著者
中川 美帆
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.489, pp.6-13, 2010-02-12

東京スカイツリーの本体鉄骨塔の工事が本格化している。超高層で、地震や強風に耐えて見た目も美しい構造を実現するために、溶接による接合や高強度鋼材を採用。自立した電波塔では世界一の高さとなる634mに挑んでいる。(中川 美帆=フリーライター)コンクリート製の心柱で地震と風に耐える 東京スカイツリーの高さは634m。
著者
森 勇一
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.23-40, 2001-07-30
被引用文献数
1

文明の進展に伴って人が集中居住するようになり,都市が生まれた.都市には,人の生活や生産に関わる生活ゴミや汚物・産業廃棄物が集積され,これらはやがて自然界に大量廃棄されることとなった.昆虫の中のいくつかは,こうした人為度の高い環境に適応するため,食性やライフスタイルを変化させるものが現れた.いわゆる都市型昆虫である.今から約5,000年前の縄文時代前期の頃,青森県三内丸山遺跡では,汚物や生活ゴミに集まるハエ類や食糞性昆虫を多産した.この結果,日本における都市型昆虫のルーツは縄文時代にまで遡ることが明らかになった.本遺跡では,果実酒造りに利用されたと考えられる種子集積層が確認され,この中からショウジョウバエDrosophilidaeのサナギが多量に見いだされた.発酵物に群がる食品害虫の前身は,縄文時代前期の三内丸山遺跡に求めることができる.いっぽう,中国湖南省の城頭山遺跡では,約5,000年前にはすでに城壁と大環濠に囲まれた都城が建造され,この中に多くの人々が居住していた.環濠に堆積した地層中から見つかった多くの都市型昆虫の出現から,その繁栄ぶりが窺われる.時代が下り,弥生時代中期(約2,000年前)の愛知県朝日遺跡,奈良時代の静岡県川合遺跡では,人の集中居住やこれに伴う環境汚染を物語る食糞性昆虫や食屍性昆虫を多産した.また,中世後期の愛知県清洲城下町遺跡からは,コクゾウSitophilus zeamaisやノコギリヒラタムシOryzaephilus surinamensisなどの貯穀性害虫が見いだされ,穀物の貯蔵施設に関する情報が得られている.
著者
尾久土 正己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.375, pp.207-211, 2010-01-14

皆既日食は古代の人々にとってはまさに天変地異であった.しかし,従来のTVやインターネットで放映されている日食の映像は太陽にフォーカスされており,その劇的な変化の一部しか表現出来ていない.そこで、我々は4Kの超高精細映像システムを使ってドームスクリーン上に日食を再現することに挑戦した.本報告では,我々のシステムとそれを使った実験の教育効果について紹介する.
著者
長谷川 貞雄 川尻 矗大
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.1688-1706, 1964-02

1961年8月11日,昭和基地北方洋上に生じた金環食の際,基地において電離層観測を実施したので,その結果を報告する.この日食時には太陽高度が非常に低く,しかも若干電離層擾乱を伴っていたために,電離層の下部領域即ちE層,F_1層は観測し得なかったが,F_2領域については明らかに日食の影響が認められた.この領域について得られた主な結果を次に示す.1.F_2領域の電子消滅は主に付着作用によって行なわれ,その付着係数Bは高度300km付近において,1.5〜2.0×10^<-4>sec^<-1>の値が得られた.2.この付着係数Bの値を用いて求めた理論計算曲線は,食甚時まで観測値とよく一致するが,復円時には異常な電子密度増加が認められて,理論曲線とは一致しなかった.この原因として,荷電微粒子群の進入による電離を考え,日食期間のその電子生成率q'を求めると,平均70cm^<-3>sec^<-1>の値が得られた.3.付着係数Bの値を各高度に対して求め,それによりscale heightを求めた結果,高度300km付近におけるF_2領域においては,酸素分子0_2に対する電子付着作用を仮定して,約30kmであった.
著者
平勢 隆郎
出版者
公益財団法人史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.115, no.3, pp.319-321, 2006-03
著者
相澤 清晴 荒川 佳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.5, pp.368-371, 2010-05-01

本稿では,現状のHDTVをはるかに超える精ちさで映像表現を行うことのできる超高精細映像へ期待を述べるとともに,超高精細映像である4K映像,8K映像の技術動向について触れる.更に,URCFを基盤に行った4K映像を用いたその応用実験の事例について,2009年7月の皆既日食の撮影伝送実験,同じく10月の手話講演伝送実験について紹介する.
著者
尾久土 正己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.373, pp.207-211, 2010-01-14

皆既日食は古代の人々にとってはまさに天変地異であった.しかし,従来のTVやインターネットで放映されている日食の映像は太陽にフォーカスされており,その劇的な変化の一部しか表現出来ていない.そこで,我々は4Kの超高精細映像システムを使ってドームスクリーン上に日食を再現することに挑戦した.本報告では,我々のシステムとそれを使った実験の教育効果について紹介する.
著者
山辺 武郎 高井 信治
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.9, pp.530-535, 1969-09-01

海水成分の総合利用の観点からその徴量成分を取り上げ,とくにウランの分離について述べた.海水の微量成分の分離法として沈殿吸着法と起泡分離法について一般的に解説し,ウランの分離についての現状について述べた.最後にウランの製錬について簡単に述べ,海水からのウランの分離との関連から種々の問題点を指摘した.
著者
橋本 和孝
出版者
関東学院大学[文学部]人文学会
雑誌
関東学院大学文学部紀要 (ISSN:02861216)
巻号頁・発行日
no.120, pp.223-232, 2010

「食はシンガポールにあり」といわれている。東南アジアの中継ぎ貿易基地として発展してきたシンガポールは、多くの民族が集結している文明の結節点である。したがって、さまざまな食文化が、ここには集約されており、そのことをもって先のように語られるのである。本論は、1999年2月25日から3月1日にかけて関東学院大学文学部が国際交流として実施したシンガポールツアーについて、食という視点を交えながら、筆者の独自の経験を踏まえて、再構成したものである。メンバーは、学生5人、大学院生1人、教員6人という、合計12人のメンバーであった。
著者
奥谷 めぐみ 鈴木 真由子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 第II部門 社会科学・生活科学 (ISSN:03893456)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.23-34, 2011-09-30

アニメやテレビゲーム,漫画,音楽,ファッションといった幼児期から青年期をターゲットとした子どもをとりまく消費文化は1980年代以降,顕著に発展した文化である。そこで,本研究では高度情報社会における消費文化の変遷や,これらのマーケティングや市場の動向,メディアツール,インターネットの発展がもたらす,子どもの消費文化との接触のあり方を生活課題の一つとして捉え検討することを目的とする。調査方法として,消費文化が発展し始めた1970年代から2000年代にかけて,消費文化に関する特徴的な事象,環境の変容を先行研究等から整理した。その結果,子どもをとりまく消費文化の時代的特徴が把握できた。1970年代後半から,子どもをふくめ大衆は同じ欲求をもって消費文化に関するモノ・サービスを消費してきた。1990年代以降,モノ・サービスの多様化,メディアの発展,価値観の多様化が生じ,消費文化においても細分化が生じていることが明らかになった。こうした消費文化の変遷や,メディアツールの変化といった子どもの周辺で起きている環境変化から,4つの生活課題を抽出した。まず,メディア,消費文化への没頭が挙げられる。次に,消費文化やサービスに関わっていない第三者には見えにくい,新しい価値観が生じている点である。さらに,SNSを中心とするインターネットコミュニケーションが宣伝としての役割を持ち始め,子どもを中心に強い影響を与えている可能性が指摘できる。最後に,消費の場面がバーチャル化したことで,金銭に対する価値が見えにくくなっている。そのため,従来とは異なる金銭教育の必要性があることが明らかになった。子どもをターゲットにした消費のなかで生じている問題は第三者から見えにくいものであり,子どもと共に解決の方向性を問い直し気づかせる必要性が不可欠であると考える。Japanese youth culture, animation and computer games, music, fashion, has expend remarkable since 1980s. The purpose of this paper is taking up influence of consumer culture around children, and marketing for young consumer as problems in daily life. So, based on precedence research, it is sorted out the change of consumer culture from 1970s when consumer culture start to expend to 2000s. The general public had same desire and expanded same materials and service on consumer culture from1970s to 1980s. But, diversification of materials, service and value, and development of media ware happened from 1990s. Four problems are picked up from change of consumer culture. First, children are absorbed in consumer culture and media. Second, value of material and service are change, outsiders of consumer culture or service can't understand these values. Third, social networking service functions as advertisement. And children who can't control desire and information are greatly influenced. Finally, people trade various materials and service on virtual. Therefore, it is necessary to focus on sense of the value of money.