著者
関屋 俊彦
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

「能楽資料の調査と整理」という主目的については、ほぼ達成できた。東京はもとより佐渡島・長浜・山口・臼杵を訪れることができた。中でも佐渡島の山本修巳氏にお会いし、生田秀の多くの情報を得ることができた。『生田文庫新蔵書目録并解題』として100頁を越える冊子を近々冊子(非売品)にする予定である。これは改めて学術図書に応募したい。大蔵虎明著の間狂言本は、架蔵の大蔵虎光間狂言転写本と共に、これも学術図書に応募したい。両書ともほぼ翻刻は終えている。大蔵弥右衛門家の事情により中断しているが、再確認の依頼は取れている。
著者
小林 直樹 石橋 聡 一之瀬 進
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.33-38, 1999-01-21

MPEG-2 transcoding scheme is proposed as scalable transmission system for a video-on-demand system is described. In this system video contents encoded by MPEG-2 are transmitted to receiver terminals via communication lines that have different bit rate. A transcoding technique that directly converts a bit stream encoded by MPEG-2 into a lower coding rate stream without decoding is proposed. The transcoder called Trampeg includes size reduction and frame drop approach. The experimental results show that an MPEG-2 stream of 6 Mbps is able to be transcoded into a stream of 1.5 Mbps-300 Kbps.
著者
小林 稔 志和 新一 北川 愛子 市川 忠嗣 一之瀬 進
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.5, pp.933-943, 1998-05-25
被引用文献数
21

映像や音声を統合することで, サイバースペースはより豊かなコミュニケーションが可能な空間になってきている.これまでのサイバースペースの移動インタフェースには, 手による操作や視線方向を利用したものが多かった.しかしコミュニケーションにおいて豊かな表現力をもつ手や視線を, 移動のためのインタフェースに利用するのは適当ではない.本論文は, HMDを用いたサイバースペースでの使用を前提に, 足による移動インタフェースを提案する.本論文のインタフェースでは, ユーザは円盤に乗り, 進みたい方向に体重を移動することでサイバースペース内を自由に移動できる.本論文では, まずサイバースペース内を移動するためのインタフェース技術を整理し, それをもとに新しいインタフェースの設計を明らかにする.最後に本インタフェースを使用したユーザの移動軌跡と使用感に関する報告をまとめ, 本インタフェースの効果を整理すると同時に, 身体の向きを変えるときの足の踏み換え動作によるノイズなど特有の課題を示す.
著者
向井 秀仁 木曽 良明
出版者
長浜バイオ大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

タンパク質や生理活性ペプチドが生合成され、また代謝・分解される段階では、同時に多数の断片ペプチドが生成されるが長い間これらは機能を持たない代謝産物であると考えられてきた。本研究では先行研究により発見されていた好中球活性化ペプチド、マイトクリプタイド-1に加えて、新たにマイトクリプタイド-2およびマイトクリプタイド-3をブタ心臓から単離・同定し、それらがミトコンドリアタンパク質由来の新規好中球活性化ペプチドであることを明らかにするとともに、これらマイトクリプタイドの受容体およびその細胞内情報伝達機構を明らかにした。
著者
向井 邦晃 三谷 芙美子 西本 紘嗣郎
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

低分量基底膜蛋白質であるAZ-1は、血管基底膜の構成因子として構造的細胞外マトリックス蛋白質、血管内皮増殖因子、同受容体、インテグリン群との結合能を持つ多価相互作用因子であることが判明した。この相互作用が血管内皮細胞の接着、増殖、管腔形成などを制御することにより、血管内皮増殖因子による細胞の活性化が抑制されて血管内皮の恒常性が維持されうることが示唆された。
著者
窪田 幸子 曽我 亨 高倉 浩樹 内堀 基光 大村 敬一 杉藤 重信 丸山 淳子 PETRRSON Nicolas ALTMAN Jon
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、20 世紀末から力を持つようになった国際的なイデオロギーとしての「先住民」概念を視野に入れつつ、国際世論と国家の少数民族政策のもとで、少数者である当事者の人々が、どのように先住民としての自己のアイデンティティを構築していくのかをあきらかにすることを目的とするものである。その結果、先住民としてのアイデンティティを選び取る・選び取らないという選択の幅がみられる現状には、グローバリゼーション、なかでもネオリベラルな経済的影響が大きいことが明らかになった。最終年に開催したとりまとめの国際シンポジウムではこのスキームをベースとして、代表者、分担者そして海外研究協力者の全員が研究発表を行った。
著者
高松 哲郎 田中 秀央
出版者
京都府立医科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

心筋梗塞の修復期に増加する筋線維芽細胞(MF)が、心筋細胞(CM)との間にギャップ結合蛋白質コネキシン43(Cx43)を介して細胞間結合し、心臓に異常な興奮伝導を惹起するか否かを検証した。ラット心筋梗塞モデルでは、MF・CM間にCx43が発現し、CMからMFへ色素移行した。CMとMFの各単層組織をフィルター膜を挟み各々表裏に培養すると、CM層の伝導が遅延し旋回性の不整脈が生じ易くなった。また両細胞を人為的に電気的結合すると、細胞間抵抗の低下に伴いCMの脱分極や自発性興奮が発生した。以上、MFは心筋梗塞の重要な不整脈原性基質となることが判った。
著者
眞岡 孝至 秋元 直茂 藤原 靖弘 橋本 圭二
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.45, pp.611-616, 2003-09-01

The ripe fruits of paprika (Capsicum annuum L.) is a good source of carotenoids and is used widely as a vegetable and food colorant. The red carotenoids are mainly capsanthin and capsorbin, possessing 3-hydroxy-6-oxo-κ-end group. In the course of the carotenoids studies of paprika, two new carotenoids 1 and 2 were isolated as minor components. The MeOH extract of ripe fruits of paprika (4kg) was saponified with 5% KOH/MeOH, and unsaponifiable matter was chromotographed on silica gel using an increasing percentage of acetone in hexane. The fraction eluted with acetone-hexane (1:9) was subjected to a series of HPLC on ODS with CHCl_3-acetonitrile (1:9) and on silica gel with acetone-hexane (2:8) to yield 1 (2mg) and 2 (0.5mg). The molecular formula of 1 was determined to be C_<40>H_<56>O_2 by HR FAB MS. The positive ion FAB MS/MS spectrum of the molecular ion (M^+) of 1 is shown in Fig 1a. Characteristic product ions of M-111 and M-139 which attributed to cleavage between C-5' and C-6' and between C-6' and C-7', respectively suggested the presence of 6-oxo-κ-end group in 1. The structure of 1 was determined to be 3-hydroxy-β,κ-caroten-6'-one by ^1H- and ^<13>C-NMR, COSY, TOCSY, NOESY, HSQC and HMBC data and named 3'-deoxycapsanthin. The structure of 2 was determined to be 3,4-didehydro-β,κ-caroten-6'-one by HR FAB MS, FAB MS/MS, UV-Vis and ^1H-NMR data. From the CD spectral data and biosynthetic consideration 3R, 5'R and 5'R chiralities were proposed for 1 and 2, respectively. They are the first example of carotenoids possessing 6-oxo-κ-end group.
著者
末野 紀子 新田 ゆき
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.134-138, 1978-06-30
被引用文献数
3

1.生豚ひき肉に6種の香辛料を添加し,7日間冷蔵して脂肪の酸化度を測定した結果,ジンジャー,セージ,ローズマリー,クローブはよく酸化を抑え,ブラックペッパーは弱い効果を示し,ガーリックは酸化を促進した。同じ試料についてpHとトリメチルアミン量をも測定して防腐効果を調べたが,数値の上では若千の効果を示したが,官能的には効果は感じられなかった。2.生豚ひき肉に5種の香辛料を添加し,6か月冷凍貯蔵した場合,対照は6か月で脂肪の酸化曲線がかなり上昇したが,ローズマリー,セージ,ナツメグ,パプリカはよく酸化を抑え,ホワイトペッパーは弱い効果を示した。pHはいずれの試料も同じ値を示した。3.ひき肉に12種の香辛料およびソルビン酸,ソルビン酸カリ,ポリリン酸塩を添加し,加熱後3週間冷蔵して脂肪の酸化度を測定した結果,無添加試料では保存中酸化が急激に進んだが,香辛料添加試料はいずれも酸化が抑えられ,特にクローブ,セージ,ローズマリー,ジンジャー,オールスパイス,オレガノ,メース,タイムの効果が大きかった。ポリリン酸塩は若干の効果があり,ソルビン酸とその塩には酸化防止効果はなかった。これらの試料の一部についてトリメチルアミン量を測定した結果,ガーリック,ジンジャー,ローズマリー,クロ一ブ添加試料でいくらか生成量が少なかったが,防腐効果と言える程はっきりした差ではなかった。ソルビン酸は最も大きな効果を示し,ポリリン酸塩もいくらか効果があった。本研究の概要は第29回家政学会総会(1977)で発表した。
著者
山口 智子
出版者
奈良女子大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2005

野菜には生活習慣病や老化を予防する機能性成分が多く含まれることが明らかになっている。近年、市場では色の異なる野菜や小型のものなど、見た目に珍しい野菜が出回わり、野菜を購入する際の選択肢が多様化している。そこで本研究では、野菜に含まれる機能性成分のうちラジカル捕捉活性とそれに寄与する成分について着目し、本年度は、野菜の品種、栽培条件、大きさ等に焦点をあて研究を行った。大きさの異なる野菜として、大ショウガと小ショウガの成分を比較したところ、アスコルビン酸量は相違ないものの、総ポリフェノール量やラジカル捕捉活性は大ショウガの方がやや高いという結果が得られた。次に、形状の異なる7品種のナスを用いて、塩もみ・浅漬け・揚げる・煮る・蒸す・焼くの各調理を行い、調理適性を明らかにするとともに、各調理法における美味しさに影響を与える食感について検討したところ、調理後のおいしさと食感、調理適性に品種間差があること、同品種内でもそのおいしさは調理法により差があることが示された。ラジカル捕捉活性は米ナスが最も高く、庄屋大長が最も低かった。栽培条件として、生育日数と機能性成分との関連性を調べたところ、ヤマトマナのラジカル捕捉活性は播種後11日目が最も高く、生育日数の増加に伴い低下し、26日目では11日目の約60%であった。総ポリフェノール量はラジカル捕捉活性と同様、生育日数の増加に伴い減少した。コマツナのラジカル捕捉活性と総ポリフェノール量もヤマトマナと同様の変動傾向を示した。さらに、LED照射によるカイワレダイコンの栽培を行い、LED照射の機能性成分への影響を検討したところ、LED照射試料では、太陽光に類似した波長を持つメタルハライドランプ照射に比べて各機能性成分は低値を示した。また、生物リズムが異なる変動を示すことが明らかとなった。
著者
Herbiet M. Veen Van der
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
熔接學會誌
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, 1957-03-25

1995年9月のIIW チューツッヒ総会において, Commission IXはクラスCとDの熔接用鋼板を分類するために,板厚のままを含む試験について研究する価値があると考えた.その試験には静的切欠曲げ試験が採用された.したがって Commission IXはVノツチシャルピー試験の統計的研究を行う Sub-commission に対し, Mr. Herbiet と Mr.Van den Veen の監督の下にその仕事をこの方向に向けることとした. 1955月10 Liege と1955年12月 St. Germain en Layeにおける2つの会合では, この Sub-Commission は研究目的を定め,実験計画の詳細を決めた.
著者
丸森 健司 矢部 清寿 宮本 洋寿 小林 寛 佐藤 雅昭
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.112-116, 1993-01-01
被引用文献数
3

症例は46歳の男性.心窩部痛を主訴として来院した.上部消化管造影および上部消化管内視鏡検査にて,十二指腸球部小彎側に一部陥凹を伴った粘膜下腫瘍を認め,生検を施行したところ,平滑筋由来の分類不可能な腫瘍細胞があり,CT検査でも十二指腸に腫瘍像を認めた.このため十二指腸粘膜下腫瘍の診断のもとに開腹.腫瘍は十二指腸球部小彎側と膵頭部の間に存在したが,膵臓など周囲臓器との癒着なく,十二指腸切開腫瘍摘出術を施行した.組織所見では,紡錘型および多角型の類上皮性細胞が多数存在し,その豊富な細胞質は好酸性であった.以上より腫瘍は平滑筋芽細胞腫と診断された.平滑筋芽細胞腫は,その多くが胃原発であり,十二指腸原発は極めて希である.今回われわれは十二指腸原発平滑筋芽細胞腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
著者
高村 博之 永井 昇 長谷部 健 浦出 雅昭 今井 美和 八木 雅夫
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.668-672, 2002-06-01
被引用文献数
12

今回,我々は消化管出血を契機に狭義のgastrointestinal stromal tumor(GIST)の多発が診断されたvon Recklinghausen病の1例を経験したので報告した.症例は46歳の男性.腹痛を伴う下血を主訴に近医より当科転院となり,精査の結果,空腸と回腸に多発するhypervascular tumorの存在が確認されたため開腹手術を行った.空腸と回腸に亜鈴状の粘膜下腫瘍の多発を認めたため小腸部分切除術を施行し,同腫瘍からの出血であることが確認された.この他にも小腸に小さな粘膜下腫瘍が多発していたため,これらを可及的に局所切除した.切除標本の病理検査より,小腸の腫瘍は大小を問わずすべてKIT receptor陽性,vimentin陽性,CD34陽性,actin陰性,desmin陰性,S-100陰性,NSE陰性で狭義のGISTのみであり,比較的サイズの大きいもののみlow grade malignancyと診断された.
著者
飯島 淳一 妹尾 大 蜂谷 豊彦 平野 雅章
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、大規模な実態調査にもとづき、プロセス志向性、知識創造能力などの組織特性がイノベーション経営度やICT利活用効果との関連性を検証し、「プロセス志向度の高い企業は業界内で比較優位にあり,ICTを有効に活用している」ことや「表出化活動の実施度合いが他の活動と比して低い組織はIT投資成果を得にくい」などの結果が得られた。
著者
劉 志河 中野 宏幸
出版者
広島大学生物生産学部
雑誌
生物生産学研究 (ISSN:1341691X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.181-190, 1996-12

食品の微生物制御で重要となる数種の細菌を対象として、17種の香辛料と5種のハーブの抗菌性を試験した。試料にはエタノールで抽出したエキスを用いた。香辛料の抗菌性は全般的にグラム陰性菌よりもグラム陽性菌に対して強かった。とくに、高い耐熱性の芽胞を形成して缶詰のフラットサワー原因菌として問題となる Bacillus stearothermophilns は大部分の香辛料に感受性を示した。なかでも、パプリカはMIC(最小発育限止濃度)が0.005%と最も強い抗菌性を示し、アニス(MIC:0.01%)、メース(MIC:0.02%)がそれに次いだ。これらの抗菌性は基礎培地のpHを弱酸性にしたり、塩分濃度を少し高めることによって強くなり、pH6.0および1.5%NaCl存在下でMICは約1オーダー低下した。しかし、乳酸ナトリウムとの相乗効果はほとんど認められなかった。以上の結果は、寒天希釈法と液体希釈法、接種物として栄養細胞と芽胞、いずれを用いた場合も差はみられなかった。セージは0.1%濃度で Bacillns 属細菌(B. subtilis, B. cereus, B. coagulans)の発育を完全に阻止した。カモミールなどのハーブの抗菌性は比較的低かった。グラム陰性菌について Eseherichia coli と Sainonella はいずれの香辛料でも0.2%濃度で発育阻害はみられず、Vibrio cholerae non-O1がセージ、ホワイトペッパーおよびクローブに感受性を示したのみであった。以上、食品中での耐熱性芽胞形成菌の制御に一部の香辛料が有効である可能性を明らかにした。The present study was designed to identify spices and herbs that possess antibacterial activity and to apply for control of microorganisms in food. Alcoholic extracts of seventeen spices and five herbs were prepared and examined for growth inhibition of several kinds of food-related bacteria in culture media. Bacillus stearothermophilus, which produces heat-resistant spores, was highly sensitive to most of the spices tested. Both germination of spores and outgrowth of vegetative cells of this organism were inhibited by most of the spices tested. The MICs (minimal inhibitory concentrations) were 0.005% for paprika, 0.01% for anise and 0.02% for mace both on agar and in liquid media. The inhibition of this organism by effective spices was influenced by pH and NaCl concentration of the basal medium. When the pH and NaCl were 6.0 and 1.5%, respectively, the MICs decreased to 10-20%. No synergistic effect of spice and sodium lactate was observed except for mace. At 0.05%, nutmeg, sage, and white pepper perfectly inhibited the growth of this organism. Garlic showed no antibacterial effect and turmeric was also less effective. In general, antibacterial activity of herbs such as chamomile was comparatively low. Against B. coagulans, sage and rosemary inhibited the growth and the MICs were 0.05% and 0.2%, respectively. Both Escherichia coli and Salmonella were not inhibited by 0.2% concentration of all the spices and herbs tested. Sage showed the inhibitory effects against B. subtilis, B. cereus and Staphylococcus aureus. These results suggest that control of the thermophilic bacteria, especially B. stearothermophilus, in canned foods is possible by some spices.
著者
山口 智治 星 典宏
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

大型温室などの生物生産施設での高効率生産のため,気流,温・湿度,ガス濃度など,いわゆる室内空気分布の的確な予測とそれに基づく高度な環境制御システムの開発が要望されている。他方,計算機数値解析技術の一つであるCFD (Computational Fluid Dynamics)による室内空気流れ環境の解析法が生物生産施設分野での環境予測にも導入されて来ている。本研究は,生物生産施設内の空気分布に関して,CFDシミュレーションと現場実測から検討を行い,生物生産施設の新たな環境設計法の確立を目的としたものである。得られた主な成果は以下の通りである。1.CFD法をパッドアンドファン冷房温室に導入し,温室内の3次元気流速分布および温度分布についての検討を行った。CFDによる温室内気流および温度解析結果を実測データによって検証した結果,両者はよく一致した。さらに非栽培条件下のパッド冷房温室内の3次元気流速分布および温度分布を予測し,室内気流の主流域と還流域の存在を定量的に明らかにし,また気流分布に密接に関係する温度分布に関して水平および垂直方向の不均一性を示した。さらに,還流の影響でパッドからの低温空気が一部屋根空間に入り込み,冷房効果が低減されることを示した。2.CFDシミュレーション検証データを得るため,中国北京市と上海市および愛知県所在の実際のパッドアンドファン冷房温室における環境計測実験結果について詳細な解析を加え,夏季,高温多湿地地域にいても本冷房方式が有効であること,しかしながら室内に比較的大きい水平・垂直方向温度分布が形成されることを示した。3.パッドアンドファン冷房システムを備える野菜栽培温室を対象として,CFD法を援用し,草丈の高い作物(トマト)の栽培を想定した条件下における室内の気流および温度分布に関する数値計算を試みた。栽培畝方向と気流方向を平行させ,また植栽層にある程度の流路率があれば,換気時間の経過に従って,植栽層内部にも冷却効果が得られる可能性を示した。
著者
本村 憲史 橋本 誠志 井上 明 金田 重郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.2985-3000, 2000-11-15
被引用文献数
5

ネットワーク上にあふれている個人情報は,デジタルデータであるがゆえに,複数ソースからのデータを統合できる.このため,紙に書かれた個人情報と比べ,個人のプライバシー侵害を招く危険性が大きい.欧米には,この種の情報統合の危険性を視野に入れたプライバシー保護法制が存在する.たとえば,ドイツ身分証明書法は,個人IDによる情報統合を禁止しており,民間部門に対するプライバシー保護法制自体が存在しないわが国と大きく異なっている.ただし,先進的な欧米のプライバシー保護法制といえども,ここで想定されているのは,キー属性による統合である.しかし,非キー属性であっても,複数属性を併用すれば,実質的にキー属性と等価に働くことに注意をすべきである.いずれにせよ,デジタルデータ化された個人情報は,統合が容易であり,データ主体・データ管理者の予知範囲を超えて侵害が発生する.特に,インターネットで広く利用されているCookieは,この情報統合の有力な手段であり,米国のみを視野に入れた仕様であるために,わが国では情報統合の危険がより大きい.情報統合によるプライバシー侵害は,個々のデータ管理者の善良なる管理監督のみでは防ぎえない.わが国でも,情報統合を前提とする法制度の確立と,あわせて,データ主体が個人情報の存在をつねに把握しうる,個人情報流通管理システム/データ監察官の設置が必要である.This paper discusses data combination,which is a new type of privacy infringement in a computer network.It is someone combines plural data in the network according to a key attribute and gets complete profiles of a target person.It is one of the most effective means of Database marketing in the present information society.But it has a risk of serious privacy infringement at the same time.This paper tries to show positive policies to this problem.Firstly, it surveys West European privacy protection law systems,which suppose data consolidation and discusses how to evaluate the possibility of privacy infringement.Thirdly this article clarifies the functions of ``Cookie'' in the Internet, experimentally.Our experiment shows we can easily exchange ``user ID'' between two companies in Japan.Because there are no privacy protection law systems, which suppose a private sector,data combination and privacy infringement with ``Cookie" are to be more serious in Japan.As a conclusion this article suggests necessities of positive counterplans: construction of law and information systems supporting personal data exchange and protection fitted to data consolidation.