著者
横山 友里 吉﨑 貴大 多田 由紀 岡田 恵美子 竹林 純 瀧本 秀美 石見 佳子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.162-173, 2021-06-01 (Released:2021-07-09)
参考文献数
48
被引用文献数
1

【目的】食品の栄養価を総合的に判断できるよう,特定の栄養素等の含有量で食品を区分またはランク付けする「栄養プロファイルモデル(以下,NPモデル)」が諸外国の栄養政策で活用されている。本研究では,諸外国のNPモデルを調査し,日本版NPモデル策定のための基礎資料の作成および課題整理を行うことを目的とした。【方法】第41回コーデックス委員会栄養・特殊用途食品部会の議題「NPモデル策定のための一般ガイドライン」で共有された既存のNPモデル(97件)の一覧表を用い,対象モデルを抽出した。【結果】採択条件に該当しないモデル(計75件)を除き,調査対象のモデル22件の開発国の内訳は,中南米(1件),北米(5件),欧州(5件),中東(1件),大洋州(2件),アジア(6件),国際機関(WHOの地域事務所)(2件)であった。食品の包装前面の表示(11件),ヘルスクレーム付与に対する制限(5件)を目的としたモデルは一般集団が対象であり,広告規制を目的としたモデル(6件)は子供が対象であった。モデルタイプは閾値モデルが16件,スコアリングモデルが5件,混合モデルが1件で,多くのモデルで摂取を制限すべき栄養素等として,熱量,脂質,飽和脂肪酸,トランス脂肪酸,糖類,ナトリウムを設定していた。【結論】日本版NPモデルの策定にむけた検討課題として,対象栄養素,食品のカテゴリー分類,モデルタイプの設定等が示された。
著者
藤原 克哉 中所 武司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.1202-1211, 2000-04-15
被引用文献数
6

近年,ワークステーションやパソコンの普及およびそれらをつなぐネッ トワークの普及とともに,業務の専門家が自ら情報システムを構築する 必要性が高まっている. また,今日の情報システム構築においては,フレームワークやデザイ ンパターン,コンポーネントウェアなどの構成要素からアプリケーショ ンを再帰的に構築していく技法が追求されている. 本研究では,業務の専門家が自らのアプリケーションの構築に利用で きるような窓口業務のアプリケーションフレームワークを開発した. 窓口業務の例題システムとして図書管理システムを構築し,窓口業務 に共通の部分と個々の窓口に依存する部分を明確に分離することによ り,窓口業務アプリケーションフレームワークを抽出した. さらに,そのフレームワークを利用して業務の専門家がアプリケーショ ンを構築する方法を確立し,実際に別のシステムに適用し,その評価 を行った.The number of end-users increases on the inside and outside ofoffices. This paper describes an application framework forwindow work in banks, city offices, travel agents, mail-ordercompanies, etc. based on the philosophy of ``All routine workboth at office and at home should be carried out bycomputers.''We developed the application framework of the window workwhich the business experts were able to use for buildingapplication.The window work application framework has been extracted fromthe library system which was developed as an example of thewindow work.Then, the framework was applied to another system, and wasevaluated.
著者
安藤 大成 下田 和孝 竹内 勝巳 飯嶋 亜内 卜部 浩一 神力 義仁 中嶋 正道
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.85, no.5, pp.487-493, 2019-09-15 (Released:2019-09-28)
参考文献数
36
被引用文献数
1

サクラマスの脊椎骨数を人工種苗と野生魚で比較した。また,人工種苗が放流されてきた河川のサクラマス野生魚の脊椎骨数を調べた。人工種苗の脊椎骨数は野生魚よりも少ない値を示し,この差異は,発生時の水温の違いにより生じていると考えられた。長期間,種苗放流が行われてきた河川のサクラマス野生魚の脊椎骨数は,近隣河川の野生魚に比べて少ない傾向を示した。これより,種苗放流は野生魚の脊椎骨数に遺伝的な影響を及ぼす可能性が示唆された。
著者
熊田 那央 藤岡 正博 本山 裕樹
出版者
日本鳥学会
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.23-32, 2014 (Released:2014-05-09)
参考文献数
44
被引用文献数
5 3

カワウPhalacrocorax carboのねぐらやコロニーの分布にアユPlecoglossus altivelisの放流が与える影響を明らかにするために,2006年から2008年の関東地域のカワウのねぐら・コロニーサイズと,その周囲20 kmの採食範囲でのアユ放流量の関係を調べた. 3月のカワウの総個体数は約14,000個体であった.アユ放流量は約120,000 kgで,これは,カワウ1個体あたり1日500 g 採食するとした場合の約17日分の資源量であった.このことからアユがカワウにとってある程度重要な食物資源になりうると考えられた.3月のねぐら・コロニーサイズを前年のアユ放流量で説明する一般化線形混合モデルを作成したところ,両者には関係がみられなかった.一方,3月から7月のねぐら・コロニーサイズの変化率と,ねぐらやコロニー毎の1個体あたりのアユ放流量との関係を説明するモデルを作成したところ,アユ放流量が多いねぐらやコロニーほどサイズが有意に増加した.以上の結果から,カワウはアユ放流量が多かった地域をねぐらやコロニー場所として選択しているわけではないが,繁殖期間中に周囲で多量のアユが放流されたねぐらやコロニーでは繁殖成績が向上したり移入個体が増加したりすることが示唆された.
著者
滝沢馬琴 著
出版者
共隆社
巻号頁・発行日
1887
著者
堀 大輔 染川 晋作 前田 朗(MD)
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.21, 2010

【はじめに】<BR>アメリカンフットボールは傷害発生率の高いスポーツであり、これまで多くの傷害報告がある。<BR>我々はメディカルサポートをしている大学アメリカンフットボール部に対して2007年から傷害調査を行い、過去の報告と比較するとハムストリングス肉離れの発生率が高いという特徴的な傾向があることを第31回本学会で報告した。<BR>肉離れのリスクファクタ―として筋力不足や不均衡、筋柔軟性の低下、不適切なウォーミングアップ、ランニングフォーム、神経・筋協調性の欠如、環境条件の不良など多数あげられ、発生原因を断定するのは難しくあらゆる方向から予防することが必要とされている。しかし医療機関に勤務しながら限られた時間の中でチームサポートしている我々にとっては、それを実行することは困難である。<BR>そこで今回、比較的簡便に測定可能かつ客観的に数値化できる筋力測定を行い、測定結果を選手にフィードバックすることで発生予防のための一手段となり得るか検討したので、ここに報告する。<BR>【対象】<BR>2009年、某大学アメリカンフットボール部に所属する2,3,4年生の選手33名、平均身長173.5±5.9cm、平均体重83.2±12.2kg。<BR>【方法】<BR>・2009年2月(シーズン前)、CYBEXを用い60deg/sec・180deg/secにおける膝の伸展・屈曲トルク値を測定しQH比を算出した。<BR>・理想のQH比を60deg/secでは0.58以上、180deg/secでは0.66以上とし、測定結果を選手個々にフィードバックした。<BR>・2009年も継続して傷害調査を行い、2008年におけるハムストリングス肉離れの発生率との比較を行った。<BR>なお、これらはヘルシンキ宣言に則り、チームにおける選手・スタッフに十分に説明し同意を得て行った。<BR>【結果】<BR>・指標とするQH比より低い傾向にあった選手は26人/33人(78.78%)であった。<BR>・ハムストリングス肉離れの発生は 2008年:13件/37人(0.35件/人)→2009年:8件/33人(0.24件/人)、と減少した。<BR>・特に春シーズン(3月、4月、5月、6月)の発生は2008年:8件/37人(0.22件/人)→2009年:2件/33人(0.06件/人)、と減少した。<BR>【考察】<BR>肉離れの発生状況とQH比の関係や、QH比を用いた肉離れの予防の効果についての報告は多く、QH比が低いとハムストリングス肉離れの発生率が高値を示すことがこれまでの統一した見解である。<BR>今回の測定にて、当部においては指標とするQH比より低い傾向にあった選手が多く、測定結果を選手にフィードバックするとともにハムストリングスの選択的強化の必要性を同時にアドバイスできたこと、またそれらを発生率の高い春シーズン前に行うことができたことが、ハムストリングス肉離れの発生率を低下させた要因となったのではないかと示唆される。<BR>今回は、チーム事情で1回のみの測定に終わり、実際にその後QH比に変動があったかは定かではない。また2月に測定したQH比が数ヶ月以降の秋シーズンの肉離れの発症にどれほど関係しているかは不明瞭であるため、今後は測定回数を増やしQH比の推移と発生状況を更に分析する必要性がある。
著者
木村 謙仁 柴田 智文 松尾 雄司 村上 朋子
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.15-26, 2022 (Released:2022-02-15)
参考文献数
20

In this study, we perform model analyses assuming the Japanese power supply portfolio in 2050 to evaluate the economic efficiency of nuclear power generation under mass introduction of variable renewable energy (VRE) ― such as solar PV and wind ― and of hydrogen power generation in 2050. As a result, this study shows that even if the unit cost of VRE falls significantly by 2050, not only existing nuclear power plants, but also new construction, will have economic efficiency. Its benefit would become much larger when 100% carbon-free generation is mandated, but in that case, the role of nuclear energy as the base load power generation would be changed. On the other hand, in the case where hydrogen power generation will be deployed, the nuclear energy would be smaller than those in other 100% carbon-free cases, but its base load operation would be maintained.
著者
坂上 桂子
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.56-69, 1982-09-30 (Released:2017-05-22)

De nombreux historiens de l'Art essayent de voir dans le "Pointillisme" de Seurat des elements exterieurs a sa creation picturale qui expliquerait l'origine de ce procede novateur. Mais la raison veritable lui permettant d'acceder a la formation de cette technique parait plutot resider dans l'evolution artistique du peintre lui-meme. Si l'on suit l'evolution de ses oeuvres du debut de sa carriere comme peintre jusqu'a 1887, annee ou est concu le "Pointillisme", nous pouvons constater deux choses qui depuis toujours dirigent la peinture de Seurat : 1° le rapport etroit etabli au cours des annees 1880-1884 entre la touche et le motif, comme celui entre les touches entrecroisees et l'herbe, entre la tache imprecise et la feuille, entre la touche a la fois ample et lisse et la figure humaine, enfin entre les touches paralleles et l'eau, rapport qui persiste meme dans la peinture pointilliste ou les touches sont mises en apparence de maniere homogene et "scientifique", 2° la representation de la lumiere, flottant en l'air ainsi que les particules delicatement eparpilles sous le soleil, qui reussit a donner d'excellents effets lumineux surtout dans sa peinture de l'epoque pointilliste. Ainsi, le "Pointillisme" de Seurat, fruit de ses experiences et ses recherches, peut etre considere plutot comme un aboutissment de sa propre conception artistique qu'une simple methode inventee sous l'influence des elements exterieurs.
著者
平塚 延幸
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.245, 2013 (Released:2013-09-04)

【調査目的と問題意識】谷川岳一の倉沢にモレーンが存在するとして、氷期に氷河が存在したと推定されている(小疇・2002)。侵食営力・運搬作用と堆積物は整合性があり、侵食地形の実態から下流部の堆積物の性格も明らかになる。本地域での雪渓消長後、基盤上の侵食作用の状態を観察調査した。【調査および調査地域の概要】谷川岳一の倉沢本谷の堆雪域は3地域に分類できる。①本谷滝沢下部②本谷二の沢合流部③テールリッジ末端周辺。調査地域は③を対象とした。一の倉沢に氷体が存在したとするならば③の地域はその影響があると考えた。【調査結果】(a)烏帽子スラブ及び衝立スラブはアバランチシュートであり全層雪崩により形成される(下川・1980)。各スラブはシーティング(金子・1972)が明瞭で条痕は見られない。衝立スラブと衝立沢間のリッジ末端は全層雪崩・積雪グライドの影響による鈍頂山稜がある。(b)衝立スラブと衝立沢合流部は地形変換点を形成し雪崩堆積場となる。河床にはいくつかのポットホールが存在する。河床には研磨痕はみられない。(c)テールリッジ末端はシーティングが見られ、雪渓(残雪)グライドが卓越するスカート状の露岩斜面が広がり本谷に接する。本谷には滝壺上部が水流侵食で深掘りされた変形ポットホールがみられ、雪渓(残雪)滑りと圧力による水流変換と高圧水流が考えられる。(d)本谷縦断形は急斜面が垂壁で河床へつながる場合と、急斜面が水流研磨面に移行する場合とに大別出来る。河床に節理に制約されたポットホールが存在し、水流研磨平滑面を形成する。水流研磨面に擦痕はない。(e)平滑斜面を作った水流は、右岸からの小リッジをけずり込み滝窪を作る。リッジ下流側は水流と雪渓グライド両営力により磨かれた羊群岩状地形を形成する。(f)V字状に狭まった場所に滝中腹が水流で岩盤が丸く削り込まれて、水流が空中に舞う滝がある。同様な微地形がいくつか存在し水流の落ち込み位置が変化することがわかる【調査結果のまとめ】(1)アバランチシュートは、シーティングの影響を受け、全層雪崩および水流による研磨が卓越し、三日月型などの氷食痕(岩田・2011)は見られない。(2)アバランチシュートに挟まれたリッジは平坦化作用を受けているが、現在でも全層雪崩や積雪グライドの影響化にある。(3)雪渓消長時期に対応した雪渓グライド作用が斜面に見られる。(4)本谷の縦断形は、雪渓グライド影響下の斜面→岩屑剥離が卓越した岩角の目立つ垂壁→水流研磨による河床という変化と、斜面から河床への移行という二つの形態をとる。水流研磨斜面や雪渓グライド卓越斜面には、氷河研磨痕や氷河擦痕などは確認できなかった。(5)水流は節理に影響されて曲流し、またポットホールを作る。水流研磨によるスプーンカット状微地形が見られる。これらは雪渓・積雪の圧力による水路変換・高水圧を受けた結果と考えられる。 谷川岳主稜線には化石周氷河性平滑斜面・化石雪窪が広がり、16000年以前には、それらは標高1300-1400mに位置していた(高田・1986)。周氷河性地形の標高低下は標高1000m付近の谷地形に影響を及ぼしたに違いない。一方、日本の多雪化は12000年以降に始まり7000年には完了した(小泉・1982)と言われる。今回の調査では、一の倉本谷には顕著な氷河侵食の作用は見られない。これらをどのように解釈するか、上流部の調査を含めて課題が残されている。
著者
笹井 収 大越 賢一郎 田上 八朗
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.460-463, 2000

敏感肌用化粧品として開発されたスキンケア製品3種について, その安全性を確認するために, 乾皮症患者, 接触皮膚炎の既往をもつ者, アトピ-性皮膚炎患者, 光線過敏症患者の計67例を対象としたパッチテストを施行した。<BR>試験試料は, 美白美容液 (ノブホワイトニングエッセンスN), 保湿美容液 (ノブモイスチュアコンセントレイトN), 保湿パック (ノブモイスチュアパックN) の計3製品で, すべてasisにて, また対照として白色ワセリンおよび蒸留水を用いた。本邦基準に基づいて判定し, 須貝らの方法によって皮膚刺激指数を算出した結果, それぞれ, 8.2, 8.2, 3.7, 0.7, 2.2という値であり, 化粧品として本試験試料の安全性が確認された。

2 0 0 0 OA 2.ICD, CRT-D

著者
久嵜 香 夛田 浩
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.106, no.2, pp.253-258, 2017-02-10 (Released:2018-02-10)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

植込み型除細動器(implantable cardioverter-defibrillator:ICD)は,致死性不整脈を治療し,心臓突然死を予防するデバイスである.また,慢性心不全では,心臓再同期療法(cardiac resynchronization therapy:CRT)が重要な治療の選択肢であるが,心不全自体が突然死のリスクとなるため,両者の機能を併せもつ両室ペーシング機能付き心臓再同期療法(cardiac resynchronization therapy defibrillator:CRT-D)の適応を判断することが重要である.
著者
宮崎 繁樹
出版者
明治大学法律研究所
雑誌
法律論叢 (ISSN:03895947)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.116-132, 1950-07-01
著者
野田 浩資
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.53-69,157, 1990-05-31 (Released:2017-02-15)

Everett C. Hughes is one of the most important sociologists in the Chicago school and in symbolic interactionism. Though there have been criticisms that symbolic interactionism cannot deal with macro social sturucture, the structural side of the Chicago school of sociologists, represented by W. I. Thomas, R. E. Park, and Hughes, were interested in social structure and organization. Hughs developed his occupational sociology both at the micro and macro levels. At the micro level people suffer from “dirty wor” and develop “social psycholgical defensive devices” individually and collectively. At the macro level each occupation enters the “moral division of labor”, and “licence and mandate” are distributed to each of them. According to Hughes, professions suffer from “guilty knowledge” and develop “esoteric knowledge”. From his point of view they are not separated from more humble occupations, but they are only relatively high positions. Hughes combined ecological perspective and symbolic interactionism in the “conception”, which composes the “institution”. While the “institution” adapts to the ecological environment passively, it reacts symbolically and strategically through generating “conception”. “Conception” performs similar functions at the macro level as performed by “self” at the micro level. His theory also has covergences with system theory. Both theories emphasize emergencies and imformational constraints. To develop macro symbolic interactionism we have to pay more attention to an ecological perspective and system theory and to the tradition of the structural side of the Chicago School of interactionism.