著者
伊藤 孝恵
出版者
山梨大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

国際結婚夫婦のコミュニケーション態度に関する質問紙調査を、国際結婚夫婦並びに日本人同士夫婦に対し実施した。その目的は、日本における国際結婚夫婦のコミュニケーションに対する認識の特徴、特に外国人妻の認識の特徴を明らかにし、これに家族社会学の見地を加え、国際結婚夫婦における「多言語共生」「対等で互いの違いを認め合う夫婦間コミュニケーション」を目指すことにある。具体的には、国際結婚夫婦のコミュニケーション態度に対する認識の特徴を、日本人同士の夫婦と比して明らかにし、コミュニケーション態度とコミュニケーションに対する印象・情動との関連性を探る。質問紙は、日本語版のほか、英語版、中国語版、韓国語版、ポルトガル語版、スペイン語版、タイ語版を作成し、対象者が回答しやすいよう配慮した。質問紙は、山梨県を中心にその周辺の市で配布した。回収されたデータは、入力・集計した。今後、分析を進め、論文としてまとめる予定である。
著者
伊藤 直美
出版者
千葉大学
雑誌
語文論叢 (ISSN:03857980)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.113-130, 1994-11-15
著者
伊藤 孝男 津田 一郎
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.598-599, 2007-01-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
渡邉 和男 河瀬 真琴 マシウス ピーター 西川 芳昭 松井 健一 阿部 健一 香坂 玲 阿部 健一 香坂 玲 院多本 華夫 渡邊 高志 磯崎 博司 藤村 達人 箕輪 真理 木村 武史 王 碧昭 伊藤 太一 帳 振亜
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

農業食糧及び薬用遺伝資源の多様性について、国境を超越して生存する少数民族に関わり農家保全の実地・実験調査を実施した。ミャンマー北部、ミャンマー、タイとラオスの国境地帯について山間部を主体に研究を実施した。過剰開発や貨幣経済の浸透、さらに不均衡な情報の供給と啓蒙の欠如で、在来の植物遺伝資源が絶滅危惧になっていることやその伝統的文化に支援された知見が急速に失われてきていることがわかった。モノグラフや公的機関の報告書として情報発信した。
著者
半澤 編理 伊藤 高廣
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2006年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.919-920, 2006-03-05 (Released:2007-01-31)

狭い空間でも活動が出来るマイクロロボットの利点を活かし、地震やテロなどの災害現場等人が入り込めない危険な空間で、的確なレスキュー活動のための情報収集を行うロボットの開発を目指す。カメラやセンサを搭載し映像やデータをPCに送り、離れた場所からロボットを操作する人間のサポートや被災者の位置の表示、調査した現場の状況の分析等にデータを活用する。
著者
伊藤 敬 高橋 謙 大久保 利晃
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.7-18, 1996-03-01

クロムメッキ作業従事者の健康影響についての調査はまだ十分になされていない。我々はクロムメッキ作業者の死因パターンの特徴を調べるために,東京都にあるメッキ工場の従業員1,193名を対象に16年間の追跡調査を行った。同集団をクロムメッキ作業者群(623名)と非クロムメッキ作業者群(567名)に分け,1976年10月から1992年12月まで追跡した。標準化死亡比(SMR)およびその95%信頼限界(95%CI)を統計学的評価に用いた。クロムメッキ作業従事者における慢性肝炎および肝硬変の死亡リスクについて統計学的に有意な上昇(SMR 2.34; 95%CI 1.17-4.19)と,肺がんのリスクの上昇傾向(SMR 1.18; 95%CI 0.99-3.04)が示された。非クロムメッキ作業従事者においては,死亡リスクに関する有意なリスクの上昇を認めたものは無かった。我々は,各疾患における死亡数が少ないことから,今後もさらなる追跡調査が必要であると結論した。
著者
伊藤 隆 渚 勝
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

一般のノルム空間をヒルベルト空間上の作用素のなす空間(作用素空間)へ埋め込めるが、ノルム空間が順序を有する場合、順序とノルムの両方を保存して埋め込むことは、一般には成功していない。そこで正値性を保存するために、埋め込みと可換な作用素の研究が必要となった。本研究では、特に埋め込みと可換(テンソルの形)なテープリッツ作用素のなすテープリッツ環の重層構造(アップワードルッキング位相)を解析し、極大イデアルの形を決定した。
著者
伊藤 慶明 田中 和世 大川 茂樹 伊藤 憲三
出版者
岩手県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

地域FM ラジオ放送のオンデマンド放送化および検索技術の研究開発の推進を行った.ラジオ音声を対象と想定し,音声中の聞きたい区間を容易に検索できる技術の研究を推進し、地域FMでは方言などが含まれるため「語彙外の言葉」でも検索できるように,音素およびさらに細かな系列を開発し,任意の語彙での検索と性能向上を実現・成功した。さらに、様々な音声検索研究手法を公正・公平に評価するため、情報処理学会においてワーキンググループを立ち上げ、共通の音声データ、評価方法の整備を推進し研究者への公開を実施し社会貢献を果たした。
著者
松岡 功 伊藤 政明
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.134, no.5, pp.254-258, 2009 (Released:2009-11-13)
参考文献数
33
被引用文献数
1 1

ホスファチジルイノシトールに特異的なホスホリパーゼC(PLC)は,三量体Gタンパク質のエフェクターの一つで,Gタンパク質共役型受容体(GPCR)で認識されたホルモンや神経伝達物質の情報を,Ca2+に依存した細胞内情報に変換し,興奮性生理反応を惹起する酵素として重要な役割を果たしている.このPLCシグナル伝達系の過剰な応答は,平滑筋収縮による血圧上昇や気道狭窄,分泌細胞からのケミカルメディエーターの放出亢進,血小板機能亢進など様々な病態と関連した反応を引き起こすことから,これらを抑制的に調節することは疾病の治療戦略として用いられてきた.GPCRの刺激効果はGαqと各Gβγでシグナル伝達が行われPLCを活性化する.GPCRの下流で働く代表的なエフェクターであるcAMP合成酵素のアデニル酸シクラーゼが,抑制性Gタンパク質のGiにより負に制御されるのに対し,PLCシグナル伝達系を抑制するGタンパク質は存在しない.しかし,他のGタンパク質共役型受容体の刺激がcAMPやcGMPなどの細胞内情報伝達系を介し間接的にPLCシグナルを抑制することが知られている.最近,cAMPを介した他の受容体のクロストークや,PLC活性化に関わるGαqのスイッチを切るタンパク質の役割が解明された.さらに,疾患モデル動物やヒトゲノム解析の結果からPLCシグナル伝達系の負の制御機構の不全が循環器系疾患の発症に関わることが示唆されている.
著者
斉藤 博 伊藤 一三
出版者
Japanese Association for Oral Biology
雑誌
歯科基礎医学会雑誌 (ISSN:03850137)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.8-16, 2001-02-20 (Released:2010-06-11)
参考文献数
33
被引用文献数
1

舌骨は嚥下や発声において複雑な運動を示す。茎突舌骨筋は舌骨を後上方に引き上げる筋であるが, 舌骨に付着する部位はこれまで明確にされていなかった。SEMを用いて観察した結果, 茎突舌骨筋は正中部を除く舌骨体下面に広く付着していることが明らかになった。この筋の付着部に, 厚さ0.5-1mm, 長さ10-17mmの線維軟骨塊が舌骨体の下面に沿って認められた。茎突舌骨筋の腱線維束は線維軟骨に入る前に, ほかの舌骨付着筋と錯綜していた。また線維軟骨塊の内部においても同様の錯綜が認められた。これらの錯綜は互いの筋が結合を強めあうことを示していると考えられた。このように線維軟骨塊に多くの筋が入り込むことは, 嚥下運動などにおいて, 筋で支持されている舌骨がその位置を変える運動を円滑にしている。また嚥下運動において, 舌骨は同時に回転運動を行うことがすでに知られている。多くの筋が線維軟骨塊に入り込むことは, この線維軟骨塊を固定することを可能にしている。したがって, 舌骨は線維軟骨塊を軸として, オトガイ舌骨筋や甲状舌骨筋により前後に回旋すると考えられた。
著者
佐藤 祐一 市田 隆文 原田 武 伊藤 信市 朝倉 均 加藤 仁 橋倉 泰彦 池上 俊彦 川崎 誠治 松波 英寿 幕内 雅敏
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.38, no.11, pp.684-689, 1997-11-25
被引用文献数
2

症例は52歳の成人女性で, 1984年に皮膚掻痒感で発症し, Scheuer I期の原発性胆汁性肝硬変 (PBC) と診断され, 外来で経過観察されていた. 1992年頃より黄疸が出現し, 1993年3月に当科入院したが, 黄疸の高度進行, 腹水の増加, 肝性脳症の悪化, 肝腎症候群を認め, 血漿交換を含めた内科的治療も奏功しなかった. そこで本人と家族が肝移植を強く希望したため, 正式にインフォームド・コンセントを得て, 1993年10月20日信州大学第1外科へ移送し, 同年11月2日, 長男 (25歳) をドナー (グラフト肝重量402g) とする成人間生体部分肝移植を施行した. その後, 原病の再発とも思われる組織像と, 抗糸粒体抗体, 抗PDH抗体, IgM, ALPの上昇を認めた. 術後約3年半を経た現在, 上述のように血清学的には原疾患の再発が示唆されるが, QOLはよく, 日常生活に支障は生じていない. 一方, ドナーである長男も結婚し, 普通と全く変わらない生活を送っている. 以上PBCに対する治療として, 生体肝移植は我が国で選択されうるべき治療法の一つであり, 今後その推進に力を注ぐ必要があると思われた.
著者
伊藤 詔子
出版者
松山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

アメリカ環境文学のグローバルな影響力を自然表象の変遷のなかで検討し、風景構築と人種的無意識の関係を、主としてソロー、ポーなど19世紀男性作家に探った。また20世紀後半と21世紀、環境文学のもっとも重要なテーマのひとつとなってきた汚染というテーマが、地域の歴史とどのような関係にあり、またどのような身体表象を伴っているかを、ソロー、ポーの影響を受けた現代女性環境文学作家数名を中心に考察した。研究成果は、現代英語環境文学103作(映画や音楽も含む)を、汚染、自然表象、アクティヴィズムと環境正義など10のテーマに分類し、作家概説、作品紹介と文献解題による辞書兼教科書を、監修共編著として出版し、その他共著3冊と、国際学会での発表2回を含む7回の口頭発表、および論文数編に結実した。
著者
橘 ヒサ子 伊藤 浩司
出版者
北海道大学
雑誌
環境科学 : 北海道大学大学院環境科学研究科紀要 (ISSN:03868788)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.73-134, 1980-03-28
被引用文献数
1

1.北海道最北端日本海側海岸低地に発達しているサロベツ湿原の群落分類をおこない,また湿原の一部に線状調査区を設けて群落の分布と立地条件との関係について解析,記述し,湿原の発達と植生遷移について考察した。2.本湿原の群落分類の結果,水生植物群落について3群集,1群落,8基群集,沼沢地および低層湿原植生について2群集6群落18基群集,高層湿原植生について6群集1群落23基群集を認めた。さらに湿原周辺草本群落について1群落,森林群落について6群落を認めた。3.本湿原構成群落のうち,新しい群集としてヒメカイウ-ミツガシワ群集を認め,その分布と群落構造の特徴について記述した。4.尾瀬ヶ原湿原との比較の結果,本湿原を特徴づける群落は高層湿原ではチャミズゴケ群集,ガンコウラン-スギゴケ基群集,ガソコウラン-地衣類基群集,また沼沢地および低層湿原植生ではヒメカイウ-ミツガシワ群集,キタヨシ群集,チマキザサ群落,イワノガリヤス群落,ムジナスゲ群落,ヤラメスゲ群落があり,分布規模の大きさからも低層湿原植生の方に特異性のあることを明らかにした。5.群落の構造および分布と地形との関係から湿原周辺部はヤチハンノキ林と低層湿原であり中央部一帯が高層湿原になっていて,両者の中間にチマキザサ群落が広い面積で介在していることを知った。6.高層湿原はチマキザサ群落とスマガヤ群集より成る周縁複合体とhollow (pool)-hummock復合体,および余り顕著でない静止,侵蝕複合体からできており,池沼複合体の発達は微弱であるが明らかにされた。7.高層湿原の発達は構成群落の多様さと泥炭層の発達程度の両面からみて,上サロベツ湿原の方が下サロベツ湿原より著しいことを知った。8.阪口らの地史的研究成果を基礎とし,現存植生の群落型,その分布と立地条件との関係などの研究結果から本湿原の植物群落の推移系列を考察した。
著者
伊藤 壽記 井倉 技
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.27-31, 2006 (Released:2006-03-09)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

2005 年 5 月と 9 月の 2 度にわたり,米国の補完代替医療施設を訪問する機会を得た.訪問先はメリーランド州の NIH にある CAM の National Center (NCCAM) と NCI でがんの CAM に特化した OCCAM, さらにがんセンターとして,カリフォルニア州デイビス校 (UC Davis) とテキサス大学 MD Anderson Hospital である. また,同年 11 月にがんに対する統合医療 (Integrative Oncology) に関する 2 回目の国際会議がサンディエゴで開催され,その内容についても紹介する.