著者
原田 純
出版者
東海学院大学・東海女子短期大学
雑誌
東海女子大学紀要 (ISSN:02870525)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.51-64, 1996

This is a criticism to the surprise theory still current and authoritative since established half a century ago by a well-known hitorian of arts Yukio Yashiro on Botticelli's "the Annunciation" in the Uffizi Museum. The paper proposes a view of Virgin Mary's ecstatic moment she has just conceived the seed of God. The view is examined through the Renaissance Humanism, the painter's contemporary thought milieu, to reach the conclusion that the picture is the rare case of the happy unity of Humanism and Cathoric mysticism, and a masterpiece of the then dominant arts and literary theory ut pictura_poesis
著者
今村 都南雄 金井 利之 光本 伸江 佐藤 学 原田 晃樹 嶋田 暁文
出版者
山梨学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

第1に、「自治の器」の縮小を「手段」として住民生活を維持し、地域社会の「看取り」を責任持って行うという、もう一つの「自治」のあり方"を提示することで、既存の「自治」観の問い直しを行った。第2に、複数の自治体を取り上げ、長期的なスパンで分析を行うことにより、「意図せざる結果」に満ちた「自治のダイナミクス」を描き出すことに成功した。第3に、そうした研究の蓄積は、「課題設定の次元」と「課題対応の次元」からなる公共サービス供給編制の多様性への着目を惹起し、新たな研究展開をもたらすことになった。
著者
大西 守 澤田 拓士 原田 和記 江嵜 英剛 志村 圭子 丸茂 健治 高橋 敏雄
出版者
獣医疫学会
雑誌
獣医疫学雑誌 (ISSN:13432583)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.142-147, 2012
被引用文献数
2

本研究の目的は日本の乳牛における乳房炎に関与するCTX-M型 <I>β</I>-ラクタマーゼ(CTX-M)産生<I>Enterobacteriaceae</I>の存在を明らかにすることと,その乳房炎罹患牛の臨床経過を調査することである。2006年の8月から2007年1月に北海道根室支庁の1,000酪農場で発生した20,194頭の乳房炎牛の30,237検体の分房乳から分離した51株のセファゾリン耐性のオキシダーゼ陰性・グラム陰性桿菌株をClinical Laboratory Standards Institute(CLSI)標準のコンビネーションディスク法による基質拡張型 <I>β</I>-ラクタマーゼ (ESBLs) 確認テストを用いてスクリーニングした。ESBLs確認テスト陽性株はPCRとDNAシークエンスによりCTX-M-,TEM-,SHV-型 <I>β</I>-ラクタマーゼの遺伝子型別を行った。また21の抗菌薬の最小発育阻止濃度(MIC)を測定した。2農場における2頭の乳房炎罹患牛の3つの分房から3株のCTX-M-2産生<I>Klebsiella pneumoniae</I>を分離同定した。1頭の乳牛は全身症状のない軽症の急性臨床型乳房炎(ブツを含む軽症の水様乳汁,分房の軽度の腫脹と熱感・硬結)を表し,診断後4週間で軽快した。他の1頭の乳牛は全身症状を伴う重症の急性臨床型乳房炎を表し,診断後10週間で軽快した。これらの分離株はアンピシリ,セファゾリン,セフロキシム,セフォタキシム,セフトリアキソン,セフポドキシム,セフチオフル,セフキノム,カナマイシン,オキシテトラサイクリンには耐性を表した。一方,セフタジジム,セフメタゾール,モクサラクタム,イミペネム,アズトレオナム,ゲンタマイシン,トリメトプリム/スルファメトキサゾール,エンロフロキサシンには感性であった。本研究は日本における牛乳房炎に関与するCTX-M産生<I>K. pneumoniae</I>分離株についての初報告である。
著者
斎藤 隆文 吉田 典正 原田 利宣 今間 俊博
出版者
東京農工大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究では,CGや意匠デザインで用いる曲面形状を,鏡面・拡散反射による見栄えを包括的に考慮して生成・制御することを目的としたものである.鏡面反射による良好な映り込み形状を得るための,対数美的曲面の形状パラメータに関する知見を得るとともに,対話的制御法を提案した.また,より理想的な曲面集合として,完全対数美的曲面を提案した.アニメ調描画で用いる,拡散反射とセルシェーディングによる段階的陰影形状に関して,屈曲や波打ちの原因を明らかにし,滑らかで単純な陰影形状を得るための陰影付け方法を提案した.その他,見栄えを良くする形状処理技術に関して,種々の成果を得た.
著者
森鳰 章代 吉村 通央 原田 浩
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

PER2がHIF-1αの発現量に影響を及ぼさないことを確認した。PER2蛋白質がHIF-1α蛋白質と結合し、HIF-1αのHREへのリクルートを亢進することが分かった。PER2によるHIF-1の活性化は、HIF-1α N803が水酸化されていない時にのみ観察された。しかし、PER2蛋白質とHIF-1α蛋白質のインタラクションは、N803の水酸化ステータスの影響を受けなかった。以上の結果は、N803の水酸化状態をモニターできるセンサー分子の助けを借りて、PER2がHIF-1αのHREに対するリクルートを促進するエフェクター分子として機能する可能性を示唆している。
著者
梶田 秀司 金広 文男 金子 健二 藤原 清司 原田 研介 横井 一仁 比留川 博久
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.772-779, 2004-09-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
23
被引用文献数
1 2

We introduce a method to generate whole body motion of a humanoid robot such that the resulted total linear/angular momenta become specified values. First, we derive a linear equation which gives the total momentum of a robot from its physical parameters, the base link speed and the joint speeds. Constraints between the legs and the environment are also considered. The whole body motion is calculated from a given momentum reference by using a pseudoinverse of the inertia matrix. As examples, we generated kicking and walking motions and tested on an actual humanoid robot HRP-2. This method, the Resolved Momentum Control, gives us a unified framework to generate various maneuver of humanoid robots.
著者
横川 博一 定藤 規弘 田邊 宏樹 橋本 健一 吉田 晴世 原田 康也
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

平成28年度は,外国語処理における繰り返し接触による気づき・注意機能の発現と自動化に関する理論的・実証的研究として,主として以下の3つの研究課題を設定し,次のようなことが明らかとなった。(1)「相互的同調機能の発現が日本人英語学習者の第二言語産出に及ぼす影響」を研究課題として設定し、日本人英語学習者を対象にプライミング手法を用い、相互的同調機能を支えるメカニズムである統語的プライミング効果について検証した。その結果,英語母語話者を対象とした実験で見られた、プライムを音声提示、ターゲットを音声または文字産出した際の統語的プライミング効果が日本人英語学習者に対しても見られることが明らかになった。(2)「日本人英語学習者の文理解における統語構造および意味構造の構築の検証」を研究課題として設定し、初級および中級熟達度の日本人英語学習者を対象に、目的格関係節文と受動文とを用いて、音声提示および文字提示で心理言語学的実験を行った。その結果、中級熟達度の学習者は、意味役割の再付与はある程度自動化しており、音声と文字とでは同程度に処理ができるが、複雑で複数の統語処理が必要な場合、文理解が困難になることがわかった。一方、初級熟達度の学習者は、意味情報に依存して文を理解し、意味役割の再付与に困難性があり、統語構造の構築が困難であることがわかった。また音声のほうが文字よりも処理が困難であることが判明した。(3)「タスクによる注意機能が第二言語文理解時における言語情報処理に与える影響:自己ペース読み課題による検討」を研究課題として設定し,句構造規則違反では、低熟達度群は統語情報に注意を向けなければ意味主導の処理を行っていることが、また、意味違反では、高熟達度群は意味情報から注意をそらしても意味違反を即座に検出したが、依然として日本人英語学習者は意味主導の処理を行っていることが明らかになった。
著者
織部 ミチ子 原田(水谷) 恵美子 元山 正
出版者
調理科学研究会
雑誌
調理科学
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.68-71, 1987
被引用文献数
1

兵庫県加東郡社町地域における野草13種類について、特にツクシ、フキは成長段階、ワラビ、ヨモギは採取時期による無機成分、Ca、Na、K、Mg、Feの含有量の測定を行った。1. Caについては、ツクシのはかま276.6±84.9mgと、フキの葉115.4±24.9mgが高い値を示し、野草100g中40~80mgの値を示すものが、全体の60%を占めた。2. Naでは、ツクシの成熟した頭部13.4±2.0mgをはかまが高い値を示し、その他は2~5mg前後のものが多かった。3. Kは、ツクシのはかま857.3±181.3mg、成熟した頭部802.9±128.3mg、次いで未熟の頭部、タンポポ、フキの葉が高い値で、コシアブラは196.4±61.5mgと最も低い値を示した。4. Mgは、コシアブラの87.8mgとスギナ87.5mgが比較的高い値を示し、100g中20~40mg前後の値を示すものが全体の60%であった。5. Feは、ツクシのはかまが12.0±3.0mgと最も多く、次いでスギナ、ヨモギで、その他は低い値を示すものが多かった。6. 5月(春期)と9月(秋期)の採取時期による無機成分の変化は、ワラビではMgとFeが採取時期による大きな変化はなく、Kは5月採取のものより、9月採取のものが50%以上増加し、Ca、Naは減少の傾向がみられた。またヨモギは、4月採取より9月採取に増加がみられたのは、Ca、K、Mgで、Na、Feは減少していた。7. ワラビ、ツクシの成長段階による無機成分の変化は、同時期に採取したワラビの若芽と葉の少し開いたものでは、若芽より葉の少し開いたものの方が、Ca、Na、K、Mg、Feのすべてに高い値を示した。ツクシの頭部でも、未熟なものより成熟したものが、Mg、Feを除いてCa、Na、Kは増加しており、成長段階によって無機成分の含有量に変化がみられた。
著者
山岨 達也 菊地 茂 八木 昌人 菅沢 正 原田 勇彦
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.41-50, 1992
被引用文献数
18 1

We studied 50 patients with acute low-tone sensorineural hearing loss (ALHL) who were examined at the Department of Otolaryngology, University of Tokyo, and followed up for 18 months or more. We investigated the prognosis of hearing loss within 3 months after onset, rate of recurrence during long-term follow-up, interval between the first and the second episodes of hearing loss or between onset and the time when the diagnosis of Meniere's disease was made, and factors affecting prognosis.<br>The results were as follows.<br>1. Within the initial 3 months of follow-up, hearing loss continued to fluctuate in 5 patients. In the remaining 45, hearing returned to normal in 34, improved without returning to normal in 6, showed no marked change in 4, and became worse in one.<br>2. In long-term follow-up, the recurrence of hearing loss without vertigo occurred in 16 patients, and 5 others were eventually diagnosed as having Meniere's disease. The average interval between the first and second episodes of hearing loss was 9.2 months, and the diagnosis of Meniere's desease was made an average of 27 months after onset.<br>3. Recurrence was not significantly related to the initial prognosis of hearing loss.<br>4. Within the initial 3 months of follow-up, the prognosis of hearing loss was significantly better in patients whose hearing loss at 1kHz was within 20dB, and tended to be better in females and in patients attending within one week of onset. Long-term follow-up showed that the rate of recurrence was significantly lower in patients aged 40 years or more, and tended to be lower in patients who visited the hospital within one week of onset or whose hearing loss at 1kHz was within 20dB.<br>5. There were no significant differences between patients with single and recurrent attacks with respect to sex, subjective symptoms, and results of the glycerol test and electrocochleography.<br>ALHL tends to recur without any relationship to the initial prognosis of hearing loss. Since it is still difficult to predict whether or not hearing loss will recur, long-term follow-up is necessary even in patients with good initial prognosis.
著者
原田 美道 柿沼 清一 村田 一郎
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.1465-1480, 1963-01

1956年の南極会議及び国際重力会議の両会議において採択された決議により,第2次南極観測の際に計画された目黒(当時千葉)とMowbray・昭和基地の重力振子による接続のうち,当時氷状不良のために実施できなかったMowbray・昭和基地間の接続が,今回計画実施された.これは,再度採択された1960年の南極会議及び国際地球物理学・測地学連合総会の決議にも基づくものである.また,宗谷の往復航海を利用して目黒・Mowbray間の接続が再度行なわれた.今回は南極観測用として設計製作された装置と,特に重力振子は安全を期して2組使用された.各観測点における測定のうち,1組の振子の観測は昭和基地において時計の不調のために失敗したが,目黒・Mowbrayでは良い結果が得られた.他方の振子の組については順調に観測を終了できた.各測点の位置は次の通りである.目黒 ψ=35°38'.6 N λ=139°41'.3 E h=28.04m Mowbray ψ=33°57'.1 S λ=18°28'.1 E h= 38.4 m 昭和基地 ψ= 69°00'.3 S λ=39°35'.4 E h=14.0m 測定結果は次の通りである.g_<Megro>=979.7770 galを基準にした場合 g_<Mowbray>=979.6471±0.0005gal(振子セットAによる) g_<Mowbray>=979.6463±0.0004gal(振子セットDによる) g_<Syowa Base>=982.5394±0.0005gal(振子セットDによる) g_<Mowbray>の値は第2次観測の際の結果とも良く一致している.特に昭和基地重力点については,南極地域には振子による重力観測の例が少ないので,同点は重力基準点として充分利用し得る点であると考えられる.同点には金属標識を設置して今後の使用の便をはかった.なお,Worden重力計を使用して,オングル島内及び宗谷のSingapore停泊中,Singapore・Kuala Lumpur間の接続が行なわれた.
著者
鳥越 文蔵 内山 美樹子 飯島 満 黒石 陽子 原田 真澄 坂本 清恵 神津 武男
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

古典芸能の人形浄瑠璃文楽で頻繁に上演される演目の大方は、享保から宝暦年間(1716~1764)に初演された作品である。しかしこれまで翻刻が著しく遅れていた。本研究では、国内外の諸本を書誌調査し、十行本なども参照したうえで、現存最善の翻刻本文を提供し、国内外の演劇研究進展への貢献をめざした。成果として、義太夫節未翻刻浄瑠璃作品集成第二期10冊を出版した。また、本文のデジタル・アーカイブ化を目標とし、本文データの整理分析を行い、近世上方語資料となる語彙索引2冊を作成、刊行した。
著者
原田 奈名子
出版者
佐賀大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

高齢者の身体的自立を促す指導プログラム開発のために、佐賀県内の60歳以上高齢者約500人を対象に股関節と膝関節の解剖学的な知識と、椅子に座位する際の体幹部と脚部の境界認識と、階段昇降時の身体の使い方についての意識について調査行った。その結果、股関節位置の正解率は2.3%、膝関節位置の正解率は13.8%、(p<0.01)だった。椅子に座位する際の脚部の位置認識について約65%が解剖学的に正しく認識していた。しかし、約65.0%が「脚は胴体部を挟むように位置する(という図を選択)と正しく認識していたにもかかわらず股関節について、身体図に書き入れるという方法から正しい知識を有していたと判断できたのは1.9%だった。逆に、股関節について正しい知識を有していた1.9%は椅子に座位する認識も正しかった。これより、多くの人が、椅子に座位する図を正しい知識に基づいて選択したのではないことがわかる。これらから、骨格構造に依拠した「からだの使い方」に関して、股関節や膝関節についての誤認・無知や、知識と自分の行為についての認識との間に齟齬があることが明らかになった。本調査では身体の使い方の意識や認識を明らかにするために提示した図を選択するという方法をとった。しかし必ずしもこの方法によって意識や認識の実態を正確に把握したとは言えない。しかし、知識について正確に実態を把握するためには、選択肢方式ではなく、図に直に書き入れる方法が妥当であると判断できた。この方法によって、高齢者特有の丸背(猫背)の誘因である肩関節や環椎後頭関節や環椎軸椎関節の位置に対する知識の実態も把握できる見通しが持てた。本研究期間中に高齢者向けに高齢者の身体の使い方に関する自主学習用テキストを作成することが最終目的であったが、さらに調査を経てから作成することとした。
著者
原田 将旗 古宮 嘉那子 小谷 善行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.13, pp.1-4, 2014-03-10

麻雀において,引いてくる牌を仮定した後にランダムに牌を引いて捨てるシミュレーションでは,シミュレーション結果が自己の上がりに至りにくい.本論文では,手牌と今後引く可能性のある牌とをあわせた牌の集合から上がりを全探索する手法 Complete Hand Extraction(CHE) を提案する.CHE では探索で見つけた上がりに対し,手牌にあった各牌について,上がりパターンに必要のないものに評価を累積する.その評価が最大となった牌を着手する.CHE プレイヤとモンテカルロプレイヤ 2 プレイヤずつで対局を行わせた結果,CHE プレイヤが和了率 20.8%,24.4%,和了素点 6767,6483 となり,モンテカルロプレイヤの和了率 16.4%,21.0%,和了素点 6465,6194 を上回った性能を示した.On Mahjong, it is difficult to obtain complete hands from simulation results using simulation that draws and discards tiles randomly after assuming the tiles to be drawn. This paper proposes method Complete Hand Extraction (CHE), which fully searches complete hands from a hand and unseen tiles. After full search, CHE accumulates evaluation scores on tiles in a hand that is needless to generate the complete hand and selects the tile whose evaluation score is the maximum as a move. We performed experiment of playing Mahjong using two CHE players and two Monte Carlo players. The result show that CHE player whose winning rates are 20.8% and 24.4%, and average points are 6767 and 6483, is superior to Monte Carlo player, whose winning rates are 16.4% and 21.0%, and average points 6465 and 6194.
著者
我妻 敦 原田 将旗 森田 一 古宮 嘉那子 小谷 善行
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.12, pp.1-3, 2014-03-10

麻雀において,捨てると相手に上がられてしまう牌を正しく推定し,捨てないことにより損しないことは重要である.本論文では現在局面での牌の情報の特徴により SVR を用いて,捨てないことを決めるための牌の危険度を求めるという手法を提案する.評価方法として,人間が選択した牌とシステムが推定した牌の一致率を調査した.結果は危険度が最大の牌についての一致率は平均で 13.4%,危険度が最小の牌についての一致率は平均で 43.3%となった.It is important in Mahjong, to estimate correctly tiles which may be the part of complete opponent's hand and to reduce the loss without discarding it. In this paper, we propose a method to find the value of risk in tile discarding by using SVR based on the features of the information of tile in the current position. As the evaluation method, we investigated the rate of same selection of tiles selected by humans and by the system. As the result of the experiment, the rate of same selection of tiles of largest risk was 13.4% on average, and the rate of same selection of tiles of smallest risk was 43.4% on average.
著者
林 健一郎 木村 知弘 影山 定司 原田 泰男 木曽田 晃 坂下 誠司
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.53, pp.55-60, 1996-10-17
被引用文献数
42

This paper proposes an adaptive equalization technique for OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) demodulation. This technique estimates a channel response with using pilot signals embedded in OFDM symbols. A two dimensional filter used for interpolating the response estimates the channel response accurately, and also improves the C/N by reducing noise bandwidth. The bit error rate performance of the system in various channels is calculated by computer simulation, and the relative C/N improvement to differential demodulation is about 2.5 dB. And the result shows that the optimum filter can be determined by the maximum path delay time and the maximum doppler frequency of the channel.