著者
高山 哲治 五十嵐 正広 大住 省三 岡 志郎 角田 文彦 久保 宜明 熊谷 秀規 佐々木 美香 菅井 有 菅野 康吉 武田 祐子 土山 寿志 阪埜 浩司 深堀 優 古川 洋一 堀松 高博 六車 直樹 石川 秀樹 岩間 毅夫 岡﨑 康司 斎藤 豊 松浦 成昭 武藤 倫弘 冨田 尚裕 秋山 卓士 山本 敏樹 石田 秀行 中山 佳子
出版者
一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会
雑誌
遺伝性腫瘍 (ISSN:24356808)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.93-114, 2020 (Released:2020-09-25)
参考文献数
62

Cowden症候群/PTEN過誤腫症候群は,PTEN遺伝子の生殖細胞系列の病的バリアントを原因とする常染色体優性遺伝性の希少疾患である.消化管,皮膚,粘膜,乳房,甲状腺,子宮内膜,脳などに過誤腫性病変の多発を特徴とする.巨頭症および20歳代後半までに多発性皮膚粘膜病変を発症することが多い.ときに小児期に多発する消化管病変,自閉スペクトラム症,知的障害が診断の契機となる.また,がん遺伝子パネル検査によって診断される可能性がある.乳癌,甲状腺癌,子宮内膜癌,大腸癌,腎細胞癌などの悪性腫瘍を合併するリスクが高く,適切なサーベイランスが必要である. 本診療ガイドラインでは,小児から成人にかけてシームレスに,正確な診断と適切な治療・サーベイランスが行われるよう,基本的事項を解説し,4個のクリニカルクエスチョンと推奨を作成した.
著者
津田 淑江 大家 千恵子 瀬戸 美江 久保倉 寛子 稲葉 敦
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会誌 (ISSN:18802761)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.288-297, 2006 (Released:2007-09-20)
参考文献数
10
被引用文献数
5 3

The study examined the volume of Life Cycle CO2 emission from Japanese, Western and Chinese dishes that are daily consumed by the Japanese, especially it compared the volume of CO2 emission depending upon a different cooking process. The results of the analysis revealed as follows. 1. CO2 emission is greatly influenced by the purchase of in-season product and the use of food ingredients produced in nearby prefecture. 2. It is clear that the size of cooking pot, adjustment of cooking temperature, whether or not to use a pot cover while cooking could affect on the reduction of CO2 emission. It is necessary to devise suitable cooking process for CO2 emission reduction because CO2 emission could be increased depending on certain cooking process such as boiled or steamed. The volume of CO2 discharged from cooking by one household is limited; however it becomes larger when taking the total number of Japanese households into account. (49,530,000 according to 2005 census) It is evident that every household should concern on CO2 emission from cooking since it could reduce the environmental burdens.
著者
有馬 直道 小迫 知弘 久保田 龍二 吉満 誠
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

HTLV-1関連蛋白が成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)発症予防のための細胞障害性T細胞(CTL)誘導型ワクチンの標的になりうるか検証した。HBZを新たな標的として検討した。これまでHAMの症例ではHBZ特異的CTLをテトラマー試薬を用いて検出することができた。Tax特異的CTLが検出できたATLにおいてHBZ特異的CTLは検出できなかった。造血幹細胞移植後症例においてもHBZ特異的CTLは検出できなかった。HBZはTaxと異なり、ATL細胞に恒常的に検出される蛋白であるが、CTLの標的とすることには、抗原性が低く十分なATL発症予防効果やATL治療効果を得られない可能性があると考えられた。
著者
小出 耕造 平原 照晏 久保田 宏
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学 (ISSN:03759253)
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.712-718,a1, 1966-08-05 (Released:2010-10-07)
参考文献数
18
被引用文献数
18 14

気泡塔において, 気泡群の平均気泡径およひガスホールドアッブを測定した。多孔板および多孔質板より生ずる気泡の大きさな与える実験式を得た。また測定したガスホールドアップを用い気泡群の液に対する速度を求め, これに対する液の物性, ガスホールドアッブ.気泡径などの影響を検討し.気泡群の相対速度を与える実験式を得た。以上の実験結果を用いて.気泡塔でのガスホールドアッブを推算する方法を提案した.
著者
小久保 秀之 薄井 孝子 山本 幹男 世一 秀雄
出版者
日本超心理学会
雑誌
超心理学研究 (ISSN:1343926X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1-2, pp.18-27, 2008-12-07 (Released:2017-08-09)
参考文献数
17

特異能力者として知られる中国人被験者(女、40歳)が念力課題、および顔表情認知課題を試みているときの脳血流、皮膚電気活動などの生理変化を測定した。また、主要5因子性格検査など5種の質問紙調査と内田クレペリン検査を実施した。結果、顕著な異常現象は観測されなかったが、念力課題中に被験者の脳血流が大脳右半球で著しく増大し、さらにその領野が顔表情認知課題中の血流増大領野と共通することがわかった。性格検査の結果は、この被験者の性格がまったく普通であることを示した。
著者
有川 一 吉田 貫司 久保 あゆみ 坂本 太一 渡邉 孝士郎 今井 一
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.1-9, 2020 (Released:2020-09-19)
参考文献数
24

Research suggests that psychological stress due to competing against opponents of different skill levels affects exercise intensity during kendo gokaku-geiko. However, few studies have clarified the relationship between psychological stress measured using objective indices and exercise intensity. In this study, we measured psychological stress, exercise intensity, and physical activity in players during kendo gokaku-geiko with opponents of different skill levels using objective, non-invasive, simple measures.Six male members of the university kendo team participated in this study. They performed kendo gokaku-geiko for 3 minutes with highly skilled, equivalently skilled, and non-highly skilled opponents. We measured psychological stress indices (salivary amylase activity and autonomic balance [LF/HF]), exercise intensity indices (heart rate [HR], peripheral oxygen saturation [SpO2], rate of perceived exertion [RPE]), and physical activity indices (number of steps and strikes) during keiko.We observed an increasing tendency of salivary amylase activity, HR, RPE, and physical activity indices during keiko with highly, but not with non-highly, skilled opponents. On the other hand, we detected an increasing tendency of LF/HF with both types of opponents.These results suggest that in keiko with highly skilled opponents, the participants experienced tension (i.e. a “fight-or-flight response”) caused by strong pressure and attacks from their opponents; thus, they increased their physical activity and exercise intensity and were likely to experience high stress. On the other hand, in keiko with non-highly skilled opponents, the participants experienced low stress due to a lack of exercise intensity and low physical activity.
著者
田久保 早紀 川﨑 康平 長渡 努 松本 正信 景山 貴洋
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.177-184, 2020 (Released:2020-02-20)
参考文献数
15
被引用文献数
1 7

The aims of this study were to elucidate signal pattern of cerebral aneurysm clip in brain magnetic resonance angiography (MRA) using non-contrast enhanced ultra-short echo time (UTE) sequence and to explore effective utilization of this novel technique for patients, who underwent cerebral aneurysm clipping. The clip was embedded in homemade phantom and scanned using UTE sequence. We investigated characteristic features of the artifacts derived from the clip. Besides, we compared the volume of signal loss between conventional time-of-flight (TOF) and UTE-MRA in 50 patients with the cerebral aneurysm clip. In phantom study, the clip was delineated as signal void area fully surrounded by high signal on original images. On reconstructed short-axial views for the clip, four-leaf clover pattern of artifact was observed when clip was arranged orthogonal to the static magnetic field. On the other hand, this artifact disappeared when the clip was arranged in parallel with the static magnetic field. The volume of signal loss in clinical cases was significantly reduced in UTE-MRA (P < 0.05): 1.30, 0.52–2.77 cm3 for TOF; 0.84, 0.28–1.74 cm3 for UTE (median, range). The scan time for UTE-MRA was 2 minutes and 52 seconds. To understand the characteristic feature of the artifacts from the clip could contribute to define vascular structure in image interpretation. Adding UTE-MRA to routine protocol is useful approach for follow-up imaging after cerebral aneurysm clipping with clinically acceptable prolongation of the scan time.
著者
佐藤 弘子 菊地 幸代 久保田 妙子
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.755-761, 2003

当院における従来の感染対策マニュアルの活用状況を調査, 分析することで, 感染対策新マニュアルの作成を行った。それをもとに職員勉強会を実施, 感染対策への職員の意識づけを目的とした。<BR>感染防止対策は医療の急速な発展, 高度化に伴い, 日々変化している。当院では早期より感染対策マニュアルを作成, 修正が行われてきたが, 活用されない現状があった。そこで, 従来のマニュアルの活用状況をアンケート調査 (n=447) し, マニュアルが活用されない原因を分析した。従来のマニュアルは, 古い, 分厚い, 読みづらいと不評であったが44.7%の人が活用していた。55.3%の活用していない人は, 見てもわからない, 必要時上司, 同僚に聞くと答えている。これらの分析結果をふまえ, 約6か月間を費やし, 理解しやすく, 活用しやすい新マニュアルを作成した。職員全員に1冊ずつ手渡し, 新マニュアルをもとに職員勉強会を実施した。新マニュアルの紹介, 院内感染の定義, ユニバーサルプレコーションについて, 手洗いの仕方, 手袋, マスクのつけ方の実技を行い知識の確認を行った。パネルディスカッション形式で行われた勉強会は出席者が多く, 感染対策への関心の高さを感じた。この勉強会を行ったことで職員の感染対策に対する意識を高めることができた。また, 新マニュアルを学ぶことにより全てのスタッフに院内感染防止の重要性を理解してもらうよい機会となった。
著者
出口 明子 関口 有人 大久保 達弘
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.113-116, 2015

本研究では,持続可能な開発のための教育を指向した環境学習の支援を目的として,里山林の植生遷移,及びその管理や利活用についての理解を支援する環境学習教材を開発した . 本稿では栃木県内の里山林を舞台に開発したすごろくゲーム教材「里山 Life・アドミンズ」の概要を解説するとともに,森林生態学の基礎を修得している農学部の学生及び大学院生を対象とした実験的評価の結果を報告する.
著者
関口 有人 川島 芳昭 出口 明子 大久保 達弘
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.99-102, 2016

本研究では,里山の植生遷移,及び管理・利活用の双方について統合的に学習するためのデジタルすごろくゲーム「里山 Life・アドミンズ」を開発した.本稿では,国内における科学教育を支援するデジタルゲーム教材に関する先行研究を概観するとともに,本研究で開発したデジタルすごろくゲーム「里山 Life・アドミンズ」の機能の概要やインターフェイス,学習支援における意義を解説する.
著者
出口 明子 関口 有人 大久保 達弘
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.416-417, 2015

<p>筆者らは里山林の植生遷移,及びその管理や利活用についての理解支援を目的とした環境学習教材として,栃木県内の里山林を舞台にしたすごろくゲームを開発した.本稿では開発したゲームの概要を解説するとともに,大学生及び大学院生を対象とした予備的評価の結果を報告する.</p>
著者
出口 明子 関口 有人 川島 芳昭 大久保 達弘
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.475-476, 2017

<p>筆者らは里山林の植生遷移,及びその管理や利活用についての理解支援を目的とした環境学習教材として,栃木県内の里山林を舞台にしたすごろくゲームを開発しており,そのデジタル化に着手している。本稿では開発したデジタルゲーム教材の概要を解説するとともに,大学生を対象とした実験的評価の結果を報告する。</p>
著者
関口 有人 出口 明子 川島 芳昭 大久保 達弘
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.205-208, 2017

<p>筆者らは, 持続可能な開発のための教育を指向した環境学習の支援を目的として, 里山の植生遷移, 及び管理・利活用の双方について統合的に学習するためのデジタルすごろくゲーム「里山Life・アドミンズ」を開発している.本稿では, 本ゲーム教材を用いた授業デザインと中学生生徒を対象とした実践的評価の結果の一部を報告する.</p>
著者
出口 明子 関口 有人 川島 芳昭 大久保 達弘
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.199-204, 2017

<p>筆者らは環境学習を支援するためのデジタルゲーム教材「里山Life・アドミンズ」の開発・評 価研究に取り組んできている。本研究では,ゲームを構成するパーソナル・シミュレータの有効性を明らかにするため,大学生を対象に評価実験を実施した。3 つの調査・分析の結果,パーソナル・シミュレータはプレイヤーによって活用されるものであり,ゲームが提供する学習内容の理解,特に里山の管理の仕組みに関する理解支援に有効であることが示唆された。</p>
著者
出口 明子 川島 芳昭 大久保 達弘 相沢 尭和
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.626-627, 2019

<p>筆者らは環境学習のためのデジタルゲーム教材として,里山の植生遷移及びその管理や利活用についての理解支援を目的とした「里山Life・アドミンズ」の開発・評価研究を行っている.本研究ではその機能拡張として,「My里山画面」の実装と「里山シミュレータ」の改良を行った.本稿ではこれらの機能拡張の概要を解説するとともに,大学生を対象とした予備的評価の結果を報告する.</p>
著者
小沢 久美子 久保 宣子 蛭田 由美
出版者
八戸学院大学
雑誌
八戸学院大学紀要 (ISSN:21878102)
巻号頁・発行日
no.61, pp.47-53, 2020-12-18

本研究は,看護大学生の学士力獲得における現状を4年間の経年的変化に着目して検討することにより、本学の学士課程教育における今後の課題を検証することを目的に看護学科学生58名に4年間縦断的に質問紙調査を行った。その結果、学士力を構成する4つの要素と学年間の比較では、『態度・志向性』は4つの要素の中で、入学時および全学年修了時のすべてにおいて最も得点が高かった。学士力の15項目と学年間の比較では、入学時および全学年修了時で得点が高かった項目は「倫理観」、低かった項目は順に「コミュニケーションスキル(外国語)」「数量的スキル」であった。今後は、「コミュニケーションスキル(外国語)」「数量的スキル」を高めるための教育的かかわりが必要と示唆された。