著者
榊原 清則
出版者
科学技術政策研究所 第1研究グループ
巻号頁・発行日
1999-05 (Released:2012-03-14)
著者
榊原 保志 原 芳生 加藤 俊洋
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.537-543, 1996-08-31
被引用文献数
8

郊外に水田が広がる埼玉県越谷市南東部において, 都市域と郊外を代表とする2つの地点に臨時観測点を設置し, 約1年間にわたり気温観測を行った. ヒートアイランドは夜間には一年中認められ, 中でも7月・8月と11月・12月の2つの時期に明瞭に出現した. そして7月・8月の正午にはすでに1℃以上のヒートアイランドが生じた. 1日の変化では日没後数時間に最大になり, その後徐々に小さくなり, 7時から11時の時間帯で最小になった. また, 風速が大きくなるほどヒートアイランド強度が小さくなる傾向は, 冬季に見られるものの夏季には認められなかった. さらに臨時定点観測に並行して移動観測を実施し, 双方の信頼性を検証した. その結果, 臨時定点における観測値は移動観測により得られる都市域と郊外の代表的数地点の平均値と比べ, どちらも約0.3℃の差異が見られた. 臨時定点観測と移動観測から得られるヒートアイランド強度には大まかな対応が見られることが分かった.

1 0 0 0 OA 1.内視鏡診断

著者
門馬 久美子 吉田 操 榊 信廣
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.28-35, 2000-01-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
10

胃・食道逆流症(gastroesophageal reflux diseases: GERD)とは,食道内酸逆流により引き起こされる病態すべての総称であり,自覚症状あるいは,他覚所見を有するものである.食道粘膜への過剰な刺激は,食道粘膜の炎症性変化を起こすが,有症状者でも内視鏡有所見者は半数程度であり,自覚症状と粘膜所見の間には乖離がある.内視鏡にて観察される食道炎の大半は,上皮の欠損によるびらん・潰瘍性の変化であり,食道・胃接合部から口側へ,連続的あるいは非連続的に広がり,食道・胃接合部に近い下部食道に最も変化が強い.内視鏡所見を分類するには,ロサンゼルス分類,あるいは,食道疾患研究会の新分類案が使用されている.
著者
安江 政一 加藤 義成 林 玉美 榊原 仁作
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.738-741, 1968-06-25
被引用文献数
1

Dried leaves of Acanthopanax sciadophylloides FRANCH. et SAV. were extracted with methanol and the water-soluble part of the extract was treated successively with solutions of lead acetate, basic lead acetate, and ammoniacal alkaline lead salt, as shown in Chart 1. myo-inositol, scyllitol, kaempferitrin, and antoside were isolated and identified. The constituents of these leaves were somewhat different according to the district where the materials came from. Utkin had suggested the structure of antoside as quercetin 3 (7)-glucosido-7 (3)-rhamnoside. Relative positions of glucose and rhamnose in the antoside molecule were now determined by enzymatic cleavage of rhamnose to give quercetin 3-glucoside (isoquercitrin) (Chart 2).
著者
榊 寿右 角田 茂 中瀬 裕之 多田 隆興 内海 庄三郎 岩崎 聖
出版者
一般社団法人 日本てんかん学会
雑誌
てんかん研究 (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.11-21, 1990-04-30 (Released:2011-01-25)
参考文献数
19

外傷性てんかんは比較的良好な経過をとり, 抗けいれん剤の投与にて, コントロールされるのが通常である。しかし時に難治性てんかんへと移行し, そのコントロールに苦慮する場合がある。われわれは, 乳幼児期の外傷後にてんかん発作が生じ, 難治性となって, 現在も多種多剤の抗けいれん剤の投与にもかかわらず, 発作のコントロールが不十分である症例を対象として, そのMRIの所見につきCT所見と対比しつつ検討した。これらの症例ではMRIの施行前にCTが行われ, その所見が判明しており, そして脳波上も患側半球で広範に出現する棘波が認められている。また臨床的に片側けいれんや自動症が主たる発作内容で, 粘着気質, 易怒性などの人格変化, 知能の発育障害も認められている。MRIではCTの変化に加え, さらに広範な萎縮性変化と患側側頭葉の発育障害が存在しているのが認められた。
著者
榊原 正幸 上原 誠一郎
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.3-10, 2006-01-20
被引用文献数
3 1

The term asbestos is a generic designation given to six types of naturally occurring mineral fibers that are or have been used in commercial products. These fibers belong to two mineral groups: serpentines and amphiboles. The serpentine group contains a single asbestiform variety: chrysotile. The amphibole group contains five asbestiform amphibole varieties: anthophyllite, grunerite (amosite), riebeckite (crocidolite), tremolite and actinolite.<br>     These fibrous minerals share several properties which qualify them as asbestiform fibers. They are bundles of fibers which can be easily cleaved into thinner fibers. Several properties that make asbestos so versatile and cost effective are high tensile strength, chemical and thermal stability, high flexibility, and low electrical conductivity.<br>     Asbestos fibers have been used in a broad variety of industrial application; some 3000 applications such as roofing products, gaskets, and friction products. 80% of imported asbestos is used for cement products such as asbestos boards and slates which are used for building materials, 7% for friction materials, and less than 3% for asbestos textile. Nearly all of the asbestos produced worldwide is chrysotile. Historically, chrysotile has accounted for more than 90% of the world's asbestos production, and it presently accounts for over 99% of the world production. Two types of amphiboles, commonly designated as amosite and crocidolite are no longer mined. With the onset of the health issues concerning asbestos in the late 1960s and early 1970s, world production and consumption began to decline during the 1980s. Japan used approximately 6.7 million tons between 1974 and 2004. About 67% of this amount was used since 1930.<br>     The relationship between workplace exposure to airborne asbestos fibers and respiratory diseases is one of the most widely studied subjects of modern epidemiology. The research efforts resulted in significant consensus that asbestos fibers can be associated with diseases of asbestosis, lung cancer and mesothelioma. Its carcinogenic nature, an overall lack of knowledge of minimum safe exposure levels, and the long latency for the development of lung cancer and mesothelioma are the main contributing factors to these controversies.
著者
上田 和夫 堀田 貴嗣 榊原 俊郎 三宅 和正 播磨 尚朝 横谷 尚睦 籐 秀樹 石田 憲二
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2008-11-13

新学術領域研究「重い電子系の形成と秩序化」(平成20年度から平成24年度)の最終年度の研究成果について、公表された論文リストおよび国内学会あるいは国際学会等における発表について取りまとめを行った。これらの基礎データに加え、研究活動報告、特許出願状況などを加え、冊子体の成果報告書をまとめ印刷した。この成果報告書は当新学術領域研究の計画研究代表者、研究分担者、公募研究代表者に配布したほか、関連研究分野の有識者にも見ていただけるよう送付した。この冊子体については正式の成果報告書として6月に文科省に提出する予定である。当新学術領域研究のホームページhttp://www.heavy-electrons.jpに関しては、上記の論文リスト、学会発表等のデータを含むよう更新した。重い電子系に関する研究は今後もさらに発展していくことが期待される。それに資することが出来るように、研究期間終了後もホームページを閲覧できる状態にして研究成果の公開を継続する体制を整えた。当新学術領域研究の研究テーマと密接に関連する強相関電子系国際会議は平成25年8月5日から9日まで東京大学伊藤国際研究センターにおいて開催された。この会議の参加者は809名に上った。4つの基調報告を含む46件の招待講演、52件の口頭発表が伊藤謝恩ホールを主会場とし経済学部赤門総合研究棟の大講義室を第二会場として、パラレルセッションで講演が行われた。口頭発表のほか、639件のポスター発表が行われた。当新学術領域研究での研究成果が多数報告された。
著者
斉藤 英一 渡部 英 国井 康弘 土谷 昇ニ 山崎 忠光 榊原 宣
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.189-194, 1998-03
被引用文献数
7 4

症例は79歳の女性で,1996年4月26日,下痢と腹痛を主訴に当院を受診腹部は膨満しており,腹部単純X線写真で多発性の鏡面像を認めた.腸閉塞の診断で同日入院.入院後直ちにイレウスチューブを挿入,3日後大量の排便を認め,腹部単純X線写真でも鏡面像は消失していた.イレウスチューブの先端はS状結腸に達しており,抜去しながらの造影で横行結腸肝弯曲部に蟹爪状陰影を認めた.大腸内視鏡検査で腸重積を整復,盲腸に2'型大腸癌を認めた.生検結果はGroup Vで,盲腸癌を先進部とした横行結腸の腸重積と診断した,5月8日右半結腸切除術を施行した.上行結腸は後腹膜より遊離し,小腸と共通の腸間膜を有していた.病理組織学的には中分化腺癌で,深達度はss,リンパ節転移は認あられなかった.大腸癌による成人大腸腸重積は,回盲部とS状結腸が好発部位とされ,総腸間膜症を伴った横行結腸の腸重積は検索しえた範囲ではこれまで2例が報告されているのみである.
著者
柳田 早織 今井 智子 榊原 健一 西澤 典子
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.1-8, 2011-01-20

日本人乳児に関する前言語期音声の詳細な発達過程は明らかになっていない. そこで生後4~10ヵ月時まで月1回の頻度で音声を録音し, 評価者2名が日本人乳児5名の音声を聴覚的に評価した. 日本人乳児の場合も英語圏乳児と同様に (i) 「stage model」に相当する発達段階の設定が可能かどうか, (ii) 段階設定が可能な場合に各段階は重複するのか, (iii) 発達段階における個人差はどの程度か, (iv) 摂食機能と出現音声は関連があるかについて検討した. その結果, 日本人乳児の場合も, 規準喃語が母音的音声や声遊び音声に遅れて出現し発達段階の設定が可能であること, 規準喃語出現以降も母音的音声や声遊び音声が観察され各段階は重複することが示された. また, 観察された音声タイプや出現頻度, 規準喃語の出現時期は対象児間で異なっていた. 離乳食開始に伴い, 口唇を震わせて産生するraspberry (RSP) が増加し, RSPの出現と摂食機能との関連が示唆された.
著者
伊東乾 榊原 健一 青木 涼子 小坂 直敏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.19, pp.79-82, 2000-02-17

五線記譜法に由来する音高や音色などの概念は、作曲や聴取、分析に深い影響を及ぼしている。本稿では正弦波モデルによる音楽音声の新しい取り扱いを提案する。能楽の発声と記譜の事例に関して正弦波モデルを適用して考察し、合わせて観世榮夫氏の協力で行った研究制作「能オペラ『邯鄲』」にも触れる。The concepts of pitch and timbre, which have their origin in western classical music notation system, deeply ruled the music thinking of composition, listening and analysis. In this article we propose a new treatment of musical voice based on a sinusoidal model. Noh music theater, Japanese traditional opera, have proper charactaristics in its singing technique and notation system to be analysed with a sinusoidal model. We also report research = production "Quand-Temps" Noh-Opera after the concepts of M. Duchamp and J. Cage, which is a collaboration with Hideo KANZE, prominent Noh actor in KANZE style.
著者
榊原 正幸 井上 雅裕 佐野 栄 堀 利栄 西村 文武
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では,カヤツリグサ科ハリイ属マツバイなどの有害金属に対する重金属超集積植物を用いたファイトレメディエーション技術を実用化するため,スクリーニング調査,ラボ実験,室内・温室栽培実験,フィールド実験およびエンジニアリング設計ならびに経済性評価を行った.その結果,マツバイを用いたファイトレメディエーションが重金属汚染された土壌・水環境の浄化に有効であることが明らかになった.
著者
川田 裕一 松本 紀夫 小川 健治 梶原 哲郎 榊原 宣
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.1028-1028, 1985-11-25

第5回学内免疫談話会 昭和60年7月13日 東京女子医科大学中央校舎1階会議室
著者
榊原
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情処研報
巻号頁・発行日
vol.97, pp.13-20, 1997
被引用文献数
1

マルチメディアの社会実験として新世代通信網パイロットモデル事業は平成6年7月8日にスタートした。当時は、日本では電気通信審議会から2010年までに、全家庭に光ファイバーを敷設する計画が答申される(1994年5月)一方、米国のゴア副大統領からはGII(Global Information Infrastructure)及びその実現のための5原則が提唱され、「ブエノスアイレス宣言」が出たり(1994年3月)、またヨーロッパでは、欧州連合バンゲマン委員より、域内の情報通信基盤の整備の指針となる「バンゲマン報告(欧州及び地球規模の情報社会)」が提出され、承認された(1994年6月)。いずれも情報通信は、社会経済の発展には必要不可欠であり、世界的な情報通信基盤の整備は、持続的な経済成長、雇用創出等の世界的な課題の解決策を示している。このパイロットモデル事業も平成5年の第一補正予算で新社会資本の整備の一環として認められた。情報通信は、産業横断的な機能を有し、経済社会の多様なニーズに対応できる。ところで、実験開始してから早や3年近くが経過し、電気通信の環境も大部変化した。インターネットの世界的な普及の中にあり、INDS-64の需要がうなぎ登りで、またカラーTVの売れ行きよりパソコンの方がよく売れ、町にはパソコンの新型が毎週のように発売されている。しかし今のインターネットには接続の問題や、画像伝送の問題がある。これらの解決方法は、光ファイバーを各家庭に敷くしか方法はない。いわゆるFTTH(Fiber To The Home)である。このFTTHの社会実験が新世代通信網パイロットモデル事業である。
著者
松井 幸夫 倉持 孝司 柳井 健一 藤田 達朗 松原 幸恵 元山 健 愛敬 浩二 江島 晶子 元山 健 愛敬 浩二 植村 勝慶 江島 晶子 大田 肇 小松 浩 榊原 秀訓 鈴木 眞澄
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

現代の日本の政治改革において参照されたのは、イギリスをモデルとした小選挙区制、二大政党と政治的リーダーシップ、選挙による政権交代等であった。しかし、当のイギリスやその影響下の諸国では、ウエストミンスター・モデルと呼ばれる、このような政治システムの変容や再検討や、そこからの離脱傾向が強まっている。本研究は、このような実態と理論状況を明らかにし、現代立憲民主主義の憲法理論構成の方向性を明らかにする視座を得た。