著者
今井 福司
出版者
東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース内『生涯学習基盤経営研究』編集委員会
雑誌
生涯学習基盤経営研究 (ISSN:1342193X)
巻号頁・発行日
no.34, pp.27-40, 2009

論文/Thesis本研究では日本占領期の教育改革における、視聴覚教育と学校図書館の関わりについて検討した。占領期の教育改革では、占領軍によって多様な資料を用いた教育や、図書以外の視聴覚資料を備える教材センターとしての学校図書館の設置が提示された。これに応じ、視聴覚教育、学校図書館の双方で制度構築が進み、視聴覚教育と学校図書館が連携しうる状況が整えられていった。こうした連携が重要であることは、運動団体の議論や、実践報告においても示されていた。よって占領期においては、占領軍の占領政策が終結したこと、学校図書館法による国庫補助が視聴覚教材まで及ばなかったこと、文部省内での視聴覚教育課の位置づけが曖昧だったこと、以上3つの阻害要因により両者の連携が広まることはなかった。The paper describes the relationship of school libraries and audio-visual education during the post-Workd War II era in Japan under the US occupation (1945-1952). The General Headquarters, the Supreme Commander for the Allied Powers and related organizations proposed the education using various materials and the suggestion that a school library should manage audio-visual materials. Accordingly, Japanese Ministry of Education built the system of a school library and audio-visual education. The basement of the relationship was debeloped. Some private organizations and practitioners stressed the importance of the relationship. Therefore it was attempted to establish the relationship between school libraries and audio-visual education. However, the relationship was not diffuse. There are three disincentive factors for the relationship: the termination of occupation policy, the absence of finance supports for audio-visual materials in school library law, and the ambigous position of audio-visual education in Japanese Ministry of Education.
著者
今井 勝 市橋 卓也
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.360-366, 1986-09-05
被引用文献数
1

低緯度地方のマイナークロップとして栽培されている食用カンナの光合成, 物質生産に関する研究はほとんどなされていない. 本報告では研究の第一段階である, 光環境に対する適応性を知ることを主眼として, 人工気象室内で異なる光強度の下に栽培された植物につき, 個葉のガス交換特性を検討した. 得られた結果の大要は次の通りである. 1. みかけの光合成の適温は28℃前後であった. 2. 強光(650μEm^<-2>s^<-1>PPFD)下で生育した植物は, 開葉後3日目でガス交換速度が最大に達し(1000μEm^<-2>s^<-1>PPFD下で光飽和せず, 光合成23.0mgCO_2dm^<-2>h^<-1>, 蒸散2.2gH_2 Odm^<-2>h<-1>), 以後漸減した弱光(290μEm^<-2>s^<-1>PPFD)下で生育した植物は, ガス交換速度が最大に達するのに強光下の場合よりもやや時間を要したが, 光合成能力はかなり高かった(20.8mgCO^2dm^<-2>h^<-1>). 3. ガス交換の主要な場は葉の背軸面であり, 強光条件下では向・背軸面の気孔密度(約1:3)に比例した値が得られたが, 弱光下では向軸面の割合が極端に減少した. 4. 食用カンナはガス交換の面から, 耐陰性の優れた陽生値物とみなされ, 幅広い光環境下での栽培可能性が示唆された.
著者
今井 敬吾 結縁祥治 阿草 清滋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.47, no.16, pp.10-28, 2006-10-15
参考文献数
17

我々はプログラミング言語Haskellへ,型付き非同期局所化pi計算(typed Asynchronous Localized $\pi$-calculus; ALpi)を,ネットワークプログラミングのためのフレームワークとして埋め込む手法を提案する.本フレームワークは埋め込み言語として実装されることで以下の利点を持つ:(1) Haskellで構築されているため処理系が頑健である,(2) Haskellのリテラル,型や関数といった言語要素をフレームワークに組み込むことができる.さらに,ALpiのmobilityに対する制限はフレームワークの実装を簡単にする.本フレームワークでは,ALpiのプロセスはPiMonadと呼ばれるHaskellのモナドとして実装する.結果として,通信により引き起こされる副作用は型のPiMonadタグで区別される.ALpiのサブタイプ関係はHaskellの多引数型クラスで実現する.サブタイプ関係にある型の対は通信の方向を反映した3つの2引数型クラスに属する.本フレームワークを用いた例としてTCP/IPネットワーク上のインスタント・メッセンジャアプリケーションの構築例を示し,有用性と利点を述べる.We propose an embedding of the typed Asynchronous Localized pi-calculus (ALpi) into the programming language Haskell as a framework for network programming. The framework has following advantages due to the embedded language nature: (1) the framework is robust due to being built upon the Haskell framework, and (2) the framework can incorporate various Haskell language elements, such as literals, types, and functions, in the framework. Moreover, the limitation of mobility in ALpi simplifies the implementation of the framework. ALpi processes are implemented by means of a Haskell monad called PiMonad. As the result, side-effects caused by communications are distinguished by the tags of PiMonad in typing. The subtyping relations is realized by multi-parameter type classes in Haskell, where a pair of subtype-related types belongs to three binary type classes reflecting the directions of communication. We illustrate the usefulness and benefits of our framework with an example of an implementation of instance messenger application over TCP/IP network.
著者
中山 浩太郎 小板 隆浩 今井 祐介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.46-54, 2011-12-15
著者
秋山 雄次 鈴木 輝彦 田中 政彦 小林 厚生 片桐 敏郎 石橋 俊子 北川 秀樹 今井 史彦 原 清 土肥 豊
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.542-547, 1990

混合性結合組織病(MCTD)として経過観察中に強皮症(PSS), 全身性エリテマトーデス(SLE), 多発性節炎(PM), シェーグレン症候群(SjS)の重複症候群に進展した1例を経験したので報告する.症例は42歳の女性で18歳より日光過敏症があった.昭和61年レノイー現象, swollen hands, 関節痛が出現し, 抗RNP抗体81920倍, 抗Sm抗体陰性, 血清CPK値上昇を認めたため, MCTDとして経過観察を開始, 昭和63年多関節痛, 節痛の増強を主訴に入院.理学所見では開口制限, 皮膚硬化, 筋力低下, ラ音を認め, 検査所見では節原性酵素の上昇, LE細胞, 抗核抗体, 抗DNA抗体, 抗ENA抗体, 抗SS-A抗体を認めた.又, 皮膚生検でPSSに一致した組織所見, 節電図で節原性変化, 口唇生検で慢性唾液腺炎像, 腎生検にてメサンギウムの増殖性変化を認めた.MCTDの概念, 殊に重複症候群との差異は明確でなく, さらなる症例の蓄積・検討が必要である.MCTDの経過中にPSS, SLE, PM, SjSへ移行した報告は見当たらず, MCTDの研究上, 貴重な症例であると思われた.
著者
今井 輝光
出版者
三彩社
雑誌
三彩
巻号頁・発行日
no.533, pp.p86-89, 1992-02
著者
川畑 光希 松原 靖子 本田 崇人 今井 優作 田嶋 優樹 櫻井 保志
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.4K2GS303, 2020 (Released:2020-06-19)

顧客生涯価値(LTV)は顧客評価における重要な指標であり,LTVを正確に予測することで顧客に対しより適切なマーケティングを行うことが可能になる.本稿では,購買ログデータを対象とし,顧客ID,商品ID,時間の組みで表されるイベントシーケンスから潜在的な購買特性を発見し,それらに基づくLTV予測を行うための手法を提案する.実データを用いた実験では,提案手法が与えられた購買ログの中から有用な購買特性を発見し,従来手法よりも高い精度でLTV予測を行うことを確認した.
著者
今井 敦
出版者
日本独文学会
雑誌
ドイツ文学 (ISSN:24331511)
巻号頁・発行日
vol.164, pp.73-90, 2022 (Released:2023-08-06)

Die vorliegende Arbeit verfolgt das Vorhaben, die Technikkritik des Schriftstellers Friedrich Georg Jünger (1898-1977) aus der heutigen Sicht zu beleuchten und seinen Stellenwert in der kultur- und technikkritischen Strömung des 20. Jahrhunderts zu bestimmen. Zu diesem Zweck befasst sie sich mit seiner Schrift: »Die Perfektion der Technik«, deren erster Teil erstmals 1946 und deren zweiter Teil, ursprünglich unter dem Titel »Maschine und Eigentum« als selbständiger Band, 1949 erschien. Nachgegangen wird den folgenden Fragen: erstens, in welcher Hinsicht Jüngers Technikkritik als Vorwegnahme von Ideen der heutigen Ökologiebewegung anzusehen ist und was sie von Ansichten der ihm vorausgehenden Kultur- und Technikkritiker unterscheidet, zweitens, wer bzw. was das Subjekt des ‚Willens zur Macht‘ ist, als dessen Manifestation er die Technik auslegt, und drittens, welche Art von Ausweg aus der Krise bzw. Umkehr er voraussieht. Friedrich Georg Jünger sieht in der neuzeitlichen Technik einen Automatismus, der an Natur und Mensch grenzenlosen „Raubbau“ treibt und in planetarischer Hinsicht zur Verlustwirtschaft führt. Alle Gegenstände, den Menschen eingeschlossen, werden als Bestände des Nutzbaren aufgefasst, durch Normierung und Standardisierung als Menge des Gleichen ausgerechnet, mobilisiert, bearbeitet und zum Verbrauch geliefert. Der technische Fortschritt verändert nicht nur Natur und Mensch, sondern verwandelt die Gesellschaftsformen in eine maschinenentsprechende, d. h. „das technische Kollektiv“. In der letzten Phase der Perfektionierung schließen sich all die Kollektive zum „Universalarbeitsplan“ zusammen, der somit an die Weltherrschaft gelangt. Jünger zufolge ist die neuzeitliche Technik kein neutrales Werkzeug, sondern an sich der ‚Wille zur Macht‘, dessen mechanischer Automatismus, zwar vom Menschen in Bewegung gesetzt, aber längst nicht mehr gestoppt oder gelenkt werden kann. Die Vollendung der technischen Herrschaft veranlasst aber den Regress der unterdrückten Natur, der sich möglicherweise als folgenschwerer Betriebsunfall offenbart. Auf jeden Fall ergibt sich eine globale Verarmung, die auch vernichtende Weltkriege herbeiführen kann. (View PDF for the rest of the abstract.)
著者
今井 佐恵子 梶山 静夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.7, pp.483-489, 2018-06-20 (Released:2019-06-20)
参考文献数
19
被引用文献数
4 4

本稿では,何をどれだけ食べるか,すなわち栄養のバランスに留意しながら適切な栄養量を摂取する従来の食事療法に加え,さらに食事をどのように食べるのか,「食べる順番」の違いにより,食後血糖値やインスリンなどホルモンの分泌がどのように変化するかを概説する.次に,朝食の欠食や夜間の食事摂取は,体重増加につながることが知られているが,遅い時刻の夕食摂取と血糖値の関係についてはまだ明らかにされていない.食事をいつ食べるのか,食べる時間の違いが血糖値に与える影響について概説する.食後高血糖は,糖尿病患者だけでなく,軽症糖尿病や糖尿病予備軍の状態から動脈硬化を促進させる(1).高血糖は,血管内皮障害や炎症を引き起こし,動脈硬化を進展させ,脳梗塞,心筋梗塞のリスクを高める,一方,低血糖は心血管イベント,認知症を進めることが報告されている(2).さらに,血糖変動幅が大きいと動脈硬化を促進させ,がんや認知症を進めることが明らかとなってきた.したがって,心血管障害などをはじめとする合併症を抑制するためには,糖尿病患者だけでなく健常者にとっても,血糖変動を抑制する食べ方が重要になる.
著者
栗本 鮎美 粟田 主一 大久保 孝義 坪田(宇津木) 恵 浅山 敬 高橋 香子 末永 カツ子 佐藤 洋 今井 潤
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.149-157, 2011 (Released:2011-07-15)
参考文献数
30
被引用文献数
195 213

目的:高齢者の社会的孤立をスクリーニングする尺度として国際的に広く使用されているLubben Social Network Scale短縮版(LSNS-6)の日本語版を作成し,信頼性および妥当性の検討を行った.方法:総合健診を受診した地域在住高齢者232名に面接式質問紙調査を行い,日本語版LSNS-6とともに,基本属性,主観的健康感,運動機能,既存のソーシャルサポート質問項目,日本語版Zung自己評価式抑うつ尺度(日本語版SDS),自殺念慮等に関するデータを得た.日本語版LSNS-6の内的一貫性についてはCronbach α係数,繰り返し再現性についてはSpearman相関係数,評価者間信頼性については級内相関係数を用いた.構成概念妥当性の検討には先行研究の結果との比較,併存妥当性の検討には日本語版SDSおよびソーシャルサポート質問項目との関連を検討した.結果:Cronbach α係数は0.82,繰り返し再現性に関する相関係数はr=0.92(P<0.001),評価者間の級内相関係数は0.96(95%信頼区間0.90~0.99)であった.日本語版LSNS-6の平均得点は同居世代数が増えるほど高く(P=0.033),自殺の危険性がある群で低く(P=0.026),主観的健康感不良群で低下する傾向(P=0.081)を認めた.日本語版LSNS-6の得点は日本語版SDSと有意な負の相関を示し(P<0.001),ソーシャルサポートに関する5つの質問項目のうち4項目において,ソーシャルサポート「あり」群で日本語版LSNS-6の平均得点は有意に高かった(P<0.05).結論:日本語版LSNS-6の信頼性と妥当性は良好であった.我が国における高齢者の社会的孤立のスクリーニングに日本語版LSNS-6が有用である可能性が示された.
著者
明石 祐作 鈴木 広道 竹内 優都 上田 淳夫 廣瀬 由美 今井 博則 石川 博一
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.9-16, 2021-01-20 (Released:2021-08-01)
参考文献数
29
被引用文献数
1

日本ではインフルエンザの診断に,迅速抗原検査が広く用いられている.しかし,40~50% で偽陰性が見られるとされ,正確に結果を解釈するためには,検査性能に影響する要因を把握する必要がある.今回,インフルエンザ様症状(37℃以上の体温上昇,寒気・体熱感,咳,喀痰,倦怠感,咽頭痛,筋肉痛・関節痛,頭痛,鼻汁・鼻閉のいずれか)の発症から検査までの時間経過により,インフルエンザ迅速抗原検査の感度・特異度が異なるか,単施設前向き研究で調査した.当施設がある地域のインフルエンザ流行期間に(2017年12月~2018年2月および2018年12月~2019年3月),臨床的にインフルエンザの疑いがあり,担当医がインフルエンザ迅速抗原検査を必要と判断した患者を対象とした.基準検査法はリアルタイムPCR法とした.期間中の累計322名(2017年度:159名,2018年度:163名)のうち,313名を最終対象者とした.リアルタイムPCR法を用い129名(41.2%)でインフルエンザウイルスを検出した(A型:88名,28.1%;B型:41名,13.1%).インフルエンザ迅速抗原検査の感度は,全体で54.3%(95% 信頼区間(CI):45.3~63.1),特異度は100%(95%CI:98.0~100)だった.感度はインフルエンザ様症状の発症からインフルエンザ迅速抗原検査までの時間の経過により有意な上昇を示した(p=0.03):12時間未満,38.9%(95% CI:17.3~64.3);12~24時間,40.5%(95% CI:25.6~56.7);24~48時間,65.2%(95% CI:49.8~78.6);48時間以降,69.6% (95% CI:47.1~86.8).本検討より,インフルエンザ迅速抗原検査の感度は,インフルエンザ様症状の発症から時間が経過するに連れて上昇する可能性が示された.
著者
内田 彩 今井 重男 ミラー ケビン
出版者
日本国際観光学会
雑誌
日本国際観光学会論文集 (ISSN:24332976)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.25-33, 2020 (Released:2021-04-26)
参考文献数
14

Honeymoon is a holiday that holds a special place in one's life, which, in Japan, changed considerably with the development of mass tourism. This study identifies the process of change in honeymoon trends, focusing on the period from the 1950s to the 1970s and clarifies details relating to the process of change in honeymoon destinations, honeymooner behaviors, and accommodation choices, as well as changes in people's perceptions of honeymoons.
著者
今井 信行 鄭 昇姫
出版者
千葉科学大学
雑誌
千葉科学大学紀要 = The University Bulletin of Chiba Insitute of Science (ISSN:18823505)
巻号頁・発行日
no.13, pp.151-154, 2020-02-28

千葉科学大学薬学部薬学科では2008年に初めて韓国人留学生が入学した後、韓国人留学生の入学者が増加し、現在の在学人数は80人に達している。また、韓国で薬剤師になるためには、薬学系大学を卒業してから薬剤師国家試験に合格しなければならない。ただし、日本の薬剤師免許を持っている人は、卒業した大学のカリキュラム等の受験資格確認書類を韓国保健福祉部長官に申請して承認されれば、韓国の薬剤師国家試験を受験する資格が与えられる。
著者
今井 忠平
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.28, no.10, pp.760-766, 1979-10-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
54
被引用文献数
2 3
著者
今井 真士
出版者
文教大学
雑誌
文教大学国際学部紀要 = Journal of the Faculty of International Studies (ISSN:09173072)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.17-32, 2015-07-01

Historical Institutionalist explanations / Comparative Historical Analysis approaches are inferences about the causes of specific outcomes in particular cases. They are intended to explain outcomes that have already happened, either in the distant past or in the recent past. The goal of the analysis is precisely to explain the specific past occurrences (Mahoney, Kimball, and Koivu 2009: 116). In Historical Institutionalist explanations, political institutions are seen as the developing products of struggle among unequal actors, and are mainly focused on the long-term processes of institutional building, change and thus divergence. In Comparative Historical Analysis approaches, this view is expanded into the one focused on various events including political institutions. While these approaches are developing in comparative politics after the middle of 1990s based on the qualitative methodology, some scholars emphasized on the methodological differences between the qualitative one and the quantitative one, and thus pursued their ontological foundations of philosophy of science (especially biology and complexity science); especially, without proposing empirical and useful methods, they have seen these differences of methodologies as ones of paradigms and scientific views. Recently, however, other scholars have avoided these pedantic arguments of the philosophy of science and thus attempted to propose the logical (but not biological) foundations based on the set theory. In this article, I argue the ontological development of the literature of Historical Institutionalism / Comparative Historical Analysis and focus on the conceptual and terminological change of “contexts”. Especially, I compare the usage of “contexts” in the five approaches; critical junctures, institutional evolutions, multiple contexts, critical antecedents, and permissive / productive conditions.