,現場の生産性を向上させるためには,サービスによる「経験」が生じる「場」における情報が重要である.本論文では,「場」の情報を集めるために行動観察という方法論を用いた,付加価値の提案のための「ワーキングマザー」「中国人旅行客」,生産性向上のための「厨房」「お客さま記憶スキル」の事例に簡単に解説をした後,飲食業におけるサービス・クオリティを向上させるための「サービス・スタンダードの構築」について主に述べる.
著者
松本 博之 内田 忠賢 高田 将志 吉田 容子 帯谷 博明 西村 雄一郎 相馬 秀廣
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では,グローバル化と地域景観・地域環境の変容について、特に紀伊半島における近現代を中心に検討した。その結果以下の諸点があきらかとなった。(1)1960年代後半からの外材供給の増大にともなう国内材供給量の低下は、十津川流域における植林地の変化に大きな影響を及ぼし、植林地伐採後の落葉広葉二次林景観の出現をもたらしている。(2)生活基盤が脆弱な紀伊半島和歌山県沿岸部では、近代を通じてグローバル化の2度の波があることが明らかとなった.このうち2度目は最近10年ほどの動きであり,明治期以降第2次大戦前までの1度目のグローバル化を基盤とした歴史的な地域性を引き継いでいる。(3)経済的な面でグローバル化の進行が顕著な日本社会ではあるが、高齢者個々の「生きられた世界」の構築には、地理的要素や地域の特殊性といった地域間の差異が大きく影響している。
著者
松本 博 宋 城基
出版者
豊橋技術科学大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

持続可能なアジア型都市・建築システムの基盤となる都市エネルギー需給システムを構築するための戦略的なシナリオを提案することを最終目標として,アジア型中核都市をケーススタディとして都市エネルギーフローをシミュレートするシステムダイナミクス(SD)モデルを開発し,各種シナリオ(ポリシー)に基づく都市エネルギー消費量及びCO_2排出量の将来予測を詳細に検討した。
著者
松本 滋夫 平田 安廣 加藤 照之 渡辺 茂
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.239-248, 1985-11-08

1984年9月14日に発生した長野県西部地震による阿寺断層上の水平地殻変動を解明するため,同地震発生直後に阿寺断層地域の既設基線網において光波測量を実施した.今回の再測では,前回(1983年11月)にくらべて全般に基線長の縮みが認められた.大きいところでは2cmに達する縮みが認められ,これは測量誤差をやや上回る,有意なものと思われる.一方,断層モデルを設定し,各基線網か受けるべき歪変化を計算し,測量の結果と比較したところ,歪量はどちらも10-6程度で調和的である.また,両者は方向・大きさともかなり良い対応が認められた.ただし,面積歪に関しては必ずしも良く調和しているとはいえずさらに検討を要するものと思われる.
著者
松本 幸三
出版者
近畿大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

軸回転運動が可能な官能基としてコハク酸イミド構造の官能基を持つビニルエーテル系ポリマー、ならびに5員環環状カーボナート構造の官能基を持つポリカルボシランを合成し、得られたポリマーにリチウム塩を添加して高分子固体電解質としての特性評価、ならびに、リチウムイオンバッテリー用の電解液のゲル化によるゲル電解質よしての特性評価を行った。その結果、5員環環状カーボナート基を持つポリカルボシランが、高リチウムイオン添加条件下で特に高いイオン伝導度を示すことを見出した。
著者
松本 吏弘
出版者
一般社団法人 日本消化器がん検診学会
雑誌
日本消化器がん検診学会雑誌 (ISSN:18807666)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.436-441, 2010 (Released:2010-09-15)
参考文献数
14
被引用文献数
5

【目的】胃内視鏡検診による胃癌死亡率減少効果について検討した。【方法】X線検診群1,425例, 内視鏡検診群2,264例, 検診未受診群6,284例に3区分し, 性別, 年齢をマッチングさせた3群を2008年12月まで追跡した。胃癌死をエンドポイントとした場合の3群それぞれの累積生存率を算出し解析を行い, 検診内容別の死亡に対するハザード比を求めた。【成績】胃癌発症者40例(X線群18例, 内視鏡群12例, 未受診群10例)において胃癌死した症例はX線群1例, 内視鏡群1例, 未受診群8例であった。累積生存率は, X線群と内視鏡群では有意差はみられなかったが, これら2群と未受診群においては有意に未受診群の生存率が低い結果となった(p=.0073)。未受診群は内視鏡群よりも8倍胃癌死亡の危険が高かった(p=.0499)。【結論】内視鏡検診は胃癌死亡率減少効果を認め, X線検診に劣っていない可能性が示唆された。
著者
並木 道義 松坂 幸彦 鳥海 道彦 内田 右武 平山 昇司 小松 俊郎 本田 秀之 井筒 直樹 齋藤 芳隆 太田 茂雄 山上 隆正 廣澤 春任 松本 敏雄 兒玉 康資 本間 容博
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.25-34, 2001-02

宇宙科学研究所三陸大気球観測所では,スタティック放球方式の一種である立て上げ放球方式を用いて,数多くの大気球の放球を成功させてきた。近年,大型気球の需要が高まり,放球方法の改善と放球場の拡張が必要となっていた。1998年に我々は,新しい大型気球放球装置を用いた放球方法であるセミ・ダイナミック放球方式を開発した。この放球方式は,ガス注入後,ローラー車から気球を解放することによって一気に気球を立て上げ,気球が,観測器直上を固定している大型放球装置の直上にきたとき,大型放球装置から観測器を解放する,という手順で放球を行う。徐々に立てあげていた従来の方式と比べて,ローラーで立て上げて行くときに皮膜を傷つける心配がなくなること,放球作業の時間短縮ができることが利点である。1998年(平成10年)に,飛揚場の先端部分を20m延長し,その延長したほぼ中心部に直径 6 mの回転テーブルを備えた大型気球放球装置を製作した。本ランチャーは,回転テーブルに固定されており,放球時の風向きに合わせて旋回する事が出来る。また,ランチャーに備えた昇降装置により,地面から高さ5mまで観測装置を持ち上げることが可能である。これにより,B1000クラスの大型気球の放球が可能となった。1999年9月6日にこの大型気球放球装置を用いて,最初のテスト気球を放球することに成功し,放球方法および装置の有効性が確認された。
著者
羽根 拓也 松本 大
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.19, pp.84-89, 2008-09-02

典型的なエリートの道を進んでいた時、挫折を味わった。大学4年の夏休みに渡米し大学の寮に転がり込むと、英語が全く分からなかったのだ。英語を身につけるため、卒業後は外資系金融の世界に飛び込んだ。 米ソロモン・ブラザーズを経て米ゴールドマン・サックスに移り、デリバティブの商品開発と売買を一人で手がけた。
著者
松本 長太
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学医学雑誌 (ISSN:03858367)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-17, 1989-03-25
被引用文献数
6

The physiological character of the pericentral visual field near the fixation point is not so well understood as in the central 30° visual field. In this paper a report is made on the influences of stimulus size and background illumination on the sensitivity of this area studied in normal subjects and patients with several eye diseases. According to the SARGON program of the automated perimeter Octopus 201,49 test points on a 2° grid in the pericentral area were tested in normal subjects. These test points were examined under the conditions of stimulus sizes 1,3 and 5 (the visual angles of 0.108°, 0.431° and 1.724°) and under the background luminances of 0.4,4 and 31.5 asb. In the normal subjects the sensitivity curve of this pericentral area was rather flat when large stimulus sizes were used. But within the range from 0.4 to 31.5 asb the background illumination did not affect the sensitivity curve of this area so remarkably as the stimulus size. Differential light sensitivity decreased with age and its decrease was more evident under the condition of smaller stimulus sizes. The influence of stimulus size of this area was then studied in patients with several eye diseases. In many of the patients with optic neuritis, chiasmal syndrome and optic tract diseases, the stimulus size 1 was more sensitive in detecting pericentral scotoma and hemianoptic changes than the standard stimulus size 3. Thus the present results suggested that a small static target such as the stimulus size 1 should be used to examine the pericentral visual field abnormalities in neuro-ophthalmological cases.
著者
金 〓志 西条 寛平 瀬尾 充 松浦 隆志 一宮 仁 相島 慎一 松本 主之 飯田 三雄
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.1431-1436, 2009-06-20
参考文献数
23
被引用文献数
1

症例は50歳,男性.タール便を主訴に来院し,上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行部傍乳頭部に長径約20mmの広基性ポリープがみられた.観察時にポリープ表面より出血したため,止血術を施行した.再出血の可能性とVater乳頭口側3mmの近傍に位置していたことから,開腹下の外科的粘膜切除術で治療した.家族歴,消化管外徴候,消化管の他病変がないこと,および切除標本の病理組織所見から,孤在性Peutz-Jeghers型ポリープ(以下PJ型ポリープ)と診断した.十二指腸のPJPは比較的少なく,本例は広基性を呈した点で稀と思われた.