著者
坂井 妙子
出版者
山野美容芸術短期大学
雑誌
山野研究紀要 (ISSN:09196323)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.25-36, 1996-03-25

豪華なフルコースがでる披露宴と三段重ねのケーキ,友人達のかける花吹雪に見送られてヨーロッパへハネムーンという結婚式のイメージは今では西洋だけでなく日本でさえ当たり前となっているが,結婚披露宴やハネムーンにまつわるこのような習慣は,実は意外に新しく19世紀末イギリスで確立した。そしてこの習慣の確立には中産階級が大きく関与したと考えられる。本論文ではヴィクトリア朝中産階級の経済力の向上,階級意識の変化および19世紀末に本格化したコマーシャリズムと技術革新が現代の結婚式の基礎をつくった,という視点から19世紀イギリス中産階級の結婚式を解釈する。カップルへの贈り物,結婚披露宴,ハネムーンに現われるヴィクトリア朝中産階級の価値観を考察すると共に,現代の贅沢ではあるが画一化された結婚式のルーツを探る。
著者
武田 邦彦
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.12-16, 1998-01-30
参考文献数
14
被引用文献数
4 2

工学備理教育では,(1)近代工学が社会に与えた精神界への打撃,労働の追放,環境の破壊などの事実内容についての講義,(2)工学倫理の自然科学的合理性,工学の社会に対する合目的性,工学の一方向性などの考え方についての講義,及び(3)原子爆弾投下,エイズ問題,遺伝子操作による動物の飼育などの主要な事例研究と演習,さらに(4)工学倫理組合の結成,労働形態の変更など社会生活への働きかけの可否などの講義と討論をもとに構成するのが適当であると考えられる。また,工学的内容を持つ事例の講義とその倫理学的哲学的内容を教授することが必要な工学倫理教育では複数の教育者の共同教育が必要であろう。
著者
苅谷 剛彦 安藤 理 有海 拓巳 井上 公人 高橋 渉 平木 耕平 漆山 綾香 中西 啓喜 日下田 岳史
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.51-86, 2007

For academic high school students in local areas, it is necessary to make geographical transition from their home town to cities to go to ""good"" universities, while others may decide to remain their home countries to go to local colleges. What factors differentiate students into those two routes to have higher education? For what sake do some students decide to leave for large cities, and others to stay in their home town? This study pays attention to geographical mobility of students in top rank academic high schools in Japan. We administered a survey of 3,767 senior students in 12 high schools, all of which admit academically top students in their areas in 2006 and 2007. By analyzing the survey data, we will explore the following research questions: 1. What factors, including structural and socio-psychological, influences students'decision of mobility both at college entrance and future job entry? 2. What reasons lead them to pursue ""elite"" universities? Which goals either for self -realization or contribution to the society give rationale to apply for those universities? Are there any different mechanisms of this determination between high schools in large cities and rural areas? 3. What factors influence the formation of students'consciousness to contribute to the society? Do school experiences raise such consciousness? What school activities and cultures affect it? The data analyses shows that academic high schools in local communities have power to influence students'mobility and creating consciousness for devoting for the society.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.583, pp.18-21, 2012-08-01

キャリアFMCタイプは、回線交換型なのでVoIPタイプのような音質の心配がない。携帯大手3社は内線FMCサービスを2009年から従来型の携帯電話向けに提供しており、スマートフォンでもそのまま使える。KDDIで2200社以上(昨年11月時点)と導入実績も多く、定番のサービスとなっている。 最大の弱点は、携帯電話からの外線発信は通話料削減の対象外な点。
著者
宮部 芳照 阿部 正俊 小島 新
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.245-248, 1979-03-19

さとうきび脱葉機開発のための基礎資料として, 蔗茎の節位別衝撃抵抗について測定を行った.その結果は次のとおりである.1.蔗茎の節位別衝撃エネルギは梢頭部から根部の方へいくに従って増大し, 第12節位は2.14(kg-m)(標準偏差σ=0.05kg-m), 第18節では3.76(kg-m)(σ=0.09kg-m)であり, 約1.8倍の増加を示している.節位と衝撃エネルギの間には極めて強い相関関係がある(相関比η_<r1>=0.98).2.蔗茎の節位別衝撃抵抗値は梢頭部から根部の方へいくに従って増大し, 第12節位では0.54(kg-m/cm^2)(σ=0.04kg-m/cm^2), 第18節位では0.71(kg-m/cm^2)(σ=0.04kg-m/cm^2)であり, 約1.3倍の増加を示している.節位と衝撃抵抗値との間には極めて強い相関関係がある(相関比η^<r2>=0.87)
著者
高橋 清
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.59-65, 2015-03

本研究は2013年8月31日〜10月14日まで開催された,関西学生バスケットボールリーグ戦3部リーグでの太成学院大学バスケットボール部が対戦した11試合を対象とし,「得失点率」,「攻撃回数」,「2Pゴール成功率」,「3Pゴール成功率」,「リバウンド獲得数」,「ターンオーバー数」について,分析を試みたものである。その結果,2013年度関西学生バスケットボールリーグ戦3部リーグでの太成学院大学バスケットボール部の戦いが明確になった。「得失点率」においては,リーグにおける順位に関係していることが確認できた。「攻撃回数」においては,目標数値を設定し上回ることが出来たが,得点に結びつく結果には至らなかった。「2Pゴール成功率」,「3Pゴール成功率」は,2013年度のチームの特徴を活かした,オフェンスを展開することが数値より認められた。「リバウンド獲得数」においては,日々の取り組みが数値として認められたが体格差を埋めることは出来なかった。「ターンオーバー数」では,フェンダメンタルのスキルアップの必要性が確認された。この結果は,太成学院大学の競技レベルを把握できるとともに,今後の練習プログラムの設定やコーチングに役立つと考えられる。
著者
上ノ土 武 飯尾 靖枝 只熊 幸代 原塚 柳子 神奈川 芳行 今村 知明 古江 増隆
出版者
福岡医学会
雑誌
福岡醫學雜誌 (ISSN:0016254X)
巻号頁・発行日
vol.96, no.5, pp.183-184, 2005-05-25

ダイオキシンやダイオキシン関連化合物の,次世代に対する影響について社会的関心が高まっている.吉村らは1968年から1977年の間に,油症患者から出生した85人の性比を,一般人の期待される男女比0.514と比較し,明確な差はない,と報告した.しかしながら,曝露者が父親か母親かと,親の曝露時の年齢との関連についての検討は,油症ではまだ行われていない.油症と同様に,PCBやダイオキシン関連化合物が食用油に混入した例としては,台湾で発生したYuchengがある.Yu-chengの原因物質は,油症の原因物質と極めて類似しており,Polychlorinatedbiphenyls(PCBs)やPolychlorinateddibenzofurans(PCDFs)が主なものである.ダイオキシンやダイオキシン関連化合物質に曝露された例は,イタリアのSevesoをはじめ複数の国から報告がある.Yu-chengや,Seveso,ロシアやオーストリアの塩素ざ瘡コホートでは,20歳前や20代の前半に,ダイオキシンやダイオキシン類関連化合物に曝露した男性が父親である児の男女比は有意に低下している,との報告されている.一方で,曝露した女性が母親である児の男女比については影響が認められない,との報告がYu-chengやSevesoからなされている.
著者
渡辺 修
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.1-12, 1976-12
著者
越沢 明
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.73-78, 1997

Ise (former Uji-yamada) City is the Sacred Ground in Japan because the Shrine has been located for two thousand years more. In 1930's the Shrine City Plan was made by the Government in order to extend the Shrine Gardens and Forests and improve urban infrastructure not only for the residents but also for enormous worshipers. The characteristics and significance of this peculiar plan are as follows: 1. implementation by the Government, 2. making of comprehensive master plan prior to planning decision and projects, 3. strict regulations and large scale park system for city beautiful and shrine solemnness.
著者
西村 理
出版者
大阪音楽大学
雑誌
大阪音楽大学研究紀要 (ISSN:02862670)
巻号頁・発行日
no.53, pp.7-22, 2015-03-01

東京放送局(JOAK)が、開局当初から日本交響楽協会、後に新交響楽団による演奏を放送していたように、大阪放送局(以下、JOBKと表記)も、開局の早い段階で大阪フィルハーモニック・オーケストラの演奏を放送し、1929年6月から約4年間の空白の時期があったものの、1933年4月には大阪ラヂオオーケストラおよび大阪放送交響楽団を発足させた。本論文では、JOBKの番組制作において放送オーケストラが、どのような役割を担っていたのかを明らかにすることを目的とする。1925年5月10日から1945年8月15日までJOBKの『番組確定表』、およびその番組に関する新聞記事の考察によって、大阪フィルハーモニック・オーケストラは地域に密着し、大阪文化の発展に寄与したのに対して、大阪ラヂオオーケストラおよび大阪放送交響楽団は、一地域に留まらず、全国に向けて発信していくJOBK独自の番組を制作していく上で重要な役割を担っていたと結論付けた。
著者
山梨 八重子 ヤマナシ ヤエコ Yamanashi Yaeko
出版者
熊本大学
雑誌
先端倫理研究 : 熊本大学倫理学研究室紀要 (ISSN:18807879)
巻号頁・発行日
no.12, pp.84-89, 2018-03

我々は自殺を試みようとする者を目の前にしたとき、とっさにそれに介入し阻止するだろう。阻止介入に対して、その当事者からの非難や抗議の声があるとしても、社会通念は介入を当然の行為とみなし、もし介入せずに放置したならば道徳的な責めを受けるであろう。しかし自殺自体は本人の意思による行為であり自己決定を優位にとらえるならば、それを阻止する介入は、その自己決定に対する侵害と見なされる可能性もある。本レポートでは、意志ある者で行為可能な者による自死に限定し、自死に対する道徳的判断とさらに、自死を踏みとどまる時、我々の中に生起する思いとその判断の根底にあるものを、R・ドゥオーキン(Ronald Dwoekin)の人間の生の「本来的価値」を手がかりに検討することを目的とする。
著者
森 貞
出版者
福井工業高等専門学校
雑誌
福井工業高等専門学校研究紀要. 人文・社会科学 (ISSN:05330181)
巻号頁・発行日
no.50, pp.45-65, 2016-12

Asadora ("morning drama") is a common name of Renzoku Terebi Shosetsu ("serial TV novel"), which is a Japanese serial TV drama program aired on NHK. Asadoras have been popular among Japanese people, especially the elderly. Hanako to An ("Hanako and Anne") and Massan are the 90th and the 91st Adasoras, respectively. Both of them have many scenes where the characters speak English. For that reason, I used them as English teaching materials at public lectures open to the local community. This paper reports on the teaching of English through Asadora, including the results of the questionnaire conducted to the participants and the handouts used in the lectures.