著者
森田 洋司
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究
巻号頁・発行日
vol.50, pp.392-395, 1992
著者
西應 浩司 材野 博司 松原 斎樹 藏澄 美仁 森田 孝夫
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.547, pp.169-176, 2001-09-30 (Released:2017-02-04)
参考文献数
23
被引用文献数
5 5

An experiment was done in one area with grid shaped street pattern and in another area with irregularly twisted street pattern. There were two ways to memorize forms in the experiment: a real walk and CG animation presented walk through a fixed pathway. After learning the course, the subject walked the pathway by themselves. Originally the subjects were 25 males and 15 females. The results were analysed based on gender difference-14 male and 14 female subjects. Analysing errors in the abstract distance and abstract angle errors on the cognitive maps, it was recognized that the drawn street lengths are shorter than the actual distances for both genders. Concerning a real walk through the irregularly twisted street the females' errors in the abstract angles were smaller than the males' errors. However both gender's found the irregularly twisted street more legible than the grid shaped one.
著者
森田 耕平
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.18-34, 2016 (Released:2017-01-24)
参考文献数
14

動詞中止形の継続相相当のアスペクト形式であるシテイテとシテオリについて、両形式の比較を通じて意味・機能を記述し、次のことを明らかにした。 ①シテイテとシテオリを比較すると、シテイテのみが用いられる場合がある。 ②継続相のシテイテとシテオリの共通の意味・機能は、定形動詞のアスペクトとの相関によって出来事間の同時的時間関係を表すことである。 ③シテイテのみが用いられる文の構文的特徴は、(a)定形動詞のアスペクトが完成相で、(b)二つの出来事の主体が同一であり、(c)シテイテが、定形動詞が表す偶発的な出来事が発生する状況を表す点である。 ④このときシテイテは、定形動詞と並列された述語というよりも、主語と述語が表す出来事に対して、任意的な文の成分である状況語的意味・機能を持つ。これは同じ動詞中止形で修飾語的に機能するシテとは異なったあり方を示す。
著者
佐野 友香莉 辻 宏子 森田 裕介
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.181-186, 2019-12-21 (Released:2019-12-18)
参考文献数
12

本研究では,思考力などの21世紀を生き抜く力の育成に向けて開発した,ゲーム型学習教材「ラスワン」における,教材としての特徴を示した上で,大学生22名を対象とした調査より,⑴本教材と学習者が持っている思考力の関係性,⑵本教材をプレイする際に用いる推論方法,について検討した.その結果,⑴論理的思考力の高い学習者は,論理的思考力の低い学習者よりも,本教材の起こりうる場面における適切な推察について問く「場面提示テスト」において,場面に応じて適切な選択をする傾向があること、⑵学習者は,本教材をプレイする際,および,場面提示テストに回答する際,論理的思考力を用いており,その推論方法は演繹的推論に限らず,帰納的推論および類似的推論も用いていること,が示された.また,調査によって,計算を間違えた際に即時にフィードバックができるようなシステムを,ゲームデザインに組み込むべきであることが,明らかになった.
著者
鮫島 和行 金野 武司 李 冠宏 奥田 次郎 森田 純哉 橋本 敬
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:21888833)
巻号頁・発行日
vol.2016-MPS-111, no.5, pp.1-6, 2016-12-05

ヒトは,記号に意味を持たせ,その情報交換を通じて協力 ・ 協調行動を行うことで,社会を形成している.記号への意味づけや合意を,ヒトはどのように獲得または創発しているのだろうか.本研究では,2 者が協調行動を発現すると成功するゲーム課題において,ゲーム上での記号使用の学習過程を記述する確率モデルを提案する.実際の行動実験の結果から,モデルによる記号の意味の変遷を解析した.その結果,字義的意味の成立の次に言外的意味が成立するなど,認知過程が複数存在することがわかり,その変遷を可視化する事ができた.確率モデルによる認知過程の分離は,脳波などによる対応する脳内過程を検討するために重要である.
著者
西野 琢也 山出 宏一 吉岡 正和 我嶋 晋太郎 川久保 淳司 髙橋 精一郎 森田 正治
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.183-188, 2016 (Released:2016-04-29)
参考文献数
21
被引用文献数
1

〔目的〕スタティックストレッチング(SS)と圧迫刺激による腓腹筋形状および足関節背屈可動域への影響を検討した.〔対象〕健常成人60名とした.〔方法〕刺激はSS群,圧迫群,併用群の三群とした.超音波診断装置とデジタルカメラ,筋弾性計を用いて計測された足関節背屈可動域,筋束長,筋腱移行部(Muscle Tendon Junction;以下,MTJ)の移動量,スティフネス,筋弾性を計測し三群間で比較した.〔結果〕足関節背屈可動域,筋束長,筋弾性は三群の平均に有意な差はないが,MTJの移動量はSS群より併用群で高い値を,スティフネスは併用群のみ刺激後に低い値を示した.〔結語〕SSと圧迫刺激の併用は,神経生理学的,力学的な要素の相乗効果により効率的に筋伸張性や柔軟性の向上を計ることができる.
著者
荒牧 英治 増川 佐知子 森田 瑞樹
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2011-NL-201, no.1, pp.1-8, 2011-05-09

近年のTwitterの普及とともに,そこから有益な情報を抽出する研究の需要が高まっている.本研究ではインフルエンザ流行予測の問題に焦点をあてる.まず,Twitterからインフルエンザに関連した発言を抽出する.次に,SVMを用いた分類器で,その発言者が実際にインフルエンザにかかっているかどうかを判定する.実験では,厚労省報告の症例数と比較し相関係数0.89の精度で流行予測することができ,提案手法の有効性を示した.特に,流行の開始時期においては,相関係数は0.97と高く,最先端の手法であるGoogle Fluトレンドと同等の精度が得られた.本研究によって,Twitter上のテキストが現実の疾病状態を反映していること,また,言語処理技術によって,その情報が抽出可能であることを示した.
著者
MORITA Kiiti 森田 紀一
出版者
Institute of Mathematics, University of Tsukuba
雑誌
Tsukuba journal of mathematics (ISSN:03874982)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-6, 1977-12

As in our previous paper [5], by the covering dimension of a topological space X, dim X notation, we mean the least integer n such that every finite normal open cover of X is refined by a fimite normal open cover of X ...
著者
森田 良成
出版者
白山人類学研究会
雑誌
白山人類学 = Hakusan Review of Anthropology (ISSN:13415980)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.57-78, 2017-03

This paper looks into two interrelated processes staged in a rural community in West Timor, Indonesia, a community that has been largely left behind by development projects. One is the process of rapid spread of mobile phones and expansion of their use. Another is the process of development (involving many twists and turns) of enterprises trying to create the electric infrastructure needed to charge mobile phones, a process that has recently suffered a serious setback. The author describes the two processes and analyzes how villagers proactively purchase new products, incorporate them into their daily lives, and master the ways to use them to fit their environment, at the same time letting the chances of "development", chances that are right there in front of their eyes, slip by. The purpose of the analysis is to highlight the "electroscape", an indispensable condition expected to just be there for the processes of development and modernization, a condition, without which everyday lives of us, researchers, and the countries we come from, would not have been possible, but one which still goes unnoticed by those whose very lives depend on it. This analysis of a rural community in Indonesia shall help us see how consumption and the desire to consume operate on a deeper level, a level unseen with such simple classifications as the "(pseudo-)middle class" and the "poor."
著者
高山 レイ子 牧内 洋子 松葉 美佐子 森田 耕司 志賀 鑑時
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.13-19, 1978-03-30 (Released:2017-02-13)

日常よく用いられる15種の培地について,酸化還元電位(Eh)と浸透圧を測定した結果次のような成績を得た。細菌を接種せず培養条件を変えたとき,培地の種類に関係なく,Ehは好気条件では+0.3V前後を示し,嫌気条件では低下を示したが,いずれの培地でもマイナスのEhは測定されなかった。細菌を接種した後では培地の種類,培養条件・菌の増殖によりEhの変動に一定の傾向が認められた。また各培地の浸透圧はTCBS, BTBティポール,スタヒロ110培地でそれぞれ,700,900,2300mOsm/lと高い値を示したが,その他の培地ではヒトの体液に近い250〜300mOsm/lの浸透圧を示した。
著者
杉石 泰 稲垣 幸司 黒須 康成 夫馬 大介 坂野 雅洋 山本 弦太 吉成 伸夫 野口 俊英 森田 一三 中垣 晴男
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.10-16, 2006 (Released:2006-08-07)
参考文献数
31
被引用文献数
1 2

歯周病と骨粗鬆症の関係を明らかにするために, 閉経後女性歯周病患者の歯周病態と骨粗鬆症所見の関連性を検討した。対象は, 本研究の主旨に同意の得られた慢性歯周炎の閉経後女性81名 (59.1±6.6歳) で, 腰椎骨萎縮度から, 腰椎骨萎縮正常群26名 (N群, 58.4±6.1歳), 腰椎骨萎縮群55名 (A群, 59.4±6.8歳) の2群に分けて比較した。評価した口腔内所見は, 現在歯数, プロービングデプス (PD), クリニカルアタッチメントレベル (CAL), プロービング時の歯肉出血 (BOP) 率および歯槽骨吸収率 (ABL) である。さらに, 各口腔内所見の平均から2群に分け, 腰椎骨萎縮度に対するオッズ比を算出した。PD7 mm以上部位率とCAL7 mm以上部位率はA群が高値であった (p<0.05)。腰椎骨萎縮度に対するPD平均, PD4 mm以上部位率およびBOP率の年齢補正したオッズ比は, それぞれ, 3.1 (95%信頼区間 (confidence interval (CI) ) 1.1—8.7), 3.0 (95%CI 1.0—8.7) および3.1 (95%CI 1.1—9.3) であった。したがって, 閉経後女性における歯周病の進行と, 腰椎骨萎縮との関係が示唆され, 骨粗鬆症所見に留意して閉経後女性の歯周病治療を行う必要性があると考えられた。
著者
森田 喜久男
出版者
九州大学基幹教育院
雑誌
鷹・鷹場・環境研究 = The journal of hawks, hawking grounds, and environment studies (ISSN:24328502)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-16, 2018-03

小稿は、日本古代の王権が主宰する鷹狩について概観したものである。王権の鷹狩を支えた養鷹・放鷹官司の変遷について、ヤマト王権の段階の鷹甘部や律令制下の主鷹司・放鷹司を中心に論じた。そのことに関連して鷹狩に従事した鷹飼についても言及し、「尋常の鷹飼」と「猟道を知る親王公卿の鷹飼」の二類型の鷹飼の実態を明らかにしようと試みた。また、鷹狩が行われた猟場である禁野の実態についても触れ、平安時代前期に増加しつつ民業と対立している点を問題とした。さらに『新議式』を素材に、野行幸と呼ばれる犠式としての鷹狩の次第について考察し、鷹狩とセットで実施される出野河海支配を確認する儀礼の重要性を指摘した。その上で、昌泰元年(898) 10月に実施された宇多太上天皇主催の競狩の実態についても考察し、この競狩について醍醐に譲位した後も自身が国政を仕切るという決意の現れであることを指摘した。最後に天皇や上皇の代理で諸国に派遣される狩使についても考察した。The purpose of this study is to give an overview of the history of falconry presided over by the ancient Japanese royalty. First, I analyze the Falconry Office (鷹甘部 taka-kai-be) and falconers (養鷹 shuyoushi, 放鷹宮司 hoyoushi) that kept hawks during the Yamato period. Second, I attempt to distinguish two types of falconers, one, the ordinary falconer and the other a specialist who had good knowledge on which royal society could rely. But, the expansion of royal hunting grounds (禁野 shimeno) during the Heian period caused conflicts with the people who lived in these areas. Third, relying on the book New Ceremonies (新儀式 Shingishiki) I point out that the "going to the fields for falconry" ceremony (野行幸 Nogyoukou) continued as a confirmation of Imperial rule of fields, mountains, and rivers .Furthermore, I investigate falconry games held by the retired Emperor Uda in 898.As a result, I suggest that this ceremony constituted a declaration that Uda was the real political leader in the realm. Last, I consider the hunters (狩使 karishi) who the Emperor dispatched nation-wide to hunt on his behalf.
著者
森田 美佐
出版者
高知大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究の目的は、働く女性のみならず、男性も子どもも“幸せ”になる職場の女性活躍は、どうすれば実現するのかを、個人と家族の生活の質向上を目指す家政学とジェンダーの視点から、明らかにすることである。女性活躍をめぐる先行研究では、女性の離職率の低下、女性の仕事と家庭の両立を可能にする働き方の改革、女性管理職の登用等は、企業の組織の活性化はもちろん、生産性の向上などに利点があることが指摘されている。その結果、実際にそのような施策を打ち出し、女性を積極的に採用・登用する企業も増加している。研究としても、女性がキャリア形成に意欲的になれる雇用管理の在り方や、女性が昇進を望むような職場環境づくりに何が必要か等に関心をもつものが散見される。しかし日本の働く男女の意識や行動を見る限り、職場における女性活躍推進の数々の施策は、女性の労働者としての人権や、職業生活と家庭生活の充実を保障する環境づくりに向っているとは言い難い。加えて男性も、仕事のみならず、家庭や地域の中で活躍できる環境が形成されているのかどうか、疑問が残る。働く女性も男性も、ワークライフバランスの重要性を指摘されながらも、実際は、「仕事を取るか、家庭生活を取るか」の二者択一の状況の中で生活を営んでいると言わざるをえない。家庭生活を重視する労働者が、労働市場では周縁的な位置づけに留まる社会とは、家庭責任を重視すれば、男女が〝平等”に労働市場の中で二流の労働者として扱われる社会に過ぎないのではないか。これは職場と家庭の男女共同参画の実現、男女労働者の人間らしい働き方と暮らし、そして子どもが親のケアを受ける権利を保障しない。
著者
野村 佳宏 原田 太郎 森田 重人 窪田 聡 腰岡 政二 山口 博康 棚瀬 幸司 八木 雅史 小野崎 隆 佐藤 茂
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.242-254, 2013
被引用文献数
6

カーネーションの老化時においては,初めに雌ずいにおいてエチレンが生成し,このエチレンが花弁に作用して自己触媒的エチレン生成反応を引き起こす.本研究では,アブシシン酸(ABA)の含量および ABA の生合成と作用に関与する遺伝子群の発現を解析して,雌ずいのエチレン生成開始反応における ABA の役割を明らかにすることを試みた.初めに,カーネーション'ライトピンクバーバラ'の花組織から,ABA の生合成と作用に関与する遺伝子群の cDNA をクローニングし,構造を明らかにした.次に,雌ずいの ABA 含量の変化とこれらの遺伝子の発現を,3 品種のカーネーションを用いて調べた.3 品種は,切り花の老化時にエチレンを生成し約 1 週間の花持ち期間を示す'ライトピンクバーバラ'と'エクセリア',および老化時にエチレンを生成せず約 3 週間の花もち期間を示す'ミラクルルージュ'を用いた.子房の ABA 含量は,'ライトピンクバーバラ'では開花時期 2(Os 2)から Os 5 にかけて 530–710 pmol·g<sup>−1</sup> FW,'エクセリア'では同じ時期に 200–380 pmol·g<sup>−1</sup> FW で,老化時期 1(Ss 1)(老化の初期)に 930 pmol·g<sup>−1</sup> FW に増加した.他方,'ミラクルルージュ'では 70–160 pmol·g<sup>−1</sup> FW で推移した.ABA 含量の変化は,<i>DcNCED1</i>(9<i>-cis</i>-エポキシカロテノイドジオキシゲナーゼ)転写産物量の変化と並行関係にあった.<i>DcPYR1</i>(ABA 受容体)転写産物量は,'ライトピンクバーバラ'の Os 1–Os 3 では 0.004–0.007 相対発現量(r.e.l.)であり,Ss 1 には 0.028 r.e.l. に増加した.'エクセリア'の子房では,開花時期は 0.025–0.037 r.e.l. で推移し,Ss 1 でさらに増加した.これに反して,'ミラクルルージュ'では開花と老化時期を通じて 0.002–0.006 r.e.l. であった.エチレン生合成の鍵遺伝子である <i>DcACS1</i> の転写産物は,'ライトピンクバーバラ'では Ss 1,'エクセリア'では Ss 2 で検出されたが,'ミラクルルージュ'では開花と老化の時期を通じて検出されなかった.以上の結果から,ABA が雌ずいにおける <i>DcACS1</i> の発現を誘導してエチレン生成を引き起こすこと,ABA の作用の発現には ABA 含量と <i>DcPYR1</i> の発現量が特定の閾値を超える必要があることが推定された.