著者
伊藤 寛 小川 幸恵 清野 浩昭 川合 宏仁 山崎 信也 奥秋 晟
出版者
The Japanese Society of Reanimatology
雑誌
蘇生 (ISSN:02884348)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.82-87, 2005-07-20
被引用文献数
17

歯科治療における死亡事故報告は後をたたない。我々は, 各種メディアから知り得た歯科治療に関連した重篤なショック, 心肺停止報告200例について分析した。その結果, ショック45例, 心肺停止155例, 死亡126例であった。これらの多くは局所麻酔や観血処置に起因し, 何らかの全身的合併症を有していたものが全200例中75例 (38%) であった。また小児, 障害児者に多く行われる抑制治療が起因と思われる死亡は19例で, 全死亡例の15%であった。このような事故を回避するために, 歯科医師の医学知識全身管理能力の向上が必要であり, 特に, 最低限のリスクマネージメントとしてBLS, ACLSの習得は必須であると思われた。
著者
伊藤 寿茂 尾田 紀夫 丸山 隆
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.187-196, 2003-12-25
被引用文献数
6

Availability of host fish for glochidia of the freshwater unionid mussel Pronodulariajapanensis was examined for the following eleven species of fish: Zacco temminckii, Phoxinus longowskii steindachneri, Gnathopogon elongatus elongatus, Pseudorasbora parva, Cyprinus carpio, Tanakia lanceolata, Acheilognathus tabira subsp. R, Misgurnus anguillicaudatus, Pseudobagrus tokiensis, Rhinogobius sp. OR and Gymnogobius urotaenia. The hosts to which the glochidia were attached in a paddy field ditch were cultured in tanks for seventeen days. Glochidia and juveniles which became detached from the hosts were counted daily. Juveniles appeared about nine days after glochidia attachment. Rhinogobius sp. OR, G. urotaenia, Z. temminckii and C. carpio were the most suitable hosts on which over 69% of attached glochidia metamorphosed to juveniles. Three hosts, G. e. elongatus, M. anguillicaudatus and Rhinogobius sp. OR, were investigated as to the position and number of attached glochidia. Most glochidia were attached to fish fins and gills. More glochidia were attached to Rhinogobius sp. OR than to the other species. However in the study ditch, M. anguillicaudatus was most numerous and therefore the major host species.
著者
高野 洋平 森永 良丙 伊藤 里佳
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.21, no.48, pp.753-758, 2015-06-20 (Released:2015-06-20)
参考文献数
14
被引用文献数
7

The civic participation of the planning stage in public facility penetrates widely. However, it does not become clear about the sustainability of the citizen participation in the administration stage. This study clarifies the association with the actual situation of the citizen participation of the administration stage and the planning process by the questionnaire to a national example. This study is intended to get a suggestion about sustainable citizen participation in public facility. As a result of investigation, it became clear that examination of the administration in the planning stage and the formation of the citizen’s group played role that was important to the citizen’s main constituent formation after the opening.
著者
中村 大 神田 和重 小柳 勝 山村 俊雄 細野 浩司 吉原 正浩 三輪 達 加藤 洋介 Mak Alex Chan Siu Lung Tsai Frank Cernea Raul Le Binh 牧野 英一 平 隆志 大竹 博之 梶村 則文 藤村 進 竹内 義昭 伊東 幹彦 白川 政信 鈴木 裕也 奥川 雄紀 小島 正嗣 米谷 和英 有薗 尚倫 久田 俊記 宮本 晋示 野口 充宏 八重樫 利武 東谷 政昭 伊藤 文俊 亀井 輝彦 亀井 輝彦 丸山 徹 井納 和美 大島 成夫 大島 成夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.6, pp.25-29, 2008-04-10
被引用文献数
10

43nm CMOSテクノロジを用いた16ギガビット4値NANDフラッシュメモリを開発した.66NANDと新規コントロールゲートドライバー回路を用いた構成とし、アレー上にパワーバス配線を配することでチップサイズ120mm^2を実現し、micro SDカードへ実装可能とした.デュアルステージドライバーを用いることで1.8V VCCQで25nsのサイクルタイムを実現した.
著者
伊藤 友一 池田 賢司 小林 正法 服部 陽介 川口 潤
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第12回大会
巻号頁・発行日
pp.31, 2014 (Released:2014-10-05)

日常の学習場面では,学習直後の小テストや数カ月後な期末テストなど,時間的 距離の異なる目標が設定され得る。時間的距離の認識の違いは認知処理様式に影響することが示されているが,記憶への影響については検討されていない。そこで,本研究では時間的距離と記憶の関係について検討するために2つの実験を行った。 まず,参加者はテスト時期を1分後 (直後群),または3カ月後 (学期末群) と教示された。その後,実験1の参加者のみ,テストに向けた学習場面をイメージした。続いて,9リスト分の単語を学習した。最後に,両群に対してremember/know判断を伴う再認テストを行った。結果として,直後群に比べ,学期末群で虚再認・ 正再認時のremember反応率が統計的に有意に高いことが示された。これは,時間的距離の遠いテストを想定した場合に,より意味的関連性に基づく符号化処理が行われていたことを示唆している。
著者
渡辺 賢悟 伊藤 和弥 近藤 邦雄 宮岡 伸一郎
出版者
The Society for Art and Science
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.58-65, 2010

キャラクタデザインは,ゲームやアニメといったコンテンツ制作において重要な作業である.デザイン作業は複数人のアイデアを,コミュニケーションを介してまとめながら進められるが,絵が描けるデザイナと描けない者の間でアイデアの視覚化の能力に差があるため,アイデアを交換・共有するのが難しい現状がある.本研究では,絵が描けない者のアイデアの視覚化を支援するため,絵画手法の1つであるコラージュに着目する.複数の既存画像から一部分を切り出し,組み合わせるだけの作業で視覚化を行えるシステムを提案する.画像合成処理にPoisson Image Editingを用いることで,高品質なコラージュ結果を実現する.また,合成部品の切り取りを簡単にするため,部品領域の最適化処理を実装する.作成したシステムと,従来のソフトウェアを使用して視覚化した結果を比較し,システムの実用性を検証する.
著者
小林 健太 加藤 有己 谷口 丈晃 丸山 徹 伊藤 通浩 五斗 進 竹山 春子 藤渕 航
雑誌
研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:21888590)
巻号頁・発行日
vol.2015-BIO-42, no.58, pp.1-2, 2015-06-16

多数の難培養微生物で構成される海洋環境の理解を促進するために,メタゲノム解析に注目が集まっている.しかしながら,メタゲノムのリード群を完全にアセンブルすることは困難を極めることが知られている.近年,次世代シークエンシング技術の発展とともに,1 細胞ゲノムデータが利用できるようになってきた.本稿では,近年の利用可能な技術の動向を踏まえ,メタゲノムおよび 1 細胞配列データが与えれたとき,アセンブリ,遺伝子の構造および機能推定を行うパイプラインを発表する.具体的に,リードの前処理,アセンブリとアノテーションに特化したパイプラインを提供し,遺伝子アノテーションのマップの可視化を可能とするものである.
著者
松田 英希 榎 真奈美 伊藤 絵里子 藤澤 美由紀 山中 崇
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.B0464-B0464, 2004

【はじめに】身体機能的には可能であったにも関わらず、器質性人格障害のためにADL自立が困難であったクモ膜下出血の症例を経験したので報告する。<BR>【症例】33歳男性。身長172cm、体重65.3kg。病前の性格は温厚。平成14年8月9日、クモ膜下出血発症。同日、緊急開頭血腫除去術・脳動脈クリッピング術・外減圧術施行。平成15年3月18日、リハビリテーション目的にて当院リハビリテーション科へ転院となった。転院時所見としてCTにて前頭葉の広汎な病変を認め、右片麻痺・人格感情障害・知的低下・注意障害・記憶障害・失語症・右半側空間無視・Alien Hand(右手)が見られた。Brunnstrom Recovery Stageは右上肢V・右手指V・右下肢IV。起居動作は軽度~中等度介助、歩行は中等度介助で、周囲の状況や身体の状態に関係なく動作を行い、転倒・転落の危険を伴った。<BR>【経過】平成15年3月19日、当院PT・OT・ST開始。車椅子にてリハビリテーションセンターに来室。ROM ex.や坐位・立位でのBalance ex.などのアプローチは協力を得られず、暴力的になったり寝てしまったりした。そのため、臥位から起き上がって歩くという一連のプロセスを、誘導しながら介助して患者のペースで行う方法が中心となった。介助に対して暴力的になり歩行中でも振り払おうとしたため、衣服の皺を伸ばすように見せるなど、患者の注意を変換することで興奮の抑制を図った。排泄・入浴場面では、激しく興奮し状況判断せず行動するため2~3人の介助が必要で、OTの介入も困難であった。同年4月中旬には、右下肢の支持性や歩行バランスの向上により屋内歩行が軽度介助レベルとなり、屋外での不整地・段差・スロープ歩行が可能となった。同年6月12日には屋内歩行が遠位監視となったが、介助に対する暴力的な行動は変わらなかった。本症例は、家族の在宅困難との判断により、平成15年7月25日転院となった。<BR>【考察】本症例は運動機能としての起居移乗動作や歩行は自立したが、ADL自立には至らなかった。屋内外ともに移動手段として歩行を確立できたのは、患者が介助を意識しないようにアプローチしたり、リスクを伴うと考えられる歩行条件でも、あえて患者の選択を尊重し、PT中の情動爆発を可能な限り抑制したことが功を奏したと考えられる。しかし全般的な脱抑制により動作のほとんどが無目的で、特に排泄・入浴動作の指導・介入に対しては激しい情動爆発が見られるなど、状況に応じた適切かつ安全な行動が困難であった。本症例の経験より、精神科領域の知識や症状のとらえ方は、我々PTの臨床場面にも求められると思われた。
著者
山本 朱美 高橋 栄二 古川 智子 伊藤 稔 石川 雄治 山内 克彦 山田 未知 古谷 修
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.1-7, 2002-03-10
被引用文献数
20

肉豚に、欠乏するアミノ酸を添加した低タンパク質飼料を給与し、尿量、糞尿への窒素排泄量およびアンモニア発生量に対する影響を調べた。体重約35kgの去勢豚12頭を代謝ケージに収容し、標準タンパク質飼料(CP16.4%、標準CP区)またはアミノ酸添加低タンパク質飼料(CP10.9%、低CP区)をそれぞれ6頭に28日間にわたり不断給与した。試験開始後8~12日目に窒素出納試験を実施し、また、28日目に糞および尿を採取してアンモニアの発生量を調べた。その結果、増体量、飼料摂取量および飼料要求率ではCP水準による差は認められなかったが、飲水量は低CP区で標準CP区の約87%と少なくなり、尿量は低CP区で67%に低減する傾向を示した。また、糞および尿への窒素排泄量は、低CP区では標準CP区に比較してそれぞれ82%および50%に、また、総窒素排泄量は62%に減った。さらに、糞尿混合物からの発生アンモニア濃度は、混合1日目で、低CP区は標準CP区の36%と著しく低くなった。以上の結果より、飼料中のアミノ酸バランスを整えた低CP飼料を肉豚に給与すれば、発育成績は損なわずに、糞尿への窒素排泄量が減るばかりでなく、尿量およびアンモニア発生量も低減されることが示された。
著者
牧元 久樹 池ノ内 浩 伊藤 敦彦 小栗 岳 藤田 大司 明城 正博 杉下 靖之 田部井 史子 野崎 彰 羽田 勝征 杉本 恒明
出版者
Japan Heart Foundation
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.1229-1236, 2009

症例は75歳,女性.高血圧症と高脂血症で内服加療中であった.早朝不慣れな満員電車に乗車中,胸部圧迫感を自覚し,近医を受診.ST上昇とトロポニンT陽性から心筋梗塞が疑われ,当院に救急搬送された.収縮期心雑音IV/VIが聴取された.当日行われた緊急冠動脈造影にて冠動脈に有意狭窄を認めず,左室造影で心尖部無収縮と心基部の過収縮を伴った心尖部バルーニングを認めたことからたこつぼ心筋症と診断.カテーテル引き抜き時に大動脈-左室間で80mmHgの圧較差を認めた.心臓超音波検査では心尖部無収縮にS字状中隔を伴い,左室流出路圧較差を認めた.保存的加療にて壁運動は第10病日には改善,流出路圧較差も消失した.退院1カ月後,S字状中隔と流出路圧較差の関連を調べる目的にて薬剤負荷試験を施行した.イソプロテレノール・ドブタミン・硝酸イソソルビドの投与で流出路圧較差が出現,急速輸液・ジソピラミド・プロプラノロール投与で流出路圧較差は軽快した.本例ではS字状中隔の存在がたこつぼ心筋症発症時の左室流出路圧較差出現の原因と考えられた.S字状中隔には病的意義は少ないとする意見もあるが,本例のごとくたこつぼ心筋症の発症を契機として,流出路圧較差を生じ血行動態に影響を与える可能性も考えられる.S字状中隔の病的意義を考慮するうえで示唆に富む症例と考えられたため,ここに報告する.
著者
伊藤 将志 半井 健一郎 林 明彦 河合 研至
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.210-215, 2014-02-25 (Released:2015-02-25)
参考文献数
4
被引用文献数
1

福島第一原子力発電所の事故により、広範囲に拡散した大量の放射性物質を適切に除染するとともに、汚染された災害廃棄物を適切に処理、処分することが求められている。そこで本研究では、モルタル中でのセシウムの吸着、浸透、溶出挙動を把握することを目的とした。実験結果から、セメントや各種細骨材にセシウムは吸着しにくく、飽水処理したモルタル供試体では、供試体表面および内部ともに80%ものセシウムは可溶性として存在していた。一方で乾燥させた供試体の表面付近では60%のセシウムが非可溶性であり炭酸化の影響が示唆された。
著者
沢村 信一 加藤 一郎 伊藤 恵利
出版者
[出版者不明]
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
no.96, pp.57-62, 2003-12 (Released:2011-03-05)

荒茶の微生物数を低減化させるために、4つの観点に注目して調査を実施したところ、以下の点が明らかとなった。1)生葉の洗浄によって、約50%の一般生菌数の減少が認められたが、効果的な除菌方法とは言えなかった。2)蒸熱時間を長くすることによって、荒茶の一般生菌数は減少したが、茶の品質に与える影響が大きく、適切な処理方法とは言えなかった。3)乾燥機における茶温の積算温度あるいは、最高温度と一般生菌数に比較的良い負の相関が得られたことから、乾燥機の適切な温度管理が重要であることが明らかとなった。4)製造日毎の二次汚染状況の調査において、一番茶・二番茶では、一般生菌数の多い工場があった。これは、製茶機械内部に茶葉が付着・蓄積し、そこで微生物が増殖するためと思われる。よって、日々の清掃を重視することによって、荒茶の一般生菌数が低減化することが明らかとなった。
著者
山本 怜 伊藤 京子 大西 智士 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.224, pp.41-46, 2009-10-01

先端技術の導入・利用を検討するために,先端技術に関する一般の人々のpublic opinionが必要とされている.しかし,先端技術は問題への対峙の仕方が難しく,public opinionの取得は困難である.そこでその問題を解決するため,直接的なインタラクションを行わないで他者の存在を提供するゆるやかなコミュニケーションを用いた新たな意見表明手法を提案する.評価実験の結果,提案手法により先端技術に関するpublic opinionが取得できる可能性が確認できた.
著者
伊藤 永悟 藤本 貴之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.1-5, 2013-11-25

近年,急速にスマートフォンが普及し,2016 年には,国内で出荷される携帯電話の 80% 以上がスマートフォンになると言われている.高機能なスマートフォンには,既存の携帯電話 (いわゆる,ガラパゴス携帯電話 『通称:ガラケー』) にはない様々な機能が具備され,パソコンいらずとまで言われる程度に利便性が高められている.しかしながらその反面,インターフェース設計やデザイン構造的に使いづらいと考える層はビジネスマンを中心に少なくない.現在では,通常の音声会話では 「ガラケー」,インターネット利用時では 「スマホ」 という使い分けをした 2 台所有者は多い.そこで,本研究では 2 台持ちによる不便性を解消するために,スマートフォンでガラケーの利用勝手を完全にシミュレートした 「スマホのガラケー化」 アプリケーションを実現した.We develop a system has feature-phone-style-interface on smartphone. Some workers have both a feature phone and a smart phone. This system makes less confusion for the workers. They can use similar input-interfaces on the both types of phones.
著者
伊藤 智樹
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.121-136,183, 2012-02-29 (Released:2015-05-13)
参考文献数
16

In his social theory, Arthur W. Frank explained that the body is often consideredproblematic in terms of its “functionality” (or “system”). However, considering itproblematic in terms of “actions” is more in line with a phenomenological approach,rather than a functional approach. The concept of the “communicative body”, in particular, is applicable to the case ofmany sick people who wish to communicate with others face-to-face: both verbally andnon-verbally. I observed communication in a few self-help groups. However, Frank, whoonly argued that the telling of “quest stories” is an ethical practice of the “communicativebody”, did not clarify the ambivalence between various illness narratives and the body. I observed as a group individuals suffering from Parkinson’s disease who wished tobe rehabilitated, and prepared a short ethnography of their group. In the participants’communication, their language as well as their bodies constructed their illnessnarratives, which were characterized by hard-working protagonists or their handicappedbodies. However, the relationship between an illness narrative and the body is notsimple. On the one hand, their bodies sustain their illness narratives that give them hope;on the other, their condition deteriorates and they feel that they are “getting worse”. The “body” is a very important element in the study of illness narratives; it sustains orhinders the construction of the narratives. Therefore, the “communicative body” is notan “idealized” one. The concept is applicable while observing the relationship betweenvarious illness narratives and the body, and considering how the body develops and failsin its style of usage when it suffers from a debilitating illness.
著者
財部 倫孝 清水 將吾 石原 靖哲 伊藤 実
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.10, pp.61-68, 2000-01-24

従来の確率的データベースモデルは,データベース中の各タプルに対して実際にそのタプルが存在する確率を付加するというものが一般的であった.しかしこのようなモデルではタプル間の依存関係,例えばある二つのタプルの少なくとも一方がデータベース中に存在するという関係にあることを表現できない.そこで本稿では,Imielinskiらによって提案されたconditional tableを基本的枠組として採用し,conditional table中に現れる各変数を確率変数として扱うことによって,タプル間の依存関係を表現できるような確率的データベースモデルを提案する.In the conventional models of probabilistic databases, the probability of existence of each tuple is attached to the tuple. However, these models are not able to represent dependency among tuples, e.g., there is at least one tuple in a database. In this paper, we propose a probabilistic database model which is able to represent dependency among tuples. For that purpose, we adopt conditional tables proposed by Imielinski et al. as a standard framework, and treat each variable which appears in a conditional table as a random variable.