著者
並木 美太郎 高橋 延匡
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.31-32, 1989-03-15

当学科では、情報工学科の計算機初期教育として、世界最初のストアード型プログラミングの計算機EDSACを用い、過去10年にわたり成果をあげてきた。その教育システムは、(1)中型TSSシステム上に構築されたCAIシステムとソフトウェアシミュレータ (2)布線論理によるハードウェアシミュレータとマイクロプロセッサを用いたハードウェアシミュレータ (3)パーソナルコンピュータPC-9801上に構築されたCAIシステムとソフトウェアシミュレータが存在する。しかし、中型TSS上のシステムは8年、PC-9801上のものでさえ、5年が経過した。その間のハードウェアの進歩は目覚ましく、ビットマップウィンドウや日本語などユーザインターフェイスの質は格段に向上している。学生が個人の計算機を所有している例も少なくない。また、CAIの分野も人工知能の技法を取り入れた知的CAIが脚光をあびている。本報告では、これら情報工学の進歩を考慮したEDSAC教育システムの設計とともに、種々のシステムに移植可能なEDSACソフトウェアシミュレータ核の実現について述べる。
著者
小林 睦子 内藤 和美 高橋 ゆかり
出版者
群馬パース大学
雑誌
群馬パース学園短期大学紀要 (ISSN:13477269)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.53-73, 2003-03-31

To investigate the change of social recognition to the child abuse problem we examined newspaper articles on child abuse written as incidents in our previous report. In this paper, we focused on commentaries which more clearly showed the opinion of writers. Headlines in the Asahi Shimbun from April 1994 to March 2002 were analyzed. The number of commentaries on child abuse were increased after the enforcement of the law of child abuse. The articles on child abuse gradually changed from family cases to social problems. Various gender bias was seen in articles on child abuse.
著者
高橋 浩之
出版者
時事通信社
雑誌
時事解説
巻号頁・発行日
no.10918, 2001-11-06
著者
長谷 龍太郎 高橋 香代子 友利 幸之介
出版者
神奈川県立保健福祉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では,回復期リハビリテーション病棟に入院する脳卒中片麻痺患者を対象に,ADOCを用いたトップダウン型作業療法の効果について,無作為化比較試験によって検証した.54名の脳卒中片麻痺患者をランダムにトップダウン群とボトムアップ群に振り分けた.成果指標は,2ヶ月目でSF-36,FIM,ブルンストロームステージ,退院時に患者満足度,入院日数とした.介入前後の比較では,両群とも多くの項目で有意な改善が認められたが,両群間の比較では有意差は認めれなかった.ただしトップダウン群では,SF-36の全体的健康感と日常役割機能(精神)において効果的である可能性が示唆された.
著者
上田 哲男 中垣 俊之 中垣 俊之 高木 清二 西浦 廉政 小林 亮 上田 哲男 高橋 健吾
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

巨大なアメーバ様細胞である真正粘菌変形体の特徴を活用し、細胞に秘められたる計算の能力を引き出す実験を行うと共に、その計算アルゴリズムを細胞内非線形化学ダイナミクスに基づいた数理モデルを構築し、解析・シミュレーションした。(1)粘菌による最短経路探索問題(スタイナー問題、迷路問題)の解法:粘菌を迷路内に一面に這わせ、2点(出入り口)に餌を置く。粘菌は餌に集まりながら迷路内に管を形成するが、迷路内の最短コースを管でつなぐ(迷路問題を解いた)。粘菌を限られた領域内で一様に広がらせて、何箇所かに餌を置き、領域内部での管パターンの形成を見る。2点の場合、最短コースで結ぶ管が、3点の場合、中央で分岐したパターンが、4点の場合、2箇所で3つに分岐するパターンというスタイナーのミニマム・ツリーが形成された。(2)粘菌における最適ネットワーク(最短性、断線補償性、連絡効率)設計問題:粘菌の一部を忌避刺激である光で照射し管形成をみた。粘菌は危険領域を短くし、丁度光が屈折(フェルマーの定理)するように、管を作った。このように管パターン形成には環境情報をも組み入れられている。複数個に餌を置くと、最短性のみならず、一箇所で断線しても全体としてつながって一体性を維持する(断線補償性)という複数の要請下で管形成をすることがわかった。(3)管構造の数学的表現と粘菌の移動の数学的表現:振動する化学反応を振動子とし、これらが結合して集団運動する数理モデルを構築した。全体の原形質が保存されるという条件、粘菌の粘弾性が場所により異なるという条件を入れることで、粘菌の現実に合うような運動を再現することができた。(4)アルゴリズム:管は、流れが激しいとよりよく形成され、逆に流れが弱いと管は小さくなっていく。この管形成の順応性を要素ダイナミクスとして取り入れ、グローバルな管ネットワーク形成の数理モデルを構築した。迷路問題、スタイナー問題、フェルマー問題等実験結果のダイナミクスまでもシミュレートできた。
著者
高橋 菜奈子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.80, pp.65-73, 2007-08

一橋大学附属図書館で行なったハングル図書の遡及入力を素材として,NACSIS-CAT における韓国・朝鮮人名の著者名典拠の同定作業について報告する。著者名典拠とのリンク率が低いこと,その原因として同姓同名や同音異名,別名表記によるリンク形成の困難さが指摘できる。リンクを形成するにはその著者の著作,漢字表記,学位・学歴情報が同定根拠として有効であることも明らかになった。各機関が著者名リンクを放棄しないこと, 手元の図書から判明する情報を追加していくことの重要性を指摘した。
著者
高橋 義仁
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:甲2996号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2010/1/25 ; 早大学位記番号:新5248
著者
高橋 裕 松村 秋芳 新屋敷 文春 藤野 健 原田 正史 大舘 智志
出版者
防衛医科大学校
雑誌
防衛医科大学校進学課程研究紀要
巻号頁・発行日
vol.32, pp.109-116, 2009-03

アズマモグラ (Mogera wogura,imaizumi) は足の母指側に指様の [内側足根突起 ; Medial tarsal process] を持つ。突起に収まる [内側足根骨 ; Medial tarsal bone] の顕微解剖所見も既に報告している。今回は、内側足根突起が、他の国産食虫目動物でも認められるのか調べた。
著者
高橋 博巳 安藤 隆穂 玉田 敦子 鷲見 洋一 伊東 貴之 川島 慶子 長尾 伸一 逸見 竜生 寺田 元一 渡辺 浩 堀田 誠三 渡辺 浩
出版者
金城学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

当プロジェクトは、18世紀の公共知の東西比較を中心に、内外の研究者と共同研究を行ってきた。とくに朝鮮通信使を介しての日朝比較には、韓国の研究者と知見を共有し、当時の文芸共和国的な側面を解明することによって、これまで国ごとに分断されていた文学や思想の研究に新生面を開くことができた。これに比べると、清朝の文人や思想家とのより広範な知的交流の解明はなお道半ばと言わざるを得ず、より一層の深い解明が期待される。個別には伊東は『心身/身心と環境の哲学』、寺田・逸見らは『百科全書の時空 典拠・生成・時空』、長尾は『複数世界の思想史』において、従来の視点を大きく転換したり深化させて、新生面を開いている。
著者
高橋 英和
出版者
社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会雑誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.474-483, 2003-06-10 (Released:2010-08-10)
参考文献数
5
被引用文献数
4 8

義歯安定剤には, 義歯粘着材と呼ぶべき粘着性の強い製品群と, 義歯床と口腔粘膜の間隙を補填して, 適合性を改善することで吸着性を向上させる家庭用裏装材 (ホームリライナー) の製品群に分類できる. 義歯粘着材では, さらに製品形状により粉末タイプ, クリームタイプ, テープタイプに分類できる. 義歯粘着材の主要成分は, 天然ゴムもしくは水溶性高分子であり, 口腔内や義歯の水分を吸収して膨潤し, 粘着性の高い液体となり, 義歯の維持力を増加させる. それに対しホームリライナーの主成分はポリ酢酸ビニル樹脂であり, 義歯と粘膜面の間隙を閉鎖することで維持力を発揮させる. 使用時にゴム弾性を示すのでクッションタイプとも呼ばれる. 義歯安定剤の接合力を測定したところ, 義歯粘着材は被着材の種類にかかわらずある程度の接合力を発揮するが, ホームリライナーはアクリル板でのみで大きな接合力を発揮する. また, 義歯安定剤には厚みがあるため, 咬合関係を誤った位置に導くことが懸念される. 実際にこれらを口腔内で使用したところ, 義歯粘着材は義歯の吸着を改善するが, 粘膜面からの除去が難しく, 不潔になりやすい. ホームリライナーではあまり義歯の吸着を改善しなかった. このように, 義歯安定剤は義歯粘着材とホームリライナーで大きく性質が異なり, 区別して考える必要がある.
著者
井良沢 道也 高橋 歩 IRASAWA Michiya TAKAHASHI Ayumu
出版者
岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター
雑誌
岩手大学農学部演習林報告 (ISSN:02864339)
巻号頁・発行日
no.44, pp.69-84, 2013-06

近年においても集中豪雨や地震等による土石流,地すべり,がけ崩れなどの土砂災害があとを絶たない。全国における約52万の土砂災害危険箇所に対する整備率は2割と未だ低い水準にあり,警戒避難等のソフト対策の推進は急務である。こうした中,岩手県においては2011年東日本大震災や2008年岩手・宮城内陸地震など地震による災害が多発している。一方で, 2004年7月の釜石市での土石流による死者2名を出した災害や2011年9月の二戸市浄法寺町でのがけ崩れで死者1名を出した災害など降雨による土砂災害も多発している。二戸市は1999年10月にも低気圧による集中豪雨に見舞われ,いわゆる「1999年二戸豪雨災害」が発生した。本災害によりニ戸市北部の金田一地区で土石流により死者2を出した。これまで本豪雨災害において土砂災害を対象とした住民意識調査はなされていない。そこで,金田一地区において土石流による死者の出た「温泉駅前」と「下山井」,浸水被害の激しかった「湯田」の3地区を調査対象地として選定し,災害当時の避難状況や前兆現象の有無などについて調べたので,その結果を報告する。
著者
河島 淳子 高橋 知恵子
出版者
北海道教育大学
雑誌
情緒障害教育研究紀要 (ISSN:0287914X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1-10, 1997-02-07

河島の20数年にわたる自閉症児指導とトモニ療育センターにおける河島・高橋による実践をもとに,自閉症児の算数指導の実際を述べた。算数指導はたんに数量の理解にとどまらず,言語理解,対人関係,生活指導面でも重要な指導内容を含んでいることを指摘し,指導の具体的な方法を示した。
著者
髙木 亨 田村 健太郎 大塚 隆弘 佐藤 竜也 佐藤 亮太 清水 康志 高橋 琢 吉池 隆 鳥海 真弘 浜田 大介
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100235, 2012 (Released:2013-03-08)

東日本大震災を起因とする福島第一原子力発電所の事故は、福島県を中心に甚大なる放射性物質による汚染被害をあたえ、今なお多くの住民に避難を強いている。 今回の原子力災害では、県内をはじめ各地域で、避難「する」「しない」といった住民の「分断」が見られる。これは、住民間に対立を生み、地域コミュニティの崩壊を招く恐れがある。本研究では、このような分断を発生させる要因について、一つの集落での住民の避難行動を分析することによって明らかにし、「分断」の予防について検討することを大きな目的としている。今回の報告では、以前から交流のある福島県いわき市川前町高部地区を事例に、住民の原発事故発生直後の「避難する・しない」の判断をさせた要因について明らかにする。 高部地区は福島第一原子力発電所から半径30km圏のすぐ外側、31~32kmに位置しており、事故発生直後からその影響が心配された地区であった。事故発生当時はどの程度の放射能汚染があるかははっきりと把握できなかった。このため事故発生直後、高部地区外へ避難した住民と避難しなかった住民とに二分される結果となった。表1は事故発生直後に避難した住民への聞き取り調査結果である。避難先は、福島第一原子力発電所から遠いところであり、遠方にいる親戚や子息を頼って避難している。避難理由は様々であり、親族の病気や娘の避難の呼びかけに応じて、というものである。しかし、避難先での暮らしが窮屈なこともあり、早々に避難先から高部地区へ戻って来ている。 一方、避難しなかった住民は、住民同士が声を掛け合い、15日あたりから集会所に集まって過ごしていた。17日には屋内待避指示の関係で福岡県警の警察官が集会所に常駐、放射線の観測機器等を持っていたことから、住民に安心感を与える事となる。避難しなかった理由は、仕事の関係、家畜の飼育などの理由であった。 「避難した・しなかった」は、住民間にとっても微妙な問題である。個々の住民が抱える状況によってその行動に差異が生じている。このため住民間のコンフリクトを引き起こし、地域コミュニティの崩壊につながる可能性があった。一方で、一時避難から戻って来た住民を「受容」するなど、コミュニティ維持への「知恵」ともいうべきものがみられた。
著者
高橋 直也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.76, no.7, pp.339-346, 1993-07-25

ジュークボックス型光ディスク装置を使用するクライアントサーバ型の光ディスクファイルシステムの性能向上策として,画像データ先読み方式を提案した.ジュークボックスでの光ディスクの入れ替えがシステム性能のあい路になっていることから,ワークステーションで表示,あるいは印刷する予定の画像データをファイルサーバからある程度まとめて先読みすることにより,システムの性能を向上するもので,実用規模のシステムに適用して,その効果を確認した.なお,一つのワークステーションに対応する光ディスク入替え待ち時間を,他のワークステーションに対するサービスに活用することにより,更に性能の向上が図れることも実測により確認した.
著者
朝倉 塁 高橋 智幸
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.1286-1290, 2010 (Released:2010-11-09)
参考文献数
3

Most of hydroelectricity development represented by the dam in our country has almost completed. In comparison with it, the use of ocean energy generation is still a development stage. For this reason, we aim at development of the small hydroelectricity device using a piezo-electric element, it will harness Kármán vortex street which occurred by put the object in flow. In this paper, we perform basic examination by numerical simulation and hydraulic experiment about the relationship between Kármán vortex street and the object shape in flow, and vortex-induced vibration. Then we will make generation experiment based on its results, and suggest suitable model of generation.