著者
田辺 俊一郎 松田 成彦 山本 正剛 永山 元彦 永原 國央
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.533-539, 2005-12-31 (Released:2014-11-15)
参考文献数
6

The bone augmentation method for dental implants has become a main means of controlling the prognosis of dental implants in clinical treatment. Platelet-rich plasma (PRP) has been accepted as a safe material which can be extracted from the blood of patients. Furthermore, PRP is used in many treatments to enhance bone formation. The aim of this study was to identify what kind of growth factor was affected by PRP on bone formation in an animal experiment. Six adult dogs were selected, and four implants were placed in the lower jaw of each dog; two implants were located on the right side and the other two on the left side, to obtain control and experimental sides respectively. After that, an artificial bony defect was made between two implants on both sides, and then the defect on the experimental side was filled up with PRP extracted from the same dog. Radiographic, histological and immunohistochemical methods were used for a comparative analysis. The results showed new bone formation due to PRP at the first week after the operation, and it was identified by both radiographic and histological methods. In addition, positive reactions of PDGF in immunohistochemical qualitative analysis and quantitative search were confirmed. From the data it was concluded that PDGF was the main growth factor for the bone formation when PRP was applied to the artificial bony defects of the studied dogs.
著者
本田 瑞穂 清水 剛 清水 理恵子 永山 敦 屋ヶ田 和彦 山田 裕明 山田 宏文 山根 深一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.117-122, 2015-03-01 (Released:2017-04-13)

新規事業の立ち上げのアプローチとして,自社の技術を組み合わせようとすることはよくあるが,実際にやろうとすると,自社に多様な技術があるにもかかわらず,その全容はつかみきれていないことが多い。本報告では,シーズからのアプローチの試みとして,自社の技術の棚卸しを行うことにより,自社技術の強み・弱みを分析し,新たな事業の提案を行うための手法を,事例を用いて検討した。(1)自社技術のコア技術の抽出の手法,(2)コア技術と他の技術の組み合わせの手法,を中心に報告する。
著者
宇丹 裕一朗 稲木 雅人 永山 忍 若林 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.450, pp.115-120, 2012-02-28
参考文献数
7

バイオインフォマティクスやデータベース検索で使用されている近似文字列マッチングにおいて,より高度なマッチングを行うため,正規表現を扱うシストリックアルゴリズムとそのFPGA実装法が提案されている.しかし,このFPGA実装では,DNAの配列検索などに必要な長いパターンを扱うことができない.そこで本研究では,スケーラブルな処理が可能なGPU上での近似正規表現マッチングの高速解法を提案する.また,FPGA実装と比較することで近似正規表現マッチングをGPU上で実装することの有用性を検証する.実験の結果,CPUと比較してFPGA実装が8.3倍,GPU実装が2.9倍高速に実行できることが分かった.特に,パターン長が3200以上の場合,CPUと比較してGPU実装では18倍以上の高速化ができた.また,FPGA実装ではパターンの文字数がFPGAの規模に制限されるのに対し,GPU実装ではFPGA実装よりも長いパターンを容易に扱えることを確認した.
著者
永山 国昭 Kuniaki NAGAYAMA
出版者
総合研究大学院大学
雑誌
新分野の開拓
巻号頁・発行日
pp.19-48, 2002-03-01 (Released:2012-01-25)

シュレーディンガー70年の夢-波動関数の観測- 永山 国昭[総合研究大学院大学生理科学専攻 教授・岡崎国立共同研究機構統合バイオサイエンスセンター]*所属は当時のものを記載
著者
永山 勝也 斎藤 達彦 角井 素貴 川崎 希一郎 松井 雅彦 高見澤 宏史 宮木 秀夫 大賀 裕一 土屋 一郎 千種 佳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.135, pp.1-6, 2002-06-14

低損失光ファイバは長距離伝送システムの構築に必要不可欠である。今回、1986年の低損失記録0.154dB/kmを更新し、低損失世界記録0.151dB/kmを達成した。純石英拡大コア光ファイバの改良により極低損失は得られた。実効コア断面積は112μm^2に拡大してあり非線形効果の低減にもつながる。この光ファイバの伝送システムへのインパクトも検討した。C,Lバンドは0.160dB/km以下で、既存のEDFを最大限に増幅に活用できる。また無中継伝送では、既存のGe-SMファイバより30%伝送距離が伸ばせ、後方励起ラマン増幅を加えたシステムで400kmの無中継伝送が可能となる。
著者
江藤 敏治 弘野 修一 永田 賢治 加藤 順也 堀 剛 井戸 章雄 林 克裕 坪内 博仁 小野寺 誠 阿部 弘一 宮坂 昭生 川上 格 佐藤 彰宏 坂下 佳子 岩井 正勝 遠藤 龍人 滝川 康裕 鈴木 一幸 佐藤 俊一 鈴木 千衣子 内田 耕一 弘中 孝治 萱野 幸三 増原 昌明 坂井 田功 沖田 極 関山 和彦 井上 和明 与芝 真 半田 宏一 樋口 大介 井上 和明 関山 和彦 与芝 真 松原 寛 道堯浩 二郎 山内 雄介 井内 英人 長谷 部昌 山本 和寿 井上 愛 堀池 典生 恩地 森一 中西 崇 東俊 宏 狩山 和也 山野 智子 辻 孝夫 川口 光彦 糸島 達也 品川 克至 乾 あやの 小松 陽樹 松本 浩 茂木 陽 宮川 芳宏 藤沢 知雄 上本 伸二 猪股 裕紀洋 田中 紘一 平松 活志 橋本 悦子 谷合 麻紀子 野口 三四朗 長谷 川潔 林 直諒 次田 正 高崎 健 中島 一朗 渕之上 昌平 古川 博之 岸田 明博 大村 孝志 松下 通明 藤堂 省 藤田 美悧 清水 道夫 橋倉 泰彦 三田 篤義 窪田 達也 三輪 史郎 池上 俊彦 寺田 克 宮川 眞一 川崎 誠治 君川 正昭 渕之上 昌平 春口 洋昭 唐仁原 全 中島 一朗 阿岸 鉄三 白髪 宏司 伊藤 克己 高崎 健 橋本 悦子 林 直諒 田中 紘一 上本 伸二 猪股 裕紀洋 阿曽沼 克弘 江川 裕人 藤田 士朗 木内 哲也 林道 廣 田中 紘一 石井 邦英 古賀 郁利子 神代 龍吉 草場 信秀 佐田 通夫 坂本 照夫 加来 信雄 森岡 千恵 菊池 英亮 松尾 英城 中谷 吉宏 豊川 泰勲 富永 謙太郎 山尾 純一 福井 博 福田 邦明 安部井 誠人 遠藤 憲一 本橋 歩 正田 純一 松崎 靖司 田中 直見 古坂 明弘 高橋 正明 平本 淳 白浜 圭吾 永山 和男 田中 照二 Yusufu Youlutuz 松井 淳 持田 智 藤原 研司 小畑 達郎 中島 千種 岡山 昌弘 大野 研而 宮下 智之 田村 明彦 絵野 沢伸 鈴木 盛一 雨宮 浩 青木 達哉 小柳 泰久 山際 健太郎 川原田 嘉文 八木 真太郎 飯田 拓 横井 一 垣内 雅彦 足立 幸彦 飯田 拓 田端 正己 町支 秀樹 横井 一 川原 田嘉文 東口 高志 今井 俊積
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.189-198, 1999

1 0 0 0 OA 亥軒遺稿

著者
永山亥軒 (政時) 著
出版者
永山鉄太郎
巻号頁・発行日
vol.亥軒詩稿, 1906

1 0 0 0 OA 亥軒遺稿

著者
永山亥軒 (政時) 著
出版者
永山鉄太郎
巻号頁・発行日
vol.亥軒文稿, 1906
著者
増田 啓年 池田 和正 東岡 喜作子 永山 績夫 川口 安郎 堀 勝行 益子 俊之 江角 凱夫
出版者
The Japanese Society for the Study of Xenobiotics
雑誌
薬物動態 (ISSN:09161139)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.289-300, 1997-08-30 (Released:2007-03-29)
参考文献数
7
被引用文献数
7

ラットに[14C-FT]-S-1,[14C-CDHP]-S-1あるいは[14C-Oxo]-S-1を投与しその吸収および排泄について検討し,以下の結果を得た. 1.[14GFT]-S-1を投与した絶食雄性ラットでは,血液中放射能濃度は投与後1時間にCmax 6215 ng eq./mlを示したのち2相性を示して消失する傾向を示した.主排泄経路は尿中であり,投与後72時間までの尿中,糞中およびに呼気中にそれぞれ投与量の74.7%,1.6%および15.5%排泄された.また,投与後48時間までの胆汁中には投与量の4.3%が排泄された. 2.[14C-FT]-S-1を投与した絶食雌性ラットでは雄性ラットと比較して血液中放射能濃度および排泄率に大きな相違は認められなかった. 3.[14C-FT]-S-1を投与した非絶食雄性ラットでは吸収および排泄に食餌による大きな影響はなかった. 4.[14C-FT]-S-1注入後30分における消化管ループからの吸収率は十二指腸で96.0%,空腸で96.2%,回腸で91.4%,結腸で67.8%であった. 5.[14C-CDHP]-S-1を投与した絶食雄性ラットでは,血液中放射能濃度は投与後1時間にCmax 569 ng eq./mlを示したのち1相性を示して消失した.主排泄経路は尿中であり,投与後72時間までの尿中および糞中にそれぞれ投与量の74.8%および22.5%が排泄された.また,投与後48時間までの胆汁中には投与量の1.3%が排泄された. 6.[14C-CDHP]-S-1を投与した絶食雌性ラットでは雄性ラットと比較してCmaxは1.3倍,AUCは1.4倍であったが尿中への排泄率は9.8%少なかった. 7.[14C-CDHP]-S-1を投与した非絶食雄性ラットでは食餌により吸収率は低下した. 8.[14C-CDHP]-S-1注入後30分における消化管ループからの吸収率は十二指腸で18.2%,空腸で20.2%,回腸で12.1%,結腸で4.0%であった. 9.[14C-Oxo]-S-1を投与した絶食雄性ラットでは血液中放射能濃度は投与後1.3時間にCmax 947 ng eq./mlを示したのち2相性を示して消失した.主排泄経路は尿中であり,投与後72時間までの尿中,糞中および呼気中にそれぞれ投与量の70.7%,27.0%および3.0%排泄された.また,投与後48時間までの胆汁中には投与量の1.0%が排泄された. 10.[14C-Oxo]-S-1を投与した絶食雌性ラットでは雄性ラットと比較してCmaxは1.3倍,AUCは1.5倍であったが尿中への排泄率は16.6%少なかった. 11.[14C-Oxo]-S-1を投与した非絶食雄性ラットでは食餌により吸収率は低下し,血液中放射能濃度推移も絶食時と大きく異なった. 12.[14C-Oxo]-S-1注入後30分における消化管ループからの吸収率は十二指腸で20.4%,空腸で37.6%,回腸で18.6%,結腸で6.8%であった.
著者
神宮 愼司 永山 義行 中林 寛暁 小園 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.210, pp.109-114, 1999-07-22

低基地局アンテナ高であるPHS基地局からの受信レベルデータを用いて、伝搬損失距離特性を携帯電話等で用いられている基地局からの直距離と損失の関係で表わす方法(マクロセルモード)と基地局のある通りと交差道路に分けてその道のりの距離と損失の関係で表わす方法(ストリートマイクロセルモード)について、その表現法め精度を検討した。精度の評価尺度には実験式に対する実測データの標準偏差を、伝搬パラメータはビル街、住宅地、開放地の地物パラメータを用い検討した。ビル街及び住宅地の標準偏差は、マクロセルモードでは約12dBでストリートマイクロセルモードの2倍となりストリートマイクロセルモードによる表現が適するが、開放地においては両モードの差は小さくなった。
著者
本田 瑞穂 清水 剛 清水 理恵子 永山 敦 屋ヶ田 和彦 山田 裕明 山田 宏文 山根 深一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第11回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.7-11, 2014 (Released:2014-11-17)

新規事業の立ち上げのアプローチとして、自社の技術を組み合わせようとすることはよくあるが、実際にやろうとすると、自社に多様な技術があるにもかかわらず、その全容はつかみきれていないことが多い。本検討では、シーズからのアプローチの試みとして、自社の技術の棚卸しを行うことにより、自社技術の強み・弱みを分析し、新たな事業の提案を行うための手法を、事例を用いて検討した。(1)自社技術のコア技術の抽出の手法、(2)コア技術と他の技術の組み合わせの手法、を中心に報告する。
著者
天野 秀哉 大山 康彦 永山 透 Hideya AMANO Yasuhiko OHYAMA Toru NAGAYAMA
出版者
茨城キリスト教大学
雑誌
茨城キリスト教大学紀要. 2, 社会・自然科学 (ISSN:13426370)
巻号頁・発行日
no.49, pp.261-274, 2015

The purpose of this study was to investigate the differences between performance and knowledge of swimming for primary education department students in the swimming class. The number of subjects were 472 students of primary education department. The main results obtained were as follows.1)According to a questionnaire before the swimming class ,the students of 36.16% answered that can't swim 25 meters.2)It is characteristic of subjects that there were differences between knowledge of stroke and swimming performance ,before the swimming class.3)Because of students changed swimming performance compared with before and after the swimming class ,teaching content and methods were effectively implemented for students.4)According to a questionnaire after the intensive swimming class ,almost all students recognized improvement of swimming performance during the intensive swimming class.
著者
山之上 裕一 永山 克 尾藤 峯夫 棚田 詢 元木 紀雄 三橋 哲雄 羽鳥 光俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.2522-2531, 1997-09-25
被引用文献数
21

立体番組の撮像においては, 左右カメラの空間的配置やレンズの焦点距離の違いによって, 左右画像間で垂直のずれや傾きのずれあるいはサイズのずれといった幾何学的ひずみが生じる. 本論文ではまず, 最近の立体ハイビジョン番組中の種々の画像を対象に, 幾何学的ひずみがそれぞれ独自に生じた場合の検知限, 許容限を求める. 同時に, その結果に関して, 一般画像間では有意な差が認められなかったことを示す. 次に, 実際の番組収録に照らし合わせて, 幾何学的ひずみが複合して生じた場合についての検討を, 一般画像を対象に行う. そして, 実際に加えた幾何学的ひずみ量から直接その検知限, 許容限を推定する重回帰モデルよりも, 加えた幾何学的ひずみにより生じる対応点のスクリーン上での垂直および水平方向のずれ量から, 検知限, 許容限を推定する重回帰モデルの方が, より汎用性があると同時に分析精度が高いことを示す. 更に, 画像ごとに得られた重回帰式をより一般化することを目的に, 平行性および位置の検定を行い, これらの重回帰式が一つの重回帰式にまとめられることを示す. 最後に, 得られた重回帰式に基づき, 番組収録時の左右カメラの配置・調整のガイドラインについて報告する.
著者
栗林 典代 永山 博敏 遠藤 秀治 新海 浤
出版者
Western Division of Japanese Dermatological Association
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.642-643, 2000
被引用文献数
1

30歳の男性。市販の鎮痛薬ニューカイテキZ<sup>®</sup>を内服後に口唇·手指·陰茎に紅斑が出現。固定薬疹と考え,患者の同意を得て内服テストを施行した。成分の一つであるアリルイソプロピルアセチル尿素で皮疹が再燃。薬疹カードを手渡したが,数ヵ月後近医で同成分を含むトーワサール<sup>®</sup>顆粒を処方され内服した。前回よりも紅斑が重症化し,口腔粘膜疹も出現し,潰瘍化。ステロイド内服にて2週間後に略治。再投与により重症化した固定薬疹の1例を報告した。
著者
藤田 浩 岡本 公彰 高尾 亜由子 野村 鳴夫 永山 績夫
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug delivery system (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.169-174, 1996-05-10
参考文献数
15

S-1 is an oral form mixture of tegafur (FT) which produces 5-FU, 5-chloro-2, 4-dihydroxypyridine (CDHP) which inhibits 5-FU degradation and oxonic acid (Oxo) which reduces 5-FU toxicities, in a molar ratio of 1 : 0.4 : 1. Pharmacokinetics of S-1 were studied using tumor-bearing animals. Bioavailahility : AUC<SUB>po</SUB>/AUC<SUB>iv</SUB> ratios of FT, CDHP and 5-FU in rabbits were almost 100% with some individual differences, while that of Oxo was 10% or less. The ratio showed a tendency to be higher in fasting animals than in feeding animals, especially in the case of 5-FU (P<0.05). CDHP and Oxo : In tumor-bearing rabbits and mice, CDHP was absorbed well and distributed at high levels in the GI tract and kidney, and detected at moderate levels in the liver, tumor and plasma. The most part of Oxo remained in the GI tract and it was also detected at a high concentration in the kidney, while at low in the liver, tumor and bone marrow. 5-FU following dose escalation of S-1 : S-1 was administered to tumor-bearing rats at doses of 2, 5, 10, 20 mg/kg. AUCs<SUB>0&sim;24h</SUB> of 5-FU were observed at the highest in the tumor in any dosing groups, in order of tumor>bone marrow>spleen>kidney>GI tract>liver and plasma. However, it was noticeable that AUC<SUB>tumor</SUB>/AUC<SUB>plasma</SUB> ratio rather decreased as the escalation of S-1 dose. The reason would be that 5-FU increased non-linearly in the plasma and most normal tissues following the dose escalation of S-1. Based on these data, the optimum dosage of S-1 in humans should be established to maximize the anticancer effects and minimize the adverse reactions.
著者
横井 徹 和田 淳 森信 暁雄 全 勝弘 関川 孝司 川野 示真子 永山 恵子 池田 弘 浅野 健一郎 福島 正樹 山本 博 土居 偉瑳雄 日下 昌平
出版者
社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析療法学会雑誌 (ISSN:09115889)
巻号頁・発行日
vol.24, no.11, pp.1463-1469, 1991-11-28 (Released:2010-03-16)
参考文献数
25

1989年7月から1990年9月までの15か月間に経験したパラコート中毒例6例に対し, 胃洗浄, 血液吸着 (DNP), 強制利尿に加えて, ポリエチレングリコール含有電解質溶液Golytelyを用いた72-96時間の連続的な腸洗浄を行い5例を救命した. 救命例5例では, 治療開始後比較的短時間で尿中パラコート定性反応は陰性化し, 全例後遺症なく1か月後に退院した. 死亡例1例は大量服用例で, 尿中パラコート定性反応は陰性化せず, 多臓器不全に陥った.パラコート中毒治療の要点は本剤の体外への速やかな排泄である. 現在治療は腸管洗浄と血液浄化, 強制利尿を組み合わせて行われているが, 腸洗浄は電解質異常などをきたすため強力に行うことは難しい. Golytelyはこの欠点を補い, パラコートが腸管から体内へ吸収される前に速やかに排泄することによって本症を効果的に治療しうると考えられる. しかし本症のように腸管に広範囲の粘膜欠損を生じる場合は, 体内への多量の水分貯留をきたす場合があるので循環動態に注意が必要と考えられた.