著者
宮原 誠 三井 実 加藤 俊一
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.327-333, 2013 (Released:2013-04-18)
参考文献数
7
被引用文献数
1

We have confirmed the fact that the sound quality of copied digital signal is, in some cases, better than the sound quality of the original CD”, then we have considered the concerned factors and characteristics to improve the sound quality. Since no sound quality measurement tool exist, discovered two objective key perceptual assessment phrases of losing “floating atmosphere in the air-like resonance” and losing “chest penetrating impression” (Appendix 1) are used for the evaluation of the sound quality. The improvement of sound quality is up to +3 in the 7-grade comparison scale.
著者
白勢 洋平 上原 誠一郎
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2016年年会
巻号頁・発行日
pp.63, 2016 (Released:2020-01-15)

岩手県崎浜ペグマタイト産電気石中に,Liに富む電気石と組成ゾーニングをなして産するMnに富む電気石を見出した。本研究で分析を行った電気石はLi濃集部に向かって伸長しており,柱状結晶の先端部で,黒色から,濃緑色,淡緑色,無色,紅色,水色へと色が変化している。共生鉱物として,カリ長石,曹長石,リチア雲母,トパズ,ミラー石を伴う。柱状結晶内の濃緑色部はティレース電気石(Tsilaisite),淡緑色,無色,紅色部はフッ素リチア電気石,水色部はリチア電気石であった。端面には細粒の繊維状フォイト電気石が形成されていた。崎浜産ティレース電気石の化学分析値は(Na0.58□0.41Ca0.01)(Mn1.02Fe0.20Zn0.02Al1.19 Li0.57)Al6(Si5.80Al0.20)O18(BO3)3(OH)3(OH0.65 F0.35)である。Bosi et al. (2015)は結晶内で,フッ素ティレース電気石-ティレース電気石-フッ素リチア電気石へと移り変わる産状を示し,崎浜産も同様であるが,Feを少量含む特徴を持つ。
著者
高井 康宏 上原 誠一郎 宮原 正明
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会 2007年度年会
巻号頁・発行日
pp.215, 2007 (Released:2008-09-02)

1864年にニューカレドニアで発見された緑色の鉱物は発見者のGarnierにちなんでgarnierite(珪ニッケル鉱)と名づけられた。その後garnieriteは数種類の含ニッケル含水珪酸塩鉱物の混合物であることが分かり,現在では野外名として用いられている。現在,各地のgarnieriteについて再検討しており,今回は特に大分県豊後大野市若山鉱山(旧ニッケル鉱山跡)のものについて報告する。光学顕微鏡下で針状結晶と腎臓状組織が特徴的に見られ,それぞれをSEM-EDSで分析した。どちらの組織も非常に微細な組織を持っており,特に腎臓状組織部ではNiに富む部分とMgに富む部分が互層している複雑な組織などが見られた。化学組成はquartz (opal), Ni-serpentineとtalcの混合物的な組成を示した。TEM-EDSでした結果,Niに富む部分とMgに富む部分がnmオーダーで複雑な組織を形成していた。
著者
竹之内 耕 茨木 洋介 小河原 孝彦 宮島 宏 松原 誠 西澤 あずさ 青井 真 平松 良浩 中川 和之
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

1. はじめに 新潟県糸魚川ジオパークには,1990年に公開されたフォッサマグナパークと呼ばれる糸魚川-静岡構造線(以下,糸静線)断層露頭の見学公園がある.国道148号脇の駐車場から遊歩道をへて断層露頭まで徒歩約10分の行程である.2018年8月の改修にあたっては,断層露頭の拡張のほか,断層のはぎ取り展示の設置や野外解説板の新設や改修が行われた.断層露頭近くの野外解説板には,防災科学技術研究所が開設した「地震だねっと!」(地震活動や歴史地震を閲覧できるホームページ)に接続できるQRコードを表示して,断層と地震を関連付けて学習できるようにした.ここでは,高校生を対象にした,「地震だねっと!」を活用した地震と断層の学習例を紹介する.2. 地震と断層の学習例(神奈川県の私立高校)(1) 断層に至る遊歩道での学習 二つの河川の川原の岩石の色が違うことに気づき,糸静線を境に地質が異なることを説明する.古生代の岩石を観察し,年代が古いほど多くの地殻変動を受けて硬いがボロボロの性質になっていることを理解する.近づくと見えてくる断層露頭では, 西側の古生代の岩石(暗緑色~白色)と東側の新生代の岩石の色調が,縦方向の不連続線を境に明瞭に異なり,それが糸静線であることが容易に理解される.(2) フォッサマグナと地震についての解説(野外解説板による) 糸静線はフォッサマグナの西端断層であり,日本列島形成と密接な関係があること,また,断層が動く時に地震が起き,中でも大きな断層運動が起こると断層が地表まで達して活断層と呼ばれること,また,動くたびに生じた変位が積み重なって,山地などの地形が形成されていくことを説明する.(3) 「地震だねっと!」からの情報生徒が携帯するスマートフォンで「地震だねっと!」に接続し,過去10年間の糸魚川周辺で起きた地震を表示する.画像から生徒が気づく点は以下のとおりである.・感じない地震を含めると,多数の地震が起きている.・地震が起きている場所と起きていない場所がある.・線状,楕円状に集中して起こる地震がある.・内陸の地震は,深さ10kmよりも浅いところで起きている.・活断層に沿って起きている地震とそうでない地震がある.・同じ活断層帯でも,地震が起きている場所と起きていない場所がある.・糸魚川は地震が空白で,活断層がない.・歴史地震が起こった場所に地震が集中しているようにみえる. その後,5年間,1年間,30日間,一週間,24時間と震源分布図を表示させていくと,表示される地震数は減少していく.24時間の画像でも,最新の地震が表示され,人が気づかない地震が今も起こっていることに驚く生徒も多い.(4) 断層露頭 露頭全体がボロボロになっていて,岩石が壊されていることに気づく.断層角礫との隙間には,さらに破砕された細粒物質(断層ガウジ)が充填されており,指で断層ガウジを押すと凹んで固結していないことがわかる.断層ガウジには,断層の運動方向を示す条線が認められるので,断層ガウジは岩石が粉砕されてできたことが理解される.マグニチュード7前後の地震を伴う断層運動では変位量が1.5~2mとされているので,糸静線に沿う落差(東落ち6000m以上)を考えると,過去3000~4000回の断層運動が起こって,フォッサマグナが落ち込んでいったことが想像できる.また,フォッサマグナの落差が進展する過程で,断層の幅が成長していったことが理解される.3. まとめ 「地震だねっと!」で示される震源分布図は,日本列島が地震の多い場所だと視覚的に理解でき,地震と断層を結び付けて考えるための良いツールである.断層露頭観察では,地質現象の結果の観察で終わってしまう傾向にある.しかし,「地震だねっと!」の利用によって地震と断層が関連付けられることで,生徒たちが地下の断層運動をイメージすることができるようになると期待される.今後,高校生を対象に「地震だねっと!」を利用した野外観察授業の経験を増やし,地震防災学習を含めた豊富な学習例をつくっていきたい.
著者
田中 真奈実 入江 勇治 安羅岡 一男 佐藤 章仁 松本 繁 白田 保夫 中村 尚志 河合 美枝子 海老原 誠
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.156-163, 1988

関東地方利根川流域で感染した慢性日本住血吸虫症について, 茨城県内診断例12例を中心に, その診断法・病態・治療適応について検討した. 患者は, すべて海外渡航歴・利根川以外の本症流行地への旅行歴はなく, 取手市戸頭, 稲敷郡河内村, 筑波郡谷和原村等かつて本症の流行が報じられた地域の在住者である. 血中抗住血吸虫抗体及び糞便中の虫卵は検査したすべての症例で陰性であった. 8例の患者の確定診断は, 本症とは異なる基礎疾患で摘出された臓器 (胃・十二指腸等上部消化管及び肝・胆道系) 中の日本住血吸虫虫卵の病理学的検索によってなされた. しかし, 茨城県取手市戸頭の3症例と筑波郡伊奈町の1症例は, 人間ドックで画像診断学的に診断されており, 流行地における本症患者のスクリーニングには, 肝エコーにおける魚鱗状パターン, 肝CT像における被膜石灰化像・隔壁様石灰化像等特徴的所見も有用であることが示された. また, その病態は, 基礎疾患によって異なっており, 胃癌・肝癌等悪性腫瘍との合併例は4例であった. プラジカンテルによる治療適応の判定には, 虫卵排出の有無及び虫卵の孵化能の検索が必要であるが, 疑わしい症例には生検材料による孵化試験をすることが必要である. 病理組織学的検索だけでは, 感染時期及び孵化能の判定は困難である.
著者
佐藤 一博 日下 幸則 柳原 誠 上田 惠一 森 富男 宮越 伸治
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.86-92, 1995-02-28 (Released:2017-02-10)
参考文献数
25
被引用文献数
3

医大生156名 (年齢22.7±2.4, 平均±標準偏差, 男性113名, 女性43名)を対象として水銀感作に関連する要因を疫学的に調べた. アレルギー症状・ライフスタイル・家族歴に関する質問票, 水銀・うるし・ニッケル・パラフェニレンジアミン (PPD) のパッチテスト, さらにダニ・スギ花粉抗体測定の血液検査を行った. パッチテストの陽性率は, うるし(11.1%, 8/72)・ニッケル(5.1%, 8/156)・PPD(2.6%, 4/156)に対して, 水銀に感作されている者の頻度は, 156名中20名 (12.8%) であった. アレルゲン特異的抗体陽性及びアレルギー疾患既往歴は水銀感作陽性とは無関係であった(x^2検定). 水銀に感作している者は化粧品, シャンプー, 石鹸, 整髪剤などによって皮膚の症状が現れたことがある者が有意に(p<0.005)多かった. 水銀に感作している者は虫歯を金属を用いて治療している本数が有意に多く, 尿中水銀濃度も有意に高かった (片側t-検定, p<0.05). これらのことから水銀感作に水銀暴露という環境因子が関与していることが示唆された.
著者
岡田 敏朗 長瀬 敏郎 今井 裕之 上原 誠一郎
出版者
一般社団法人 日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
pp.170618, (Released:2017-12-07)

Sakura quartz, which shows cherry blossom-like texture on the (0001) cross-section, occurs from Obira mine in Oita prefecture, Japan. The unique texture was analyzed by using CL, EBSD, EPMA, BSE, and OPM. The texture includes numerous solid and liquid inclusions, and is composed of Brazil twin lamellae and Dauphine twin domains. The texture would be named as sakura texture after sakura-ishi (cerasite), which was a variety of cordierite. The quartz crystal with the sakura texture grew by two growth stages. At the first stage, numerous inclusions were incorporated into the milky part and the growth bands are indistinct. In contrast, growth bands were clearly observed at the second stage. The sakura texture developed at the first stage. Almost all quartz crystals from Obira mine have the sakura texture, and the texture formed on replacement process at late greisenization. The sakura texture is a characteristic feature of quartz from skarn deposit.
著者
大原 誠
出版者
真宗連合学会
雑誌
真宗研究 (ISSN:02880911)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.109-122, 2003-01
著者
鈴木 明宏 茂庭 優貴 石井 賢治 藤原 誠助 永富 良一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.16-00450-16-00450, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
10

Amount of daily physical activity is strongly associated with the prevalence of lifestyle-associated diseases, and thus maintaining a certain level of physical activity is recommended. Amount of physical activity, namely energy expenditure, is commonly estimated from linear regression analysis of oxygen uptake during steady-state exercise of different intensities. Short-duration exercise, mainly walking lasting less than 3 minutes, has been reported to account for over 90% of the daily energy expenditure of healthy adults. The estimation of energy expenditure by ACSM Metabolic Equations used well, however, is based on steady-state exercise of more than 5 minutes, and energy consumption of shorter duration exercise is not commonly considered. Oxygen consumption remains elevated for some period of time after exercise. Then, the estimation of energy expenditure for short duration exercise must include excess post-exercise oxygen consumption (EPOC). The amount of EPOC change in duration exercise. Therefore, we attempted to elucidate the energy expenditure for VO2 kinetics. Ten healthy participants aged 19-54 y walked and ran for 1, 3 and 5 minutes on a treadmill at constant speed. Oxygen consumption during and post-exercise was measured using a portable gas analyzer in breath-by-breath mode. A best-fit exponential equation to estimate oxygen consumption from exercise duration and walking speed was generated. The root mean square (RMS) of estimate equations was calculated using Leave-one-out cross validation. The RMS(1.44~2.14 ml/kg/min) was lower, and the results of the Bland-Altman analysis revealed neither fixed nor proportional bias with the exception of the decent walking and running. An equation for the estimation of oxygen consumption at shorter durations of exercise was successfully generated. Accumulation of additional data may further improve the equation.
著者
門田 有希 田原 誠
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
The Horticulture Journal (ISSN:21890102)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.283-294, 2015 (Released:2015-10-22)
参考文献数
100
被引用文献数
10

トランスポゾンは真核生物のゲノム中に存在する可動性因子である.その構造および転移機構により二種類(class I;レトロトランスポゾン,class II;DNA 型トランスポゾン)に分けられる.トランスポゾンは真核生物ゲノムの主要な構成要素であり,特にレトロトランスポゾンは植物ゲノムの大部分を占める.多数のレトロトランスポゾン挿入配列はゲノム全体に散在しており,また安定して遺伝する.そのため,農作物品種間における挿入多型は DNA マーカーとして利用されている.最近,私たちは次世代シーケンス(NGS)技術を利用することにより,品種間で高い挿入多型を示す LTR 型レトロトランスポゾンファミリーを効率的に同定する手法を確立した.この手法は,5'LTR 配列に近接し,異なる LTR 型レトロトランスポゾンファミリー間でも保存性の高い PBS(Primer Binding Site)配列に注目している.この PBS 配列を利用した NGS ライブラリーの構築により,ゲノム中に存在する多数の LTR 配列およびそれら挿入配列を同定した.これら配列を用いたデータ解析により,近縁品種間でも高い挿入多型を示す LTR 配列を抽出した.また,NGS を利用することで,これらレトロトランスポゾンファミリーのゲノムワイドな挿入箇所を多数の品種に関して同定した.これら挿入箇所の情報は,品種間の類縁関係の解明および品種判定用 DNA マーカーの開発に有用であった.私たちの研究結果は,これらレトロトランスポゾン挿入部位のターゲットシーケンスにより,全ゲノム配列情報が無い生物種においても,効率的に遺伝子型解析およびマーカー開発が可能であることを示した.本記事では,トランスポゾンのゲノム構造および進化的側面に関して解説,またレトロトランスポゾンの挿入多型に基づいたマーカー開発に関しても紹介する.
著者
宮原 誠 守田 幸徳
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.516-522, 1996-07-01
被引用文献数
34

過去3年間のオーディオ雑誌を調査し, 音質評価語1,322語を得た。これをKJ法で整理, グループ化し, 30個の代表評価語を得た。代表評価語 (30語) と総合音質の関係を求めるために評価実験を行い, 主成分分析 (PCA) 法により総合音質に重要な評価形容詞を明らかにした。
著者
神原 誠之 大隈 隆史 竹村 治雄 横矢 直和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.1775-1783, 1999-10-25
被引用文献数
37

現実環境と仮想環境を融合する技術は拡張現実感と呼ばれ,現実環境に情報を付加することが可能であることから新たな情報提示手法の-つとして注目されている.拡張現実環境をユーザに提示するには,現実環境と仮想環境の正確な位置合せ,画像合成,及びユーザへの提示を実時間で行う必要がある.本論文では,現実環境と仮想環境の時間的な同期がとれることから,両者の位置ずれが生じないという特徴をもつ,ビジョンセンサとビデオシースルーの組合せを用いる拡張現実感のための画像合成手法を提案する.本手法では,現実環境中に配置されたマーカをHMDに取り付けた2眼のステレオカメラで撮影し,この画像から位置合せに必要なカメラパラメータを推定する.同時に,現実物体と仮想物体の正確な前後関係を表現するために,現実環境の奥行情報を実時間で取得する.その際,奥行推定を拡張現実感に特化することで計算量を削減し,実時間処理を可能にした.
著者
加藤 孝康 小林 幸夫 石川 智治 宮原 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.89, pp.31-36, 2000-09-22

我々は、音楽再生の中で感激の伝達:高度感性情報の再現を目的とした研究開発を行ってきている。研究方法は、モデルを作って演繹的に研究を行なう従来とは逆に、出ている音から逆にたどって、多くの実験的事象を基に未発見の物理要因・特性を探していく帰納的研究方法である。この研究方法に基づき、高度感性情報の再現のためには、精密に波面を再現することと同時に、音像を高忠実に再生することが重要である事が分かりつつある。この必要条件から見ると、従来音響理論で音質向上に良いとされてきたL R独立音源は、例えば、トランスが別々に振動し、波面や音像がぼけるので、高度感性情報再現に本当に良いのか問題があると考えられる。この問題を、心理物理学的に検討した。We are developing an sudio system for the reproduction of the High Order Sensations, and researching the basic of transmitting the deep human impression given by the music. To find unknow physical factors from the reproducting sound, we have adopted the inductive method on the contrary to the deductive method as is common constracting the model and examining. We have found that it is important to reproduce the wave font of sound. For this requirement, we have considered on the power supply. Common sense it is believed that each transformers of Lch and Rch should be separated to obtain a good channel separation. However, we have considered that transformers of L and R may not be separated because the wave font of sound is blurred if transformer vibrate independently. We have examined this problem based on the experiments from the viewpoint of phychophics.
著者
藤井 雄一郎 大塚 雅子 岡本 五郎 日原 誠介 各務 裕史
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.307-311, 2007 (Released:2007-04-23)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

放射線育種により作出されたモモ‘清水白桃RS’は,原品種の‘清水白桃’と比較して果実品質は同等であるが,結実率が低い.開花30日後の結実率を調査したところ,‘清水白桃’が平年では50~70%であるのに対し,‘清水白桃RS’は20~30%と著しく低かった.花器の形態的観察を行ったところ,‘清水白桃RS’には胚珠や胚のうの未発達や退化など形態的異常の花が多く存在しており,これが結実率の低下を引き起こしていると考えられた.また,‘清水白桃RS’は葯当たりの正常花粉数が少なく,このことが受粉の効率を低下させ受精率を低下させているとも考えられた.しかし,結実率の低さが生産性の低下につながることはなく,3~5月にかけての摘蕾・摘果労力の大幅な低減につながる省力品種であることが確認された.
著者
木村 太朗 岡部 俊孝 飛鳥井 邑 斎藤 惇平 嶋津 英 大山 祐司 井川 渉 小野 盛夫 木戸 岳彦 荏原 誠太郎 磯村 直栄 落合 正彦
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.85-89, 2020-01-15 (Released:2021-03-07)
参考文献数
11

症例は43歳,男性.2017年5月末より食思不振,両側下腿浮腫を自覚していた.その後38℃台の発熱を認め,同時期より下腿浮腫増悪,右下肢疼痛が出現し体動困難となり救急外来を受診した.右下肢蜂窩織炎を契機に増悪した高血圧性心疾患を基礎病態とした心不全として心不全治療とampicillin-sulbactam(ABPC/SBT)による治療を開始し,心不全,皮膚所見は改善したがCRP高値で遷延した.経過中に突然の左半身脱力を認めたため施行した頭部MRIで急性多発性脳梗塞を認めた.血液培養は陰性であり,複数回の経胸壁心臓超音波検査,経食道心臓超音波検査でも疣贅や新規の弁膜症など感染性心内膜炎として有意な所見は認められなかった.経過から感染性心内膜炎を疑い,fluorine-18 fluorodeoxyglucose positron emission tomography(18F-FDG PET/CT)を施行したところ,心臓内の僧帽弁と考えられる部位に異常集積を認めたため感染性心内膜炎に準じて加療した.ABPC/SBTに加えgentamicin,ceftriaxioneの投与を開始,歯科治療も施行したところ炎症の低下を認めた.治療効果判定に18F-FDG PET/CTを施行し治療以前に認められた異常集積の消失を確認した. 18F-FDG PET/CTが診断および治療効果判定に有用であった血液培養陰性の自己弁感染性心内膜炎の1例を経験したため報告する.
著者
松原 誠二郎 寺山 慧 奥野 恭史
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
MEDCHEM NEWS (ISSN:24328618)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.181-186, 2018-11-01 (Released:2020-05-01)
参考文献数
8

有機分子は、炭素および水素原子を基調としてわずか数種の原子から構成されているにも関わらず、構成原子の順列・組み合わせの結果、異なる機能をもつ分子を無限に設計することができる。それらを実際に合成する際には、まず逆合成と呼ばれる思考実験を行い、でき上がったパズルをピースに戻すように分割を続けて、入手可能な原料からの合成ルートを設計する。このルートに従った合成が実際にうまくいくかどうかは、最初の思考実験の質と精度に依存する。この逆合成では、過去のすべての有機反応データの利用が鍵となるので、AIを用いる手法により、さらに高度に行えるのではないかという期待が高まり、近年大きな進展が見られている。
著者
中原 誠 都留 正人 上田 治 田路 明子
出版者
一般社団法人 日本超音波検査学会
雑誌
超音波検査技術 (ISSN:18814506)
巻号頁・発行日
vol.27, no.7, pp.477-482, 2002-12-01 (Released:2007-09-09)
参考文献数
28

PURPOSE : The purpose was consideration the measurement of pulmonary regurgitant flowvelocity by continuous-wave Doppler echocardiography. MATERIAL AND METHOD : The study population consisted of 51 patients that underwent the cardiac catheteri2ation within 10 days after the Doppler examination. In these patients, for 13 patients of right-sided pressure determination, we did linear regression analysis to differ. ence between pulmonary artery diastolic pressure and right ventricular end-diastolic pressure in the catheterization (PADP-RVEDP) versus the pulmonary artery-to-right ventricular pressure gradient at end-diastolic by continuous-wave Doppler echocardiography that were cornptrted in means of the simplified Bernoulli equation (4V2) from the pulmonary regurgitant flow velocity (PR-PG), and compared. For 46 patients of left-sided pressure determination, we did linear regression analysis to left ventricular end-diastolic pressure in the catheterization (LVEDP) versus PR-PG. Moreover, we were classified angina pectoris (group AP), acute myocardial infarction (group AMI). congestive heart failure (group CHF) in 51 patients. and we considered for significant difference at PR-PG of the groups.RESULT : PADP-RVEDP versus PR-PG had the correlation (y=0.96x+2.2, r=0.88, p<O.0001). LVEDPversus PR-PG had the correlation (y=0.73x-7.0, r=0.83, p<0.0001; x=1.37y+9.6). For difference of PR-PG at the each team, group AP were 3.4±1.0mmHg, group AMI were 6.4±2.5mmHg. and group CHF were 15.1±4.3mmHg, there were significant difference at al: groups. CONCLUSION : The pulmonary artery-to-right ventricular pressure gradient at end-diastolic was able to get noninvasively by continuous-wave Doppler echocardiography, because PADPRVEDP and PR-PG approximated to each other. It seemed that adding lOmmHg to PR-PG were valid at estimation of LVEDP. Normal PR-PG were understood 5mmllg or less, and CHF were high PR-PG. It was useful for diagnosis of CHF that pulmonary regurgitant flow velocity was measured by continuous-wave Doppler echocardiography.
著者
佐藤 孝治 小西 隆介 木原 誠司 天海 良治 盛合 敏
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.110-122, 2009-03-25

本論文では,ログ構造化ファイルシステムNILFSの設計と実装について述べる.NILFSは任意の時点におけるファイルシステムのスナップショットを作成することができ,ソフトウェア障害やユーザエラーからデータを保護する.また,ディスク上のデータ構造はつねに一貫した状態に保たれるため,システム障害後の迅速な復旧が可能である.従来のログ構造化ファイルシステムとは異なり,ディスクアドレス変換を用いることにより,複数のスナップショットが存在する状況で,クリーナは不要になったディスク領域を効率的に回収することができる.評価実験により,NILFSはExt3と比べて遜色ない性能を有することを示す.