著者
坂本 信道 西村 慎太郎 三ツ松 誠 鈴木 喬 柏原 康人 小山 順子 中川 博夫 小林 健二 三野 行徳 有澤 知世 恋田 知子 荒木 優也 太田 尚宏
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.50, pp.1-16, 2018-01-24

●メッセージ平安時代人の散歩――国際化と辞書――●研究ノート明治27年の長塚村大字渋川の人びと――原発事故帰還困難区域の歴史資料を読む――平田国学と和歌●書評ブックレット〈書物をひらく〉2入口敦志著『漢字・カタカナ・ひらがな 表記の思想』ブックレット〈書物をひらく〉5恋田知子著『異界へいざなう女 絵巻・奈良絵本をひもとく』●トピックス「ないじぇる芸術共創ラボ NIJL Arts Initiative」について第10回日本古典文学学術賞受賞者発表第10回日本古典文学学術賞選考講評バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ収集文書群の調査と活用 ローマでのくずし字講座と講演会の開催について大学共同利用機関シンポジウム2017 「研究者に会いに行こう!――大学共同利用機関博覧会――」平成29年度「古典の日」講演会第41回国際日本文学研究集会総合研究大学院大学日本文学研究専攻の近況●表紙絵資料紹介武蔵国多摩郡連光寺村富沢家文書「諸用扣(留)」
著者
鈴木 啓太 横山 正典 吉田 成朗 望月 崇由 布引 純史 鳴海 拓志 谷川 智洋 廣瀬 通孝
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.52-60, 2018-01-15

本研究では,カスタマーセンタや,遠隔授業などの遠隔コミュニケーションにおいて,対話相手との同調的な感情表出を支援するビデオチャットシステムを提案する.他者の表情を模倣する「ミラーリング」は,他者と友好な関係を築くうえで有効である.しかし,継続的な感情の表出と抑制には本人の意識的な努力を必要とする場合があり,感情労働による消耗を助長させる恐れがある.他方,遠隔コミュニケーションにおいては,ビデオチャットのような情報メディアを介する段階でコミュニケーションに関する要素に情報的変調を加え,感情表出を補助することで対話者間の共感を深めて,コミュニケーションを拡張することができると考えた.本研究では,表情認識センサによって取得した自身の表情と同調するように,対話相手の表情を画像処理によって変化させることで,疑似的なミラーリングを発生させる.提案システムを用いた評価実験として,表情変形が施される模倣者と,自身の表情と同調した表情変形を観測する被模倣者のペアで会話してもらった.その結果,模倣者と被模倣者の両者に対して,会話の円滑さや,共感度の指標が向上することが示唆された.疑似的なミラーリングの効果が,被模倣者だけでなく,模倣者に対しても影響していることが分かった.
著者
鈴木 眞理子
出版者
埼玉県立大学
雑誌
埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.51-61, 2006

ライフコース研究は家族社会学に応用され、親の価値観、親世代の生活状況が子ども世代に与える影響を考察するのに大きく貢献した。本論文は、専門職であるソーシャルワーカーの力量形成のキャリア発展の要素をライフヒストリーの中に見出す研究の一部として、親世代の影響についてソーシャルワーカーを志した娘世代3名のキャリア発達の中に考察した。いずれも父親は職人、自営業、工場労働者で、学歴も義務教育か高卒であるが、本人の成長と並行して父親も家作のある自営業者、工場長、管理職と出世した。父親のキャリアアップと生活向上を可能にしたのは、日本の経済発展であると同時に、両親の真面目さと努力、才覚である。この家庭状況が3名の原動力になっている。また日本の高等教育の発展が、娘世代に親たちの学歴より上の高等教育を可能にした。娘世代は女性の新たな活躍の場として福祉現場を選び、肉体労働をこなし、人間模様を体験した上で、組織のリーダーや管理職としてキャリアアップした。これは日本の福祉時代の到来と施設やサービス事業所の拡充が追い風になっている。同時に3人は国家資格や専門資格の取得と、米国留学、大学院進学、各種研修講師として、質としてもキャリアアップしているが、これを可能にしたのは、本人の強い向上心と独立心である。父親たちの経済的地位の向上を日本経済が後押ししたのと同様に、娘たちの専門職としてのポスト確保、地位向上は福祉サービスの発展、介護事業拡大が可能にした。社会サービスである福祉は経済的発展の上になりたち、個人の世代的キャリア発展も時代の影響が大きいことが証明された。
著者
鈴木 幸久
出版者
(財)東京都老人総合研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

ポジトロン断層法(PET)を用いて,原発性眼瞼痙攣症例18例(男性5例,女性13例,平均年齢53.2±7.6歳)の脳内中枢性ベンゾジアゼピン受容体密度を測定した。正常人19例(男性9例,女性10例,平均年齢50.3±9.2歳)をコントロールとした。PET画像は,Automated Medical Images Registration(AMIR)プログラム(Ardekani 1995)を用いて三次元的に個々のMRIに合致させた。各症例のMRIを見ながら,正常人および眼瞼痙攣症例全例に対し PET画像に関心領域(ROI)を設定した。ROIは,両側の視床,尾状核,被殻,島皮質,弁蓋部,一次体性感覚野に設定し,各部位のベンゾジアゼピン受容体密度を半定量し,各値は各症例の全脳平均の値で補正した。各部位の値について,複合T検定を用いて検定した(P<0.05/12=0.0041)。両側の島皮質,弁蓋部,一次体性感覚野に有意なベンゾジアゼピン受容体密度の低下がみられた。眼瞼痙攣はジストニアの一型と考えられており,ジストニアの病因として,GABA抑制系の異常(Levy 2002)や体性感覚の異常(Odergren 1998)が提唱されている。中枢性ベンゾジアゼピン受容体は,GABA_A受容体と複合体を形成しており,中枢性ベンゾジアゼピン受容体密度の低下は,GABA抑制系の異常をもたらすと推測される。また,島皮質および弁蓋部は,視覚,体性感覚などの入力が存在し,二次の体性感覚野とも呼ばれている。そのため,島,弁蓋部および一次体性感覚野の中枢性ベンゾジアゼピン受容体密度の低下によって,GABA抑制系の異常や体性感覚の異常が引き起こされ,それが眼瞼痙攣発症の一因である可能性が考えられる。
著者
鈴木 純一
出版者
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
雑誌
メディア・コミュニケーション研究 (ISSN:18825303)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.95-108, 2015-03-20

This study is based on the functional similarity of metaphor and media. On the other hand both of them connect the various meaning, and on the other hand both of them also separate the connected meaning. The first purpose of this paper is to analyze the interdependency of these two functions theoretically, and the second purpose is to make the relation between these mechanism and text interpretation clear. Several text about philosophy, thought, literature, aesthetics and criticism is analyzed here. In particular text of German sociologist LUHMANN plays the double (recursive) roles as a theory of analysis and as a target of analysis. This duality seems to be a tautology or a paradox. But it makes the function of media by metaphor and also the metaphor-like function by media possible. Though logical contradiction is included, this relation supports the paradoxical structure by metaphor and media.
著者
赤堀 俊和 新家 光雄 仲井 正昭 堤 晴美 野崎 隆宏 堀畑 聡 鈴木 亨 曽根 圭司
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.604-610, 2008-11-30 (Released:2008-12-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1

Binary titanium alloys containing Nb or Ta, which are allergy-free and non-toxicity elements, were fabricated, and then the possibility of their application to various music instruments made of brass was investigated by the evaluation of corrosion characteristics, elastic modulus-density ratio (E/ρ), resonance frequency (f) and internal friction (Q−1) . The practical models of the mouthpieces of the trumpets made of the binary titanium alloys were also fabricated by precision casting method in order to compare directly with the sound characteristics of those made of brass and commercially pure Ti. The critical current density for the passivation of the Ti–Nb and Ti–Ta system alloys is approximately 40% lower than that of brass and nearly equal to or a little higher than that of commercially pure Ti. The Q−1 of the Ti–Nb and Ti–Ta system alloys with α″ phase drastically increase. The E/ρ and f of the Ti–Nb and Ti–Ta system alloys exhibit a positive relationship. The sound characteristics of practical mouthpieces of trumpets for a bass instrument can be controlled by changing the E/ρ and f of the alloys.
著者
小口 太一 大西 真理 近川 幸恵 児玉 貴志 鈴木 えみり 笠原 正輝 穐山 浩 手島 玲子 布藤 聡 日野 明寛 古井 聡 橘田 和美
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.41-46, 2009-02-25 (Released:2009-03-26)
参考文献数
5
被引用文献数
2 14

食品・飼料としての利用を目的とした遺伝子組換えテンサイ品種が開発されている.本研究では,テンサイを原料とした加工食品を遺伝子組換え食品の検査の対象にすべきか評価するため,テンサイ糖製品におけるDNA残存の有無を調査した.複数のテンサイ内在性遺伝子配列を標的としたPCR分析の結果,テンサイに含まれるDNAは製糖過程の早い段階で分解され,テンサイ糖製品中から分析可能な質および量のDNAは回収できなかった.
著者
鈴木 俊之 藤田 和央
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-12, 2007-03

アブレータ熱防御システム信頼性向上に向けて,アーク風洞気流にさらされたアブレータ供試体の熱応答を評価する解析手法を開発した.本手法では,アブレータの熱応答を2 次元で解き,加熱面の境界条件はアーク風洞気流条件を用いたアブレータ周りの流れ場解析との連成により求めた.アーク風洞気流条件は風洞運転条件を用いた加熱器内部の流れ場解析とノズルにおける膨張流れ場解析を行うことで決定した.開発した連成解析手法を用いて,宇宙科学研究本部アーク風洞における加熱試験で得られたアブレータ熱応答の再現計算を行い,表面触媒性,表面窒化反応,表面粗さが熱応答に与える影響を調査した.実験結果との比較では,小さな触媒効率を仮定することにより測定温度に近づくことがわかった.また本加熱試験条件において表面粗さによる影響は少ないものの,窒化反応がアブレータ熱応答に与える影響は非常に大きいことが判明した.
著者
鈴木 聡 山田 誠二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.1093-1100, 2005-04-15
参考文献数
20
被引用文献数
5

新たな情報技術がその受け手に与える影響について近年様々な議論がなされている.特に擬人化エージェントは,社会的インタラクションを通してユーザの自発的な態度変容を促す.つまり,擬人化エージェントはユーザを「説得する」メディアとしてユーザに対して強い影響力を持つと考えられる.なかでも,被説得エージェントを説得する説得エージェントをユーザに提示する擬人化エージェントによるオーバハードコミュニケーション(OC)はユーザの態度に影響を与えるとみられる.本研究では,オンラインショッピングサイトにおいて説得エージェントと被説得エージェントによるOCと説得エージェントがユーザに直接情報を提示するレギュラーコミュニケーション(RC)について情報提示後のユーザの態度としての購買意欲を心理実験により比較した.実験の結果,擬人化エージェントによるOCの方が,RCと比べユーザの態度変容に大きな影響を与える現象がみられた.さらに,擬人化エージェントのアピアランスに由来すると考えられるユーザの説得する擬人化エージェントに対する魅力がユーザの購買意欲と正相関することも観察された.この結果から,擬人化エージェントがユーザに与える社会的影響,特にOCの要因となっているプレゼンス,視線,アピアランスといった擬人化エージェントの身体表現がユーザに与える影響という視点からの新たな研究の可能性が示唆されている.It is important to investigate influence of novel information and communication technologies, such as life-like agents, toward receivers of the information since some studies reveal that such novel technology can "persuade" people, in other words, they have strong power to change people's attitude and behavior. In this study, the influence of overheard communication (OC) by life-like agents toward online shopping Web site users was examined, since the OC by people often changes attitude of receivers. An experiment to compare the effect of OC by two life-like agents (a persuader agent and a persuadee agent) with regular communication (RC) by one persuader agent were conducted. The result of this experiment implied that even the OC by life-like agents could promote Web site users' online shopping purchase likelihood more than the RC by them. Moreover, attractiveness toward a persuader agent evaluated by participants was positively correlated with their purchase likelihood. This result suggests a new direction of studies of social influence from life-like agents, especially from a viewpoint of body expression of life-like agents, such as presence, gaze, appearance, and so on.
著者
野尻湖哺乳類グループ 高桑 祐司 間島 信男 加藤 禎夫 近藤 洋一 杉田 正男 鈴木 俊之 関谷 友彦 名取 和香子
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.219-233, 2010-11-25
被引用文献数
1

ヘラジカ Alces alcesは,ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の冷温帯や寒帯において,主に高緯度針葉樹林に生息する,現生シカ類中最大の種類である.日本から報告されているMIS3末期からMIS2にかけての化石は,現生と化石を通じてもこのシカの分布の南限である.2008年,長野県北東部の野尻湖西岸に分布する上部更新統の野尻湖層立が鼻砂部層T3ユニット(44,000y.B.P.;MIS3)から,野尻湖層からは初となるヘラジカ化石が産出した.この標本(17N III F18-2)は左下顎骨の一部で,ほぼ完全なM3を伴う.さらにその近傍で採集されていた16N III F18-36(ほぼ完全な左下顎のM2)と10N III E17-88(左下顎骨の一部)が,17N III F18-2に接合した.野尻湖層の脊椎動物化石群は,ナウマンゾウとヤベオオツノジカが圧倒的に優勢であるが,より冷涼な気候を好む"マンモス動物群"の一要素とされるヘラジカがそれに加わることは,野尻湖地域の環境変遷を考察する上で重要である.このヘラジカは日本最古の化石記録で,MIS3以前の本州にヘラジカが生息したことを示す.そして後期更新世の古気候や海洋地形等から推測すると,ヘラジカが日本列島へ侵入したのはMIS4の寒冷期であった可能性が高い.
著者
日本ペインクリニック学会用語委員会 西江 宏行 長櫓 巧 有田 英子 表 圭一 鈴木 孝浩 寺井 岳三 中谷 俊彦 藤井 善隆 森脇 克行
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.505-508, 2009-09-25 (Released:2011-09-01)
参考文献数
12

Painは,日本ペインクリニック学会用語集第2版で痛み,疼痛と和訳されているが,日本ペインクリニック学会用語委員会では第3版編集にあたりpainの訳語を,現代と過去の国語辞典,英和辞典,医学辞典,日中辞典,痛みに関する論文を調べ,再検討した.現代と過去の国語辞典は,「痛み」と「疼痛」を区別しており,「疼痛」とは疼く痛みのことであり,「痛み」の中のごく一部を意味すると定義されている.Painの訳語は,現代の主な英和辞典では,苦痛,苦しみ,痛みなどが記載されており,過去の英和辞典でも,主に痛,痛みと記載されており,疼痛という訳語は記載されていない.これに対して医学辞典では過去と現代ともに,ほとんどがpainの訳語を「痛み,疼痛」と記載し,「痛み」と「疼痛」を同義語としている.中国語では「疼:teng」「痛:tong」「疼痛:tengtong」は,ほぼ同じ意味である.用語委員会ではpainの訳語が医学界と一般社会で違いがあるのは望ましくないと考え,第3版のpainの和訳として「痛み」あるいは「痛」が適切であると結論し,ただ,疼痛がすでに定着した言葉になっているので,「疼痛」も併記することになった.
著者
池田 鈴木 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
信学技報
巻号頁・発行日
pp.15-20, 1994
被引用文献数
2

本稿では,ATM網における輻輳制御方式について,ATM Forumで審議されている各方式の概要等を報告する.まず,制御の基盤となるトラヒックパラメータおよびトラヒッククラスについて述べる.トラヒッククラスとしては,帯域割当を行なわなず,ピークレート(PCR)以下のレートで送信され,最小レート(SCR)の保証はない,ABR(Available BitRate)サービス,ABRクラスに最小レート(SCR)の品質保証が加わったVBR+(Valiable Bit Rate Plus)が新たに定義された.次に,輻輳制御方式が最も重要となるBest Effort(ABR)クラスにおける各提案方式について,レート制御方式を中心にその概要を述べる.さらにシミュレーションによって各方式の性能比較を行った.
著者
鈴木 久男
出版者
国士舘大学政経学会
雑誌
國士舘大學政經論叢 (ISSN:05869749)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, 1984
著者
鈴木 実 安西 竜也
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集B編 (ISSN:18848346)
巻号頁・発行日
vol.79, no.801, pp.799-803, 2013 (Released:2013-05-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

Underwater shock wave, generated by the imploding detonation of propane-oxygen mixture, was applied for extinction processing of microbes. We filled the water containing microbe into a stainless steel pipe having inner diameter of 10.9 mm, and transmitted the underwater shock waves which have the maximum pressure of about 100MPa. As microbe of the treatment experiments, Microcystis species were used. We found that the mortarity rate of Microcystis species increases gradually with the increase in the number of times of shock processing. Although the maximum mortality rate of Microcystis species was 99.9% in one day after processing, it turned out that it becomes 100% in one week after processing. The mortality rate became small when the value of the consistency of Microcystis species was large.
著者
三谷 純 鈴木 宏正
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2003年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.9, 2003-03-26 (Released:2005-03-01)

本稿では180度に開いたときに立体形状が立ち上がる「折り紙建築」の設計を計算機で支援する手法を提案する。紙に切り込みを入れ、互いに格子状に組み合わせて作成した立体は平面へ折り畳めることを利用し、対象とする3Dデータを元に180度型折り紙建築の展開図と配置図を生成する。切り込みの生成時にはパーツが抜け落ちないようにする方法も提案する。本手法を計算機上に実装し、実際に工作を行ってその有効性を確認した。