著者
津田 英隆 白井 英大 寺邊 正大 橋本 和夫 篠原 歩
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.129, no.12, pp.1201-1211, 2009-12-01 (Released:2009-12-01)
参考文献数
11
被引用文献数
4 5

The conventional semiconductor yield analysis is a hypothesis verification process, which heavily depends on engineers' knowledge. Data mining methodology, on the other hand, is a hypothesis discovery process that is free from this constraint. This paper proposes a data mining method for semiconductor yield analysis, which consists of the following two phases: discovering hypothetical failure causes by regression tree analysis and verifying the hypotheses by visualizing the measured data based on engineers' knowledge. It is shown, through experiment under the real environment, that the proposed method detects hypothetical failure causes, which were considered practically impossible to detect, and that yield improvement is achieved by taking preventive actions based on the detected failure causes.
著者
尾上 直之 橋本 周司 田中 章喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06

近年、マルチメディア技術はコンピュータの性能向上にともない、目覚ましい発展を遂げている。しかしながら、マルチメディア技術を用いた情報の制作のための環境は十分であるとはいえない。特に、映像のための背景音楽(BGM)の多くは、作曲家によって作曲されており、簡単なBGM制作についても自動化はほとんど行われていない。我々は、動画像から背景音楽を自動生成するシステムの制作を行っている[1,2,3]。BGMを生成する試みはこれまでにもいくつか報告されている[4]が、我々は動画像の内容に立ち入らず、動画像から単純な構造的特徴を抽出し、これらをリアルタイムで音楽的特徴と結び付けBGMを生成している。本稿では、システムをネットワーク上にエージェントとして分散させて置き、これを用いたリアルタイムでのBGMの生成について報告する。
著者
橋本 浩二 モシニャガワシリー
雑誌
情報処理学会研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.32(2008-EMB-008), pp.61-66, 2008-03-27

情報家電.組込みシステムの一部にはIPスループット向上を目的として,ハードワイヤードTCP/IPオフロード・エンジン(TOE)が実装されているが,その「最大ピークTCP/IP通信スループット/消費電力」をより高めることが求められている.そこで我々は通信アプリケーション特性に着目し,小さい回路コストで前述の課題に対応可能な高性能・低レイテンシTDEを開発すべく回路・ソフトウェアの構成について検討を行っている.本発表では我々が提案するTCP/IP受信回路の構成および開発状況を報告し,あわせて受信パケットに基づき筒素的に処理内容を推測し,DMA実行する手法についても概説する.
著者
橋本 温 河井 健作 西崎 綾 松本 かおり 平田 強
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 = Journal of Japan Society on Water Environment (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.282-287, 1999-04
被引用文献数
5

In order to investigate the occurrence and indicator of protozoa in water, water samples were collected from 11 points along the Sagami River and its tributaries for 9 months. The concentrations of Cryptosporidiurn oocysts, Giardia cysts and potential indicators (presumptive Clostridium perfringens spores, Escherichia coli, coliforms, aerobic spores and turbidity) were analyzed. Cryptosporidium oocysts were detected at 10 of the 11 sampling points (GM 34 presumptive oocysts·100l-1, 24 confirmed oocysts·100l-1) and Giardia cysts were detected at all sampling points (GM 30 presumptive cysts·100l-1, 12 confirmed cysts·100l-1). Based on a regression analysis, the concentrations of presumptive C.perfringens spores and E.coli were significantly correlated with the concentrations of protozoa. In a multiple regression analysis, the concentration of presumptive C.perfringens spores, E.coli and aerobic spores were selected as explanatory variables for the protozoan concentrations. The results indicated that presumptive C.perfringens spores, aerobic spores and E.coli were useful indicators for protozoan contamination.
著者
今山 延洋 山下 晃功 橋本 孝之 糸山 景大 長谷川 雅康 永田 萬享 畑 俊明 竹野 英敏 尾崎 士郎 澤本 章 大橋 和正 余湖 静也 山口 晴久 土屋 英男 宮川 秀俊 安東 茂樹 安孫子 啓 田口 浩継 山本 勇 紅林 秀治 長澤 郁夫 吉田 誠
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

教師を目指す人に対して、技術科教員指導能力認定試験を創設し、3回実施した。日本で初めての試みである。試験は年1回実施され、教員養成で必要な修得基準に基づいて出題し、教員として身につけておくべきレベルの筆記・実技・模擬授業の能力を一次・二次試験によって判定した。3回の試験の実施の経験をもとに、今後の恒常的な実施の見通しを得るとともに、修得基準を見直した。
著者
西 荒介 吉原 照彦 南川 隆雄 橋本 隆 茅野 充男 大山 莞爾
出版者
富山医科薬科大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1990

本研究は2つのグル-プの協力によって進められた。第1のグル-プは植物のシンク機能に関係する遺伝子の構造と発現調節を調べ、第2のグル-プは同機能の発現に影響する生理活性物質の解明を目的としている。第1グル-プの大山は光合成細菌の形質転換系を用い、ゼニゴケ葉緑体の未知遺伝子と相同性を示す遺伝子のクロ-ニングを行った。たん白や酵素遺伝子の発現調節機構を検討するため、南川はマメの種子の数種のたん白や酵素について、新名は西洋ワサビのペルオキシダ-ゼについて、それぞれの遺伝子の構造を解析すると共に、そのプロモ-タ-領域をレポ-タ-遺伝子につないで異種植物に導入し発現の様子を調べた。小林はシロイヌナズナの組織やカルスを用い、光合成遺伝子の転写活性とDNAのメチル化の関係を調べた。。庄野は細菌型インド-ル酢酸合成経路の少くとも後半の部分は植物にも存在することを確め、その生理機能の検討を進めている。第2のグル-プで吉原はキクイモからツベロン酸外数種の塊茎形成物質を単離、またタマネギの鱗茎形成物質を追求している。一方、山根は鱗茎形成抑制物質と考えられるジベレリンの作用を検討するため、その分布と変動を調べた。橋本はヒヨシアミン水酸化酵素の抗体を用い、細胞免疫化学的に同酵素の分布を調べ、根の内鞘での特異的発現を認めた。茅野はダイズ貯臓たん白の遺伝子を得て、それを異種植物に導入し、栄養による発現調節がダイズと同様におこることを確めた。西はニンジンのファイトアレキシンの生合成経路を明らかにし、またエリシタ-の刺激伝達に関係するとみられる各種の要因を調べた。上野もエンバクのファイトアレキシンに関し、その化学合成に成功すると共に組織内分布を調べ、抵抗性との関係を検討している。坂神はエンドウで種子のみに存在するオ-キシン、4ーCLーIAAの量的変化を種子の成熟段階を追って測定し、その集積機能における役割を調べた。
著者
橋本 邦衛
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.5, no.9, pp.563-578, 1963-09-20
被引用文献数
11

flicker値(FF)の生理学的意味を明らかにするにはチラツキの融合が,どの部位でおこるかを知ることである。Sherrington, Hecht, Granit以来,融合部位は網膜だと信ぜられてきたが,Walkerや小木の電気生理学的実験によって,視覚系に誘発される電位変動は,網膜でも融合するが,視覚皮質野では,その約1/2の低頻度で融合をおこすことが明らかにされ,また感覚的な融合頻度は,新皮質の興奮性を示す脳波のpatternとほぼ平行して変化することが,Gellhornや筆者によって確かめられた。また緊張や注意の集中によってFFが高進するのは,視覚中枢における生理的融合頻度の上昇とともに,視覚連合皮質の自発的興奮により,時間識別力が増大するためであって,おそらく中枢で生理的融合がおこる前に,これを感覚的に融合と判断する機能が,FFの基礎であると考えられる。 要するにFFは,視覚系をふくむ知覚連合皮質の興奮性の一つの表現であって,もし網膜の興奮性がほぼ一定に保たれ,またチラツキの出現点の判別に大きな誤差がなければ,FFは知覚皮質領域の興奮水準,あるいは意識の機能水準を示す生理学的指標とみることができ,また労働生理学や精神生理学の重要な研究手段として利用することができると考える。 FFは,疲労時に測定しても低下しないことがある。もし作業終了時のような,興奮が一時的に高まる時期に測定するとか,あるいはtestが被検者に興奮刺激を与えるようなことがあれば,FFの低下は陰蔽されて測定値に現われぬことも当然である。FFの測定が他の生理学的測定と最も異なる点は,testが被検者の意識状態を刺激し,それがFFを変化させること,つまり測定が不確定だということである。測定の物理的条件を一定にするだけではこの不確定性は解決されない。ここにflicker testの難かしさと意味が存在することを指摘し,測定の具体的な進め方について筆者の見解を述べた。
著者
橋本 剛 堀越 哲美
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.68, no.571, pp.55-62, 2003
被引用文献数
7 6

The objective of this paper is to clarify the cooling effects of the sea breeze going-up along Shonai and Shinkawa rivers running around the outskirts of Nagoya on the urban thermal environment. In five days during summer of 2001 and 2002, air temperature, humidity, wind direction and velocity were observed as follows : these climatic conditions were measured at 4 stationary points and 58 mobile observation points along Shonai River, Shinkawa River, and some of streets crossing these rivers. The sea breeze from lse Bay went up these rivers in the daytime. ln that case, the cooling effects of the sea breeze were appeared over the area far about 15km from the sea. The wind direction of the sea breeze turned from southwest to southeast in the evening. Not only the wide rivers but also the narrow canal could acl as "Wind Trail" of the sea breeze over the area far from 5km at least. Heat island appeared clearly in the early morning of still fine days, but a part of heat island was cut off "Wind Trail" in the daytime. Consequently, both of Shonai and Shinkawa rivers were certified to have a role of "Wind Trail".
著者
橋本 尚史
出版者
名古屋商科大学
雑誌
NUCB journal of economics and information science (ISSN:13466097)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.77-86, 2008-07

本稿は、Roll[1984]のモデルにトレーダーの取引行動をあらわす確率を導入することにより、収益に関する2次の自己相関が必ずしもゼロとならないことを示した。Glosten/Harris[1988]では対称的な取引をおこなうトレーダーは、情報トレーダーと考えられている。したがって本稿では、株価データを用いて対称的な取引パターンをあらわす確率を推定し、それを流動性指標(実効スプレッド、平均売買高)と比較をおこない一部Glosten/Harris[1988]と整合的な結果がえられた。
著者
橋本 伸哉 谷 幸則
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

初めに、ピコプランクトンを含む海洋微生物の単離法の最適化を行った。微生物分離装置を用いて、従来の顕微鏡下での単離法では単離が困難な海洋微生物を海水試料や粗培養試料から単離する手法を確立した。次に、野外調査で採集した水試料を対象に、揮発性有機化合物の生成種の探索を行い、海洋微生物がクロロメタン、ブロモメタン及びヨードメタンを生成することを見出した。さらに、温帯域の海洋植物プランクトン、特に緑藻の近縁種に、ジヨードメタンを多量に生成する種を見いだし、温帯域の海洋に含まれるジヨードメタンの生成起源を初めて明らかにした。
著者
松田 一朗 橋本 峻弥 須田 貴志 池田 悠 青森 久 伊東 晋
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J94-D, no.8, pp.1486-1495, 2011-08-01

本論文では,JPEG方式で記録されている静止画像のデータサイズを削減するため,画質を保持したまま再符号化する手法を提案する.JPEG方式は離散コサイン変換(DCT)を用いた非可逆符号化アルゴリズムを採用しており,符号化に伴う画質劣化はDCT係数の量子化ひずみによって生じる.したがって,JPEG画像データより抽出された量子化済みDCT係数を再量子化せずに可逆符号化することで,再符号化の前後で再生画像を完全に一致させることが可能となる.提案方式では,ブロック間の相関を利用したイントラ予測を導入するとともに,適応的な確率モデルに基づいた算術符号を用いることで,量子化済みDCT係数の効率的な可逆符号化を実現している.シミュレーション実験の結果,提案方式によって既存のJPEG画像データの符号化レートを19~33%削減できることを確認した.
著者
橋本 諭 中村 正孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.482, pp.19-25, 2005-12-09

筆者らは, 雑音耐性の強い音声基本周波数抽出法として, 分析窓長を検索によって的確に与えての自己相関による方法を提案している[15], [16].しかし, 本提案方法においてもきわめて背景雑音が大きく, 音声信号が低S/Nの場合には抽出誤りを生ずる.本文では, はじめに白色背景雑音とピンク背景雑音それぞれによって生ずる抽出誤りの様相を明確にする.次に, FFTによって得られた音声信号の周波数スペクトルのベースクリッピングによって, 雑音成分を除去する方法を示し, それを適用した場合の本方式での誤抽出低減の検討結果を示す.
著者
高田 邦道 橋本 雅隆 塚口 博司 苦瀬 博仁 小早川 悟 黒後 久光
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2000

平成12年度の研究概要は、社会実験の準備を中心として、社会実験対象地区の絞込み、ポケット・ローディング・システムのシステム設計、社会実験対象地区の現況調査、実験装置の設置場所の検討、社会実験対象地区における事前調査、および社会実験対象地区における関係者との折衝を行った。社会実験対象地区の絞込みでは、平成10年度から平成11年度の科学研究補助金によって行われた東京都六本木地区における都心部商業務地区のポケット・ローディング・システム(以下、PLS)社会実験の結果を踏まえ、近隣商業地区におけるPLSの効果を把握するために東京都練馬区江古田地区を社会実験対象地区とした。また、PLSのシステム設計では、今回の対象地区である江古田地区に対応できるシステムの設計および実験装置の改良を行った。平成13年度は、昨年度より検討を行ってきた東京都練馬区江古田地区において、ポケット・ローディング・システムを利用した「貨物車専用荷さばき駐車場」社会実験の実施および実態調査を中心に行った。社会実験は平成13年3月から1年間の予定で実施した。社会実験中のポケット・ローディングの利用状況は、カード保有の会員利用が34台で、カード無しの一般利用が1309台であった。平成14年度は、社会実験対象地区における商店街のアンケートを実施し、社会実験の認知度および荷さばきに関する意識調査を行った。PLSを利用したいと考えているドライバーは82%、管理者は92%とその需要は高い。しかし、今回の社会実験の認知度は、商店街の店舗の47%と約半数であったが、商店街のポケット・ローディングの利用率はわずか3%であった。さらに、今回の社会実験により得られたデータの解析と補足調査の結果を加えて、用地管理、道路管理、交通管理、運輸管理の視点を含めた地区交通対策の方策を検討している。
著者
岡 明也 橋本 学
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.21, pp.1-6, 2011-07-20

ピアノ運指の認識は,ピアノ初心者の演奏スキル向上や,熟練アーティストの技の記録のために重要な技術である.本稿では,レンジセンサを用いて演奏者の手指の動きを連続的に撮影することにより,特別なマーカを用いることなく運指認識する手法を提案する.まず学習時には,あらかじめ辞書データベースとして正しい運指情報が付与された大量の手指の距離画像特徴ベクトルを登録しておく.次に認識時には,入力された距離画像を辞書内のデータと照合することで運指を判定する.このとき,ピアノから得られた音名信号を利用して探索範囲を限定し,速度向上と信頼性向上を図る.解の探索には ANN を用いる.実験の結果,音名を利用して打鍵指のみを認識した場合には 100%,音名と打鍵指両方を同時に認識させた場合でも約 85% の認識率,さらに実際の楽曲による実験では約 80% の認識率となり,本手法の有効性が示された.Automatic recognition of the piano fingering is an important technique for skill up of beginners or recording and archiving of performance by skillful artists. In this paper, we propose a method for recognizing piano fingering without any markers by utilizing sequential range images. In the phase of learning, a lot of range feature vectors are enrolled with correct fingering information as the dictionary data. Next, in the phase of recognition, an acquired unkown range image is compared to all data in the dictionary, and fingering pattern will be decided. Here, the note name from a electronic piano keyboard is utilized for efficient search of the best-match data in high-dimensional feature space. The ANN(Approximated Nearest Neighbor) searching algorithm is used. As for experimental results, we have proved that the recognition success rate was 100% when the note name signal was used. In another experiment using actual easy and short piano music for beginners, 80% recognition success rate has been achieved.
著者
橋本 洋一郎
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.582-588, 2010-11-26 (Released:2010-12-03)
参考文献数
19

1995年に看護師を中心に脳梗塞患者をケアしていく「脳梗塞安静度拡大マニュアル」を看護師が作成した.目的は,1)廃用症候群の予防,2)早期離床・早期リハビリテーション,3)患者の苦痛軽減,4)患者自身や家族に対して今後の治療方針の提示,患者にとっては目標,5)在院日数の短縮であった.済生会熊本病院で1996年に脳梗塞クリティカルパスに作り替えた.同時期にstroke unit(SU)の有効性が示されたが,SUやクリティカルパスの本質はチーム医療である.連携を強化する手段として「地域連携クリティカルパス」が登場してきた.脳卒中は,急性期は「疾病」,回復期は「障害」,維持期は「生活」と,病期によって対象が変化する.脳卒中地域連携では,「治療の継続」と「リハビリテーションの継続」が必要だが,「看護の継続」はその両者の中に包含されている.2009年より脳卒中リハビリテーション看護認定看護師制度が開始された.看護師が脳卒中診療において主導的役割を果たすことを期待している.
著者
静間 徹 長谷川 潔 橋本 悦子 唐澤 英偉 山内 克巳 林 直諒 高崎 健
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.125-131, 2000-02-25
参考文献数
30
被引用文献数
10 2

症例はC型慢性肝炎の62歳女性. 超音波検査にて, 肝S4に15×10mm大の低エコー腫瘤を指摘され当科入院. 造影CT検査では, 動脈優位相で辺縁が濃染し, 後期相では腫瘤の内部に造影効果が認められた. MRI検査では, T1強調画像で低信号, T2強調画像で高信号であり, 血管造影検査では腫瘍濃染像は認められなかった. 血清学的所見や画像所見からは, 肝腫瘤の診断が確定できず, 手術後に肝原発non-Hodgkin lymphoma (diffuse large B cell type) と診断された. 近年, C型慢性肝疾患に合併した肝原発悪性リンパ腫の報告例が増えているが, 径20mm以下の単発性の肝腫瘤として発見されることは稀であるため, 文献的考察を加えて報告した.
著者
橋本 慎吾
出版者
岐阜大学
雑誌
岐阜大学留学生センター紀要
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.3-9, 2005-03

パラ言語情報は、言語情報に比べ、一回性が強い(再現性が弱い)と言われている。このパラ言語情報を定量的に分析するために、「3番テーブルの客」というテレビドラマを分析した。このドラマは、毎回同じ脚本を、異なる演者、異なる演出でドラマ化するというもので、異なる演者、異なる状況で発せられる同じセリフを数多く抽出することができる。本稿ではその中の「俺は遊びじゃ歌わない」というセリフを取り上げ、全長持続時間、基本周波数(以下F_0)最大値、F_0平均値、F_0最大値の位置を計測し、共分散分析を行った結果、持続時間とF_0の間に相関は見られなかったが、F_0最大値とF_0平均値の間に強い相関が見られることがわかった。