著者
佐々木惣一 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1943

44 0 0 0 OA 日本行政法論

著者
佐々木惣一 著
出版者
有斐閣
巻号頁・発行日
vol.総論, 1924
著者
佐々木 真爾
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.618-625, 2000-11-30 (Released:2011-08-11)

わが国は欧米諸国に比べて蜂刺されによる死亡例が多く, 年平均30件を越えている。林野庁では, 国有林野の管理経営に携わる職員が業務中に蜂刺されによって死亡する災害が発生していることから, この対策について研究・検討してきた結果, 米国製自動注射器Epipen (以下「エピペン」と略す) を導入し, 職員に携行させて蜂刺されによる急激なアナフィラキシーショックが現れた場合, 自己注射することで対応した。その結果, 5年間に自動注射器エピペンの使用事例が10例, そのうち効果が認められ救命できたのが9例となっている。この対策のための検討会委員として携わったことから, 平成7年以降平成11年までの使用症例とその成果について報告する。
著者
大類 孝 中山 勝敏 福島 健泰 千葉 大 佐々木 英忠
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.34-36, 2005-01-25 (Released:2011-03-02)
参考文献数
8
被引用文献数
1 63

呼吸器感染症の中で肺炎は, 抗菌剤の開発がめざましい今日においても, 日本での疾患別死亡率の第4位を占めている. また, 肺炎による死亡者を年齢別に見ると, 65歳以上の高齢者が全体に占める割合は約9割と極めて高い. 近年, 高齢者の肺炎は複雑化し難治例が増加しつつあるといわれる. その背景には高齢化社会を迎え, さまざまな基礎疾患を抱えた易感染状態の患者が増加している点や, 加齢に伴う免疫能の低下によって弱毒性の病原微生物によっても肺炎を発症しうる点などが挙げられる. よって, 高齢者特に寝たきり高齢者の免疫状態を把握し, ワクチン等を用いて免疫を賦活化させ感染防御能を高める方法は, 高齢者の感染症, 特に肺炎の予防に有効ではないかと考えられる. 本シンポジウムで, 私は, 初めに寝たきり高齢者の免疫能について言及し, さらにこれらの対象者におけるインフルエンザワクチン, 肺炎球菌ワクチンおよびBCGワクチンの効果について解説する.
著者
谷口 枝穗 増澤 佑哉 島谷 直孝 多村 知剛 上野 浩一 栗原 智宏 本間 康一郎 佐々木 淳一 田口 寛子 新庄 正宜 武内 俊樹
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.475-478, 2020-12-28 (Released:2020-12-28)
参考文献数
11

【背景】今回, 水痘を罹患した後に脳梗塞を発症した小児の1例を経験したので報告する。【症例】4歳の男児。右上下肢脱力で当院へ救急搬送された。来院後, 救急外来で一過性の右上下肢麻痺および構音障害が確認された。頭部MRI検査拡散強調画像で左内包後脚に高信号域, MRA検査で左中大脳動脈本幹の血管狭小所見を認め急性期脳梗塞と診断し, 同日入院した。入院5週間前に水痘罹患歴があり, 入院時の髄液検査より水痘・帯状庖疹ウイルス (varicella zoster virus : VZV) DNAが検出され, 水痘罹患後の血管炎による脳梗塞と診断した。アシクロビル (Aciclovir : ACV), プレドニゾロン (Prednisolone : PSL), 抗血栓薬投与により症状は単相性に改善し, 第18病日に自宅退院となった。【考察】小児期の脳梗塞の原因は, 成人と比較し多岐に渡り, 水痘罹患も主要な原因の一つである。小児脳梗塞症例においては, 基礎疾患の検索のほか, 水痘をはじめとした感染症の罹患歴ももれなく聴取することが重要である。
著者
佐々木 明彦 苅谷 愛彦
出版者
The Tohoku Geographical Association
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.283-294, 2000-12-31 (Released:2010-04-30)
参考文献数
26
被引用文献数
3 4

三国山地平標山の亜高山帯斜面に分布する泥炭質土層の生成開始期を検討するために, 48地点で土層断面を調査した。その結果, 鬼界アカホヤ (7,200cal y BP), 浅間平標山第3 (6,600cal y BP), 妙高赤倉 (6,600cal y BP), および浅間平標山第2 (6,300cal y BP) などの完新世中期のテフラを挟む泥炭質土層が斜面の随所に分布することが明らかとなった。テフラの年代と分布深度から見積もられる泥炭質土層の平均堆積速度から, 各試坑における泥炭質土層の生成開始年代を推定すると, 早いところで9,000cal y BP頃, 一般には8,000~7,000cal y BPであることが判明した。これは, 他の日本海側多雪山地における泥炭質土層の一般的な生成開始年代と調和的である。一方, 完新世後半に生成し始めた泥炭質土層も存在するとみられるが, その分布は化石残雪凹地の中心部のごく狭い領域に限られる。
著者
板橋 知子 佐々木 淳 倉持 好 御領 政信
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.64, no.7, pp.549-553, 2011-07 (Released:2012-12-03)

オカメインコにおける甚急性型オウム嘴羽病(PBFD)の作出を目的として、PBFDウイルス(PBFDV)接種実験を行った.PBFDV抗体フリーのオカメインコの幼雛(1~7日齢)5羽にウイルス乳剤を筋肉内接種し、接積後1、3、4、6、10週に剖検、全身諸臓器の病理組織学的検索を行った.また、剖検時に採取した組織を用いて、PCR法による病因学的検索を行った.接種後3週以降の症例でPBFDVの感染が成立していることが確認されたが、発症時期や病理組織学的検索結果は甚急性型PBFDよりも急性型PBFDの特徴と一致した.これらのことから、孵化間もないオカメインコ幼雛がPBFDVに感染しても急性型PBFDを発症し、甚急性型の実験的再現は難しいことが明らかになった.
著者
佐々木 雄一
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.1_248-1_270, 2019 (Released:2020-06-21)
参考文献数
65

明治憲法下の日本政治は、首相や内閣の力が弱く、割拠的だったとされる。憲法に 「内閣」 の語はなく、国務大臣単独輔弼が原則であり、首相は十分な権限を持たず、内閣はしばしば閣内不一致で瓦解した。内閣の外には軍や枢密院などの機関が分立的に存在し、内閣による政治統合を妨げていた。こうした割拠性は、当初、元勲・元老が統合者の役割を担っていたために深刻な問題を生じさせなかったが、1930年代以降、本質的な欠陥を露呈した、という。 以上のような見方は大きく修正する必要があるというのが本稿の議論である。歴代内閣を通観すれば、明治憲法体制においても、首相の下で内閣が一体となって政治運営をおこなうのが常態だった。首相の他大臣に対する指導力が制度的に担保されず閣内不一致で内閣がしばしば瓦解したとか、元老が統合していたために円滑な政治運営がおこなわれたといった事実は存在しない。また、枢密院は内閣と並立するような機関ではなく、軍も元来は内閣の統制が及ばない存在ではなかった。 「割拠」 論は辻清明の戦時中の同時代的な問題意識に端を発し、長年通説として広く受け入れられているが、明治憲法体制の実態に関する具体的な分析と裏づけを欠いているのである。
著者
濱田 桂佑 佐々木 誠
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.463-467, 2008 (Released:2008-07-28)
参考文献数
15
被引用文献数
8 5

〔目的〕本研究の目的は,静的ストレッチングがジャンプ能力に及ぼす効果について,生理学面ならびに機能面の2つの側面から検討することである。〔対象〕対象は,健常学生20名であった。〔方法〕静的ストレッチング前後で,生理学面として伸張反射の潜時,機能面として等運動性筋力(60 deg/secと240 deg/sec),ジャンプ能力として垂直跳び,立ち幅跳びを計測した。〔結果〕各項目を静的ストレッチング前後で比較したところ,ストレッチング後に伸張反射発現までの潜時,60 deg/secの筋力,垂直跳び,立ち幅跳びは有意に低下していた。〔結語〕静的ストレッチングを行った後にジャンプ能力が低下した。その原因として,筋紡錘の感受性低下ならびにゴルジ腱器官の関与による,筋緊張の調節にかかわる中枢神経系の筋緊張抑制メカニズムに基づく筋緊張低下に伴う筋力低下に加えて,伸張反射発現までの時間の延長によって筋収縮にタイミングの遅れが生じたことが示唆された。
著者
佐々木 崇人 野澤 伸一郎 築嶋 大輔 金子 顕
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.622-628, 2015 (Released:2016-07-01)
参考文献数
10
被引用文献数
3

東北地方太平洋沖地震では,新幹線に用いられるコンクリート製電柱が折損や倒壊の被害を受けた。コンクリート製電柱が倒壊に至るような致命的な損傷となるのは,コンクリートの圧縮破壊が先行し脆性的な破壊となることが大きな要因であった。過去のコンクリート柱の被害と設計の変遷を明らかにした上で,PC構造のコンクリート製電柱を鋼管巻RC構造に改築して変形性能を向上させ,脆性的な破壊を防ぐことができる耐震補強工法を発案した。実用化に向けて,正負交番載荷試験,および実物大のコンクリート製電柱を用いた曲げ試験と振動台試験による性能確認を終え,耐震補強工事を実施している。
著者
西岡 和恵 小泉 明子 瀧田 祐子 佐々木 和実
出版者
一般社団法人 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
雑誌
日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌 (ISSN:18820123)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.35-46, 2016-01-31 (Released:2016-04-28)
参考文献数
10

症例1:65歳,男性。冷感タオル接触の頚部から体幹前面に瘙痒性紅色皮疹。貼布試験結果からは冷感タオルに含まれていたメチルクロロイソチアゾリノン(以下MCI)によるアレルギー性接触皮膚炎で,メチルイソチアゾリノン(以下MI),オクチルイソチアゾリンオン(以下OIT)に交差感作なし。症例2:53歳,女性。4ヵ月前より顔面に瘙痒性紅色皮疹。貼布試験結果からは美容液マスクに含まれていたMIによるアレルギー性接触皮膚炎で,MCI,OITに交差感作あり。症例3:53歳,女性。3ヵ月前から顔面,頭部の瘙痒性紅色皮疹。皮膚炎軽快後,美容液マスクを使用し再発。パッチテスト結果からは美容液マスクに含まれていたMIによるアレルギー性接触皮膚炎でMCIに交差感作あり。症例4:60歳,女性。4ヵ月前より顔面に瘙痒性紅色皮疹。貼布試験結果からは美容液マスク,化粧水に含まれていたMIによるアレルギー性接触皮膚炎。
著者
夏原 隆之 中山 雅雄 加藤 貴昭 永野 智久 吉田 拓矢 佐々木 亮太 浅井 武
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.71-85, 2015 (Released:2015-06-13)
参考文献数
31
被引用文献数
4 3

Some of the mechanisms underlying superior performance in sports may be clarified by investigating the role of visual information in the execution of particular responses by expert athletes. The aim of this study was to examine how soccer players process visual information when executing a tactical pass in a 4 vs. 4 attacking play scenario. To identify the cognitive processes operating during task execution, we measured eye movement and correlated it with verbal reports from players. The subjects comprised 30 soccer players with differing proficiencies (15 “experts” and 15 “sub-experts”). 2 tests were carried out: a test to evaluate the level of passing skill, and a decision-making test to evaluate the reproducibility of tactical passing and the accuracy of passes aimed to specific locations. Eye movements were measured during the decision-making test. Furthermore, in each trial of the decision-making test, verbal reports were collected. These related to how and why participants decided to pass the ball to any particular player among the 4 attackers on screen and, in order to determine their best judgment, how they captured the play situation and what they paid attention to. The results revealed that for execution of the pass, the experts were significantly more proficient at passing accurately to the aimed location, and their passing judgment was more reproducible in comparison to the sub-experts, although both groups had a uniform level of passing skill in terms of pass execution. In addition, eye movement data obtained during pass execution confirmed that in the play observation phase, while experts maintained their line of sight on other objects, they also maintained a longer gaze on defensive players to identify gaps between them. Also in the ball approach phase, the experts maintained a longer gaze on the player who was judged to be the best choice for receiving an accurate pass. These observations suggest that the superior passing performance of expert soccer players is attributable to accurate and efficient extraction of visual information and utilizing it in the context of their accumulated knowledge base.
著者
水野 幸一 仲島 麻里可 足利 光平 中野 恵美 松田 史郎 宮﨑 秀和 佐々木 俊雄 原田 智雄 明石 嘉浩
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.972-979, 2013-08-15 (Released:2014-09-17)
参考文献数
13

近年,高齢化に伴い日本人の動脈硬化性疾患が増加してきたが,一方で発症年齢の若年化が問題となっている.特に急性心筋梗塞では,若年期での発症機序や冠危険因子の関与などは現時点で見解が一致していない.当院で2006年2月開院以後2011年1月までの5年間で急性心筋梗塞に対して緊急経皮的冠動脈インターベンション(percut­ aneous coronary intervention;PCI)を施行した218症例中の35歳以下の5症例の臨床的背景,冠危険因子,冠動脈病変背景および臨床経過を今回検討したので報告する.5例とも男性,喫煙者で,4例が夜間から早朝の土木作業や運転などの不規則勤労者であった.4例がBMI 25.0以上の肥満であり,冠危険因子では4例が高血圧,5例ともに脂質異常症があり,1例のみ糖尿病,家族歴があった.臨床的には5例ともに来院時Killip分類Ⅰ,冠動脈1枝病変で,緊急PCIを施行して早期に再灌流が得られ合併症なく退院した.その後5例とも再狭窄を生じず,心血管イベントの再発も認めていない.以上の共通点は,対極的な86歳以上の緊急PCI施行症例と比較することにより一層鮮明になった.今回経験した5症例は,当院の急性心筋梗塞で緊急PCIを施行した症例の3%未満と低頻度であったが,臨床的背景,冠危険因子などで多くの共通点が認められた.臨床経過では,5例とも短期的には予後良好であったが,長期的予後まで考慮すれば生活習慣の改善を中心に,冠危険因子のより厳格な管理が重要と考えられた.