著者
今橋 久美子 深津 玲子 武澤 信夫 辻野 精一 島田 司巳 上田 敬太 小泉 英貴 小西川 梨紗 川上 寿一 森本 茂 河地 睦美 納谷 敦夫 中島 八十一
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.459-465, 2022-12-31 (Released:2023-01-17)
参考文献数
21

本研究では, 脳損傷後に高次脳機能障害と診断された人のうち, 社会的行動障害を主訴とする相談事例 86 名 (在宅生活者 70 名, 施設利用者 15 名, 不明 1 名) について, 臨床背景因子と神経心理学的評価 (Wechsler Adult Intelligence Scale-Third edition : WAIS-III および Neuropsychiatric Inventory : NPI) を分析した。その結果, 対象者の半数に認知機能の低下がみられたことから, 行動の背景にある認知機能を評価し, 適切にアプローチすることの重要性が示唆された。さらに, 問題となる症状とNPI を説明変数, 転帰 (在宅か施設か) を目的変数として判別分析を行った結果, 標準化判別係数は, 「夜間行動」「ギャンブル」「拒食」「多飲・多食」「脱抑制」の順で高いことが示され, 施設利用者のほうがそれらを呈する人の割合が高かった。正準相関係数は 0.694 (Wilksʼλ=0.52, P <0.001) であり, 判別に対して有意な有効性が確認された。交差確認後の判別的中率は 90.2 %であった。
著者
大田 えりか 本田 由佳 森崎 菜穂
出版者
聖路加国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究は、研究代表者が一貫して実施してきた我が国の低出生体重児に関する包括的研究(平成24-25若手B 平成26-28若手B)の知見を基に、妊娠中の女性を対象とした適切な体重増加と食事摂取に関するパッケージを作成し、モバイルアプリケーションを用いた介入を実施することを目的としている。2020年度は、アプリケーションの開発に向けたプログラムをアプリケーション開発業者と議論を重ねながら開発した。エコチル調査を用いた妊娠中の体重増加量に関するデータ解析、アプリケーションのデータベース基盤構築・アプリのコンテンツ開発を実施し、アプリケーションに盛り込むプログラム作成を行った。また、倫理審査と実証調査用のプロトコールを作成した。今回開発しているのは、エコチル調査のコホートデータに基づいた健康な妊婦(基礎疾患のない)を対象とした体型別の週数別適切な体重増加量範囲である。週数別の胎児の出生体重がSGA(small for gestational age)やLGA(large for gestational age)のリスクが高い場合には、もう少し体重を増やした方が良い、または控えたほうが良いなど、体重を入力すると、週数別に個別にアドバイスがでる。
著者
及川 由紀子 吉田 彰英 森岡 尚 沈 蘭花 清野 幸男 三浦 廣行
出版者
The Dental Society of Iwate Medical University
雑誌
岩手医科大学歯学雑誌 (ISSN:03851311)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.93-102, 2004-04-26 (Released:2017-03-21)
参考文献数
16

歯科矯正治療についての知識や情報が一般的に知られ,歯の健康に対する意識や審美的意識の向上により,なかでも成人女性の矯正治療を希望する割合は年々増加する傾向にある。しかし,女性は40歳をさかいに骨密度が減少すると言われている。骨粗鬆症と歯槽骨の関係に関してはいくつかの報告があるが,歯の移動に関する報告はほとんどない。本研究では,12週齢の正常ラットと骨粗鬆症ラットの臼歯部に,矯正治療用ゴムリングを挿入し歯の移動を行った。歯槽骨の組織学的観察は一次抗体にTGF-β1抗体を用いた免疫組織染色法にて行った.その結果,骨粗鬆症であっても矯正力でTGF-β1は誘導され,歯槽骨骨梁の骨芽細胞ならびに破骨細胞に作用し,骨形成と骨吸収の両作用を活性化することにより歯槽骨の改造を引き起こすが,骨粗鬆症群では骨吸収の亢進と骨形成開始の遅延が生じている可能性が示唆された。
著者
五十嵐 素子 平本 毅 森 一平 團 康晃 齊藤 和貴
出版者
北海学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究は「アクティブ・ラーニング」の導入の影響を考えるために、学習活動の実際やそれが可能になる社会環境的条件、教師に求められる実践力の検討を行うことを目的としている。昨年度は、コロナウイルス感染対策のための学内業務(遠隔講義作成・各種事務対応)の増大や、学校現場における調査ができない状況が続いたため、今年度は現場の教員経験を持つ者を分担者に加えることによって体制の見直しを図った。その結果、新規分担者のアドバイスを得ながら、既存データの事例の検討、分析を進めることができた。その成果はすでに出版社に原稿として提出しており、次年度に出版される予定である。また、新規分担者の参加によって、現場の実践についてより理解が深まり、コロナ禍下での実践上の工夫について知見を得ることができた。具体的には、2021年6月12日(土)日本子ども社会学会(オンライン)においてラウンドテーブルⅡ「子どもの遊びと学びをコロナ禍の下で考える-相互行為とメディアの観点から-」を複数の分担者で企画した。そこでは、学校全体での感染防止対策によって導入された、行動に関わる制限的な規範の変化(黙食、児童同士が直接的な身体接触を避ける)などを、むしろ、新しい実践を導入していくきっかけとして捉えていく子どもたちの様子や、そうした試みを支援していく教師の実践があることが報告された。また、コロナ禍下の学校では、対面でありながら、直接的な身体接触を避けるという規範があるため、身体やコミュニケーションを媒介する、様々なメディア(音楽、相手に渡せる道具や物など)を活用し、そのメディアの性質を積極的に取り入れることで、新しい遊びや流行を創り出す様子がうかがえた。こうした研究は授業実践自体を対象としたものではないが、同様の児童と教師のあり方が授業実践でもみられた可能性があることが示唆された。
著者
岡田 侑己 瀬川 尋貴 山室 匡史 桑山 健次 辻川 健治 金森 達之 岩田 祐子
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.51-58, 2023 (Released:2023-01-31)
参考文献数
9
被引用文献数
1

We examined the decomposition behavior of 1-acyl-substituted derivatives of d-lysergic acid diethylamide (LSD), such as 1-cyclopropanecarbonyl LSD (1cP-LSD), 1-acetyl LSD (ALD-52), and 1-propionyl LSD (1P-LSD) through gas chromatography/mass spectrometry (GC/MS). It was reported previously that in methanol, 1cP-LSD completely decomposed into LSD during GC/MS. We found that in methanol, 1cP-LSD remained undecomposed during GC/MS, and the extent of decomposition varied based on the analyses performed in this study. As a result of a detailed examination, we deduced that the decomposition occurs at the inlet, regardless of the inlet temperature or the type of the inlet liner. We observed that the peak areas of 1cP-LSD decreased with the deterioration of the inlet liner, and this was considered to be a cause for the variation between different analyses. While the acetonitrile solution of 1cP-LSD provided relatively robust results, the other examined solvents showed a significant decomposition of 1cP-LSD and/or a sequent decrease in the peak area of 1cP-LSD with time after the replacement of the inlet liner. ALD-52 or 1P-LSD in acetonitrile were stable during GC/MS, however, they were unstable when methanol was used as a solvent, similar to 1cP-LSD. This suggested that a similar decomposition and/or a sequent decrease in the peaks of ALD-52 and 1P-LSD during GC/MS can be expected.
著者
清水 穂高 冨森 淳
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会誌 (ISSN:18822770)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.733-734,a2, 2017 (Released:2021-01-14)

農業農村工学(農業土木)を専攻されている大学生,または大学進学を控えて学部学科を検討中の高校生の皆さんに,ゼネコンの仕事の概要と魅力を紹介するとともに,建設業を取り巻く環境の変化に対し求められるイノベーションについて述べる。一般的な製造業との決定的な違いは「単品受注生産」という特性であり,1つとして同じものはない構造物を,数々の創意工夫と技術力で造り上げるのがこの仕事の面白さである。建設マーケットの変化,人口減少社会の到来,働き方改革など,外部環境の変化に柔軟に対応しながら,10年,20年先を見据えた新たな一手を打つ必要がある。培った知識や経験に新しい発想や新技術を加えて価値を創造し,ものづくりの最前線で社会に貢献する建設業を知っていただきたい。
著者
森 正 後藤 惠之輔
出版者
長崎大学工学部
雑誌
長崎大学工学部研究報告 (ISSN:18805574)
巻号頁・発行日
vol.37, no.68, pp.61-66, 2007-02

Recently, tourist spots in the whole country are taking measures to incorporate barrier-freeness in order to reduce fall in the number of visitors. This is also to invite aged and disabled persons having lower importance as customers so far. But this initiative would be welcomed by the aged and disabled persons. Accordingly, this study aimed at assessing the status of barrier-freeness on these tourist spots by taking Onomichi City as a case, which is also a slope city like Nagasaki. The findings of the investigation revealed that, in the tourist spots of Onomochi City there are problems such as: separate route for aged and disabled persons, lack of restroom facilities etc. This paper concluded with the suggestions to make the tourist spots barrier-free from the viewpoint of wheel-chair user.
著者
森川 真也 玉利 光太郎 谷口 千明 得丸 敬三
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.494-502, 2015-10-20 (Released:2015-10-20)
参考文献数
31
被引用文献数
15

【目的】本研究の目的は,通院・通所高齢者の短期的な生活空間の変化に影響する因子を明らかにすることである。【方法】対象は5 施設の通院・通所リハビリテーション利用者82 名とした。5 ヵ月間の追跡調査にて,従属変数は生活空間の狭小化または常時低活動域とした。測定項目は身体機能,医学的属性,人とのつながり,自己効力感,運動能力の変化量の計測を行った。また,基本属性と個別介入回数,調査開始前介入期間を交絡因子とした。統計処理は,階層的二項ロジスティック回帰分析にて影響因子を検討した後,検査特性を算出した。【結果】交絡因子調整後も握力,自己効力感が抽出された。このモデルの感度は82.6%,特異度72.2%,陽性尤度比2.97,陰性尤度比0.24 であった。【結論】生活空間が5 ヵ月後に狭小化,または低活動域から脱却できない通院・通所者の特徴として,握力,自己効力感が低いことが示唆された。
著者
森 正志 平松 佑一 藤原 玲子 福永 匡史
出版者
一般社団法人 日本フットケア・足病医学会
雑誌
日本フットケア・足病医学会誌 (ISSN:24354775)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.53-59, 2023-01-31 (Released:2023-01-31)
参考文献数
20

左下腿切断を余儀なくされた糖尿病に起因する包括的高度慢性下肢虚血 (chronic limb-threatening ischemia : CLTI) 患者に対し, 術前からサドル付き免荷式歩行器 (以下, 免荷式歩行器) によるトレーニングを導入し義足歩行の獲得に至ったので, その有用性について検証することを本報告の目的とした. 症例は, 67歳女性, 左全足趾から後足部まで潰瘍が拡大し, 救肢困難で下腿切断となった. ADLは独歩で自立していたが, 廃用症候群が進行し, 入院時には中等度から最大介助が必要であった (Barthel index : BI, 30点). 術前から仮義足完成までは, 免荷式歩行器を使用し立位・歩行練習を実施した. そのほか, 松葉杖歩行, ADL練習, 上肢の課題志向型 (家事動作) 練習に取り組み, 義足完成後は積極的に義足歩行練習を実施した. その結果, 退院時のADLは, BIが90点まで改善した. 歩行機能は, 屋外義足杖歩行自立レベルとなり歩行速度0.76m/s, 最大で600mの連続歩行が可能となった. 免荷式歩行器は, 低負荷高頻度で非切断肢の筋力強化, 歩行練習を行うことができるため, 廃用症候群が進行し術前から歩行困難な症例に対しても有用なトレーニング方法であると考えられた.
著者
森本 康彦
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.38-44, 2023-02-01 (Released:2023-02-01)

2020年,COVID-19の流行に伴い,多くの大学等でオンライン授業が実施され,文部科学省は翌年に,教育DXを推し進める一環として「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン(Plus-DX)」を打ち出した。本論文では,教育DXにより,高等教育における学修者の学びがどのようにチェンジしたのか,機関はどう支援しようとしているかについて整理し明らかにした。その結果,学修者の学びの記録であるeポートフォリオ/学習データをエビデンスとし,そのデータを教育AIで分析して可視化するラーニングアナリティクスを駆使することで,学修者の学びの支援を行い,そのための環境づくりを行っていることがわかった。
著者
浜島 渡 森野 浩
出版者
日本ベントス学会
雑誌
日本ベントス研究会誌 (ISSN:18838898)
巻号頁・発行日
vol.1984, no.26, pp.43-44, 1984-03-31 (Released:2009-08-07)

Growth, survivorship of immature animals and breeding activity in Jesogarrmarus sp, were studied at 9°C, 14°C and 19°C in the laboratory. Growth rates increased with temperatures in isolated condition but decreased in group animals. Initial mortality was highest in 19°C and survivorship was low in group animals than in isolated animals. Breeding was least successful in 19°C in terms of the release of young per female breeding cycle as well as the number of young released per brood. It was concluded that the upper critical temperature for the population of Jesogammarus sp, lay at about 19°C.
著者
十時 忠秀 森本 正敏 谷口 良雄 平川 奈緒美 谷口 妙子 峯田 洋子 加藤 民哉 原野 清
出版者
Japan Society of Pain Clinicians
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.3-11, 1994-04-25 (Released:2009-12-21)
参考文献数
12

(1) 遺体で星状神経節の位置を肉眼解剖学的に検討したところ, 大部分の例で, 第1胸椎の高さで肋骨頸部に位置していた.(2) 星状神経節節前線維の起始細胞は第1胸髄から第10胸髄まで認められた.(3) 星状神経節の節後線維が分布する皮膚領域は, C3~T12で, 最も多く分布している領域はC6~T5であった.(4) 心臓における交感神経支配は, 両側性で, 中頸神経節の関与が最も多く, 星状神経節の遠心性線維は, 主に洞房結節, 心房に終止していた.洞房結節に至る遠心性線維は, 右の中頸神経節および星状神経節からの方が多く, 右の星状神経節ブロックの方が, 左のブロックよりも心拍数, 心リズムに与える影響が多いと思われた.(5) 内頸および外頸動脈には, 星状神経節の節後線維は分布しておらず, 主に, 上頸神経節の節後線維が分布していた.(6) 上腕骨の骨髄には, 星状神経節の節後線維が多数分布していることがわかった.(7) 星状神経節には感覚神経が投射していることがわかった.(8) 上頸神経節, 中頸神経節, 星状神経節には, 相互投射があることがわかった.(9) C6-SGBは, 上頸, 中頸神経節ブロックが適応となる顔面, 頭部の疾患に, C7-SGBは, 上肢の交感神経遮断が必要な疾患に行った方がよいと考えた.
著者
森田 雅之 米田 哲夫 秋吉 信行
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:21870365)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.127-133, 2014-08-20 (Released:2015-02-20)
参考文献数
15
被引用文献数
4 4
著者
森大 五郎 小宮 健嗣 川徳 彦 田公 聖 久保 秀人 藤敬 司 渡辺 慎太郎
出版者
一般社団法人 水素エネルギー協会
雑誌
水素エネルギーシステム (ISSN:13416995)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.46-51, 2009 (Released:2022-07-21)

High-pressure metal hydride tank, a combination technology of metal hydride and high-pressure tank, is one of promising option for fuel cell vehicles. Both high storage capacity and good charge-discharge performance can be achieved by this system. 1st generation system is “CFRP High-pressure Metal Hydride Tank”. 5.3 kg hydrogen can be stored within 100 L tank with 2.5 mass% BCC alloy at 35 MPa. A separated aluminum liner is designed for this system to install a tube and fin type heat.exchanger with metal hydride powder into the tank. In a burst test, a prototype was not ruptured at 100 MPa inner-pressure. And at a pressure cycle test, there was no leak during 22,000 cycles. It is possible to secure enough strength equal to conventional CFRP high-pressure tank. 2nd generation system is “Multi-cylinder High-pressure Metal Hydride Tank”. It has a bundling structure by 10-40 metallic vessels which install hydrogen-absorbing alloy. The bundle of the vessels is also a heat exchanger. To improve thermal conductivity, hydrogen supply pressure is lowered to 10-20 MPa, which makes it possible to reduce the wall thickness of vessel. Experimental results by prototype tank and simulation results by 1/1 scale on-board tank model show that 5 kg hydrogen can be stored within 83 L tank and also that more than 80 % of hydrogen can be stored within 5 minutes if a hydrogen-absorbing alloy with 3.0 mass% effective capacity is developed.

1 0 0 0 妻への手紙

著者
森鴎外著 小堀杏奴編
出版者
筑摩書房
巻号頁・発行日
1996
著者
村田 晃 平田 祥子 松岡 昌義 日比 善朗 柏原 俊夫 北森 信之 玉井 浩 美濃 真
出版者
公益社団法人 日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5-6, pp.285-294, 1990-06-25 (Released:2018-03-17)

Two multipore-type sustained-release preparations (VC-SR-A and VC-SR-B) containing 500 mg of vitamin C were prepared, which were coated with mixtures of water-soluble polyethylene glycol and insoluble ethylcellulose. The preparations differed in the dissolution profile of vitamin C; the in vitro release rates being 7.3 %/h for VC-SR-A and 14.2 %/h for VC-SR-B. The bioavailability of vitamin C after the administration of a single dose was examined in six subjests (25-32 years) who had been saturated with vitamin C, and compared with an osmorelease-type sustained-release preparation (AcuSystem C) and a conventional immediate-release preparation (VC-IR) in a crossover trial. The mean T_<max> was 3 h for VC-IR, 6 h for VC-SR-B, 7 h for VC-SR-A and 8.5 h for AcuSystem C. Mean C_<max> (mg/100ml) were 0.28 for VC-SR-A, 0.40 for AcuSystem C, 0.48 for VC-SR-B and 0.74 for VC-IR. The mean AUC (mg.h/100 ml, 0-24 h) was 3.43 for VC-SR-A, 5.73 for AcuSystem C, 6.68 for VC-SR-B and 6.80 for VC-IR. The mean percentages of the dose excreted in the 24-h urine were 7.7 for VC-SR-A, 17.6 for AcuSystem, 23.4 for VC-SR-B and 39.1 for VC-IR. The results indicate that for VC-SR-B the rate of bioavailability is slower but prolonged and thus the extent of bioavailability is almost equal to that of VC-IR. Also, concerning retention of vitamin C in the body, VC-SR-B seems to be preferable to VC-IR.