著者
岩田 聡
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1579, pp.32-34, 2011-02-21

1959年生まれ。北海道出身。82年に東京工業大学工学部を卒業し、ゲームソフト会社のハル研究所に入社。93年社長。2000年に任天堂に入社し取締役経営企画室長。2002年に任天堂社長に就任。 問 「ニンテンドー3DS」をこの時期に出した理由を教えてください。 答 任天堂は社内のハード部門とソフト部門の人たちが協力し、ソフト主導で「ハード・ソフト一体の娯楽」を提案する。
著者
桑名 壽一
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.202-207, 1951

1) この虫は1年1世代, 4, 5, 6月に蛹, 成虫, 卵の時期があり, 1年の残りの10ケ月近くは幼虫ですごす。幼虫には普通の意味の休眠はなく, 常に運動し食物をとる。<BR>2) 自然状態の幼虫を25℃に移すと, 12月までのものは化蛹せず, 翌年2月になると全部が直ちに化蛹する。<BR>3) 幼虫を連続同一温度で飼うと, 30℃ではほとんど蛹にならす少くとも1.5年は幼虫として生きる。25-15℃だと8ヶ月くらいから後化蛹がおこる。20℃で最も早く化蛹がおこり最も短期間に化蛹しおわる。<BR>4) 5月孵化の幼虫を9月 (7令) から5-20℃に1-5ヶ月おき25℃に移した。5℃では化蛹なく, 10-20℃では3ヶ月処理以後化蛹があつた。15-20℃では4ケ月で化蛹率100%に近い。<BR>5) 各温度の効果は15°, 20℃が最高でこの両側に低くなり, 5及び30℃でほぼ0となる。<BR>6) この幼虫には休眠に似た化蛹のブロックがあつて, これからの離脱には特殊範囲の温度が効果をもち, その強さは5) のようなものである。
著者
大口 克人
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.395, pp.66-69, 2015-05

2倍3倍は当たり前、投信でも3.7倍が登場レバレッジ編漫画/おだ辰夫原案/大口克人出遅れ投資家でも上昇相場に追いつける方法がある。確固たる相場観を持てる中級者に限るが、うまく当たれば殖え方は大きく、魅力的。ただし高倍率ならではの注意点も。
著者
勝見 太貴
出版者
法政大学大学院デザイン工学研究科
雑誌
法政大学大学院紀要 デザイン工学研究科編 (ISSN:21867240)
巻号頁・発行日
vol.5, 2016-03-24

In this paper, I understand the nature of the space in the Noh theater of the Edo era. I do consider in particular how to hear the sound in the Noh stage. In addition, I will try it Noh stage to be drawn in the "Koka Kanjin-Noh picture scroll (Collection of Nogami Memorial Noh Institute of Hosei University )", the restoration of. This restoration is based on the study of the properties of the space in the Noh theater of the Edo Period text.
著者
大塚 良治
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.33, pp.73-105, 2012-03-31

鉄道事業者は自社の収入増加に関心を集中させるために、自社の利用促進策を主要な営業施策としがちにすることは否めない。本論は、異なる鉄道事業者同士が戦略的提携を実施することによって、鉄道ネットワークの持続的運営につなげる方策について議論する。特に、JR 旅客会社や大手私鉄が自社の利用促進策に、地方の中小私鉄を積極的に取り込むことが、自社の収入増加につながるとともに、中小私鉄の活性化ひいては鉄道ネットワークの持続的運営にも寄与する。本論では、JR 旅客会社の収入分配に見る鉄道ネットワークの魅力低下の事例をまず考察した上で,鉄道事業者間の戦略的提携の事例を概観し、JR 旅客会社・大手私鉄と中小私鉄による戦略的提携の効果と可能性について、アンケート調査の結果を基に検証する。
著者
佐々木 豊
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.177-186, 2009
被引用文献数
2

現在,学力低下や理数離れ,諸外国と比較した日本の科学系学問への意欲水準の低さなどの問題が存在する.近年,特に工学系に対する学生の人気が低下している.農業工学とは,食・環境を対象に,工学的アプローチをする学問分野である.上記に加えて農業工学は,元々自然,環境,動植物が好きな学生に対して,工学系基礎学問を用いているため,農業系の他分野に比べて志望する学生が少ない.更に産業の魅力低下も加わり,学生の学習意欲の向上が大きな課題となっている.また,物理,数学,情報技術に対し,苦手意識を持っている学生が多数存在する.これを改善するために教材は重要といえ,手で触れたり,実際に自分の目で見たりして体験することで学習効果は向上する.しかし情報技術の進歩の速さから,自作の教材では常に改良を迫られ,維持・管理が難しい側面も存在する.</br>そこで本研究では,現在の農業工学教育の調査を先ず行った.それを基に,学習意欲を高める農業工学教育を検討するため,レゴマインドストームNXTを教材として授業設計及び実施をし,その教育効果の評価を行った.レゴマインドストームNXTは,情報教育,農業工学専門教育,アイデア創造型学習において,良好な学習支援効果が確認できたので,本論文ではこれらを報告する.<br>
著者
大曲 希実 安田 みどり 日野 まど香 大渡 瞳
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.68, 2014 (Released:2014-07-10)

目的 一年草の水草であるヒシは、アジア地域に広く自生している。ヒシの実は、食用として食されるだけでなく、昔から婦人病などの民間薬や漢方薬としても用いられてきた。我々はヒシの実の外皮の有効利用を目的として、外皮に含まれるポリフェノール成分に注目し、その化学的特性や生理機能性について調べた。方法 乾燥、粉砕した佐賀県神埼市産のワビシ(Trapa japonica)の外皮を60%アセトンにて抽出し、カラムクロマトグラフィーにて分取し、ポリフェノール画分をさらにHPLCにより分取・精製を行った。得られたポリフェノールをLC/MSおよびNMRにて測定し、ポリフェノールを同定した。これらのポリフェノールについて、温度、pHに対する安定性を調べた。さらに、生理機能性として、抗酸化作用、糖質分解酵素の阻害作用について調べた。結果 ヒシ外皮のポリフェノールを分取・精製し、主要な3つのポリフェノールを得た。これらは、加水分解型のポリフェノールで、eugeniin、1,2,3,6-tetra-O-galloyl-β-D-glucopyranose、trapainと同定した。温度に対しては、trapainが熱に弱いことが明らかになったが、その他については熱に強いことが明らかになった。また、pHについては、pH8以上では、酸化されるため、不安定になることがわかった。さらに、3つのポリフェノールは、高い抗酸化性を有し、糖質分解酵素の阻害作用を示した。
著者
下村 彰男
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.241-246, 1993-03-24
被引用文献数
2 4

明治以降の近代観光の展開の中で,温泉地の滞在空間としての魅力低下の原因の一つとして,温泉地空間の構造性の弱化があげられる。本報では,近世において形成された温泉地空間の構造性が,交通機関や土木・建築技術の進展,観光の大衆化(大量化)などの影響を受けて,徐々に損なわれてゆくプロセスを明らかにすることを目的とする。対象地として,空間構造の変容程度に差異のある熱海(大),伊香保・草津(中),城崎(小)を取り上げ,空間構成(要素+構造)の変遷を調査し,分析を行った。その結果,温泉地が近世の湯治場から明治・大正の保養温泉地,そして昭和の温泉観光地へと展関する過程で,その空間構成は,開放系化,集合体化,均質空間化か徐々に進み,これら各ベクトルが複合して,構造性の弱化が進んだことが明らかとなった。
著者
大和田 美香
出版者
The Tohoku Geographical Association
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.60-73, 2012

本稿では,南部スーダン(現 南スーダン)の首都ジュバにおける労働市場の現状を,人材ニーズの高い企業への聞き取り調査から明らかにする。また,現地の技能人材の育成がどのように行われているのかを,職業訓練事業の訓練卒業生への聞き取りから分析した。調査から分かったことは,第一に,建設業,自動車整備業,ホテルサービス業の各業種で,国内資本か否かによる従業員構成の違いが存在することである。企業内の職位については,外国人労働者が南部スーダン出身の労働者に比べて相対的に高い職位に就いていた。その背景には,紛争による南部スーダンの学校教育の停滞や,ウガンダやケニアなどの近隣国出身者の就業機会を求めた流入がある。南部スーダン人人材の育成が求められる状況の中,ジュバでは国際協力機構の職業訓練プロジェクトにより,技能を持った人材を育成し,就業に一定の効果を挙げていることが分かった。しかし,半数以上が期限付きの契約ベースの雇用である状況も分かった。
著者
谷崎 博人 山田 達郎 若崎 富男
出版者
Japan Society of Dam Engineers
雑誌
ダム工学 (ISSN:09173145)
巻号頁・発行日
vol.3, no.12, pp.45-52, 1993

コンクリートダムの建設工事において、ケーブルクレーンを使用する時、コンクリートの運搬・打設作業は、長時間での単純な繰り返し作業のため人為的なミスが発生しやすい。またコンクリート運搬車やバケットと作業員との接触事故の危険性がある。このような問題点を解消するため安全性の確保・作業の省人化による効率化を図るべくトランスファーカの自動運転システムとバケットの遠隔開閉装置を開発した。これにより、従来の方法と同等以上の能力を発揮し、かつ安全性の向上が図れた。
著者
丸山 喜久 山崎 文雄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
no.787, pp.177-186, 2005-04-21
被引用文献数
9 1

著者らは地震時の車両走行安定性に関して, 数値解析とドライビングシミュレータを用いた走行実験を行い定量的な検討を行ってきている. その結果, 地表面地震動の計測震度が6.0程度に達した場合, 震動の影響で走行車線をはみ出す被験者が多く見られ, 周囲の交通状況によっては他車との接触事故を起こす可能性があることが示された. そこで, 本研究では, 気象庁などが導入を検討している地震動早期警報である緊急地震速報の高速道路ネットワークへの応用を目指し, 運転者に地震動早期警報が与える影響をドライビングシミュレータを用いた走行実験で検討した.
著者
上原 弘三
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学医学部紀要 (ISSN:00756431)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.141-147, 1997-03
被引用文献数
1

日本の家屋におけるアレルギー性ダニの最近の分布状況を明らかにするため. 61戸のダニアレルギー患者(主として喘息患者)家屋と比較対照のために11戸の健常人家屋から屋内塵を採取し,コナヒョウヒダニDermatophagoides farinae HughesとヤケヒョウヒダニDermatophagoides pteronyssinus (Trouessart)の抗原レベルを比較した。掛け布団と枕においては,対照家屋より患者家屋の方が高い抗原レベルを示したが,敷き布団,カーペット,畳および板間については差がなかった。年間で見ると春から秋の期間(4〜10月)が他の時期に比べて材料の表面1m^2当たり10μg以上の抗原レベルを示したサンプルが多く,年間を通じて観察された掛け布団とまくらにおける患者家屋と対照家屋との差異が, この期間においても確認された。患者家屋の掛け布団,敷き布団,枕,カーペットおよび畳において木造家屋の方がコンクリート家屋より高い抗原レベルを示した。患者家屋の環境要因とダニ汚染の関連について考察した。
著者
渡邊 慎一 石井 仁
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.65-68, 2015-11-16

本研究は、被験者実験により掛け布団のないテーブル炬燵の温熱的快適性を明らかにすることを目的とする。被験者は12名の男子大学生とした。室温を5℃・10℃・15℃・20℃の4段階に設定した。テーブル炬燵の設定は「強」とした。実験の結果、従来の炬燵の方がテーブル炬燵よりも暖かい環境を提供し、快適感も高いことが示された。室温15℃程度以上で、掛け布団のないテーブル炬燵により温熱的に受け入れられる環境となることが示された。これよりも低温環境ではエアコン等とテーブル炬燵の併用が望ましい。
著者
都築 和代 佐古井 智紀 水野 一枝
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.30, pp.225-228, 2006-12-01

季節における温熱環境が日常生活での睡眠や体温調節反応に及ぼす影響を調べる目的で研究を行った。それに先立ち,睡眠実験で睡眠ポリグラフ計測により得られた睡眠段階データと同時に測定したアクチグラフデータを比較した。被験者は8人の高齢男性であった。アクチグラフとポリグラフ測定には高い相関関係が得られたが,アクチグラフによる睡眠効率はポリグラフよりも高い値になった。冬期,夏期,秋期の3季節について睡眠と体温調節反応を13人の被験者について調べた。その結果,夜間の寝室の温度は夏期で有意に高く,湿度は冬期で有意に低かった。就寝中の掛け布団の枚数と寝衣のクロー値は夏期で冬期・秋期に比べて有意に少なかった。睡眠に関しては,就寝時刻に差はみられなかったが,起床時刻は夏期で冬期よりも早かった。その結果,夏期の就床時間は冬期や秋期よりも短い傾向にあった。夏期では冬期,秋期よりも有意に入眠潜時,覚醒時間が延長し,睡眠効率が低下していた。
著者
松山 賢 宇山 研 佐々木 史彰 荻野 薫 名川 良春 関澤 愛
出版者
Japan Association for Fire Science and Engineering
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.1-7, 2013

前報に引き続き,日本の生活環境下におけるRIP シガレットの効果を検証することを目的とし,長期間の使用により高い詰物密度となった所謂せんべい布団,および敷布団と掛け布団(または枕)のへり部を模した条件で,通常シガレットとRIPシガレットによる布団くん焼継続頻度の比較を行った。両者いずれの条件においても,くん焼の継続有無は通常およびRIPシガレットの差異に依存するとはいえなかった。一方で,詰物および側地素材,被覆有無,圧縮有無,シガレット設置条件の違いは,くん焼継続有無に影響を与え,とりわけ詰物素材の綿混紡割合がくん焼継続有無に影響することが明らかになった。
著者
岡田 志麻 藤原 義久 松浦 英文 安田 昌司 水貝 浩二郎 牧川 方昭 飯田 健夫
出版者
社団法人日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 : 日本エム・イー学会誌 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.493-497, 2003-12-10

Sleep is very important to keep our physical condition healthy. Many studies have been devoted to clarify the mechanism of sleep and to monitor the sleep all night. In this study, we paid attention to heart activity during sleep and have developed a nonrestraint monitoring method of heart activity using an acceleration sensor set inside the coverlet. This method is easy for the use of sleep monitoring at home in daily life. An acceleration sensor was set inside the coverlet as it opposing to subject's left chest. Subjects were asked to lie in supine position and the coverlet with an acceleration sensor was put on the subject. Mechanical vibration from heart activity expected to be carried to the acceleration sensor through the coverlet. As a result, periodic vibration was measured successfully and this vibration was proved to be in high correlation with the R wave of ECG in six subjects. The same results were obtained even in case of lying in right and left lateral decubitus position.