著者
中野 美代子
出版者
岩波書店
雑誌
図書
巻号頁・発行日
no.725, pp.18-24, 2009-07
著者
御船 雄太 宮北 和之 中野 敬介
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.13, pp.1-6, 2014-11-13

比較的長い通信遅延を許容して情報伝送を行うためのネットワークを遅延耐性ネットワーク (Delay Tolerant Network: DTN) と呼ぶ.本報告では,無線端末同士の情報交換および移動により情報拡散を行うエピデミック伝送により実現される DTN を考える.エピデミック伝送の用途としてはある特定の端末に対する情報配信の他に,地域情報配信や災害時情報配信のように,ある特定の空間にいる不特定の端末への情報伝達も考えられる,このとき,特定の場所や空間に情報を "滞留" させておく必要があり,エピデミック伝送を用いた情報滞留が検討されている.本報告では,エピデミック伝送による情報滞留の応用として,商店街においてクーポンを情報滞留させ,景品の引換所に客を誘導することにより商店街全体で客を誘導することを考える.ここでは,情報の過度な拡散を防ぐために,端末の情報の送信を空間的に拡散制御しながら実現する情報滞留を考え,情報の魅力度,および景品の交換所の数や設置場所が客の誘導に与える影響について計算機シミュレーションにより評価する.A network that enables us to exchange information by tolerating a long delay time is called a Delay Tolerant Network (DTN). In this report, we consider DTNs realized by epidemic transmissions, in which information is spread by wireless transmission between nodes and mobility of the nodes. A DTN can be used to transmit information to unspecified nodes in a specific area. Such situations can be seen in information delivery in a local area and that in disaster situations. For this purpose, information has to be floated in the destination space so that nodes entering the space later get the information as well as nodes being there. In this report, we consider to steer nodes toward a shopping area by floating electric coupons that can be exchanged into a gift at exchange places in the shopping area. We consider to realize information floating by epidemic transmissions with spatial transmission control for suppressing useless information spreading, and evaluate the effects of attractiveness of information, the number and locations of exchange places on the effectiveness of steering the nodes by computer simulation.
著者
兒玉 直紀 築山 能大 有馬 太郎 市川 哲雄 窪木 拓男 佐久間 重光 新谷 明喜 高津 匡樹 津賀 一弘 坪井 明人 中野 雅徳 成田 紀之 波多野 泰夫 藤澤 政紀 船登 雅彦 鱒見 進一 松香 芳三 皆木 省吾
出版者
一般社団法人 日本顎関節学会
雑誌
日本顎関節学会雑誌 (ISSN:09153004)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.222-227, 2009 (Released:2012-03-29)
参考文献数
8

目的:顎関節症患者に対する受診ごとの診療時間に関する報告はない。今回,大学病院顎関節症外来ならびに一般開業歯科医院を対象に顎関節症のスプリント治療に要する時間について調査を行い,その特性を明らかにすることを目的とした。 方法:大学病院顎関節症外来14施設および一般開業歯科医院33施設にて2か月間の調査を行った。スプリント治療を選択された顎関節症患者を対象に,スプリントの種類,各診療内容および要した時間を調査項目として施設間で比較検討した。 結果:1回当たりの診療時間に関して,大学病院顎関節症外来受診患者(以下,大学群と略す)のほうが一般開業歯科医院受診患者(以下,開業医群と略す)に比べて有意に長かった。また,初診時の診療時間についても大学群のほうが開業医群に比べて長い時間を要した。しかし,スプリント装着および調整に要する時間について有意差は認められなかった。 結論:顎関節症患者の1回当たりの診療に要する時間は両施設ともに比較的長時間であることがわかった。スプリント装着に30分以上要する割合は大学群においては44%であり,開業医群においては22%であった。スプリント調整に20分以上要する割合は,大学群においては48%であり,開業医群においては33%であった。
著者
周琵琶湖花崗岩団体研究グループ 橋本 勘 久田 義之 沓掛 俊夫 中野 聰志 西橋 秀海 西村 貞治 澤田 一彦 杉井 完治 多賀 優 竹本 健一 天白 俊馬 吉田 源市
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.380-392, 2000
参考文献数
22
被引用文献数
6

田上花こう岩体(東西方向約20km×南北方向約8km)は,後期白亜紀末の"琵琶湖コールドロン"形成に関わった環状花こう岩体のうちで最も南に位置する.田上花こう岩体は,粒度と組織から4つの岩相に区分される(中〜粗粒黒雲母花こう岩,中〜粗粒斑状黒雲母花こう岩,細〜中粒斑状黒雲母花こう岩,細粒黒雲母花こう岩).田上花こう岩体は,丹波帯のジュラ紀付加コンプレックスと新期領家花こう岩と考えられる観音寺花こう閃緑岩に貫入している.観音寺花こう閃緑岩を含む岩体の北西部に貫入している花こう斑岩岩脈は,雁行状配列を示している.同じく岩体の北西部では,湖東流紋岩類に属すると考えられる珪長質火砕岩を捕獲または伴う石英斑岩岩脈が産する.これらの岩脈群は,"琵琶湖コールドロン"形成時の環状割れ目を充填しているものと考えられる.主要・微量元素全岩化学組成上,観音寺花こう閃緑岩は田上花こう岩とは異なる特徴を持つ.岩脈類も,微量元素組成の点で田上花こう岩類とは異なり,特に石英斑岩は湖東流紋岩類の秦荘石英斑岩に似ている.田上花こう岩は,琵琶湖南部周辺の花こう岩類と密接な成因的な関係を有する.
著者
坂井 康一 和田 健太郎 小野 晋太郎 貝塚 勉 杉町 敏之 平沢 隆之 大口 敬 須田 義大 中野 公彦 大石 岳史
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.57-62, 2018-03-01 (Released:2018-03-30)
参考文献数
3

高速道路ネットワークの整備が進む中,道路を賢く使うには,ITS 技術を活用した運用施策の実施が求められている.一方で,実施例のない施策の場合,ドライビングシミュレータ等の仮想実験環境を用いて,施策の効果・安全性等の事前評価を行う必要がある.本研究では,高速道路ネットワーク機能を最大限利用するための運用施策の事前評価のため,道路運用施策,評価すべき項目,仮想実験環境に必要な機能・性能,要素技術・理論モデルについて検討を行った.
著者
馬渡 耕史 大野 朗 徳田 潔 春田 弘昭 中野 治
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.172-181, 2012 (Released:2013-09-30)
参考文献数
20

肺血栓塞栓症は, 診断手順の確立により日本においても広く認識されるようになり, 向精神薬服用者で静脈血栓や肺塞栓症の合併が多いことも報告されている. そのほとんどは急性肺血栓塞栓症といわれているが, 慢性の場合は長い経過と非特異的な症状のせいもあって多くは見逃されている可能性がある. 今回, われわれは, 向精神薬の長期にわたる服用歴を持ち, 肺血栓塞栓症を合併した症例5例を経験したので報告する. 男性2例, 女性3例, 年齢は39~67歳で, 向精神薬の内服期間は4~25年であった. 1例は急性発症で起立時に急にショック状態となり心肺停止にいたっている. 残り4例は数カ月から数年にわたる息切れや呼吸困難で慢性の反復性の病型であったが, 長期の臥床や悪性腫瘍などの誘因となるものはなかった. 胸部X線写真では, 全例肺動脈の拡大を認め, 心電図は4例で右室負荷所見を認めた. 心エコードプラ, または右心カテーテル検査による肺動脈圧は急性発症の1例を除いて収縮期圧が72~128mmHgで著しく高値であった. 下肢から下大静脈にかけての静脈エコーでは5例とも血栓を認めなかった. 全例下大静脈フィルターは使用せず, 抗凝固療法のみを行い, 肺動脈圧の低下をみた. 心肺停止後の蘇生例は歩いての退院となったが, 入院中の急変で1例を失った. 向精神薬内服中の患者が, 呼吸困難や息切れを訴えた場合は, 肺血栓塞栓症の鑑別が必要である.
著者
中野目 純一
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.424, pp.90-97, 2017-10

具体例を幾つか見てみよう。まずは、サービス業のA社株のケースだ。前日には数千株しかなかった同社株の売買高が突然、数万株に急増。特に大引けの直前に売買高が急激に膨れ上がり、株価は9%も一気に上昇した。
著者
佐竹 洋之 福田 浩二 近藤 正輝 中野 誠 瀬川 将人 伊藤 健太 下川 宏明
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.47, no.SUPPL.1, pp.S1_147-S1_152, 2015 (Released:2016-12-14)
参考文献数
5

症例は30歳代男性, 市民ハーフマラソン大会に出場し, スタートから15km付近を走行中に心肺停止状態となった. 同マラソン大会に救命救急のプロジェクトとして参加していた医師・看護師により, 速やかにCPRが施行され, AED (VFドキュメント) にて心拍再開を得た. その後, 当院へ救急搬送・低体温療法にて神経学的後遺症を残さず回復した. 心エコーおよび画像検査からは器質的心疾患の存在は否定的であり, 後日施行した冠動脈造影では器質的狭窄は認めず, 冠攣縮誘発試験でSpasm陽性, 電気生理検査ではVFは誘発されず, サンリズム負荷試験も陰性であった. VFの発生に冠攣縮の関与も疑われたが, 過去, またCPA時に胸痛がないため, 特発性心室細動と診断し, ICD植込みを施行, Ca拮抗薬の内服も開始し退院となった. 若年者のスポーツ中の突然死は, 肥大型心筋症などの器質的心疾患に多いとされているが, 今回, 器質的心疾患を認めない若年者に発生した特発性心室細動を経験したので報告する.
著者
須田 仁志 深山 覚 中野 倫靖 齋藤 大輔 後藤 真孝
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2018-MUS-121, no.17, pp.1-6, 2018-11-14

本稿では,複数人が歌唱している楽曲に対して誰がいつ歌っているかを推定する歌唱者ダイアライゼーションの基礎的な検討を行う.とくに本稿ではグループアイドルソングのような複数の歌唱者が交互に歌ったり同時に歌ったりする楽曲を対象とする.本稿では伴奏音を除去した歌声を用いてアイドルソングのデータセットを構築した.またこれらの歌声に対して,歌唱者の音響モデルを未知とした手法と既知とした手法の 2 手法を用いて歌唱者ダイアライゼーションを行った.歌唱者の音響モデルを未知とした手法には,会話音声に対する話者ダイアライゼーションで広く用いられている修正ベイズ情報量規準を用いた手法を利用した.また音響モデルを既知とした手法では,i - vector を用いた話者認識を利用して短時間での歌唱者認識を繰り返し行うことで推定した.推定結果から,歌唱者の音響モデルの有無により大きな性能の差があること,また音響モデルが既知であっても短時間での歌唱者認識だけでなく適切な後処理によって推定誤りを減らせることが確認できた.
著者
李 雨桐 山岡 賢 阿部 真己 畑 恭子 中野 拓治
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会論文集 (ISSN:18822789)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.I_243-I_253, 2018

<p>本研究は, 農業集落排水施設から得られた実測データに基づき, 農業集落排水施設の流入汚水量の実態把握と変動要因の検討を通じて, 設計諸元の定量化と設定について考察した.日流入汚水量には, 土地利用・立地条件が関与しており, 処理区の土地利用・立地条件を水道水量と降水量に加味することで, これらを説明変数とする重回帰推定式から日流入汚水量を精度よく推定できることを明らかにできた.時間流入汚水量の日間変動には, 管路延長, 供用率, 流入人口率が関与しており, 時間水量日変動幅とピーク係数はこれらを説明変数とする重回帰推定式から設計基準値を設定できることが示唆された.</p>
著者
中野 敬之 大石 准
出版者
茶研報
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.77, pp.1-4, 1993
被引用文献数
1

秋整枝から翌春一番茶萌芽期前にかけて'おおいわ・せ,さやまかおり,やまかい,やぶきた,かなやみどり,おくひかり'における冬芽の芽長と幼葉数の推移を調査した。<BR>全ての品種において,芽長と幼葉数は秋整枝直後から増加したが,12月上旬頃には停止した。幼葉数の増加停止期は,芽長の停止期よりも早い傾向であった。<BR>翌年2月下旬以降の増加については,品種間差が認められた。即ち,芽長が増加したのは,'おおいわせ,やまかい,やぶきた'で,幼葉数が増加したのは,`やぶきた,かなやみどり,おくひかり'の中~晩生品種であった。また,この時期の芽長や幼葉数の増加量は,前年秋整枝直後から12月上旬までの増加量よりも少なかった。
著者
萩原 正 堀場 欣紀 佐々 雅祥 中野 禅 清水 透 松崎 邦男 佐藤 直子
出版者
一般社団法人 粉体粉末冶金協会
雑誌
粉体および粉末冶金 (ISSN:05328799)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.223-226, 2014
被引用文献数
2

Aspect Inc. and AIST (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology), as a member of ALPROT, which stands for Advanced Laser and Process Technology Research Association, have developed two types of unprecedented Selective Laser Melting platform with a high vacuum built process chamber and a new developed QCW (quasi continuous wave) laser system in the national project, which started from 2010 and conducted by NEDO (New Energy and Industrial Technology Development Organization). In this report, the development status of the Selective Laser Melting platform is mainly introduced.