著者
Underwood William J.
出版者
久留米工業大学
雑誌
久留米工業大学研究報告 (ISSN:03896897)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.41-50, 2000-12-20

Thanks to ever-improving streaming technology for online audio and video, any Internet-equipped personal computer now represents a "personal language laboratory." This paper offers an overview of current events-oriented websites suitable for learners of English that provide both streaming audio broadcasting and corresponding transcripts. Foremost among these Internet sites is the Voice of America (VOA) Special English news program, read at a slower speed using a limited vocabulary that is also available online. The BBC World Service site also features audio and text scripts, along with English vocabulary glosses, for a smaller number of stories. A CNN-related educational website provides questions for checking comprehension of news reports, which are accessible in either audio or video formats. The Daily Yomiuri newspaper maintains streaming audio files with online quizzes designed specifically for TOEIC test-takers. Other audio-with-text websites useful for students, involving content such as popular science and daily conversational situations, are surveyed more briefly. Strengths and weaknesses are discussed. After considering general aspects of the ESL listening process, the paper then describes specific classroom applications of these Internet-generated authentic materials in terms of pre-listening, listening, and post-listening activities. The ultimate aim of this approach is to demonstrate to students how they can empower themselves as autonomous, self-paced, lifelong learners of English by means of their own "personal language labs." An appendix lists URLs relevant for educators exploring the diverse classroom uses of streaming multimedia, as well as for individual students accessing real-world news content from home.
著者
ZAITSU M.
出版者
長崎大学熱帯医学研究所
雑誌
熱帯医学 Tropical medicine (ISSN:03855643)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.141-154, 1988-06-30
被引用文献数
1

チカイエカの犬フィラリアに対する伝搬能力を同じアカイエカ群に属し,長崎市内での犬フィラリアの主要伝搬蚊であるアカイエカと比較した.実験室内において,種々の程度のミクロフィラリア密度(800-5000/30mm^3)を持つ犬から長崎産のチカイエカとアカイエカを吸血させた.吸血した蚊は,気温25℃,湿度70%, 16時間照明の条件下で15日間飼育した.その結果,蚊でのミクロフィラリアの中腸へのとり込み方と,ミクロフィラリアのマルピーギ管への移動の割合には,両者の蚊で差は認められなかった.しかし,吸血蚊の15日目の生存率はチカイエカ(0.0-20.8%)の方がアカイエカ(41.2-81.8%)にくらべ著しく低かった.また,チカイエカの実験感染指数は,どのミクロフィラリア密度の実験でも,アカイエカより低かった.さらに,野外においてライトトラップを用いてアカイエカ群成虫を採集し,それらについて犬フィラリア感染率をしらべた.調査は長崎大学医学部構内とそこから約2km離れたアパートで,1986年と1987年の4月から11月上旬に行なった.チカエイカとアカイエカは個眼数の違いによって判別した. 2ヶ年の結果を合計すると,チカイエカの自然感染率は0.4%,アカイエカでは5.4%で,チカイエカの方がアカイエカにくらべて著しく低いことがわかった.以上の実験感染と自然感染の結果から,野外におけるチカイエカの犬フィラリア伝搬に対する役割は,アカイエカにくらべて極めて低いものと結論された.The vector potential to Dirofilaria immitis of Culex pipiens molestus, a member of the Culex pipiens complex, was compared with that of Culex pipiens pallens, another member of the complex. In the laboratory, both mosquitoes were fed on a dog with various levels of microfilaremia. The mean number of microfilariae taken up by the mosquitoes and the rate of migration to Malpighian tubules for Cx. p. molestus was similar to that for Cx. p. pallens. However, the survival rate of Cx. p. molestus after feeding on the dog was lower than that of Cx. p. pallens. The lower survival rate of Cx. p. molestus was the main cause of the lower index of experimental infection. By a light trap, females of Culex pipiens complex were collected at two sites in Nagasaki City in 1986 and 1987. Cx. p. molestus was distinguished from Cx. p. pallens by the number of ommatidia in the compound eyes. Mosquitoes were dissected and examined for the presence of D. immitis larvae in proboscis, thorax, abdomen and Malpighian tubules. Natural infection rate of Cx. p. pollens was distinctly higher than that of Cx. p. molestus. Results of experimental infection and field survey clearly indicate that Cx. p. molestus is apparently not as important as Cx. p pallens in the transmission of D. immitis.
著者
中島 敦司 永田 洋
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.254-259, 1995-05-01
被引用文献数
3

サザンカの開花に及ぼす温度の影響を調べる目的で、4年生のサザンカをフラッシュ開始直後の5月10日から、25℃恒温(18時間日長)のグロースチャンバーに搬入し0、15、30、45、60、75、90、105、120ならびに135日間置き、その後18℃恒温(18時間日長)のチャンバーへ移動させたところ、いずれの処理区でも花芽は同じように形成されたが、25℃が90日間以上の処理区で開花率が高くなった。一方、供試植物を5月10日に18℃のチャンバーに搬入し、5月24日、6月9日、6月24日、7月9日から、25℃のチャンバーに、それぞれ15、30、45ならびに60日間ずつ置き、その後、再び18℃のチャンバーに戻す実験を行ったところ、7月初旬から8月初旬までの期間、25℃に置かれていないと開花率が低下した。そして、雄ずい、雌ずいの発達と開花率の間には正の相関関係が認められ、7月上句から8月下句の時期のなかで、15日間は25℃を経過しないと、これら生殖器官は発達しなかった。また、18℃と25℃におかれた供試植物については、花芽の形成時期などに違いが示されなかったが、5月10日から10℃恒温のチャンバーで育成したところ、花芽がまったく形成されなかった。さらに、10℃では、8月中旬に87.1%の頂芽が二次成長(土用芽)を示した。なお、土用芽は、他のいくつかの温度条件下でもみられたが、発生割合は低く(5%未満)、いずれも花芽の形成されなかった頂芽においてのみ認められた。
著者
宮田 仁
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.22, pp.56-59, 2006-08-26

筆者は受講者が所持している携帯電話(i-mode,vodafone,ez-web)に対応したコメントカードシステムを開発し,2002年より4年間,大学での多人数講義で活用してきた。教員が発問をし,受講者が各自の携帯電話からコメントカードシステムの携帯サイトに接続し,課題に対する自分の意見や質問を送信する。受講者からの意見や質問はテーマごとに整理され,リアルタイムで大講義室の液晶大画面に映し出される。その意見や質問を教員が講義中に取り上げながら,講義を展開していくアプローチを行ってきた。今回,そのシステムを機能強化し,カメラ付き携帯電話で撮影した画像にタイトルやコメントをつけ送信すれば,SQLサーバ側で自動的に画像データベース化できるシステムを開発した。受講者はユビキタスな学習環境で自分や他者のコメント付き画像をキーワード検索・抽出・閲覧できるようになった。本システムを多人数講義で活用した結果,受講者間での意見交換や視点の交換が促進され,知識共有をめざした多人数講義を支援できる可能性が示唆された。
著者
村上 和人 近藤 隆行 鈴木 健志 輿水 大和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRU, パターン認識・理解
巻号頁・発行日
vol.94, no.51, pp.63-70, 1994-05-20
被引用文献数
4

似顔絵生成問題は、顔の物理的表現から個人性特徴の知覚的記述・表現を抽出し、これを改めて物理的に生成する問題として捉えることができる。筆者らは、これをコンピュータによる実現する一つの試みとして、顔の物理的な個人性特徴を抽出するための「平均顔」と、その特徴の知覚的記述を獲得するための「中割り法」によるズレの誇張法、などを基本原理とした似顔絵師システムPICASSOを開発してきた。これまでのPICASSOでは、主に、二次元的な扱いで上述の特徴抽出と誇張メカニズムを実現してきた。本論文では、これを三次元に拡張し、三次元立体表示による「似顔絵レリーフ」をはじめとした簡易な三次元似顔絵生成を実現するための一手法について提案する。
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.13, pp.56-61, 1958-12-08

これから討論会を始めますが(2時半から4時半迄)2時間の内に終りたいと思います。水陸稲の早期栽培は暫次増加していますが,予想し北面積が足ぶみの状態になり,水利の問題でひつかかり,或いは昨年の19号,20号台風による收穫期の籾の被害,品質等が足ぶみの原因にもなった所が多いようです。本年は干〓があり,水稲早期栽培は普通栽培より有利な面が多いので,明年は格段の普及が予想されます。燃しこの水陸早期栽培の後作に,何をもってくるか,これが問題になってくるわけです。これが今日の討論会の主体でありまして,飼料作物を主体に検討していただきたいと思います。飼料作物は家畜の飼育と,もちつもたれつの関係もあるわけですし,また水稲早期栽培が初まって以来3年おくれて飼料作物の導入の体型が研究されたのですが,その結果が各々出ているし,県においてはまだ検討される迄になっていないところもあるかと思いますけど,今後更に連絡試験等行う必要もある事と思います。今日は田中,井手迫両氏を中心に各県の事情や作付体型について討論をお願いします。
著者
堀 智 菊間 信良 稲垣 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.607, pp.37-44, 2002-01-19
被引用文献数
12

OFDM通信方式は, ガード区間を越える遅延波やドップラーシフトにより急激に通信品質が劣化してしまう.この問題を解決するために, アダプティブアレーを用いて不要波を抑圧する様々なシステムが提案されている.本報告では, 参照信号を必要としないブラインド処理を特徴とする, OFDM用ガード区間MMSEアダプティブアレーにおいて, 収束の高速化について検討する.具体的には, SMI方式でウエートを求めるための, 最適な信号サンプル数について検討し, その上で誤差信号を用いて, 到来波の遅延時間に応じて, サンプル数を自動的に変化させる新しい最適化手法を提案する.提案手法の有効性を明らかにするために, 計算機シミュレーションにより評価した.その結果, 固定および移動受信環境において従来方法に比べて, 収束速度の高速化が図れることが確認できた.
著者
島田 敬士 谷口 倫一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.198, pp.229-234, 2008-08-29

本稿では,追加学習型の自己組織化マップである密度可変型自己組織化マップを利用することで,ビジョンベース実時間モーションキャプチャシステムにおける特徴点検出精度を向上させる芳法を提案する.ビジョンベースモーションキャプチャシステムでは,人体の頭部や手足などの3次元座標を安定して取得することが求められる.しかし,オクリュージョンや見えの違いによって,必ずしも常に安定した特徴点抽出が行われるとは限らない.そこで,特徴点抽出に成功したときの情報を自己組織化マップで追加学習する.一方で,モーションキャプチャシステムが,特徴点の一部の抽出に失敗したときには,抽出に成功した情報のみを利用して,抽出に失敗した特徴点を補完することが可能である.このとき重要なのは,特徴点情報を追加学習するか想起するかを選択する部分である.これには,特徴点に信頼度を定義し,その信頼度に応じた処理の選択を行わせる.本稿では,実験結果とともに本手法の有効性を示す.
著者
加藤 直孝 有澤 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.22, pp.39-46, 2005-03-10
被引用文献数
2

本稿はソフトウェアのローカライゼーションにおける文字列の翻訳に関するものである。現在の多くのアプリケーション・システムはユーザーとのインターラクションを前提としており、ユーザーとの意思疎通のためにテキストを用いる。このテキスト情報のうちプログラムに統合した情報をProgram Integrated Information (PII)とよぶ。PIIはプログラム中に埋め込まず、プログラムとは分離した外部テキストファイル上に置く。これによりPIIの翻訳者はプログラムのコードとは別に文字列を翻訳できる。ただしPIIを外部テキストファイルにしても、PIIの翻訳には多くの問題が残っている。プログラムの国際化に関して、従来は文字コードやファイルフォーマットと言ったPIIのプログラミングの側面のみを議論してきた。PIIの翻訳や自然言語処理の側面は論じてこなかった。本稿はPIIの自然言語、特に翻訳、の側面に焦点をあてる。まず、PIIには「相」があることを指摘するとともに、PIIのモデルを構成する「Feature」を導入する。そして、それら「相」や「Feature」がPIIの文脈とどのような関係にあるかを提示することにより、PIIの概念構築を行った。今後は構築した概念モデルを活用して、プログラム開発言語、プログラム開発環境、翻訳支援ツール、および自動翻訳プログラムがいかに協調してPIIの翻訳の問題を解くかを議論できる。Most of the application systems require interaction with users. Such applications use text strings to communicate with users. Those strings are integrated in a software and are called "Program Integrated Information (PII)." This paper focuses translation of those text strings from the point of software localization. PII is separated into text files from application system programs. Although this separation enables translators to translate PII without referring the coding of the application system program, it does not solve all the problems that translators face when they translate PII. Computer scientists and engineers that were engaged in the design of PII have not discussed the natural language aspect of PII, but discussed only the programming aspect of PII such as character coding and PII file format. This paper introduces the PII concept of "So" and "Feature" to understand PII from both aspects. Then the conceptual model of PII is presented by relating the "PII Context" to the "So" and "Features."
著者
村井 秀哉 齋藤 悟郎 上原 伸一 五藤 智久 中田 大作 三村 広二 住吉 研 葉山 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.651, pp.43-48, 2001-03-02

ホログラフィック高分子分散液晶(HPDLC)素子は,カラーフィルタを用いることなくカラー表示が可能であり、偏光板が不要なため明るい反射型LCDが期待できる。今回、反射型ディスプレイとしての有用性を実証するため、カラー表示可能な3層積層型HPDLC素子(4文字表示)を試作した。この3層積層型HPDLC素子は.視差を抑制するために0.lmm厚の薄ガラスを使用し、視野角を拡大するためにディフューザを通してレーザー光を照射したR、G、B3色の単層素子を貼り合わせて作製した。得られた積層HPDLに素子は、電圧無印加状態で標準白色に近い白色を示し、電圧印加によるマルチカラー表示が可能であった。
著者
伊藤 恵造 城野 政博 チャンダニ A.D.L. 李 継 大内 幸雄 竹添 秀男 福田 敦夫 北瓜 智哉
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.536-543, 1990-05-20
被引用文献数
1

強誘電性液晶(FLC)の表面安定化(SS)に対して反強誘電性安定化(AFS)という概念を提案し, AFSFLCの3安定状態間スイッチングが反強誘電性第3安定状態(3)と電界により螺旋構造の解かれた強誘電性一様状態(Ul, Ur)との間で起こることを示す.配向ベクトルがUl, Urではそれぞれ±θ傾き, 3ではスメクティック層法線と平行なので, 直交ニコルで3を暗にとればUl, Urは明となる.本スイッチングの特徴は, (1)AFS状態(3)は安定で, 配向性が良好である.(2)電圧無印加時には自発分極が消失しており, SSFLCで問題となるゴースト効果が生じない.(3)見かけの傾き角-印加電圧特性に急峻な直流閾値とヒステリシスが存在し, メモリー性の付与が可能である.(4)スメクティック層が変形しやすく, 「く」の字層構造を回避できるので, コントラストが高い.(5)応答特性は印加電圧に敏感に依存し, 高速化が期待できる.(6)スイッチングに伴うドメインの発生が規則的であり, 面積階調性の付与も期待できる.などである.AFSを示すFLC材料が次々に見出されており, ディスプレイなど電気光学デバイスへ応用されつつある.
著者
尾上 洋一 村上 巧啓 高柳 幹 岩谷 雅子 萱原 昌子 足立 陽子 松野 正知 足立 雄一
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.1207-1215, 1995
被引用文献数
6

6〜16歳の気管支喘息児51名において4種のゴキブリ特異IgE抗体をRASTおよびCAP-RASTにて測定した. ゴキブリ特異IgE抗体陽性率はRASTでクロゴキブリ17.6%, チャバネゴキブリ29.4%, ワモンゴキブリ19.6%, ヤマトゴキブリ15.7%であり, CAP-RASTではクロゴキブリ, チヤバネゴキプリとも15.7%であった. また, この4種のゴキブリRASTを陰性と陽性に分けて検討すると相関関係が認められた. クロゴキブリおよびチャバネゴキプリ虫体と糞のRASTは相関関係を認め, 2名のゴキブリ陽性患児血清を用いた. immunoblot法では虫体と糞に共通の感作抗原分画を認めた. ゴキブリ抗原吸入誘発試験では既時型の気道反応を示し, RAST抑制試験ではゴキブリ抗原によりダニRASTは抑制されなかった. 以上より小児気管支喘息においてゴキブリはダニとは異なる吸入性アレルゲンとして注目すべきと考えらられた.
著者
馬場 裕
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
Journal of the Operations Research Society of Japan (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.12-32, 1983-03

集団到着や集団サービスの待ち行列は、今までに数多く研究されているが、そのほとんどは到着間隔分布があるいはサービス分布を指数分布としたものである。本論文では集団到着待ち行列PH^<〔x〕>/PH/1(ただし、到着集団のサイズは共通の確率分布{g_i}^<K>_<i=1>に従う)と集団サービス待ち行列モデルPH/PH^<〔Y〕>/1(ただしサーバーはK人一緒にサービスできるが、サービス終了後の待ち人数がK人未満ならば全員一緒にサービスする)について定常ベクトルや種々の特性量を得るアルゴリズムを提案する。記号PHはNeutsによって考えられた相型分布を表わす。相型分布は(O、∞)における確率分布のクラスの中で楯密であり、待ち行列理論でよく現われる重要な分布、例えば、指数分布、一般アーラン分布、超指数分布等を含んでいる。また相型分布は数値計算を行ううえでも扱いやすい。Neutsは無限次元確率行列のある重要なクラスが行列幾何的な定常ベクトルをもつことを示した。本論文で扱うモデルは待ち行列の状態遷移が連続時間マルコフ連鎖に従い、その無限小作用素の形は状態の組みかえによって行列幾何的な定常ベクトルをもつことが示される。この性質を用いて定常分布やそれから得られる種々の特性量、例えば、待ち行列長の平均、分散、平均待ち時間、待ち率等が得られる。これらの特性量は簡単な計算式で求められることが示される。またいくつかの数値例を示した。これらより集団待ち行列の種々の興味深い特性が得られた。
著者
石川 明彦
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
Journal of the Operations Research Society of Japan (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.130-150, 1984-06

待ち時間に関するこれまでの研究は、平均待ち時間EWの近似式に関する研究が多いが、この論文では、待ち行列系GI/Ek/mについて、先着順サービス規律の下で、行列内待ち時間分布Fq(x)および系内待ち時間分布F(x)の具体的な式を導いた。複数窓口系における待ち時問分布に関する解析は、サービス時間分布が一定分布Dまたは指数分布M以外の場合、大変厄介である。この原因の一つは、客の系への到着時点と、サービス終了時点の両方に注目する必要があるからである。この研究では、到着時の平衡確率と推移確率行列とを用いることにより、この難点を克服している。さらに、代表的な系El/Ek/m、Ul/Ek/m、D/Ek/m等に対し、Fq(x)およびF(x)を、具体的に数値計算し、表やグラフに示した。その際、到着分布の影響を調べるため、その変動係数の値も同一にしF(x)のパーセント点を比較した。そして、F(x)の性質について考察した。
著者
米田 清
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, 1988-09-12

開待行列網の近似解析手法Queueing Network Analyzer(QNA)は,各ノードにおける到着間隔の分布を2次モーメントまで考慮している.その意味でQNAは,例えばネットワークの各ノードをそれぞれ独立のM/G/1とみなすよりも精密なモデルである.しかし各ノードにおける優先処理が扱えず,異なる優先度を持つジョブが網内に混在する場合の遅延時間は,そのままでは評価できない.(それに対して,例えばM/G/1の拡張であるM_1M_2/G_1G_2/1非割り込み優先は,数式解が求められている.)優先権のある待行列網の近似解法はいくつか提案されているが,ここではQNA相当のソフトウェア・パッケージだけが利用可能なとき,その枠組みの中に優先処理をはめ込むことを考える.優先度が2種類の場合について,高優先ジョブの遅延時間をQNAによって評価する.方法は,高優先ジョブのサービス時間に加えて,低優先ジョブによって高優先ジョブが受ける妨害による損失時間を考慮した,高優先ジョブのサービス終了時間を設定することによる.
著者
石井 晃 吉田 就彦 新垣 久史 山崎 富美
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.554-557, 2006-07-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。研究会報告
著者
近藤 丘
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, 2005

気管支鏡安全対策委員会 編 気管支鏡安全対策委員会より「教訓的事例」コーナー終了のお知らせ 気管支鏡安全対策委員会では平成13年に行った全国気管支鏡調査のさいに寄せられた過去5年間に経験した教育的事例をもとにした「教訓的事例」というコーナーをこれまで約3年間にわたって続けて参りました.このコーナーの掲載につきまして平成16年6月にアンケート調査を行いました.434施設に発送して172施設からご回答をいただきました.その結果を以下にお示しします.(1)「気管支学」に掲載されている教訓的事例について 1. 継続した方がいい:171 2. やめた方がいい:1 (2)(1)で1とした方 A. 目を通す頻度は 1. 毎回読んでいる:73 2. 時々読んでいる:87 3. ほとんど読んでいない:10 4. 回答無し:1 B. 内容については 1. 非常に意義がある:130 2. あまり役には立たない:7 3. ケースによる:6 4. 回答無し:28 このアンケート結果から,このコーナーについては比較的好意的に受け止められており,利用されている頻度も高く継続を望む声が優勢であることがわかり,委員会として意図したものは達成できたのではないかと考えています.しかし,このアンケート時にさらなる事例の投稿をお願いしましたが,それに対する反応はありませんでした.今回,平成13年に会員より寄せられた事例で編集委員会とも相談の上,このコーナーへの掲載に適すると判断した事例は前号で全て掲載を終えましたので,これをもってこのコーナーの終了とさせていただくこととなります.なお,このような事例の投稿についてはホームページへの投稿という手段も含めて今後検討して参りたいと思います.
著者
小原 博 林 紅
出版者
拓殖大学
雑誌
経営経理研究 (ISSN:02878836)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.59-90, 2001-03-30

高度成長期の時期から長らく日本の医薬品メーカー(製薬企業)は, 他の産業と同様に外国企業からの技術導入を図ることで, 医薬品を製造してきた。他方で, 外国製薬企業は日本企業との合弁, あるいは完全子会社化して, 日本市場で展開してきており, その1つにファイザー製薬(旧・台糖ファイザー)がある。このファイザー製薬は, 製品の優位性によって, さらに医療用医薬品では必要不可欠なMR(医療情報担当者)を養成しながら, 日本的な取引慣行や販売問題に十分に対応しつつ, オーソドックスにしてスタンダードなマーケティング戦略により, 確固たる地歩を築いた。
著者
大坪 稔
出版者
日本経営学会
雑誌
日本経営学会誌 (ISSN:18820271)
巻号頁・発行日
no.22, pp.27-40, 2008-10-10

This paper studies the change of the capital relationship between a parent company and the publicly listed subsidiaries in Japan. A lot of Japanese firms tend to have a subsidiary which was listed on the stock market. In addition, the relationship is affected by a lot of factors and they have a variety of capital relationships with its subsidiaries as a result. For example, in 1996 SONY had 70.2% ownership of SONY Chemicals Corporation which is a subsidiary of SONY. However, SONY had 100% ownership as a result of a stock swap in 2000. Japanese firms change the capital relationship with the subsidiaries. This paper investigates how the capital relationship has changed over the past 20 years and what kind of factors affect the change. As a result of an empirical study, two facts are found. First, 30% of Japanese firms kept the capital relationship and the rest changed the relationship over the past 20 years. Especially, a lot of firms changed after 1995. Second, the corporate performance of a parent company tends to affect the change of the relation-ship. The parent company with a poor performance tends to sell a part of the ownership of a listed subsidiary for the purpose of corporate restructuring and hence the capital relationship change.