著者
栗本 桂二 磯島 修 直良 有香 穴田 高 小林 芳友 小林 充治 新井 英雄 高柴 正悟 難波 秀樹 横山 雅之 光田 由可 水島 ゆみ 野村 慶雄 村山 洋二 上田 雅俊 寺西 義浩 藤原 一幸 橋爪 彰子 釜谷 晋平 細山 陽子 上羽 建二 大西 和久 白井 健雄 大橋 哲 東 浩介 木岡 慶文 南林 繁良 田中 真弓 北村 卓也 牧草 一人 山岡 昭 浦口 良治 萩原 さつき 福田 光男 小田 茂 林 成忠 竹蓋 弥 米良 豊常 峯岸 大造 梅田 誠 中元 弘 稲富 洋文 ナロンサック ラーシイシン 野口 俊英 石川 烈
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.191-205, 1988-03-28
被引用文献数
5 2

塩酸ミノサイクリン(MINO,日本レダリー,東京)を用いて歯周炎の局所治療法を確立するための研究を行なってきた。本研究は,MINOを2% (力価)に含有する軟膏製剤(LS-007)を臨床的に用い,その有効性,安全性ならびに有用性をもとに用法を検討したものである。4mm以上のポケットを有する辺縁性歯周炎患者45名の119歯を被験歯とし,LS-007とそのプラセボ,および市販のミノマイシン錠(日本レダリー)を用い,微生物学的および臨床的に用法を検討した。その結果,LS-007の局所投与は歯周病治療において,臨床的有効性,安全性および有用性があると結論した。
著者
澤 裕一郎 熊澤 友子 滝本 明 馬杉 亮彦 川野 大 野村 明日香
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.408-411, 2004-06-20 (Released:2011-04-22)
参考文献数
12
被引用文献数
1

Paralysis of the mental nerve is one of the principal complications of surgery of the mandibular canal and mental foramen region. The position of mental foramen can be clearly depicted on CT scans. The mental foramen is bilaterally located at the mandibular premolar region and appears as a dimple on the bone surface. However, several reports have described an accessory mental foramen (AMF). We examined CT pictures taken from patients with implants for missing mandibular teeth to detect variations of the AMF. The results were follows: 1) AMFs were present in 28 patients (24.6 %). 2) Unilateral AMFs were found in 24 patients, and bilateral AMFs in 4 patients. 3) Among patients with unilateral AMFs, 21 had AMFs with one foramen, and 3 had AMFs with two foramens. Among patients with bilateral AMFs, 2 patients had one foramen on each side, and 2 had two foramens on one side. 4) The position of AMF relative to that of the mental foramen was as follows: 18 foramens were superior mesial, 8 were superior distal, 6 were inferior mesial, and 5 were inferior distal.These results suggest that one quarter of patients with missing mandibular teeth may have AMFs around the mental foramen.
著者
澤 裕一郎 熊澤 友子 滝本 明 馬杉 亮彦 川野 大 野村 明日香
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.408-411, 2004-06-20
被引用文献数
1

Paralysis of the mental nerve is one of the principal complications of surgery of the mandibular canal and mental foramen region. The position of mental foramen can be clearly depicted on CT scans. The mental foramen is bilaterally located at the mandibular premolar region and appears as a dimple on the bone surface. However, several reports have described an accessory mental foramen (AMF). We examined CT pictures taken from patients with implants for missing mandibular teeth to detect variations of the AMF. The results were follows: 1) AMFs were present in 28 patients (24.6 %). 2) Unilateral AMFs were found in 24 patients, and bilateral AMFs in 4 patients. 3) Among patients with unilateral AMFs, 21 had AMFs with one foramen, and 3 had AMFs with two foramens. Among patients with bilateral AMFs, 2 patients had one foramen on each side, and 2 had two foramens on one side. 4) The position of AMF relative to that of the mental foramen was as follows: 18 foramens were superior mesial, 8 were superior distal, 6 were inferior mesial, and 5 were inferior distal.<BR>These results suggest that one quarter of patients with missing mandibular teeth may have AMFs around the mental foramen.
著者
中尾 睦宏 野村 恭子 竹内 武昭 山地 清久 矢野 栄二
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.46, no.12, pp.1037-1042, 2006-12-01
被引用文献数
1

本研究では,帝京大学病院の外来データベースを用いて,ベンゾジアゼピン系薬剤(BZP)の科別処方状況を,選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)ならびにセロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬(SNRI)と対比させながら,比較検討した.帝京大学病院の診療科を内科,外科,神経内科,精神科,その他の科の5群に分け,各科のBZPとSSRI・SNRIとの処方割合(B/S比)を計算した.病院全体の年間処方は644,444件であったが,うちBZPが11.9%,SSRIが1.6%,SNRIが2.3%であった.BZP処方の中では,内科群が26.8%を占めていた.内科群のB/S比は13.0と最大で,外科群7.6,神経内科群4.8,精神科群2.5と続いた.うつ患者の多くが内科を受診するという文献報告もあり,特に内科領域で,BZPからSSRIやSNRIへの処方切り替え可能な症例が多くいるかもしれない.
著者
野村 恭子 中尾 陸宏 竹内 武昭 山地 清久 佐藤 幹也 矢野 栄二
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.41-47, 2007-01-01

帝京大学医学部附属病院を受診し何らかの投薬を受けたすべての外来通院患者34,422名を対象に,ベンゾジアゼピン(BZP)系薬物の処方期間について調査を行った.コンピューター・オーダリング・システムから性別,年齢,BZP,診療科(内科系,外科系,精神科・心療内科系,その他)を抽出し,患者単位のデータベースを作成した(2002年7月から2003年6月).その結果,BZPを処方された患者は5,959名(17%)であったが,投薬期間が4カ月以上の群(長期処方群4,470名)と3カ月以内の群(短期処方群1489名)の臨床学的特徴を比較したところ,長期処方群では短期処方群に比べて男性が多く,年齢が高く,また診療科では内科系とその他の科で長期処方が多い傾向にあった(いずれもp<0.05).BZP系薬物は長期連用で健康障害を与えることが知られており,その処方につき大学病院での教育プログラムが重要である.
著者
北島 正樹 若吉 浩二 高橋 篤史 高橋 繁浩 野村 照夫 荻田 太
出版者
日本水泳・水中運動学会
雑誌
水泳水中運動科学 (ISSN:18806937)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.31-38, 2006 (Released:2007-04-25)
参考文献数
28

The purpose of this study was to determine the critical combination of all four elements which expressed the threshold of fatigue in interval training by using the critical swimming velocity that was an effective index when we set training strength, and to make a model that we could use as an indicator when we prescribed the training menu that accepted an individual. Only for 50m at repeated distance, we set a different rest time in three phases of different swimming velocity each and performed a test to let subjects repeat exercise up to fatigue. In addition, we measured the maximum repetitions that could repeat exercise. As a result, it became clear that the maximum repetitions that could repeat interval training without reaching fatigue in a certain swimming velocity was in proportion to the total rest time. And then, we were able to see the relations with the repetitions and the rest time in three phases of different swimming velocity. Furthermore, we were able to get relations with the rest time and the swimming velocity which expressed the threshold of fatigue in the arbitrary repetitions by fixing the repetitions. It was concluded that we were able to determine the critical combination from the above-mentioned by this study.
著者
野村 佳秀 木村 功作 栗原 英俊 山本 里枝子 山本 晃治 徳本 晋
雑誌
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.1-6, 2011-09-06

近年,センサーやスマートフォンなどの普及に伴い,多数のイベントデータがリアルタイムに大量に発生している.このような大規模なイベントデータを分析しリアルタイムに処理するサービスを,DFD (Data Flow Diagram) を用いた実装に依存しないフローを使って定義することによって,双方の処理を統合的に記述する手法を提案する.またこの手法を実現する開発環境のプロトタイプによって,実際に分析作業からサービス開発までの作業を分析者,開発者で明確に分離が可能になり,サービス実施までの期間を大幅に短縮できることを示した.
著者
野村 由司彦 加藤 典彦 松井 博和 杉浦 徳宏
出版者
三重大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2003

ビデオオンデマンド講義配信システムでは,学生は遠隔から,あるいは自由な時間に講義シーンを視聴できる.これにより,復習や欠席のリカバーなどの形で,実際の講義を補完することができ,大きな教育効果が期待できる.昨年度は,デジタルスチルカメラ画像を利用して,高解像度を確保しながら,デジタルビデオカメラ画像から指示棒動作のみを抽出して,これをデジタルスチルカメラ画像に重畳する方式を開発し,有効性を確認した.しかしながら,デジタルスチルカメラ画像における文字情報のコントラストの低下,さらには講師映像がデジタルスチルカメラ画像とは別の小動画として表示されていることによる臨場感の欠如などの課題が残っていた.今年度は,この方式についてさらに検討を進め,実際の講師映像を電子ファイルによって生成されたパソコン画面に重ね合わせるシステムを開発した.これにより,低容量でありながら,電子ファイル固有の画像の高精細さを保存し,しかも講義の臨場感(一種の仮想現実感)を伝えることのできる,新しい講義映像形態を実現することができる.さらに,本システムを用いて,実際の講義との比較実験を行った.その結果,理解度を確認するための小テストでは本システムは実際の講義と同等以上とあった.さらに,文字は十分に読め,講師の動きもある程度は伝わってきた,との回答を得た.さらに,利用方法についても,期待したとおり,講義を補完する形での使用について高い支持を得た.
著者
野村 靖幸 大熊 康修 高橋 良輔 金子 雅幸 友部 浩二 篠塚 達雄 出雲 信夫 殿岡 啓子 浜名 洋
出版者
横浜薬科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

HRD1は小胞体の変性タンパク質の分解を促進し、アルツハイマー病の原因タンパク質アミロイドβの前駆体APPを基質とする。本研究では、アルツハイマー病患者脳においてHRD1が酸化ストレスにより不溶化することで減少する可能性を示した。また、HRD1と類似した新規の酵素について、Aβの産生に関与するものを新たに見出した。さらに、タンパク質の凝集を阻害することで、パーキンソン病に関連したタンパク質の蓄積を防ぐ薬物を作成した。

1 0 0 0 不快指数

著者
野村 豪
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.75, no.884, pp.273-274, 1960-05-20
著者
真木 太一 善 功企 守田 治 新野 宏 前田 潤滋 野村 卓史
出版者
九州大学
雑誌
特別研究促進費
巻号頁・発行日
2006

台風0613号は9月10日にフィリピン沖で発生し、石垣島に接近した後、東シナ海を北東進して佐世保市付近に上陸し、大きい被害を与えて玄界灘から日本海に抜けた。風速は石垣島で69.9m/s、長崎県で50m/sを越えた。佐賀県唐津市の大雨は、台風が2000kmも離れていた時の前線刺激に起因する。豪雨と土砂災害の特徴が解明された。竜巻が宮崎県や大分県で5個発生し、特に延岡市では、列車の転覆被害があり、3名の死者が発生した。佐賀・長崎県を中心に潮風害が非常に激しく、米の作況指数が佐賀地域で42であり、潮風害と海岸からの距離との関連性が調査され、指数関数的に減少し15kmまで及んだ。台風時の降雨が少なく、長崎県での潮風害樹木の特徴が塩分付着との関連性から評価された。潮風害と人工衛星リモートセンシング画像評価による植生指数・健全度(NDVI)の低下との関連性が解明された。潮風害に強い防風林樹種が選定された。延岡市の竜巻はF2と評価され、長さ7.5km、最大幅200mであった。竜巻の被害特性は、屋根瓦などの二次的飛散物による増加があり、市内・住宅地での被害が大きく、突風による被害増大の関連性が評価された。また、屋根のケバラ付近の固定強度に問題があることが判った。アンテナ支線の避雷コイルの破損状況からの竜巻の特徴が解明された。宮崎県の竜巻発生頻度の多さと積乱雲発生との関連性やレインバンド中の積乱雲のモデルによるシミュレーションが評価された。竜巻発生への地形の影響の関与が調査され、半島や島の影響が空気力学的に裏付けられた。長崎県での停電、長崎・北九州の海上空港の台風害の特徴が裏付けられた。台風による高齢者や障害者の不便と支援の在り方の対応特性が提示された。台風と文教施設、農業用施設ハウスの被害から被害発生要因と対策が考察された。暴風・竜巻等によるリスク低減対策がアンケート調査や建築物の被害評価基準の問題点が指摘された。
著者
野村 忍 中尾 睦宏
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

今回の研究目的は、本態性高血圧症に対する血圧バイオフィードバック(以下BFと略す)の降圧効果を検討することである。また、ストレス負荷テストによる昇圧反応をどのくらい抑制できるかの検討を行った。本態性高血圧症を対象にした血圧BFの治療効果の検討では、30人の外来患者(男性10名、女性20名)を無作為に2群に分けて比較試験を行った。A群ではBF治療を4回行い、B群ではコントロール期間は血圧自己モニターのみ行いその後BF治療を4回施行した。その結果、A群では治療期間前後の比較で平均して収縮期血圧は17mmHg、拡張期血圧は8mmHgの有意な低下が認められた。B群では、コントロール期間では血圧の変化は認められず、治療期間前後で平均して収縮期血圧は20mmHg,拡張期血圧は9mmHgの有意な低下が認められた。また、治療期間前後に施行したストレス負荷テスト(暗算負荷法)による昇圧反応は、A,B両群において顕著な抑制効果が認められた。本態性高血圧症を対象にした暗算負荷法(以下MATと略す)と鏡映描写試験(以下MDTと略す)の循環動態ならびに内分泌的反応性の比較試験を10人の外来患者に施行した。MATおよびMDTにより平均収縮期血圧はそれぞれ37.8mmHg,41.0mmHg、平均拡張期血圧はそれそれ17.5mmHg,21.2mmHg、平均心拍数はそれそれ17.1拍/分,12.5拍/分と顕著な増加が認められた。血中ノルエピネフリン濃度は、MATおよびMDTで同様な反応性を示したが、エピネフリンはMATでより増加する傾向が認められた。その結果、MATはより交感神経-副腎髄質系を賦活するメンタルテストであることが示唆された。
著者
栗原 敦 上野 英子 棚田 輝嘉 西澤 美仁 渡辺 守邦 野村 精一 佐藤 悟
出版者
実践女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1994

最終年度にあたる本年は、これまでの共同研究の集成として『伊東夏子関係田辺家資料』(調査報告)を編集・刊行した。この概要はI短冊の部翻刻(付脚注)II書筒の部翻刻(付脚注・解説)III田辺家資料リスト、の三項目からなる。このうちI・IIIについては本学文芸資料研究所「年報」を通じて報告したものをふまえて,補訂を加えて収録しているので,ここではIIについて概要を記す。ここでは、伊東祐命発信のもの三通・中島歌子発信十九通・三宅花圃発信三通・伊東夏子発信二通の,計二十七通の書筒について,翻刻と注・解説を行った。執筆年が不明であること,私的な内容であること等から分析は困難を極めたが、歌会や吟行・添削等の連絡や,借家や手伝い人の斡旋、裁裁の依頼等の日常的なつきあい,更には中島歌子周辺のごく親しいグループの存在を物語る記述にあふれていた。以上は、萩の舎に学んだ女流作家樋口一葉の日記の背景をなす,萩の舎塾の具体相の理解の一助となることであろう。
著者
野村 亜由美 本田 純久
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は, 2004年スマトラ島沖地震によって津波の被害を受けたスリランカ南部地区において, 60歳以上の被災住民25人を対象に,認知症を主眼とした津波被災後の日常生活の変化,健康状態などに関する聞き取り調査を行った.また被災地区に住む医師,担当政府官らから,津波被災前後の住民の精神被害の状況,経済状況や人口変動などに関する情報を収集するとともに,高齢者を対象とした地区活動に参加しながら,当該地区が抱えている問題と課題について分析を行った.分析の結果,被災地区の60歳以上の認知症発症率は1パーセントから2パーセント程度,認知症有病率については,津波後の人口流出などもあり数値にばらつきがあるが, 70歳以上の認知症テストMMSE(Mini-Mental State Examination)では,軽度の認知症疑いが15パーセントから17パーセントであった. MMSEの検査項目の内,特に得点が低かったのが月日や計算式の問いであったが,これらには文化的背景(教育歴,経済状況等)がバイアスとなって影響を及ぼしていると考えられるため,総得点だけから認知症疑いと結論付けるには注意が必要であり,更なる研究が必要であると思われる.津波被災前後の認知症の発症率・有病率の変化については,被災前のデータがないため明らかではないが,被災後の発症率については津波被災による心的外傷が原因となる明らかな増加は認められず,自然増加内に留まっていると考えられた.また本調査を開始した2006年以降,津波被害を要因とした住民の精神的健康度や身体的健康度には顕著な影響は認められず,心的外傷と認知症との間には関連がないと現段階では推測している.
著者
野村 康祐 安部 征哉 福島 健太郎 庄山 正仁 松本 暁 福井 昭圭 山崎 幹夫 二宮 保
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.371, pp.105-109, 2010-01-14

近年、データセンターの規模は年々拡大し、その消費電力は著しく増加している。そのため、データセンターにおける給電システムを従来の交流給電から直流給電へ移行し,消費電力を削減することが検討されている。この直流給電システムにおいて、過電流から系統を保護することは最も重要な事項の一つである。そこで、保護用デバイスとして、高速な遮断が可能である半導体遮断器の適用が検討されている。しかし、遮断の際に発生するノイズ電流により他系統の半導体遮断器に誤動作が発生する。本稿では、ノイズ電流による半導体遮断器の誤動作の発生メカニズムについて検討する。