著者
鯉渕 幹生 田中 宗一郎 高尾 契太 晝間 崇史 植田 寛 林 正樹
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿
巻号頁・発行日
vol.4, pp.63-64, 2005

NHK技術研究所が開発したテレビ番組記述言語TVML用いて楽曲のイメージを表現した映像作品の試作に挑戦した。誰もが共感できる「愛」をテーマに主人公BOBが愛するMARYのために奮闘する姿を描いた。MARYに会いたいという、たった一つの目的に向かってひたすら進むBOB。あえて難解なストーリーを廃し、デフォルメされたCGを使う事によってストレートに作品のテーマを感じてもらおうと試みた。BOBはMARYに会いたいという一心でどんな試練でも乗り越えていく。その姿を見て自分の愛する人、家族や友人、恋人と共に励ましあい頑張っていく大切さ、また一人ではないという事の心強さに気づいて欲しいと思った。
著者
岩澤 真理 中村 悠美
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

申請者らは新規C. albicans経表皮感染マウスモデルを確立し、感染初期における菌体排除に、Type3 innate lymphoisd cellsとγδT 細胞によるIL-17産生が重要であることを見いだした。一方、先天的な遺伝子異常により難治性・再発性の口腔・皮膚のカンジダ症を表現型とする、Chronic mucocutaneous candidiasis disease がヒト疾患として報告されている。この疾患のヒト末梢血細胞では、CD4+T細胞によるIL-17産生の障害が疾患の発症に重要であると報告され、我々のマウスの系で明らかにした細胞と異なる。この相違は、獲得免疫系でCD4+Th17細胞の役割が重要であることに依存していると考え、本研究ではすでに確立したC. albicans経表皮感染マウスモデルを発展させ獲得免疫系におけるIL-17産生細胞の解析を行い、C. albicansに対する獲得免疫系の役割を明らかにする。通常、抗原への初回暴露後αβT細胞の出現は、7日目位から3週間後をピークとする事が知られているので、マウスへのC. albicans 経表皮暴露後7日、14日、21日におけるIL-17産生CD3+, αβTCR+, CD4+細胞の誘導を感染局所および所属リンパ節の細胞を用いて観察した。なお、感染免疫においては、αβTCR+分画において、CD4+細胞以外にもCD8+陽性細胞もIL-17産生に関与することが知られているので同様にCD8+陽性細胞の分画も解析を行った。現時点までに、C. albicans経表皮暴露後の獲得免疫系の異差を検出できておらず、実験系の検討が必要であると考えられた。
著者
宮川 繁
出版者
神田外語大学
雑誌
Scientific approaches to language (ISSN:13473026)
巻号頁・発行日
no.2, pp.241-242, 2003-03-25

Weak islands are called "weak" because they don't block extraction of arguments but they do block extraction of adjuncts. (1) a. What do you wonder [whether to fix t]? b. Why do you wonder [what to fix t]? Does this mean that argument extraction is not affected at all? It is well-known that a weak island bars an interpretation otherwise available with argument extraction, that of pair-list (Longobardi 1985, Cresti 1995). (2) What do you wonder [whether everyone will buy t]? This example only has a single-pair interpretation ("I'm wondering whether everyone will buy a new coat"), Using Relativized Minimality (Rizzi 1990) as a guiding principle, and extending Aoun and Li's (1989) general approach, I will argue that the effects we can observe with weak islands are part of a general property of quantification, (3) All quantification is local, If Quantifier X c-commands Quantifier Y, Y cannot take "inverse" scope over X. A weak island is a form of quantification, because it is headed by such an element as a wh operator. It thus prohibits any scope-bearing item, either an argument or an adjunct, from taking proper scope above it. I will show that the reason why argument extraction appears to be possible is due to a covert resumptive pronoun strategy (cf. Cinque 1990, Postal 1998, Stroik 1992). I will formally characterize the locality of quantification using Beck's (1996) Quantifier-Induced Barrier (QUIB), making a subtle but crucial revision in her definition to incorporate a much wider range of data. Weak islands, as we will see, are simply a subset of QUIBs. This also explains a mystery noted by Hoji (1986) that in Japanese, an example such as the following lacks a pair-list interpretation. (4) Nani-o daremo-ga t katta no? what-ACC everyone-NOM bought Q 'What did everyone buy?' Independently, we can see that the universal quantifier in Japanese is a QUIB (cf. Hoji 1985). The lack of pair-list in this example is exactly the same as the lack of this interpretation in the English weak-island example in (2). Time permitting. I will also explore the issues that naturally arise with inverse scope in English, as in the example, "Someone loves everyone.

1 0 0 0 OA 井上でん

著者
池田俊 著
出版者
ヒマラヤ書房
巻号頁・発行日
1943
著者
久我 篁子
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.29-38, 2003-03

Ranigat rather has been neglected by the scholastic excavators of both Pakistan and non-Pakistan in splte of its historic importance and its solid foundations in large scale because of its isolated location in the east of Gandhara while looting on the location being thriving. But since 1980s Kyoto University carried out their surveys and excavations. This study is based on their reports with the author's own surveys at the site. It is not directly relevant to Ranigat site but an article quoted to express the author's sense of response on the archaeological research method, The article is about the expedition performed by Ohtani Kozui in 1902. ラニガト遺跡は、その歴史的重要性や遺構の規模が広大であるにも拘らず,地理的にはガンダーラ内でも東に孤立した遠隔地にあるため、従来の学術発掘にはパキスタン学界も外国勢も本格的には手をつけなかった。但し盗掘は長年行われてきている。漸く1880年代に至り京都大学が調査研究発掘を開始した。 この小稿は同大の発掘資料に基き、著者自身の現地調査を加味したものである。また小塙ラニガト寺跡と直接は関連づけられないが、ガンダーラ寺院研究のメソッドとして現地踏査を第一義にする筆者の共感を呼んだ、日本人考古学踏査隊の歴史的快挙(1902)について記したものを付記する。(末尾新聞記事)
著者
西浦 博
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-07-19

感染症流行の数理モデル研究は、流行途中の分析や予測を実施するリアルタイム研究では先進諸国を中心に実装面で成功を収めつつある。本研究は、数理モデルを流行前から準備するという意味でプレモデリングと称する計画であり、リアルタイム流行分析に特化した数理モデルの構築と観察データの収集、統計学的分析に関して方法論的基盤・数理的研究手法を確立することを目的に実施した。マダガスカルにおける肺ペスト流行やイエメンでのコレラ流行、バングラデシュにおけるジフテリア流行など、突発的流行を通じた研究機会に恵まれた。プレモデリング体制が徐々に確立することを受けて、流行発生時の観察データの分析成果を創出することに注力した。
著者
加納 和彦
出版者
国立感染症研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

感染症発生動向調査(NESID)の全数把握対象疾患(87疾患)の届出データの可視化・分析システムの設計、開発、及び改良を行った。本可視化システムは、リアルタイムな感染症発生(報告)状況把握と異常検知、週報集計時点の報告数と今後の動向予測、過去の発生動向データとその関連情報が参照できる感染症情報ライブラリの機能を備えたシステムとして開発を進めた。具体的には、時・人・場所の観点からデータを容易に把握できるように工夫し、過去の平均的な増加率に基づく年間累積報告数の見積値を確認できるようにするとともに、感染症発生動向調査やその周辺制度に関連する様々な情報を紐づけて表示する機能を実装した。
著者
倉橋 節也 寺野 隆雄 吉田 健一 津田 和彦 高橋 大志
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本年度は,開発してきた逆シミュレーション学習によるエージェントモデルのパラメータ推定手法の手法を,実際の社会システムを対象に適用事例を作っていくことを主に行った.1)感染症モデル:新型コロナウイルスの広がりに対して,効果的な感染予防策の組み合わせを調べることを目的に,COVID-19感染モデルを構築した.感染プロセスをエージェントベースモデルに実装し,一般の市民や企業,学校などにおいて対策が可能な予防策の有効性についての比較検討を行った.2)都市動態モデル:スプロール化した都市の,コンパクトな都市構造への改善を目的とした都市政策の効果を検証した.都市居住者の自律的な行動に基づく都市動態のエージェントベースシミュレーションを実行し,その成立メカニズムを明らかにした.都市のスプロールは堅固で不可逆的であり,多中心型コンパクトシティを維持可能であった政策もってしてもくつがえすことは困難であること,トラムの導入は,トラム利用前後の歩行を誘導するような施策と組み合わされることで初めて 大きな効果を発揮することなどを見出した.3)組織多様性モデル:少子高齢化が進む日本では,労働力を確保するために働き方,働く人が多様化している.多様性を定量化するフォールトラインの考え方に基づき,日本の組織を対象にした実態調査の結果を用いて,組織の多様性と成果の関係をエージェント・ベースモデルによって明らかにした.多様性はフォールトラインの強さとサブグループ数によって成果への影響が異なることがが明らかになった.4)変数選択モデル:近年、大量かつ複雑なデータの獲得と蓄積が進み,重要な変数を選択する手法の重要性が高まっている.そこで,実数値遺伝的アルゴリズムを用いて,同一世代内の遺伝子の分散を活用した変数選択手法を提案し,パラメータ推定と変数選択の両方に対応できることに成功した,
著者
東 秀明 稲葉 愛美 愛知 正温
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2017-04-01

ザンビア国内で発生している人獣共通感染症病原体の感染経路の解明を目的とし、河川水中の炭疽菌芽胞に着目し病原体の水系伝播の解明を試みた。炭疽アウトブレイクが繰り返し発生しているルアンガ川流域において河川水を採取し、本研究で開発した炭疽芽胞濃縮法により試料を調製した。PCR及び次世代シークエンサーを用いた解析から河川水中に炭疽菌が存在していることを示すとともに、同河川水での腸管系ウイルスの存在を明らかにした。加えて、採材地点の河川水深、水温、濁度、河川水流等の環境情報を取得し、河川水による病原体拡散モデルの構築を行った。
著者
小野塚 大介 萩原 明人
出版者
国立研究開発法人国立循環器病研究センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本研究は、日本全国47都道府県のインフルエンザ患者1,851万人、感染性胃腸炎患者1,598万人、救急搬送患者3,552万人、病院外心肺停止患者約118万人を対象とし、気候変動による脆弱性が、地域や個人の効果修飾因子によってどのように異なるかについて、環境疫学的手法と社会疫学的手法を融合して解明することを目的とする。本研究により、効果修飾因子による気候変動への脆弱性の違いを全国規模で定量的に推定することが可能となり、地域や個人の特性に応じた気候変動-疾患発症予測モデルの構築、早期警報システムへの応用、疾病予防管理プログラムの改善、医療機関における医療従事者の確保や設備整備等、日本における気候変動適応策を進める上で重要な意義があると考えられる。研究2年目である令和元年度については、(1)文献レビューによる先行知見の整理、(2)データの取得、データクリーニング、データセットの突合、データベースの構築、(3)統計解析及び論文化、を行った。文献レビューによる先行知見の整理については、気候変動による健康影響(感染症、救急搬送、病院外心肺停止)について、国際誌を中心とした文献レビューを行い、先行知見について整理した。また、気候変動の指標として、地域の気象変化(気温、相対湿度、降水量等)のデータを、アウトカムの指標として、感染症発生動向調査に基づく患者情報、全国救急業務実施状況調査に基づく救急搬送データ、ウツタイン調査に基づく病院外心肺停止データをそれぞれ入手し、データベースを構築した。さらに、文献レビューの結果をもとに、研究デザイン、研究対象、データ収集、解析方法について検討し、統計解析及び論文化を進めているところである。
著者
福士 謙介 渡部 徹 渡辺 幸三 浦 剣
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

気候変動下では、都市気象の変化により感染症や暑熱障害等の健康リスクが高まることが想定されており、特に途上国都市ではその脆弱性が懸念される。本研究は、東南アジアの都市を対象として、(1)熱中症や睡眠障害等の暑熱に関連する健康障害、(2)下痢症・皮膚病・眼病等の水系感染症、(3)デング熱やジカ熱等の蚊媒介感染症の3つの健康リスクをそれぞれ予測する機械学習モデルを開発する。そして、気候変動モデルとのカップリングにより、想定する気候変動適応オプション下における3つの健康リスクのDALY(障害調整損失年)をそれぞれ算定し、合計して経済的損失に換算することで、3つのリスクを統合的に評価する手法を構築する。
著者
内田 満夫
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は,人工知能の技術のひとつである再帰型ニューラルネットワーク(RNN)の技術を用いて,県レベルの地方の感染症流行の予測をおこなうことを目的とした。群馬県の衛生環境研究所と連携して過去の感染症データを用いて流行予測モデルを作成し,研究開始後に実際報告される感染症の発生データを入力し,実際に精度の高い予測を行うことが可能かどうか検討する。
著者
岡崎 真一郎 玉嶋 勝範 雨川 公洋 桃下 光敏 高木 正見
出版者
九州病害虫研究会
巻号頁・発行日
vol.58, pp.66-72, 2012 (Released:2013-07-12)

2010年および2011年の5月下旬~6月上旬に,大分県の夏秋ピーマン現地施設で,アザミウマ類およびタバココナジラミの防除を目的にスワルスキーカブリダニを10a当たり50,000頭放飼した。本天敵は,1回の放飼で定着し,120日後まで生息が確認された。8月中旬以降,無放飼区のミカンキイロアザミウマ成虫密度が,1.6~3.8頭/花と高くなったのに対し,放飼区は0~0.1頭/花と低かった。無放飼区のタバココナジラミ成虫と老齢幼虫密度は,2.2頭/3葉以上となったのに対し,放飼区は0~0.2頭/3葉と低く,本天敵の2種害虫に対する密度抑制効果が認められた。一方,放飼区と無放飼区でヒラズハナアザミウマ成虫の発生推移に差はなく,密度抑制効果は認められなかった。また,ピーマンうどんこ病対策として,5~8月に4回,10a当たり3kgの硫黄粉剤を畝上散布したが,本天敵の生息密度に影響は認められず,両資材は併用可能であることが明らかとなった。
著者
坂元 志帆 坂巻 祥孝 大迫 昭平 津田 勝男
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.59-65, 2012 (Released:2013-03-27)
参考文献数
9
被引用文献数
1 2

We examined the effects of trichomes and the glandular trichome exudate on the survival of the predatory mite Amblyseius swirskii on young potted tomato plants. Removing the trichomes from the plant surface increased the survival rate from 0.8% (untreated plants) to 12.2% and decreased the mortality on plants from 63.3% ( untreated plants)to 0%. Almost all of the dead mites on untreated plants were observed adhering to the sticky secretions from trichome glands. To evaluate the toxicity of the secretions, we tested the effects of its main components (2-tridecanon and 2-undecanon) on A. swirskii by exposing mites to these chemicals for 48 h. All mites survived treatments with either of the chemical concentrations alone or a blend of these two chemicals. These results suggest that the main cause of the mortality of A. swirskii on tomatoes is not the toxicity of the secretions, but rather adhesion to the sticky secretions from the glandular trichomes.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.797, pp.83-87, 2005-05-30

日建設計大阪室長の大谷弘明氏が設計した自邸「積層の家」が、2005年日本建築学会賞の作品部門に選ばれた。実は、選考委員会がこの家を現地審査したときには、階段に手すりが付いていなかった。委員の指摘で大谷氏が後付けし、受賞が決まったという経緯がある。手すりが無かったのは、大谷氏のデザインに対する考え方によるものだ。
著者
古田 良一
出版者
水利科学研究所
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
no.44, pp.41-46, 1965-08