著者
清水 学
出版者
追手門学院大学
雑誌
追手門学院大学社会学部紀要 (ISSN:18813100)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.51-100, 2008

音楽社会学 / ポピュラー音楽 / アートワールド / 職業 / 1980年代 / 角松敏生
著者
清水玄 著
出版者
羽田書店
巻号頁・発行日
1938
著者
浅野 有紀 横溝 大 藤谷 武史 原田 大樹 清水 真希子 松中 学 長谷川 晃 田村 哲樹 松尾 陽 加藤 紫帆
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

研究2年目に当たる本年度は、トランスナショナルローを巡る法的・政治的問題についての理論研究をさらに進めると共に、組織規範動態WGと国際金融規制WGにおいて、実証研究に向けた本格的検討を開始した。先ず、理論研究については、3回の全体研究会を開催し(2017年7月、8月、及び、2018年2月)、共同研究者や国内の他の研究者による報告を基に意見交換を行い、知見を深めた。具体的に扱ったテーマは、「トランスナショナル・ローと法哲学の課題――多様な正統性と機能主義的考察」、「グローバルな土地収奪のトランスナショナル・ローの観点からの研究」、「解釈主義的法理論とトランスナショナル・ロー」、「立法過程と政治学の応用」、「批判法学から法多元主義、法多元主義から批判法学へ-無意識的な『法の帝国』化について」、「グローバル・ガバナンスと民主主義-方法論的国家主義を超えて」である。また、実証研究については、組織規範動態WGが2回の会合を(2017年9月、12月)、国際金融規制WGが1回の会合を(2018年3月)開催し、実証研究を進める際のテーマの選定や方法について検討を重ねた。その上で、各研究分担者が、3年目以降にさらに理論又は実証研究を進展させるべく、その基礎となる論稿を中間的成果として日本語・英語で執筆・公表した。具体的には、'Self-regulations and Constitutional Law in Japan as Seen From the Perspective of Legal Pluralism'、「法多元主義の下での抵触法」、「グローバル・ガバナンスと民主主義」、「グローバル化と行政法の変容」、「ソフトロー」、「コーポレートガバナンスと政治」、「グローバル資本規制」等である。

2 0 0 0 OA QT短縮症候群

著者
清水 渉 小山 卓 山田 優子 岡村 英夫 野田 崇 里見 和浩 須山 和弘 相原 直彦 鎌倉 史郎
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.29, no.5, pp.392-396, 2009 (Released:2010-05-21)
参考文献数
11

QT短縮症候群(SQTS)は,器質的心疾患をもたないにもかかわらずQT時間が修正QT(QTc)時間で300~320msec未満と短く,心室細動(VF)から突然死を発症する症候群である.当院で有症候性のSQTS症例を4例経験した.全例男性で,3例でVFが確認され,1例では失神発作を認めた.12誘導心電図上,安静時QTc時間は平均327msecと短縮しており,全例で後壁および/または下壁誘導でスラー型またはノッチ型のJ波(早期再分極)を認めた.加算平均心電図では全例で遅延電位は認めず,電気生理学的検査を施行した2例では,いずれも右室の有効不応期は短縮していたが,VFは誘発されなかった.薬物負荷試験では,クラスIII群のニフェカラントとクラスIa群のジソピラミドの静注,およびキニジンの内服でQTc時間の延長を認めた.先天性QT延長症候群の原因遺伝子(LQT1,2,3,5,6,7)上に変異は認めなかった.全例で植込み型除細動器(ICD)が植込まれ,1例で3ヵ月後にVFの再発を認めた.
著者
清水 正宏
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

生物は,細胞単位であっても自己複製,自己修復,自己組み立てといった優れた機能を発現することが知られている.そこで申請者は,生体自体が本来有する優れた特性を誘導・発現させるバイオロボットの創成を試みた.具体的には,細胞力覚(機械刺激応答)を活用して成長する筋細胞アクチュエータを開発した.ここでは,マウス由来筋芽細胞C2C12に伸展機械刺激を印可することで,筋線維への分化が促進されることを確認し,筋細胞アクチュエータを自己組織的に設計・構築することが可能となった.
著者
上野 雄己 鈴木 平 清水 安夫
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.20-34, 2014 (Released:2014-08-22)
参考文献数
48
被引用文献数
1 1

This study aimed to develop a psychological resilience model for university athletes (PRMUA). University athletes (N=377; 188 men and 189 women, Mean age=19.70 years, SD=1.20) participated in the study. They completed a questionnaire comprising of socio-demographic questions and questions on resilience, resilience efficacy, stressors, stress response, and self-esteem. Structural equation modeling was used to examine the hypothetical mediation model of PRMUA, which indicated that fit indices of the model satisfied statistical requirements (GFI=.99, AGFI=.94, CFI=.99, RMSEA=.08, AIC=48.32, BCC=48.93). Moreover, each path of PRMUA had a significant influence on each variable. Findings of this study partially supported our hypotheses regarding PRMUA. Further research is needed to clarify the nature of resilience. Moreover, longitudinal research is needed to develop practical uses for the model, such as increasing and predicting the resilience of athletic club members.
著者
緒方英彦 加藤諭 清水邦宏 金子英敏
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次大会2017(仙台)
巻号頁・発行日
2017-06-13

既存の付着強さ試験は,鋼製治具を接着剤でコンクリート表面に固定する方法であるために,表面の付着物や水分状態の影響を受け,試験面が滞水している場合には試験そのものが実施できない。この課題を解決するために,著者らは,アンカー機構の治具による無機系補修材料の付着強さ試験方法の開発を進めている。本論では,既存の接着方法と同等の結果を得るためのアンカー治具を設計するとともに,試験方法を室内試験で検討し,開発した試験方法を現地試験で検証した。その結果,反力板を用いることで破断面積を均一にでき,接着方法と同じ引張強度が得られることを明らかにした。
著者
長峯 健太郎 矢島 秀伸 清水 一紘 青山 尚平 平下 博之 Hou Kuan-Chou Chen Li-Hsin Zhu Qirong Sadegh Khochfar Claudio Dalla Vecchia
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-06-27

宇宙論的銀河形成流体コードGADGET-3を用いて、早期宇宙から現在に至るまでの銀河形成と進化の統一的理解を推進した。具体的には、新たな超新星爆発モデルとダストの破壊・成長モデルをシミュレーションコードに組み込み、ダストとメタルを空間的・時間的に追うことに成功した。銀河の光度関数や質量関数、及びダストによるextinctionの空間分布も計算した。また、宇宙論的ズーム計算においては、矮小銀河の質量獲得史および星形成史を調べた。その結果、フィードバックが強いモデルにおいては、ガスが吹き飛ばされて銀河円盤が破壊され、より乱れたガス分布の初代銀河が形成されることがわかった。
著者
藤澤 和子 川﨑 千加 多賀谷 津也子 清水 絵里香
出版者
藤澤和子
巻号頁・発行日
2012-03-20

日本コミュニケーション障害学会助成金 出演:末川一樹 佐々木麻帆 この電子データ「はつ恋」は、日本発の写真版LLブック(LLはスウェーデン語のLättlästの略語。「やさしく読める」本)の試行版である。LLブックは知的障害や読書障害(ディスレクシア)の人にもわかりやすく読める本として制作されたものである。スウェーデンでは国の援助で多くのLLブックが制作されているが、日本では翻訳書が若干あるもののオリジナルで作成されているものは非常に少ないのが現状である。 今回の「はつ恋」は日本オリジナルで文字が読めない人だけでなく、一般の方が写真集としても楽しめるLLブックとして作成した試作版である。この企画は日本におけるLLブック研究の第一人者である藤澤和子氏(京都府立南山城支援学校)と大阪芸術大学図書館の多賀谷津也子氏、同大学の院生や学生達とのコラボレーションによって実現した。筆者はこの企画段階に関わり、約2年を経て冊子版が完成した。この度、より広く多くの方に見て頂くことができるようにその電子書籍データ(ファイル形式:PDF, 110029KB, 推奨環境:タブレット端末(9inch以上)、PC )を公開した。 本書は7つのエピソードを写真の4コマ漫画のように仕立て、それぞれに面白いオチのある短編とし、全体で一つのストーリーとなるように構成している。偶然の出会いから恋心が芽生え、彼女に思いを伝えようとしては失敗する青年の行動や気持ちをコミカルに表現したものである。従来のLLブックでは子ども向けの日常生活に役立つ情報を伝えようとするものが多く、読書の楽しみを提供するものではなかった。今回は大人でも楽しめるよう、恋愛感情を一つのモチーフとして取り入れ、「読む」楽しみを伝えることを目指した。 写真やアクター、冊子版の印刷・製本まですべて多賀谷津也子氏を中心とした大阪芸術大学の院生・学生たちにお世話になった。撮影に当たっては、障害のある人にとって写真の精細さが重要であり、解像度の高さと簡潔な表現が求められた。そのため撮影する高さを固定し一コマずつ、できるだけ余計な背景を入れず、人物の表情がわかるように撮影された。またLLブックであることを示すオリジナルロゴを近澤優衣氏が制作した。 LL冊子版については、藤澤氏の日本コミュニケーション障害学会が交付する研究助成によっており、知的障害を持つ人約20人への聞き取り調査を実施し、同学会第38回学術講演会(2012年5月13日 於 県立広島大学)で「知的障害や自閉症のひとのためのやさしく読める本:LLブックの制作に関する研究」として発表された。インフォーマントの反応は非常に良く、楽しかった、おもしろかったという感想が多かった。一方、いくつかのエピソードについてはわかりにくい、写真の何処を見て良いのかわからない等の今後の制作に役立つ意見もみられた。 最後に、試行版を電子書籍版として公開するにあたり、大阪女学院大学小松泰信准教授にご協力を頂いた。電子化することにより冊子体では得られない精細な写真の美しさが際だったこと、見たい箇所を大きくして見られる等の効果があった。今後、音を加えたり、カラー版を作成するなど様々な可能性を拡げる機会になったと感謝している。またLLブックは図書館の多文化サービスとしての活用可能性をもつものであることも付け加えておく。(文責:川﨑千加)
著者
清水 善和
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤地理 (ISSN:0454241X)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.17-35, 2001-03

小笠原諸島母島の主稜線部の雲霧帯にのみ産する小笠原固有属のキク科木本植物ワダンノキ(Dendrocacalia crepidifolia Nakai)の現状と,更新様式の調査を行った。母島の堺ヶ岳-石門と船木山-乳房山の稜線2か所でルートセンサスを行い,出現した全ワダンノキ個体(96個体と97個体)について,樹高,地際直径,幹本数,ツルダコの有無,活力度の測定・記録を行った。また,台風被害で明るくなった林床に芽生えた当年実生の追跡調査を行った。さらに堺ヶ岳と乳房山山頂付近の生育地の植生調査も行い,過去のデータと比較した。その結果,樹高や生育形にはばらつきがあるものの,地際直径は一山型の度数分布を示すこと,1980年代後半より枯死が急速に進み群落が失われつつあること,全域で稚樹がほとんど見られないこと,陽樹なので発芽・初期成長に十分な光が必要なこと,台風後の明るい林縁に芽生えた当年実生は1年後にほぼ全滅したことなどが明らかになった。以上の結果から,ワダンノキはガラパゴス諸島のスカレシア林で知られている一斉更新型(一斉枯死・一斉発芽)の更新様式を持つことが推定された。ワダンノキの更新に関わる事項として,ツルダコとの競合関係,帰化種アカギの生育地への侵入,返還後30年間の乾燥化傾向と旱魃の被害,台風による撹乱と樹冠の損傷,近年増加した蛾(モンシロモドキ)の食害,固有ハナバチ類から帰化種セイヨウミツバチへの訪花昆虫の交替,群落状態から点在状態への生育状況の変化などを挙げ,現在,正常な更新を妨げる要因が複数あることを議論した。現時点の総個体数は500を切っている可能性が高い。今後も個体数の減少が続くことが予想される一方,後継の稚樹がほとんど育っていないので絶滅の恐れも出てきた。ツルダコの刈り払いなど,積極的な保護策をとる必要がある。
著者
清水 昌人 中川 雅貴 小池 司朗
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.375-389, 2016 (Released:2016-11-16)
参考文献数
18

本研究では全国の自治体における日本人と外国人の転入超過の状況を観察した.特に外国人の転入超過が日本人の転出超過の絶対値と同じか上回っている自治体を中心に,自治体の地域分布や人口学的特徴を検討した.総務省の2014年のデータを用い,総人口の転入超過を日本人分と外国人分に分けて分析した結果,外国人分の転入超過が日本人分の転出超過の絶対値と同じか上回っている自治体は分析対象全体の7%だった.それらの自治体は相対的に北関東や名古屋圏などで多く,北海道や東北で少なかった.また単純平均によれば,相対的に国外からの外国人分の転入が多いほか,総人口が多い,日本人の65歳以上人口割合が低い,外国人割合が高いなどの特徴があった.今回の分析による限りでは,全体として外国人の転入超過が自治体人口の転出超過に対して十分な量的効果をもたらしているとはいえず,またこのことは特に小規模自治体で顕著だった.
著者
野村 健一 須藤 昇吾 清水 武秀 田代 祐二
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.69-75, 1964-03-25

メチルジメトン剤には, メタシストックス(P=O体・P=S体あわせて50%)と改良メタシストックス(P=O体のみ25%)とがあるが, 最近は後者のほうが多く用いられ, 果樹への塗布薬剤もこれが主体となっている。われわれはこの改良メタシストックスの塗布処理について, 効果(薬量)および薬害の両観点から考察した。1.成木では, 主幹より主枝または亜主枝に塗布するほうが経済的であり, その薬量は, (a)枝に投与されるべき絶対量, (b)樹皮単位面積あたりの塗布量(塗布液の厚さ), の2点から論議されるべきである。(a)は防除効果に, (b)は薬害に関係があるが(後者についてはあとで述べる), この中(a)は枝の大きさに応じて加減すべきはいうまでもない。従来, その薬量算出基準には, 枝周・葉数・枝体積などがとられてきたが, 枝周基準の方法は枝の大きさによって効果にむらがある(Fig.2)。われわれは原理的には枝体積によるのが妥当であるとし, その適正薬量を次のように想定した。すなわち, アブラムシ類防除には枝体積1500〜3000cm^3あたり原液1cc, ハダニ類には1500〜2000cm^3あたり1ccが適量であるとした(春〜初夏の場合を標準として)。2.上述した各種の薬量算出法で求められた薬量対枝周の関係を比較考察した(Fig.3)。上に提唱した薬量は, アブラムシ類の場合は, V_1〜V_2の範囲で示される。ハダニ類のそれは, V_1からほぼP_2の範囲がこれに相当する。3.実際問題としては, 枝体積を測定して塗布量を算定するのはめんどうであるから, 次のような方法を提案したい(簡易塗布法)。それは原液の引伸し塗布(樹皮100cm^2に対し原液0.6cc〜0.8cc程度の)を行ない, かつ塗布範囲(塗布面積)は枝直径の3〜4倍長とするものである。これによって与えられる薬量は, Fig.3のP_<1〜3>の範囲と期待される。それは, 上述した適正薬量にほぼ符合する。4.次に(b)(樹皮単位面積あたりの薬量)は, 薬害と関連があり, 特にミカンでは注意すべき事項であるが, これと塗布時気温との組合わせから, 薬害(ミカン)の発生有無がおよそ見当つけられることがわかった。Fig.4のSの範囲では, ミカンでも薬害発生の懸念はほとんどないと考えられる。
著者
清水 康敬
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-4, 1997-08-20
被引用文献数
3

論文の文章表現について調べ, 新聞記事における文章表現と比較した.そして, 1文あたりの文字数と最大文字数, 文節数, 文節あたりの文字数などを示した.また, 論文と新聞記事の文字数を比較した結果, 1%水準で学会誌の論文が有意に長文であることを示した.文字数と文節数との相関係数を求め, 文章の特徴を調べた.さらに, 長文となる理由について考察した.
著者
清水 祐太郎 山田 浩史
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
巻号頁・発行日
vol.2017-OS-140, no.14, pp.1-11, 2017-05-09

メモリ技術の発達により,メインメモリサイズの巨大化が進んでいる.こうした主記憶が大規模な環境では TLB ミスによるレイテンシが問題となる.TLB ミスを減らす手法の一つとして,HugePage の利用が挙げられる.HugePage を利用することによって,ページテーブルの 1 エントリあたりがカバーできるアドレスの範囲が拡大し,TLB のカバレッジも同様に増加する.これまでに HugePage を利用するための手法がいくつか提案されている.しかしながら,アプリケーション自身がメモリ管理を行う場合では,いずれの手法でも十分に効率的な割り当ては行えない.本研究では,アプリケーションレベルでのメモリ管理を考慮しながら,効率的に HugePage を割り当てるための手法を提案する.今回提案する手法によって,必要とする分だけ HugePage を利用することが可能になる.本研究では,提案手法を Linux kernel 4.7.10 と memcached 1.4.31 上に実装を行った.性能評価を行い既存手法と比較した結果,実メモリ使用量のデフォルトからの増加量を 93.6% 程度削減しながら,既存手法の約 99.4% のスループットを達成した.
著者
清水 明子 浅野 良晴
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.72, no.612, pp.105-110, 2007-02-28 (Released:2017-02-25)
参考文献数
28
被引用文献数
1 2

The objective of this paper is to be clear the indispensable factors in the toilets primary and secondary schools through the children's way. The authors investigated the usage of fixtures in the toilets and carried out a questionnaire to the school children, who spent a few minutes in a toilet for many purposes. The following proposals have been presented. 1) To create an alcove in a toilet to promote the communication. 2) To provide a space where the children play in order to change the modes by themselves. 3) To offer a place where the children wait for their friends using fixtures. 4) To supply a shelf on which the belonging of the children are left in order to use fixtures.
著者
清水 武
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.25-34, 2005-03-31 (Released:2010-10-27)
参考文献数
53

本研究の目的は,生態心理学におけるダイナミックタッチ研究について,現在の課題と今後の展望を論じることであった.最初に,生態心理学の認識論的背景とされるGibsonの理論について,伝統的な知覚研究の枠組みと対比させて位置づけた.次に,慣性テンソルという物理量のモデルによって,この触知覚のメカニズムを明らかにした研究成果と意義を紹介した.これらの議論を踏まえ,現在のダイナミックタッチ研究が批判される可能性のある3つの問題点を指摘した.第一は,慣性テンソルモデルについての解釈が十分でなく,それによって新たな問題が生じること,第二は,知覚システム論の観点から求められる探索行為のプロセスに関する研究がほとんどないこと,第三は,人間の多様な知覚を包括可能とする分析の方法論が発展していないことである.本研究は最後に,これらの問題が生じる理由について,精神物理学の方法論的特徴との関係から議論し,人間の知覚経験を全体的に構造化する必要性について述べ,人間科学的アプローチの必要性を指摘した.
著者
千原 敏裕 永井 淳 阿久津 功 本行 博 高橋 慶壮 清水 尚子 谷本 一郎 島袋 修 藤田 直子 宮本 学 高柴 正悟 後藤 弘幸 西村 英紀 磯島 修 清水 秀樹 栗原 英見 野村 慶雄 村山 洋二
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.204-212, 1992-03-28

早期発症型歯周炎を発症している家族(母親とその娘2人)の歯周病病態を宿主防御細胞機能に重点を置いて解析した。母親(40歳)は急速進行性歯周炎,娘A (14歳)は限局性若年性歯周炎,そして娘B (13歳)は単純性歯肉炎と臨床診断した。好中球機能は,母親が遊走能において低かった。CD4陽性細胞検出率およびT4/T8は母娘全員が高い値を示した。CD3抗体で刺激したときのTリンパ球増殖活性は,娘Bが低かった。HLAフェノタイプは,母娘で共通してDQw1とw3およびDRw10とw12を検出した。Actinobacillus actinomycetemcomitansに対し母親,娘Aおよび娘Bが,Porphyromonas gingivalisに対し母親と娘Bが,Fusobacterium nucleatumに対し母親が高いIgG抗体価を示した。本家族の歯周病発症機序は,本研究において調べた生体防御機能の諸機能所見だけから,明確にできるものではなかった。歯周病の病態解析には,さらに幅広い生体防御機構のネットワークを念頭に置く必要がある。