著者
山内 正仁 山崎 順一 渡辺 敏英 三橋 政次 安藤 孝 横田 明俊 久保山 智司 油谷 崇志 鈴木 崇弘 岩田 佳之 村上 健
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 25.75 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.27-32, 2001-11-16 (Released:2017-06-23)
参考文献数
10

これまでに、ハイビジョンカメラを宇宙で使用した場合、CCD上に白傷が多数発生することが確認され、映像劣化の観点から、映像素材や科学的データの取得に際して障害となることが報告されている。本報告では、CCDの耐放射線特性を調べる目的で、ハイビジョン用のCCDに対して地上照射実験を実施したので、その結果を報告する。
著者
伊里 綾子 藤里 紘子 山田 圭介 大久保 智紗 宮前 光宏 寺島 瞳
出版者
日本感情心理学会
雑誌
感情心理学研究 (ISSN:18828817)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.1-11, 2017-10-31 (Released:2018-03-16)
参考文献数
45

The symptoms of borderline personality disorder (BPD) are often observed in young adults. They have difficulty in adaptation. Therefore, it is important to assess the extent of their BPD symptoms to ascertain intervention. However, there is no scale to assess BPD symptoms and their changes in young adults in Japan. Therefore, we developed a Japanese version of the Quick Evaluation of Severity over Time (QuEST-J) to assess these symptoms and investigated the reliability and validity of this scale in a sample of Japanese undergraduates (N=733). QuEST-J comprises three sub-scales: “Thoughts and Feelings,” “Behaviors-Negative,” and “Behaviors-Positive.” A confirmatory factor analysis corroborates the factorial validity. Moreover, the results indicate enough internal consistency, test-retest reliability, and criterion-related validity. Therefore, QuEST-J is a reliable and valid scale to assess BPD symptoms in young adults.
著者
久保谷 政義
出版者
NPO法人 日本シミュレーション&ゲーミング学会
雑誌
シミュレーション&ゲーミング (ISSN:13451499)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.127-138, 2003-12-25 (Released:2020-10-23)
参考文献数
24

西欧の連立政権の理論は,「政党システムが決まれば,政権構想が決まる」という,政党システムを独立変数,形成される連立政権を従属変数として規定している.しかし,現代日本政冶を見ると,先に政権構想があって,それに合わせて政党システムを再編しようという議論がなされており,単純な独立変数・従属変数の関係は規定できない.そこで,ゲーミングによって新たな視角から検討しようというのが,『政界再編ゲーム』の作成の動機である.ゲームを作成する過程では,政冶においてはゴールとは何かということに結論が出せないこと,協調と対立が同居していることなどを強く認識する必要があることが再確認された.また,本論文では,政冶とゲーミングシミュレーションの共通点を探ると同時に,今回の『政界再編ゲーム』の作成過程とルールのなかに組み込まれた含意,テストプレイを観察することに得られた知見,題材の特異性について論じる.
著者
中島 淳 大久保 秀則 日暮 琢磨
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.406-413, 2020-10-25 (Released:2020-12-01)

慢性便秘症は高齢者に多い疾患であり近年便秘症があると生命予後が悪いこと,心血管イベントが多いこと,CKD発症が多いことが明らかになってきた.この意味で便秘症は治療すべき病気として認知されるようになった.高齢者では結腸運動能の低下,直腸知覚閾値の鈍麻など高齢者特有の病態異常が明らかになりそのため単なる便秘ではなく直腸に便塊が貯留する糞便塞栓の発症に注意しなければならない.治療は酸化マグネシウムをまず使うが高齢者では特にマグネシウム血症に注意する必要があり,刺激性下剤はレスキュー薬としての使い方がベストな使い方である.最近多くの便秘治療新薬の登場で医療現場が大きく変わりつつある.
著者
久保田 早苗 工藤 綾子 岩渕 和久
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.87-96, 2020-05-25 (Released:2020-11-25)
参考文献数
17

本研究の目的は,理学療法士の訓練時における感染予防意識と行動について明らかにすることである.感染管理認定看護師が所属する施設に勤務する理学療法士,5施設計18名を対象に半構造化面接を行い,感染予防意識と行動に関する語りをコード化,類似するコードをカテゴリー化し,質的帰納的に分析した.理学療法士の感染予防意識は432生成され,98サブカテゴリー,28カテゴリーに分類され,5コアカテゴリーが抽出された.コード数の多いコアカテゴリーとして,【職種間の感染予防策の認識の差と危機管理意識】【感染症患者の増加によるリハビリ調整の困難さと超高齢社会への危機感】などが生成された.理学療法士の感染予防行動は684生成され,93サブカテゴリー,25カテゴリーに分類され,7コアカテゴリーが抽出された.コード数の多いコアカテゴリーとして,【感染症や指示による手順通りの防護服の着脱と定期的な白衣・リネンの交換】【感染症情報の確認・連絡による日常や汚染時の清掃徹底】などが生成された.患者との接触が多い理学療法士が行う標準予防策は感染症の有無や健康状態によって予防策を決めていくことではないことを理解し,実践していくことが求められる.また,感染事例に応じて自らが判断し根拠をもった知識の習得を目指す必要がある.
著者
渡邉 尚孝 久保田 眞吾 倉増 泰弘
出版者
梅光学院大学子ども未来会議
雑誌
子ども未来学研究 (ISSN:18817424)
巻号頁・発行日
no.12, pp.39-51, 2018-02-28

本研究は,海外留学の効果に関する先行研究を踏まえ,1ヶ月間のフィリピン短期海外留学を経験した学生の体験レポート(149名分)の中から,異文化体験の学習過程を示す記述を中心にテキスト分析を行うものである。特に短期留学プログラムの意義や効果を把握し,今後のプログラム更新に向けた示唆を得ることを目的とする。方法としては, KHcoderによる計量テキスト分析を用いた。現地における語学研修以外の活動に関する記述内容を検討し, 1"生活環境に関することJ1"対人関係に関することJ1"文化に関することJ1"自分自身に関することJ1"ボランティアに関すること」の5つのコードに分類して解析した。その結果,90%以上の学生が現地の生活環境や対人接触の中で自国あるいは自分自身を振り返り,帰国後の生活に対する意識の変化を感じるなど,貴重な体験をしていることが確認できた。特にサブプログラムにおけるボランティア体験はそのきっかけとなっていることが認められ,生活環境の違いや子どもたちとの関わりは強いインパクトを持つと考えられた。
著者
石川 慎太郎 久保 哲也 砂川 正隆 俵積田 ゆかり 佐藤 孝雄 石野 尚吾 久光 正
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.337-346, 2011 (Released:2011-09-15)
参考文献数
49
被引用文献数
11 9

瘀血の状態では,血液が鬱滞することから腫脹や疼痛などの障害が現れる。瘀血は循環障害と捉えられ,血管抵抗性と血液流動性の側面から研究されてきた。血液流動性の変動要因には血球および血漿成分があり,その変動に活性酸素が深く関わっていると考えられている。今回,ラットに漢方薬(当帰芍薬散,柴胡加竜骨牡蛎湯,桃核承気湯,桂枝茯苓丸,十全大補湯)を投与して活性酸素動態と血液流動性への影響を観察した。その結果,これらの漢方薬投与群では,抗酸化力が上昇し,血液流動性が亢進した。また,当帰芍薬散・桃核承気湯・桂枝茯苓丸は血小板凝集を減少させた。さらに赤血球浮遊液の流動性は,抗酸化力との間に負の相関を認め,漢方薬の抗酸化作用が赤血球の変形能あるいは粘着性に影響したと推察された。血栓症や塞栓症などの誘因である血液流動性の低下を予防する可能性が示唆された。
著者
久保 喜計
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.411-434, 2013-03-01

[Synopsis] Leptocephali collected by the sirasu fishery called "Patti-Ami" from Kada, Wakayama-city to Gobo-city were examined taxonomically, and an annotated checklist of the species represented by these specimens is provided. As a result, a total of 16 species in 2 orders with 7 families were recorded, of which 6 species name, Elops hawaiensis, Albula vulpes, Conger myriaster, C. japonicus, Muraenesox cinereus and M. bagio, were identified in this research. We must investigate morphologically and genetically, or need make conduct a cultural experiment.
著者
久保 雅義 バーテル フォルカー
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.87, pp.47-58, 1992

船型の増大に伴い,ターミナルは水深の大きな沖合いに建設されている。その結果,船は大きな波を受け,この時の船体動揺が安全荷役や安全係留に影響を与えている。そこで船体動揺を抑え,係留施設の最も安全な利用のあり方を検討することが重要となる。係留船の運動や係留索力のシミュレーションを行う方法としては数値計算による方法と水理実験による方法とがあるが本研究では水理実験により船体運動低減化の方法について議論を行っている。得られた結果を要約すれば次のようになる。(1)サブハーモニック波による長周期運動はサージとスウェーで卓越し,一方ヒーブ,ロールそしてピッチは一次の波成分により引き起こされている。ヨーは長周期と短周期の両方で応答する。(2)サージとヨーの長い固有周期は堅い係留索(ティルロープ付きワイヤー)を用いることによりかなり容易に変えることが出来る。もしサージとヨーの固有周期を一次の波とサブハーモニック波の卓越周波数の谷間に来るように設定すれば,長周期船体運動はかなり低減することができる。(3)長周期船体運動を低減するための第1の方法として固有周期の制御が試みられるべきである。第2の方法としてダッシュポット・システムが有効である。(4)係留索とフェンダーの係留力の非対称性のためにスウェーはサブハーモニック運動を起こす。係留索のバネ定数を堅くすることは非対称性の程度を減少させ,その結果としてスウェーを減少させる。(5)係留索のバネ定数を変えることによって,ロール,ピッチそしてヨーの短い固有周期を変えることは難しい。この場合にはダッシュポット係留索が船体運動の低減に有効である。
著者
水田 康平 大久保 宏貴 大中 敬子 仲宗根 素子 金城 政樹 西田 康太郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.508-511, 2020

<p>15歳女性.1年程前からバレーボール後に左手関節痛を自覚したが,安静にて症状が改善したため医療機関を受診しなかった.4か月前グランドゴルフで地面を強打した後から疼痛が増悪し,近医を受診した.単純X線像で骨傷を認めず,装具療法・安静を指示された.2か月後に疼痛の改善なく再診した.単純X線像で月状骨の圧潰を認め,ギプス固定を行うも,圧潰が進行し当院を紹介された.初診時,左手関節背側に圧痛を認め,握力は4kg(健側比22%)と低下,手関節可動域は背屈40°/掌屈10°と制限を認めた.単純X線像で月状骨の扁平化と分節化を認め,ulna varianceは-2.4mmで橈骨遠位骨端線は閉鎖していた.MRIではT1,T2強調像ともに月状骨が低輝度を呈し,Lichtman分類stageⅢ-Aのキーンベック病と診断した.圧潰の進行を認めたため橈骨短縮骨切り術を行った.術後13か月で疼痛は著明に改善.握力:22㎏(健側比117%),手関節可動域:背屈80°/掌屈80°と改善し,MRIで月状骨のrevascularizationを認めた.</p>
著者
久保 富洋 米津 貴久 長尾 明典 蛭子 法子 木暮 信一 松田 芳樹 小松 光昭 石井 良夫 渡辺 一弘
出版者
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.18-25, 2008-04-15 (Released:2009-05-21)
参考文献数
25
被引用文献数
5 1

近年,低出力レーザーを用いた治療やその研究に対して大きな注目が寄せられている.おもに神経や筋,皮膚組織が対象とされ,その効果として鎮痛や再生・修復の促進というポジティブな報告がされている.しかし,多数の実験報告や臨床報告はあるものの,その作用機序や効果の最適条件については未だに不明な点が多い.われわれはアフリカツメガエル(♂)の坐骨神経-腓腹筋標本を用いて,その筋収縮への低出力レーザー照射(Nd:YVO4, 532 nm, 100 mW)には振幅の減衰を遅延させる効果があることを報告した.そこで今回は測定した筋の単収縮曲線を(1)潜時,(2)収縮期の長さ,(3)弛緩期の長さの三つの観点から波形解析し,低出力レーザー照射効果が筋収縮のどの部分に強く現れるのかを検討した.実験にはアフリカツメガエルの坐骨神経-腓腹筋標本を用いた.坐骨神経を極大刺激強度(1 ms pulse, 1Hz)で刺激し,誘発される腓腹筋の収縮を張力トランスデューサーを通して記録した.1匹の個体から取り出した2つの標本を用いて,10分間の連続刺激を同時に行い,一方をレーザー照射を加えた実験群とし,他方を非照射群とした.その結果,収縮期の変化において両群には有意差が観測され(p
著者
久保田 多余子
出版者
東北森林科学会
雑誌
東北森林科学会誌 (ISSN:13421336)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.9-14, 2017 (Released:2018-04-05)
参考文献数
14
被引用文献数
1

青森県太平洋沿岸の海岸林では,東北地方太平洋沖地震の津波を受けて,凹地にあるクロマツが塩害により枯死し,凸地にあるクロマツが生存した。これは,津波によって海岸林内に侵入した海水の排水が凹地で悪く凸地で良いためと推測されるが,海岸林内の微地形の違いにより排水状態がどのように異なるのかを実測した事例はほとんどない。そこで,林内に起伏がある青森県三沢市淋代の海岸林内において,凹地と凸地で地下水位と土壌水分量(深度-1.0 mまで)を測定した。この結果,地下水位の約0.6 m上方の土層までは土壌水分量が高くなり排水が悪くなることが確認された。このため,凹地では地下水位が相対的に高い(地表から近い)ために湿潤になりやすいと考えられた。しかしながら,凹地で塩害被害が大きかったのは,クロマツの根が凸地よりも長時間海水に浸水したためというよりは,地下水位が高いことに起因した間接的な原因によると考えられた。
著者
久保 健太郎
出版者
日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科学会雑誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.759-762, 1968-07
著者
久保 健一郎
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.98-102, 2018 (Released:2019-11-01)
参考文献数
16

近年,自閉スペクトラム症をはじめとする神経発達障害の発症リスクを高める要因として,遺伝要因のみならず環境要因が注目されている。例えば,在胎28週未満の超早産が自閉スペクトラム症の発症リスクを高めることが知られている。環境要因のなかでも,母体への感染とそれに対する母体の免疫反応は,自閉スペクトラム症のみならず統合失調症をはじめとするさまざまな精神・神経疾患の発症にかかわるメカニズムとして注目されている。最近,マウスモデルを用いた研究から,母体の免疫活性化によって,大脳皮質の組織構造に局所的な変化が生じることが報告された。この局所的な変化は,ヒトの自閉スペクトラム症の死後脳で観察された,大脳皮質の「cortical patches」と呼ばれる組織構造の変化に類似しているとされる。我々の作成した神経発達障害のマウスモデルにおいても,組織構造の局所的な変化が大脳皮質の一部に生じることで,離れた脳部位への影響が生じ,これが動物行動の変化に結びつく可能性が示唆された。ただし,大脳皮質の組織構造の局所的な変化がどのように神経発達障害の発症にかかわるのか,そのメカニズムについてはまだ不明な点が多く残っている。
著者
大久保 研之
出版者
日本膜学会
雑誌
(ISSN:03851036)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.177-179, 2000-07-01 (Released:2011-03-04)
参考文献数
5