著者
小津 昭司
出版者
清文社
雑誌
税法学 (ISSN:04948262)
巻号頁・発行日
no.264, pp.16-23, 1972-12
著者
山本 恵久 東 浩紀 藤村 龍至
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.915, pp.58-67, 2009-12-21

11月の平日。折からの悪天候で雨脚が強くなるなか、ショッピングモールの開業時間である午前10時にまずは千葉ニュータウン、北総線の印西牧の原駅に集合。徒歩1分の場所にある「BIGHOP(ビッグホップ)ガーデンモール印西」(2007年9月開業)から視察を開始した。
著者
竹下 毅
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.29, 2013

&nbsp;日本各地で野生動物による農林業被害や生活被害が発生し,野生動物と人間との軋轢が社会問題となっている.これまで多くの地方自治体は野生動物問題の対応を地元猟友会に頼ってきたが,猟友会員の高齢化・会員数減少により猟友会員の負担は年々増加しており,従来行われてきた「猟友会に頼った野生鳥獣問題対策」が成り立たない地域や地方自治体も現れてきている.長野県小諸市も例に漏れず,平成 19年に 95人いた猟友会員数は平成 24年には 57人(年齢平均値 62歳,中央値 65歳)にまで減少・高齢化し,今後も減少していくことが予想される.このため,猟友会の負担を減らしつつ被害も減少させる「新たな野生鳥獣問題対策」を構築する必要があった.<br>&nbsp;このような状況の中,長野県小諸市では野生動物問題を専門職とするガバメントハンター(鳥獣専門員)を地方上級公務員として正規雇用すると共に,行政職員に狩猟免許を取得させ,ガバメントハンターをリーダーとする有害鳥獣対策実施隊(以下,実施隊)を結成した.<br>&nbsp;銃器を必要とする大型獣(クマ・イノシシ)は猟友会員から構成される小諸市有害鳥獣駆除班(以下,駆除班)が主に対策を行い,小・中型獣は実施隊が主に対策を行うという分業体制を敷いた.この取り組みによって駆除班の負担を減少させると共に,被害を減少させることに成功した.<br>&nbsp;現在のガバメントハンターの活動内容は,1)有害鳥獣の捕獲・駆除,2)ニホンジカの個体数管理のための捕獲,3)野生鳥獣のモニタリング,3)猟友会と行政との連絡,4)市民への野生動物問題の普及啓発,5)捕獲動物の科学的利用である.<br>&nbsp;本発表では,小諸市にガバメントハンターが正規雇用される経緯と活動内容について報告するとともに,今後の課題について議論したい.
著者
三浦 拓也 山中 正紀 武田 直樹
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.CbPI2229, 2011

【目的】近年,慢性腰痛症において脊椎に直接付着する体幹深部筋群,特に腹横筋の機能不全が注目されている.また,この腹横筋の機能不全に対して過去に行われた介入研究では疼痛の変化や質問紙でのみ評価しているものが多く,筋厚の変化といった形態学的な視点からみたエクササイズ(ex.)の効果や,より機能的な肢位における腹横筋の活動に与える影響について検討している研究は見当たらない.そこで本研究の目的は,超音波画像を使用して慢性腰痛症例に対する体幹安定化ex.が腹横筋の筋厚や疼痛,機能障害レベルに及ぼす効果を究明することとした.<BR>【方法】3か月以上続く慢性腰痛を有する本学学生19名を対象とし,介入期間中に体幹安定化ex.を行うex.群と,対照としてのcontrol.群の2群に群分けし,被験者をランダムに割りつけた(ex.群:12名,con.群:7名).介入期間は10週間とし,開始前(baseline),中期(5週目;5 wks),終了後(10週目;10 wks)にそれぞれ3回計測を行った.期間中使用する体幹安定化エクササイズはAbdominal Drawing-in Maneuvers(ADIM)とし,10秒保持を10回繰り返すことを目標として1日15分,週3回行った.また,被験者にはエクササイズ実施日などを記入するためのself check sheetを配布し,最終日に回収した.con.群には期間中に体幹安定化ex.を実施しないよう指示した.次に,計測手順として,まず始めに各質問紙表(Oswestry Disability Index 2.0;ODI 2.0,Roland Morris Disability Score;RMD,McGill Pain Questionnaire;MPQ,VAS)に回答してもらい,その後,背臥位,座位,立位,Active Straight Leg Raise(ASLR)といった異なる4姿勢における腹横筋の筋厚(安静時,動作時)を,各々3回ずつ,超音波画像により計測した.ASLRは計測側に対して同側,対側での下肢挙上を行った.計測機器はEsaote社製MyLab25(リニアプローブ,12MHz)を用いた.データ処理は各群,各姿勢,各時点における腹横筋筋厚の3回計測の平均,また各質問紙のスコアを算出した.筋厚,筋厚変化率に関する統計解析は反復測定による一元配置分散分析を用いて行い,post hoc testにはBonferroniを使用した.質問紙スコアに関してはWilcoxonの符号付き順位検定を用いて比較した.有意水準は0.05未満とした.<BR>【説明と同意】本研究の被験者には事前に書面と口頭により研究の目的,実験内容,考えられる危険性等を説明し,理解と同意を得られた者のみ同意書に署名し,実験に参加した.本研究は本学保健科学研究院の倫理委員会の承認を得て行った.<BR>【結果】まず期間中,ex.群の1名が音信不通によりドロップアウトしたため,解析の対象から除外した.ex.群の腹横筋安静時筋厚は5 wks,10 wksにおいて,背臥位に比して座位,立位で有意に増加した(p<0.001).同様に,ex.群の腹横筋動作時筋厚では座位,立位においてBaselineに比して5 wks,10 wksで有意な筋厚増加を認めた(p<0.05).ex.群のASLRに関しては5 wks,10 wks時に同側,対側下肢挙上共に安静時に比して動作時に有意な筋厚の増加を認めた(p<0.001).しかしながら,以上の3結果はcon.群では同様の結果は認められなかった.VAS,ODI,MPQに関して,ex.群でのみBaselineと10 wksの間で有意差が認められた(p<0.01).<BR>【考察】本結果から,ex.群の腹横筋安静時,動作時筋厚は座位,立位で増加し,またASLRは動作時に有意に筋厚が増加するようになった.過去に,健常者で見られる腹横筋の自動的収縮が慢性腰痛症例では見られなかったという報告がある.つまり,本研究から慢性腰痛症例に見られる腹横筋の機能不全がex.により改善したために座位,立位といったより機能的な肢位への姿勢変化に対して腹横筋の自動的収縮を引き出せるようになり,更には腹横筋を活動させやすくなったことが動作時筋厚の増加につながったことを示す.動作時筋厚の増加もex.の効果を示す指標ではあるが,これがより機能的な肢位における腹横筋の自動化された応答活動につながらなければ真に腹横筋の機能が改善したとは言えない.故に,腹横筋の自動化された収縮とはADIMのような意識的な収縮とは異なり,より体幹の安定性に対する腹横筋の本質的な機能を反映すると考えられる.質問紙スコアに関しては,ex.による脊椎安定性の向上が機械的ストレスを減弱させ,これが疼痛や機能不全の改善につながったものと考える.しかしながらcon.群では同様の結果が認められなかったことから,con.群では腹横筋の機能不全が持続していることを示唆する.<BR>【理学療法学研究としての意義】本研究から,体幹安定化ex.の効果を検討する際は,腹横筋の自動化された収縮に着目して評価することが重要であることを示した.
著者
たなか じゅん
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.651, pp.4-6, 2008-12

たなか・じゅん 1965年和歌山県生まれ。実家は同県田辺市にある鉄工所「田中工作所」。1989年に大阪工業大学工学部電子工学科を卒業。学生時代に投稿した漫画で1988年,小学館の新人コミック大賞・青年部門入賞。同年7月に『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)でデビュー。上京してほかの漫画家のアシスタントとして修業を積んだ後,『週刊ヤングサンデー』(小学館)で連載を開始。
著者
福岡 安則 黒坂 愛衣
出版者
埼玉大学大学院文化科学研究科
雑誌
日本アジア研究 : 埼玉大学大学院文化科学研究科博士後期課程紀要 (ISSN:13490028)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.119-133, 2012

ハンセン病療養所のなかで50年以上を過ごしてきた、ある男性のライフストーリー。 結城輝夫さんは、1930(昭和5)年、宮崎県生まれ。1955(昭和30)年12月、鹿児島にあるハンセン病療養所「星塚敬愛園」に入所。2008年8月の聞き取り時点で78歳。聞き手は、福岡安則、黒坂愛衣、下西名央。 輝夫さんは18歳ごろから、ハンセン病により気管支内に結節ができ、発声がしにくくなった。20歳の秋には、結節が大きく膨らみ、つねに呼吸困難の状態で眠れず、死を意識するほどまで悪化。療養所から医師が自宅へ来て入所をすすめたが、輝夫さんの母親は、「らい患者」との噂が近隣に広まるのを怖れて、いったんこれを拒否。その後、母親が医師へ連絡をとり、輝夫さんは敬愛園に入所した。入所の翌日に気管を切開し、カニューレを装着。声を失うかわりに、息が楽に吸えるようになった。療養所では「不自由舎」へ入寮。医師不足であり、手足の指に傷をつくると、医師の資格をもたない職員によって切断された。1988(昭和63)年、鹿児島大学の医師に勧められ、カニューレをはずす手術を受ける。1990(平成2)年には声を出して喋れるまで回復した。故郷の家族は、輝夫さんの入所を隠すのに苦労を重ねた。ある兄とは43年間、音信不通だった。 結城輝夫さんの事例は、2つの意味で特徴的である。ひとつは、輝夫さんが、療養所入所者の中でも気管切開によるカニューレ装着を体験し、30数年にわたって声を失った人であることだ。職員からの侮蔑や、他の入所者からのぞんざいな扱いがあり、「20年近くは誰も相手にしてくれなかった」という。輝夫さんとコミュニケーションをとろうとする数少ない人の存在がありがたかった、と語る。 ふたつには、化学療法が登場しハンセン病が治せる時代であるにもかかわらず、輝夫さんの病状が、ここまで悪化しなければならなかった事実である。隔離政策下では、ハンセン病治療は、基本的に療養所でしか認められず、一般の病院ではおこなわれなかった。他方、ハンセン病にたいする差別は存在し、輝夫さんの母親は、差別をおそれ、輝夫さんの療養所への入所をぎりぎりまで拒んだのである。「母親が、医者の勧めに早く従っていれば、病状は軽くて済んだ」と輝夫さんは言う。しかし、隔離政策がハンセン病医療を療養所に限定したこと、また、日本の社会の厳しい差別が、その背景にはある。 輝夫さんには、優れた医師たちとの出会いによって命を救われ、声も取り戻したという体験が、決定的なものとしてある。国によって助けられたという強い思いがあり、このため、輝夫さんは、1998年に提訴された「らい予防法」違憲国賠訴訟の原告にはならなかった。
著者
原田 直哉 中島 容子 中村 徹 橋本 平嗣 林 道治 堀江 清繁 赤崎 正佳 小林 浩 井上 芳樹 高井 一郎 潮田 悦男 大井 豪一 小畑 孝四郎 喜多 恒和 下里 直行
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.1-10, 2013

妊婦健康診査(以下,健診)をほとんど受診することなく分娩に至る妊婦健診未受診妊婦(以下,未受診妊婦)に関する既報では多くが施設単位であるため,奈良県全体での実態を把握するためのアンケート調査を実施した.未受診妊婦の定義は,(1)全妊娠経過を通じての産婦人科受診回数が3回以下,または(2)最終受診日から3カ月以上の受診がない妊婦,のいずれかに該当する場合とした.県内のすべての分娩施設に対し,平成22年1月からの1年間の分娩数と,未受診妊婦があれば個別に母児の状況を調査した.年間11,168例の総分娩数中の11例(0.10%)の未受診妊婦を認めた.初産婦は4例(36.4%)で,5回あるいは7回と多産の経産婦もいた.未入籍は9例(81.8%),妊娠のパートナーと音信不通になっている者が5例(45.6%)いた.重篤な合併症を認めた母体が3例(27.3%),集中治療室に収容された新生児が3例(27.3%)であった.産褥健診を受診しなかった1例(9.1%)は,新生児の1カ月健診も受診しなかった.未受診を防ぐことは,母児の健康を確保するだけでなく,周産期母子医療センターへの患者集中を防ぎ,周産期の医療資源の有効利用にもつながるため,社会全体でその解消に取り組む必要がある.また未受診であった妊婦に対しては,虐待のハイリスクグループと考え,その後を通常の妊婦と異なる個別の対応を行うことにより,虐待を防止することができるかもしれない.〔産婦の進歩65(1):1-10,2013(平成25年2月)〕
著者
稲上 毅
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.365-371, 1995

中心が崩れ落ち, 周辺への意志が増幅されている。ディシプリンが曖昧でそれだけ個人芸に頼りがちな社会学がこの時代のモメンタムから自由でいられるわけもなかった。いくつかの「イズム」が虚空に舞い, 個体性のドキュメンテーションに拍車がかかった。いたるところで音信不通と立枯れが生じた。日本に限ったことではないが, この四半世紀ほどのうちに浮き彫りにされた現代的な風景である。病理ばかりが封印されているわけではないだろうこの中心喪失とパラレルな断片化 (Fragmentation) は, いったいどこまで進むのか。<BR>そんな捉えどころのない思いに駆られていたとき, 『都市社会学のフロンティア』 (全3巻) に出会った。何人かの友人が寄稿していることも手伝って, 一遍に喉の乾きを覚えた。それがいけなかった。まったくの門外漢であることも忘れて書評まで引き受けることになってしまった。それでも, 私の大きな期待は, 壁頭におかれた倉沢進の「都市社会学のフロンティア」を読んで一層膨らんだ。彼を含む「第 2世代」の「ミクロな世界がその主題であった」都市社会学を超えて, 「都市そのものの発展を説明する巨視的な新しい理論図式がいまや都市社会学に課せられており」, その課題を担って立つだろう「都市社会学の第3 世代のマニフェスト」が本シリーズにほかならない, と明記されていたからである。
著者
高瀬 慎介 樫山 和男
出版者
一般社団法人 日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.20090003, 2009-02-02 (Released:2009-02-05)
参考文献数
18

近年,津波,高潮などによる浸水災害が,数多く発生している.これらの浸水災害に対して,時々刻々と変化する浸水範囲を予測することは,防災・災害対策を講じる上で重要である.浸水被害の予測に関する研究は,かつては模型実験が主流であったが,近年では計算機性能および計算技術の進歩により,数値シミュレーションによる方法が一般的となっている.浸水被害の予測に関する数値シミュレーション手法は,数多く提案されているが,移動する水際境界の処理法の違いから,移動メッシュを用いる界面追跡法と固定メッシュを用いる界面捕捉法に大別される.なお,支配方程式としては浅水長波方程式が一般に用いられている.また,空間方向の離散化手法には,当初は直交格子に基づく有限差分法が主に用いられてきたが,近年では,高精度なGISデータ(地形および住宅数値地図)の整備,およびそれらを用いたメッシュ生成手法の進歩等により,複雑な地形や構造物形状を考慮可能な非構造格子に基づく有限要素法や有限体積法が数多く適用されるようになってきている.一方,時間方向の離散化手法には,空間方向の離散化手法のいかんにかかわらず,有限差分法が一般に用いられている.著者らはこれまで,移動する水際境界を精度よく表現できる界面追跡法に着目して,空間方向と時間方向に対して有限要素法を適用するSpace-Time有限要素法に基づく手法の構築研究を行ってきた.そして,界面追跡法の欠点であるロバスト性の欠如については,バックグラウンドメッシュを用いるメッシュ再構築手法の導入により改善を図ってきた.Space-Time有限要素法は,時間方向に差分法を用いる手法に比べて,時間精度が高くかつ安定性に優れる長所がある一方,短所は要素の次元が1つ上がるため,計算負荷が差分法を用いる場合と比べて高いと言われている.しかし,上記のSpace-Time有限要素法の精度と安定性に関する長所短所を裏付ける研究は,Huertaらにより移流拡散方程式に対してはなされているが,浅水長波方程式に関してはこれまで行われていない.そこで,本論文では,著者らが提案した浅水長波流れ解析のためのSpace-Time安定化有限要素解析手法の精度と安定性について,時間方向に差分法を用いた安定化有限要素法との比較により検討を行うものである.なお,Space-Time安定化有限要素法においては,時間および空間の離散化に対して五面体要素に基づく1次要素を用いた.一方,時間方向に差分法を用いた安定化有限要素法においては,空間方向の離散化に三角形要素に基づく1次要素を,時間の離散化には2次精度であるCrank-Nicolson法を用いた.また,浅水長波流れ解析は,時々刻々と水位が変化するためCFL条件も変化する.従って,微小時間増分量を全時間ステップで一定の値を用いることは効率上問題があるといえる.そこで本研究では,流れの現象に応じて,CFL条件に基づいて微小時間増分量を決定する方法の有効性についても検討した.数値解析例として,段波問題,跳水問題,津波の遡上問題を取り上げ,理論解や実験結果との比較を通じて,本手法の計算精度と安定性について検討を行った
著者
有田 豊 由良 文隆
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.91-92, 1988-05-10

コシアカスカシバSesia molybdoceps(HAMPSON)の食草としてはブナ科のツクバネガシが知られていた(渡辺,1967).著者らは愛知県の名古屋市内と春日井市内で1983,1985,1986年に同じブナ科のクリ,クヌギ,コナラよりスカシバガ科の幼虫を見つけ,飼育した所いずれの植物からもコシアカスカシバが羽化した.幼虫は樹幹の樹皮下を楕円状に食害し,樹液に体の半分がつかっていた.樹皮の外に,糞を出すが,その穴より夏の間にしみ出た樹液にスズメバチ類やカナブンなどの甲虫が吸汁に集まっていた.幼虫は8月上旬頃より幼虫の坑道やその近くの樹皮下で木屑をつづり合わせたマユを作り蛹化する.井上によって本種の♂と♀が講談社の日本産蛾類大図鑑に図示されたが,その内の♂は,Sesia contaminata(BUTLER)ハチマガイスカシバの♂の間違いである.
著者
村田 昇
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.1970, no.21, pp.60-66, 1970

今まで学んできたドイツ教育理論を、一度、その理論を生み出した基盤の上に立って見なおしてみたい、特にその際、それを理論と実践との関連において把えてみたい、そのためには、単に伝統に生きているところよりも、むしろ伝統をうちにはらみながら近代化のなかに揺れ動いているところの方がいいのではないか。これが、私が留学の地にハンブルグを選んだ一つの理由でした。この点ハンブルグは、自由ハンザ同盟以来の古い歴史的伝統と、アルスター湖およびエルベ河に象徴される自然の美とを誇り、それらを保護し、生かしながら、そのなかに若々しく活動する近代商業都市として形成されており、私の念願にかなっていたことになります。そこで、大学に出席するかたわら、できるだけ多くこの地の教育の現実に膚でふれてみたいと、つとめて各種の学校や教育施設を視察しています。<BR>しかし、ハンブルグを選んだより大きな理由は、この大学に、かのSpranger, Litt, Nohlなきあとの西独教育学界の重鎮Wilhelm Flitner (1889.8.20生) 教授と、Spranger高弟であるHans Wenke (1903.4.22生) がおられることでした。しかしここに来てみると私の期待は裏切られ、Flitner教授は老令のためにすでに退官、チュービンゲンの息子さん (Andreas Flitner) のところにいってられるのか、ここしばらく音信不通で、とても面会はできないだろうとのことです。Wenke教授に関しては、この大学でも前ゼメスターには相当にはげしい学生の動きがあり、先ずねらわれたのがWenke教授。なんでも戦時中にヒットラー体制に迎合する行動があったことを、急進学生によって糾弾され、それにいやけがさしたのか、本ゼメスターから退官された様子。今は、Spranger全集の編集と大学に付設されたハンス・ブレドウ放送研究所の所長として多忙のようで、出張がちで、彼を助けてSpranger全集の第五巻Kulturphilosophie und Kulturethikの編集にたずさわったKlaus Schleicher助手が、なんとかして私に会わせる機会を作ろうと努力し、また、Wenke教授からも日本のSprnger研究の動向などを知りたいから是非にという返事を受けてはいても、いまだにその機会に恵まれません。さらにKleine p&auml;dagogishe TextやZeitschrift f&uuml;t P&auml;dagikの編集者として知られていたGeorg Geissler (1902.11.22生) 教授もすでに退官。Doktorande-kolloquiumだけはすることになっていますが、殆んど大学には顔を見せず、面会も難しいようです。そのようなことで、ここに来た当初は、いささか失望したことは否定できません。<BR>しかしその後、あとで述べるHansmann, Scheuerl両教授と、ベルリン大学でSpranger教えを受け、現在、演習でその著作を読むLotte Lipp-holscher講師、前述のSchleicher助手、それにSpanger初期の思想を学位論文としてまとめつつあるMichael Loffelholz助手らとの出会いによって、この大学に学べることに喜んでおります。<BR>こちらに来ましてから、まだ四ヵ月。知りえたことはごく僅かでしかありませんが、この大学の教育学科の特色や学風について、いくらかなりとも御紹介したいと思います。
著者
松下 浩二 関口 裕之 瀬戸 康雄
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.83-88, 2005 (Released:2005-04-08)
参考文献数
17
被引用文献数
24 28

The detection performance of a portable surface acoustic wave sensor array chemical agent detector (JCAD, BAE Systems) was investigated with nerve gases, blister agents, and blood agents. The vapors of sarin, soman, tabun and lewisite 1 (low level) were recognized as “NERV (nerve agent)” after about 10 sec of sampling, and the detection limits were about 30, 50, 100 and 300 mg/m3, respectively. The vapors of mustard gas and lewisite 1 (high level) were recognized as “BL (blister agent)” after about 10 sec sampling, and the detection limit for mustard gas was about 40 mg/m3. The gases of hydrogen cyanide and cyanogen chloride were recognized as “BLOD (blood agent)” after about 2 min sampling, and the detection limits were about 30 and 1000 mg/m3, respectively. Many solvents, such as methanol, dichloromethane and ammonia, were also recognized as chemical-warfare agents.
著者
澁谷 覚
出版者
日本情報経営学会
雑誌
日本情報経営学会誌 (ISSN:18822614)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.69-80, 2010-04-30 (Released:2017-08-07)

This article attempts to develop a new conceptual framework for information process in persuasive communication. It begins with an overview of the controversy in persuasive communication research area between dual-process model and uni-model which was proposed by Kruglanski and his group at the end of 1990's. The article then brings together insights from previous researches on communication, and sets forth a new model of persuasive communication process model named dual-process dual-layer model. Finally with re-considering the controversy described above, we try to propose an answer to the controversy by using our new model.