著者
阿部 宣男 稲垣 照美 木村 尚美 松井 隆文 安久 正紘
出版者
日本感性工学会
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.41-50, 2003 (Released:2010-06-28)
参考文献数
8
被引用文献数
1 5

The fantastic light of firefly, which keeps fascinating the heart of Japanese from ancient time, and the ecosystem, are taken up as one of cure fields being benefit from the nature. In this study, from the viewpoints of semantic differentials and engineering, we focused on the light of firefly, and we examined whether they cause the human spirit any effects or not. It was possible to find for welfare utilizations that there is the high possibility that a sufficient cure effect exists in the light emission pattern of firefly and the ecosystem. This research is the first basic trial turned to the creation of cure space for hospices and welfare facilities, which utilize the firefly and the mini ecosystem artificially modeled in an enclosure.
著者
阿部 知行
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

本研究ではp進コホモロジー論の基礎理論の構築を主眼として行った.まず,フロベニウス作用を見ればp進微分方程式が復元できるというチェボタレフ稠密性定理を証明し,p進コホモロジー論における重さの理論,及び交叉コホモロジーの純性定理を証明した.これらの結果はp進コホモロジー論とl進コホモロジー論が本質的には同じ情報を持っているというドリーニュによる小同志予想に対する応用を期待している.
著者
阿部 知行
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

関数体上のp進係数理論に対するラングランズ型の対応を構築し,その帰結としてドリーニュの小同志予想を曲線上で解決した.これは,本研究課題の当初からの目標を達成したといえる.この対応の構築により有限体上のコホモロジー理論のp進的解釈が可能となり新しい側面を切り開いたといえる.主定理は曲線上の過収束Fアイソクリスタルと尖点的保型表現の対応であるが,証明では過収束アイソクリスタルの圏では狭いため,数論的D加群と呼ばれるより広い圏で考える必要がある.本研究では数論的D加群の基礎的研究を完成させることによりラングランズ型の対応を得るに至った.
著者
釜谷 博行 阿部 健一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.122, no.7, pp.1186-1193, 2002-07-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
22

The most widely used reinforcement learning (RL) algorithms are limited to Markovian environments. To handle larger scale partially observable Markov decision processes, we propose a new on-line hierarchical RL algorithm, which is called Switching Q-learning (SQ-learning). The basic idea of SQ-learning is that non-Markovian tasks can be automatically decomposed into subtasks solvable by multiple policies, without any other information leading to good subgoals. To deal with such decomposition, SQ-learning employs ordered sequences of Q modules in which each module discovers a local control policy based on Sarsa (λ). Furthermore, a hierarchical structure learning automaton is used which finds appropriate subgoal sequences according to LR-I algorithm. The results of extensive simulations demonstrate the effectiveness of SQ-learning.
著者
辻 祐一郎 阿部 祥英 三川 武志 板橋 家頭夫 酒井 糾
出版者
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.105-110, 2007-11-15 (Released:2008-05-12)
参考文献数
10

A群β溶血性連鎖球菌 (以下,溶連菌) 感染症は,小児科診療上最もよく接する細菌感染症である。その感染後に伴う合併症として,急性糸球体腎炎は,頻度も高く非常に重要な疾患である。しかし,臨床現場では,溶連菌感染後にどのように急性糸球体腎炎を検索し,診断するかは,個々の医師の判断に任されており,種々の方法がみられる。患児側からすると,診断した医師によって検尿の施行時期や回数,診断基準が異なることは混乱をきたす。今回は,小児腎臓病を専門としている医師のみでなく,小児一般臨床を行っている小児科医に対しアンケートを行い,検尿の施行時期,回数,診断基準などについて回答を得た。その回答から,多くの溶連菌感染後急性糸球体腎炎にたいする捉え方があることがわかった。今後,小児における分かりやすい溶連菌感染後急性糸球体腎炎の診断基準の作成や溶連菌感染後急性糸球体腎炎の発症予防を考慮した治療指針などの作成が望まれると思われた。
著者
阿部たつを著
出版者
洋洋社
巻号頁・発行日
1976
著者
岩本 貴光 神田 智浩 阿部 淳
出版者
別府大学短期大学部
雑誌
別府大学短期大学部紀要 (ISSN:02864991)
巻号頁・発行日
no.34, pp.179-184, 2015-02

本稿は、筆者らが2014年8月12日から8月22日までの期間、「カナダ国バンクーバー市で剣道の普及・発展」を目的として、外国人(主にカナダ国バンクーバー市)が剣道を志す上での基礎的修練の在り方を実証的に明らかにしたものである。本派遣後の2015年5月に第16回世界剣道選手権大会が東京都の日本武道館にて開催されることが決定しており、本は見地のバンクーバー市からも代表選手を多数輩出していることから、剣道の競技力向上と普及活動は大切なものとして位置づけられていた。本事例では、カナダ国バンクーバー市を中心に、日本の伝統文化である剣道を正しく伝えるための活動を行った経緯を明示し、剣道のグローバル化に資する一資料として提示する。
著者
森田 志保 本田 泰人 藤島 卓哉 平澤 路生 田中 裕士 佐藤 昌明 阿部 庄作
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.676-679, 1994-07-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
12
被引用文献数
1

症例は60歳男性. 咳嗽, 血痰出現し, 精査目的に当科入院. 画像上, 病変は左肺尖部に存在し, 空洞を有する結節性病変であった. 確定診断の目的で経気管支肺生検を施行, 組織学的に好塩基性の放線菌顆粒を認め, 肺放線菌症と診断した. 治療として, ピペラシリン, クリンダマイシンの点滴治療およびシプロフロキサシンの内服治療を行い, 著明な改善を認めた.
著者
阿部 純一郎
出版者
The Kantoh Sociological Society
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.22, pp.80-91, 2009
被引用文献数
1

This paper explores the concept of "ethnic contact" used by a Japanese sociologist Eizo Koyama (1899–1983) to analyze three types of travel/displacement: immigration, tourism and fieldwork. Since the early 20<sup>th</sup> century, many fieldworkers had begun to authorize their own inter-cultural practices in contrast to other ones by tourists and immigrants, etc. But Koyama claimed that tourism involved the meaning of fieldwork as well as one of leisure activity. Why is it? By reconsidering his claim under the Japanese tourism policy in the 1930–<br>40s, I argue that it reflected the process in which tourists were perceived as agency mediating between different cultures while ethnic contact became an efficient medium for (re-)presenting national self-image. I also argue that his population policy attempted empire building through the media of contact between Japanese immigrants and natives in the colonies.
著者
大川 周治 篠原 希和 橋原 真喜夫 足立 真悟 操田 利之 小村 育弘 吉田 光由 西中 寿夫 八塚 信博 阿部 泰彦 津賀 一弘 赤川 安正 福場 良之
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.33-44, 1994-12-21 (Released:2010-10-13)
参考文献数
12
被引用文献数
1 7 2

今回我々は, JTバレーボール部に所属する男性10名 (平均年齢24.7歳) , 及び湧永製薬ハンドボール部に所属する男性10名 (平均年齢25.3歳) を用いて, バレーボールのスパイク時ないしハンドボールのシュート時における咀嚼筋の活動様相をテレメータにより記録分析するとともに, 記録された咀嚼筋の活動様相とスパイク・フォー・ムないしシュート・フォームとの関連性について分析した.その結果, スパイク時及びシュート時における明らかな咀嚼筋筋活動の発現が被験者全員に認められた.しかも, 運動動作の強弱に同調して, 咀嚼筋筋活動も変化した.これらのことから, バレーボールのスパイク動作及びハンドボールのシュート動作と咀嚼筋機能との間には密接な関連があることが明らかとなり, スポーツにおける全身運動に咀嚼筋が関与している可能性が示された.
著者
菰田 孝行 阿部 幸恵 大滝 純司
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.259-263, 2009 (Released:2010-09-01)
参考文献数
18
被引用文献数
1

1) インターネット検索エンジンGoogleを用いて,「GIO」と「SBO」,「一般目標」と「行動目標」を,それぞれ検索語として入力し「and検索」を行った.2) 「GIO」と「SBO」を検索語として用いた場合に得られた上位100位までのサイトのほとんどが,日本の医学教育に関わるサイトであった.3) 「一般目標」と「行動目標」を検索語として用いた場合に得られた上位100位までのサイトのほとんどが,医学教育に関わるサイトであった.
著者
松石 宗大 阿部 泰英 飯島 晃良 庄司 秀夫 三沢 一仁 小島 啓 中間 健二郎
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.139-143, 2016-01-20 (Released:2016-01-29)
参考文献数
14

HCCI 機関の課題である高負荷運転領域の拡大手法の一つに過給が挙げられる。本研究では吸気圧力による当量比の変化がHCCI 燃焼の低温酸化反応及び主燃焼にどのような影響を与えるかについて,分光学的手法及び素反応数値計算を用いて詳細に調べた。実験及び数値解析を行った結果,主燃焼は当量比を下げると緩和する。一方低温酸化反応は吸気圧力増加による当量比の低下によって活発になることが確認された。
著者
松原 望 土井 陸雄 斉藤 寛 北畠 能房 池田 三郎 阿部 泰隆
出版者
東京大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1990

人為起源物質のリスクの動的管理システムを開発するための第2のステップを踏み出した。第1のステップは動的管理のコンセプトをi)観測可能性,ii)費用計算可能性,iii)制御可能性の三つを中心として抽出する段階で、これはあくまで抽象的コンセプトであった。これに具体性を与えるための枠組を探り、2,3年目の最終具体化段階へ移行させる最初の踏み出しが、第2のステップである。次の事項を抽出した。I.制御可能性 「個体差」「安全係数」を重視し、初期対応の機会を逃さず、全体のモニタリングを欠かさない。制御の法的可能性も重要である。II.観測可能性 「統計死」がリスク管理の対象であり、リスク管理の理論が必要となる。III.基用計算可能性 リスク管理は、「個人の選択」を基本としつつ、その情報サポ-ト、効果の社会経済計算で支えられる。
著者
長門 正貢 小林 和人 阿部 仁 安高 史郎 平塚 三好
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:21888647)
巻号頁・発行日
vol.2015-EIP-69, no.18, pp.1-7, 2015-09-03

人工知能の研究が加速しており,人類の暮らしを革新的に変化させる日が近づいている.今後多くの企業が,人工知能を用いた事業展開を図るのではないかと考える.ソフトフェアがソフトフェアを,機械が機械を製造・発明する時代となっていくと予測する.世間では 「シンギュラリティ (技術的特異点)」 と呼ばれており,未来学者であるレイ・カーツワイルさん等が,コンピュータ技術や生命科学などの進歩・発展により 2045 年頃に,これまでの世界とは全く異なる世界がやってくると予測している.反対に,理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士等はやがて全ての人間の雇用を奪うのではないかと警鐘を鳴らしている.そのような時代になった際,現在の知的財産権法では対処しきれない問題が浮かびあがる.過去の事例と未来の予測を軸にし,自然人以外が発明を行なったら知的財産権はどこに帰属されるのかなどに焦点をあて,研究を進めている.