著者
佐藤 正隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.52, no.475, pp.1078-1085, 1986-03-25

Kullback-Leibler の情報量による定義を導入することによって、一般的な状況へ拡張されたネゲントロピの式を、本報では二つの異なる視点から展望した。第1の展開式からは交差項が得られる。交差項は系に課せられた前提条件を動かすことによって取り出しうるネゲントロピを表す。第2の展開式からは相互ネゲントロピが導かれるが、これは系を部分的に分割したとき、部分系相互間の非平衝性を表すものである。
著者
佐藤 正隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.51, no.467, pp.2132-2139, 1985-07-25

ネゲントロピを一般的な状況に適用できるように拡張する場合,エントロピ差でなくKullback-Leiblerの情報量によって定義すべきことを前報で述べた.本報ではこのネゲントロピと,置かれている状況下で系から取り出しうる最大仕事との関係を,例題について調べた.すなわちKullback-Leiblerの情報量によるネゲントロピと最大仕事とは,等温系においては比例し,等温系でない場合も両者の微少変化量をとれば比例する.
著者
佐藤 正樹 中條 渉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.9, pp.806-810, 2006-09-01
参考文献数
5
被引用文献数
1

本稿では,静止通信衛星を利用して,被災地のヘリコプター撮影映像等を,災害対策本部に直接伝送する新しいシステムを紹介する.衛星を用いた広域中継により,災害の影響を受けずに撮影映像等を遠隔地まで伝達できる特長があり,災害初動時の情報収集に有効と考えられる.MPEG-4規格での動画データ伝送機能や,被撮影地(被災地)位置を三次元地図を用いて高精度に特定する機能などを示す.
著者
佐藤 正幸
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.145-171, 1974

論文序(1) 説明の論理構造的側面 (a) 演繹的側面 (b) 確率的モデル(2) 説明の経験科学的な側面(3) 説明の実際的な側面結びDuring the past three decades, many philosophers and historians have been occupied with the "Analytical Philosophy of History", concentrating on the problem of historical explanation. The work as it has been carried on has yielded much fruit particularly by helping to elucidate the nature of history and historical writing. Being a student of history, it has been to my regret that the above has been primarily restricted to the realm of philosophical concern. And those few historians who have recently shown an interest in the philosophical problem as related to history have moved too rapidly in applying philosophical conclusions to the analysis of their own discipline ; at the cost of systematic ivestigation and analysis, to which their own discipline is deserving. Given the present situation, I would suggest two alternatives in which the current problem could be dealt with. One is through the analysis of "historical imagination" which I believe in the long run is capable of regulating historical writing. The second approach being the "analysis of historiography from a theoretical point of view". While the two above disciplines have a complementary relationship to approach the multitude of problems surrounding the nature of history, this paper will concentrate on the second alternative, particularly as it is applied to those tasks within the confines of the application of theoretical discussion as it pertains to the analysis of historiography. Systematic theory of explanation to the analysis of history requires a three stage structure ; (1) logical stage of explanation, (2) empirical stage of explanation, and (3) actual stage of explanation. While the first stage gives itself to the purely logical or syntactical, which is given by the Hempel-Oppenheim's covering-law theory of explanation, It is in the second stage that the concept of "time" enters first, which because of it's nature, as related to the "law-statement", is divided into three different types; (a) law of succeession, (b) law of coexistence, and (c) law of precedence. It is a primary conclusion of this paper that the central problem is within the core of type (c), the law of precedence. NOTE: The above conclusion has two conditions, given that this law statement is supportable through, (1); the presented works of E. Nagel and R. Rudner; which conclude that this law statement can be reduced to the above (a)'s law statement. (2); That the explanations in this stage are admitted to as a scientific explanation and that these can be reduced to the first syntactical structure. In the concluding third stage, "the analysis of the actual work of history writing" is in my opinion primarily one of "stage reduction". This conclusion was reached following my examination and analysis of W. Dray's work, "Continuous-Series Explanation", to which various types of historical essays are included within the model. A model when given due consideration, in my opinion, reveals a logical analysis that lends itself creditably to the proposition that the third stage can be reduced to the first and second stage's. While many problems continue to plague the serious student of Historical Explanation, it is none-the-less the contention of this paper that far more thrust must be given to the endeavour of reaching the realm of "The Analytical Philosophy of History", a realm I might add which when reached however will provide the much needed light with which to explore the current dimly lit field of the "Theoretical Foundations of Analysis of History Writing for the Establishment of Historography".
著者
佐藤 正恵 植田 映美 小川 香織 SATO Masae UETA Emi OGAWA Kaori
出版者
岩手大学人文社会科学部
雑誌
アルテスリベラレス (ISSN:03854183)
巻号頁・発行日
no.86, pp.27-40, 2010-06

2005年の発達障害者支援法制定や2006年の学校教育法一部改正に伴う通常学級での特別支援教育開始等に伴い,医療や教育,福祉,司法など多くの領域で注意欠陥・多動性障害(以下ADHD)や広汎性発達障害など発達障害への関心が広がっている。近年,こうした障害への気づきが早くなる一方,わが子に発達障害があると知らされた保護者のほとんどは戸惑い,対応に悩んでいるのが現状である。中でもADHDをもつ子どもは発達段階に不相応な多動性や衝動性,不注意ゆえに幼少期より社会適応や学業が妨げられやすい。そのため,保護者の中には子どもの生活上の困難に強い不安を抱いたり,ささいなつまずきを甚大に捉え自責感を強める,あるいは逆に子どもの行動を厳しくコントロールしようとする者もいる(田中,2007)。こうした場合,より良い親子関係が築かれにくく,親子ともども抑うつ症状をきたしたり,虐待などに至ったりする危惧がある。
著者
松田 佳久 佐藤 正樹 中村 尚 高橋 正明
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1995

異常気象の力学の問題は複雑であり、様々な側面をもっている。本研究では、この問題を、中高緯度でのロスビー波の振る舞い、熱帯の40日振動、及び熱帯地方と中高緯度の相互作用という観点から捉え、緊密な協力の下にそれぞれの研究を行った。中村らは,東西非一様な基本流中を3次元的に伝播する定常ロスビー波束に伴う活動度フラックスの定式化に初めて成功した.それをブロッキング時に観測された偏差場に適用し,大陸上で冬季形成されるブロッキングが上流側から入射する定常ロスビー波束の「局所的破砕」に伴い増幅する事を確認した.また,等温位面データの解析で,7月にオホーツク海高気圧上空のブロッキングが同様の機構で増幅する事も確認した.松田らはこの解析結果に基づき、東西非一様な基本流中をロスビー波がどのように伝播するかを、数値実験により研究した。計算には、球面上の順圧モデルを用いた。数値実験の結果は、上流側から入射する定常ロスビー波束がジェットの出口付近で停滞し、その振幅が増幅する事を示した。この計算結果は上のデータ解析結果と興味深い対応を示している。高橋らは熱帯の40日振動に関して,年々変動の立場から解析的研究をおこなった.エルニーニョ時の40日振動はノーマルな状態にくらべ,振幅が強化され,また40日にともなうクラスターは熱帯東太平洋まで進むことがわかった.佐藤らは低緯度循環と中緯度循環の相互作用を子午面循環と角運動量輸送の観点から調べた角運動量バランスにより,熱帯の熱源が十分強い時には中緯度の傾圧帯の活動は熱帯の循環に支配される.一方,中緯度から低緯度に及ぼす影響についても,傾圧帯の活動が熱帯の積雲活動に及ぼす効果として現れる.
著者
佐藤 正樹
出版者
早稲田大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

「十六世紀フランス語散文物語の文体論的研究」は、フランス語散文物語という当時生まれたばかりのジャンルの形成をマクロな観点から記述することを目標とした。十六世紀前半期の俗語散文物語は大きく二つのグループに分けられる。ひとつは騎士道物語に由来するいわゆる「ロマン」の流れを汲むのもで、もうひとつはボッカチオの『デカメロン』に由来する「ヌーヴェル」の系列である。「ロマン」の特徴は、伏線が絡まりあいながらどこまでも続く延長可能性にあり、作中人物は傑出した性質を帯びているのが普通である。主題的には、まず遠い「過去」の物語であること、作中人物の移動範囲が極めて大きいこと(「遍歴」の主題)、そして目くるめく超自然的な「驚異」が物語を進ませる原動力としてちりばめられていることが挙げられる。一方の「ヌーヴェル」の特徴は、物語が現実世界の断片として描かれるという点にある。したがって、物語に超自然的要素な要素は入り込まない。また、作中人物は傑出した性質を持つものとしては描かれず、出来事が淡々と描かれる。この書き方には年代記の影響があるかもしれない。さて、十六世紀を通じてより多く出版されたのは「ロマン」の流れを汲む作品のほうである。当時の読み手は、奇想天外でいつ果てるともない「ロマン」に、物語の醍醐味を感じていたのであろう。「ヌーヴェル」は、読者層にはそれほど浸透しなかったものの、「ロマン」の道具立ての陳腐化をいち早く感じ取り、俗語表現の可能性を追求しようとする一部の書き手に影響を与えた。「ロマン」と「ヌーヴェル」は、十六世紀にはまったく違うものとして生産・受容されていた可能性が高いが、ラブレーの作品はこの二つを意図的に混淆して作られているように見える。今後の研究では、特異なラブレーの創作プログラムを、「ロマン」と「ヌーヴェル」の緊張関係という観点からより明らかにしていきたい。
著者
加藤 真由美 大木 佐智子 谷 里佐 三宅 茜巳 佐藤 正明 後藤 忠彦
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.26, pp.386-389, 2010-08-21

これまでの歴史・観光資料の書籍とくに,教科書は,主として印刷メディアで構成されてきた.しかし,最近の電子教科書・書籍は印刷物の二次利用としてデジタル化が進められ,さらに,最初から電子書籍を目的とした,映像・印刷物・関連資料を用いたマルチメディアの構成についての研究開発が進もうとしている.そこで,今回,奈良時代からの背景をもとに,手向山八幡宮(奈良県)の上司氏による現物(現地)での説明と関連資料を用いたデジタル・アーカイブを構成し,今後の電子書籍の方向性について検討を行った.
著者
加藤 潤 佐藤 正治 倉本 昇一 松岡 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.1, 1994-09-26
被引用文献数
1

アンテナ鉄塔のある無線中継所が直撃雷を受けると、雷サージ電流が導波管を通り無線装置に侵入し、無線装置が符号誤りなどの障害が発生することがある。このため装置には、コストと必要性のバランスを考えた耐雷性能が必要となる。耐雷性能の適当な目標値を設定するためには雷サージ電流の大きさとその発生頻度の関係が重要になるが、明確には示されていない。本報告は、通信装置に流入する雷サージ電流の発生頻度と電流波形を直撃雷の発生頻度や建物の伝達係数から推定方法を示した。
著者
竹中 洵治 佐藤 正明 岡崎 久
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.307-311, 1981

現在の高校生の学力,興味,意欲などは非常に多様化している.このような状況のもとで,従来のような全体の学習者を一律に,画一的な方法で教授,学習を行なうのでは不十分である.個々の学習者に適した教授,学習が望まれる.今回,夏休みの課題として,個々の学習者の学習歴に則して,教育工学的手法を用い,個々一人一人に適した処方問題を与えた.その結果,多数の学習者から好意的な意識反応が得れたのでここに報告する.

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著者
佐藤 正映
出版者
別府史談会
雑誌
別府史談
巻号頁・発行日
no.13, pp.97-101, 1999-12

目次では著者が「佐藤 正映・他」になっている
著者
山下 和人 佐藤 正人 海川 暁子 津田 麻美 矢島 康広 椿下 早絵 瀬野 貴弘 加藤 澄恵 泉澤 康晴 小谷 忠生
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.229-235, S・Vi, 2000-03-25
被引用文献数
1

軽種馬24頭を6頭ずつの4群に分け, A群ではグアイフェネシン-ケタミン-メデトミジン混合液の持続点滴麻酔を併用した酸素-セボフルラン麻酔(GKM-OS麻酔), B群では酸素-セボフルラン麻酔(OS麻酔)下で頚動脈ループ形成術を実施した.また, C群ではGKM-OS麻酔, D群ではOS麻酔で4時間麻酔持続し, 心血管系の変化を観察した.AおよびB群の麻酔時間は約180分間であり, 麻酔維持期の終末呼気セボフルラン濃度はA群で1.5%, B群で3.0%前後であった.A群の動脈血圧は良好に推移したが, B群では血圧維持にドブタミン投与が必要であった.AおよびB群の結果より, 終末呼気セボフルラン濃度をC群では1.5%, D群では3.0%で麻酔維持した.C群では, 心拍出量と末梢血管抵抗が麻酔前の約70%に維持され, 血圧も良好に維持された.D群では, ドブタミン投与により心拍出量が麻酔前の約80%に維持され, 血圧も良好に維持されたが, 1頭に重度の頻脈を認めた.起立時間は, A群で36±26分, B群で48±19分, C群で38±27分, およびD群で58±12分であった.GKM-OS麻酔は心血管系の抑制が最小限であり, 麻酔からの覚醒も良好であることから, ウマの長時間麻酔に有用と考える.
著者
石川 信一 戸ヶ崎 泰子 佐藤 正二 佐藤 容子
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.572-584, 2006-12-30
被引用文献数
1

本稿の目的は,児童青年に対する抑うつ予防プログラムのレビューを行うことであった。初めに,抑うつのリスクファクターには,個人的要因,社会的要因,認知的要因,家族の要因,外的な出来事要因があることが示された。このリスクファクターを軽減するための予防的介入要素は以下の4つに分類できることが分かった。(1)環境調整,(2)社会的スキルの獲得,(3)問題解決能力の向上,(4)認知への介入である。次に,予防研究をユニバーサルタイプとターゲットタイプ(indicatedとselectiveの予防プログラム)の2つに分類した。先行研究の多くは,ターゲットタイプのプログラムは抑うつの予防に効果があることを示している。一方,ユニバーサルタイプの結果は一貫していない。特に,長期的予防効果についての実証はあまりなされていない。最後に,抑うつ予防研究における実践と研究における示唆について議論がなされた。
著者
服部 正次 池上 晴通 建石 竜平 早田 義博 船津 秀夫 大田 満夫 米山 武志 下里 幸雄 橋本 邦久 西村 穣 伊藤 元彦 村上 国男 早乙女 一男 佐藤 正弘 沢村 献児
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.361-370, 1979-12-25

最近5年間に手術をうけた肺腺淋393例の予後を検討し,また,術後Adjuvant chemorapyの効果をも比較検討した.組織亜型の如何を問わず,高分化,型腺癌および,臨床病期I期例;腋瘍径3cm未満,治癒切除をうけたものの予後が優れていた.乳頭型腺癌と腺管型腺癌では,分化度別にみても,5年生存率,50%生存率ともに有意差なく,今後他の観点からの詳細な亜型分類の必要がある.また,術後化学療法は,EX+MMC+5・FU治療群が良好な生存曲線を示した.