著者
金子 正勝
出版者
社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.989-1001, 1991
被引用文献数
8

Recent development in the synthetic chemistry of the antitumor antimetabolites of nucleic acid related compounds has been reviewed. In addition to the methodology of the synthesis of antimetabolites from the point of synthetic chemistry, the antitumor activities and the mechanisms of them have also been mentioned.
著者
小野 勉 宮崎 茂次 金川 明弘
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.218-226, 2005-08-15

人が移動するとき、人全体の移動の効率をあげるには、どのような対策を施せばよいかを考察する。まず、人と物の移動を、それぞれ体系的に整理し、その後、人が移動するときの移動補助手段を有効活用するための課題を述べる。移動補助手段の利用効率を上げるには、その需要をなるべく小さい誤差で予測し、それに合わせた効率的な供給が実現できればよい。本論文では、人流の移動補助手段の需要予測を説明する数理モデルを提案し、その精度について検証する。また、その数理モデルによる需要予測の説明変数には、日付、曜日、時刻のような時間的な要因、天候、風速、風向、気温、また湿度のような気象要因、住宅地や工業地や商業地や夜の飲食街のような地域要因、交通事故、交通規制、イベント(各種の祭、店舗の開閉店、入試、卒業式、入学式、学会など)のような突(単)発要因などが考えられる。数理モデルを作成するにあたり、これらの要因の有効性を実在するO市のタクシーの輸送履歴について検証することにする。
著者
加藤 憲司 鈴木 志津枝 船山 仲他 福嶌 教隆 田中 紀子 岡本 悠馬 川越 栄子 長沼 美香子 益 加代子 植本 雅治 嶋澤 恭子 山下 正 松葉 祥一 金川 克子
出版者
神戸市看護大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

昨年度に引き続き、学部生対象の単位互換講座(10~1月 全15回)およびユニティ市民公開講座(7月 全5回)を実施した。今年度はロールプレイにスペイン語および中国語のネイティブスピーカーをそれぞれ招いて演習を行ったので、過年度よりも一層の臨場感を講義の中に盛り込むことができたと考える。ただしユニティ市民公開講座については、受講者数の減少が止まらず、市民への普及・啓発としての本講座の役割は終えたと判断することとした。医療通訳を巡る国内の情勢は極めて大きな変革期を迎えているため、常に最新の情報を踏まえて方向性を探る必要があることから、関連する第20回日本渡航医学会(倉敷市 7月)、第1回国際臨床医学会(東京 12月)などの学会や、全国医療通訳者セミナー(東京 8月)などのセミナーへ積極的に参加した。さらに、地元の兵庫県においても医療通訳の制度化に関する研究会が立ち上がり、3回の会合がもたれ、本研究チームからも複数のメンバーが参加した。調査研究については、昨年度末に1300通以上の質問紙を全国の一定規模以上の医療機関に発送したが、回収率は20%以下に留まった。データを一旦分析し、本学紀要に投稿したものの、追加のデータ分析をすべく取り下げ、現在も論文原稿を執筆中である。
著者
清水 哲也 水口 義昭 吉岡 正人 松下 晃 金子 恵子 川野 陽一 勝野 暁 神田 知洋 高田 英志 中村 慶春 谷合 信彦 真々田 裕宏 横室 茂樹 内田 英二
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.79-85, 2016-01-31 (Released:2016-04-26)
参考文献数
19

ERCPは胆膵疾患の診断に不可欠な手技となり,ERCPを応用したさまざまな手技が活用されている一方,ERCPの偶発症は重篤化しやすく慎重を要す手技である。ERCP合併症の中でも後腹膜穿孔は死亡率が高く,その診断と対処が重要である。1999年1月から2015年5月までのERCP自験例 4,076例のうちERCPの後腹膜穿孔を10例(0.25%)に認め,その原因と対応を検討した。穿孔部位は,乳頭部3例,胆管3例,膵管2例,十二指腸2例であり,原因は,乳頭部穿孔ではEST,胆管穿孔では砕石処置具の挿入,膵管穿孔ではカテーテル操作,十二指腸穿孔では内視鏡の挿入による損傷であった。後腹膜穿孔を疑う際にはENBDや胃管で減圧しCTで後腹膜穿孔の重症度を確認する。CTで後腹膜に液体貯留を認め,かつ発熱や疼痛のある症例は緊急手術を行う。後腹膜気腫のみ,もしくは少量の液体貯留のみで無症状の症例は保存的加療を行い経時的に疼痛や液体貯留をフォローし,所見の悪化がある際は緊急手術を考慮する。
著者
金仙 煕
出版者
広島大学
雑誌
広島大学大学院教育学研究科紀要. 第二部, 文化教育開発関連領域 (ISSN:13465554)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.281-289, 2002-02-28

Korean envoys were sent on 12 occasions to the Tokugawa administration during the Edo period. Today, They are considered as a model of "good neighborly friendship". However, the written transcripts between these people do not give this image. Hayashi Razan had relations with the first Korean Envoy until the 6th Korean envoy. In this paper, through the transcripts betweem Hayashi Razan and the Korean envoys, I hope to establish what images they had of eadh other before and after their meetings.
著者
金丸 英子
出版者
西南女学院大学
雑誌
西南女学院大学紀要 (ISSN:13426354)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.52-58, 2004

近代アメリカ・プロテスタント教界を代表するワルター・ラウシェンプッシュ(Walter Rauschenbusch,1861-1918)の代表的な著作、『Christianity and Social Crisis』(1907年出版)から、ラウシェンブッシュが唱導した社会的福音において、社会福祉がどのように捉えられていたかを探る。また、ラウシェンブッシュの主張の中に、キリスト教の使信と社会福祉理念を切り結ぶ哲学的な接点を見出してゆき、キリスト教主義大学で福祉を学ぶ人たちにキリスト教から提供しうる視点を模索する。
著者
金森 純
出版者
共栄大学
雑誌
共栄大学研究論集 (ISSN:13480596)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.87-105, 2016-03-31

これまでに一過性のイベントを契機としたスタジアムの開発は批判の対象となってきた。これは近年、ワールドカップを開催したスタジアムでも問題となっており、その活用方法や採算性が問題となっている。また、J リーグの試合では、スタジアムを満員にできない状況にある。そこで、J リーグ発足とワールドカップ招致という取り組みにおけるJFA の活動理念を踏まえて、JFA 発行の「サッカースタジアム標準」の変遷に着目する。ここからスタジアム開発の意図を掴み、その課題について考察を行った。この考察から、以下の点が明らかとなった。 (1) J リーグ発足とワールドカップ招致は、サッカー及びスポーツの普及と同時にスタジアムの整備を目的に進められてきた。 (2) スタジアム標準は、イベントを契機として変化してきた。 (3) 一過性のイベントを契機とした開発は批判の的となってきた。そこで、建設基準は、巨視的に設定されなければならない。
著者
貝原 巳樹雄 千葉 悦弥 金野 茂男
出版者
一関工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

ハロゲン光源(近赤外光源)、光チョッパー、モノクロメーター、光センサー、プリアンプ、ロックインアンプ(高い信号対ノイズ比を実現するための特殊なアンプ)、モノクロメーターの波長送りモーター、制御およびデータ処理用PCをUSBで接続するタイプの原価20万円程度のプラスチック種類判別機を開発した。判別できるプラスチックの種類は13種類程度であるが、国内のプラスチック総生産量の約90%程度の種類判別をカバーできる。
著者
金子 泰之
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.199-208, 2011

本研究は,中学生の問題行動を研究対象とした。そして,〈規範文化の低い学校〉と〈規範文化の高い学校〉では,同じ問題行動を生徒が引き起こしていても,その動機が異なるという仮説を検討した。中学生1,306名(学年別では1年生15学級384名,2年生16学級467名,3年生17学級455名,性別では男子735名,女子571名)を対象とし,①問題行動経験尺度,②問題行動動機尺度,③規範意識尺度の3つをたずねる質問紙を実施した。③規範意識尺度をもとに,〈規範文化の低い学校〉と〈規範文化の高い学校〉の2群に分けた。そして,②問題行動動機尺度を説明変数,①問題行動経験尺度を目的変数とし,重回帰分析を2群それぞれに行った。その結果,〈規範文化の低い学校〉と〈規範文化の高い学校〉では,生徒が問題行動を引き起こす動機は異なっていることがあることが明らかとなった。同じ問題行動を引き起こしていたとしても,規範文化の水準によって問題行動を引き起こす動機は異なることがあるため,学校の特徴をふまえて教師が生徒指導を行う必要性が示唆された。
著者
金子 秀雄 木庭 知美 徳永 理紗
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.799-804, 2016 (Released:2016-12-22)
参考文献数
30

〔目的〕本研究は,女子学生における非特異的慢性腰痛の有無による呼吸機能の違いを検証することを目的とした.〔対象と方法〕非特異的慢性腰痛のある女子学生17名(腰痛群)と健常な女子学生17名(健常群)を対象とした.呼吸機能として努力性肺活量(対標準努力性肺活量),呼吸筋力(最大吸気圧,最大呼気圧),胸腹部可動性(呼吸運動評価スケール)を測定した.〔結果〕腰痛群の努力性肺活量(対標準努力性肺活量),上部および下部胸郭スケールと下肢挙上位での腹部スケールは,健常群より有意に低値であった.〔結語〕女子学生における非特異的慢性腰痛は,胸腹部可動性に関連した努力性肺活量低下を招く可能性が示された.
著者
奥田 玲子 石村 哲代 金谷 昭子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.394-403, 2009 (Released:2014-12-26)
参考文献数
17
被引用文献数
1

米粒組織から遊離した炊飯液中の固形成分が,米飯粒表面付着層形成に関わる主要なファクターの一つになっているのではないかとの観点から,炊飯過程における炊飯液固形成分量と,それに対応する付着層固形成分量の量的変化を追跡し,固形成分による付着層形成のメカニズムの解明を試みた。また米粒組織と付着層の境界を明らかにして光学顕微鏡観察をおこなうとともに,SEMによる米飯粒表面付着層の詳細な観察をおこなった。その結果,付着層の形成は糊化開始温度付近から始まり,炊飯の進行につれて炊飯液の固形成分量は次第に減少するが,それに伴って固形成分の集積による付着層の増加がみられるという,炊飯液固形成分の付着層形成機構への関与が明らかになった。また光学顕微鏡による米飯粒付着層の厚さの測定およびSEMによる表面観察より,日本穀物検定協会による食味評価ランクが高い品種の米飯粒は全体的に均一で厚く滑らかな付着層に覆われており,食味と付着層形成状態との関連性が示唆された。
著者
金 相賢 盛川 浩志 渡邊 克己 河合 隆史
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.675-683, 2016 (Released:2017-02-01)
参考文献数
22

In this study, the effects on concentration of attention, cognitive activity such as memory was examined in consideration of humans' cognitive characteristic over 3D images about the partial 3D image which changed a part of picture. The experiment of concentration of attention was carried out by measuring reaction time in visual search task using a simple visual target and eye fixation while viewing natural color image. On the other hand, the experiment of cognitive effect such as memory, the searching time until the changes are recognized were computed using the change blindness subject. That needs the cognitive activity of comparing by memorizing a picture temporarily while turning a look for detection of change. As a result, it was suggested by the partial 3D image that an object has the cognitive effect which is easy to go up to consciousness and to remain in memory.