著者
諸星 典子 遠藤 久 斎藤 兆古 堀井 清之
出版者
The Visualization Society of Japan
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.235-238, 2001

Visualization of interactive mutation inside reader's mind while reading a book has been studied by employing the discrete wavelet analysis. Readers are attracted to the book world as if they are. However, it is difficult for the readers to keep concentrating their own minds on the book world. Since reading a book is to switch the book and real worlds constructed by some layers of the story, then this sometimes confuses the readers. The layers are classified into two types. One is a real world in the story as character's life. The other one is a virtual world representing character's thoughts or recollections. To clarify the effects of these layers, movement among them is visualized by the wavelet multi-resolution analysis. In the present paper, Ekuni's novel, Rakka suru Yuhgata, is studied to extract the opportunities when the text lets the readers move from the book to real worlds.
著者
古宮 誠一 今泉 俊幸 橋浦 弘明 松浦 佐江子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.5, pp.1-8, 2014-03-12

プログラミングの初学者にとって,プログラムの記述から,そのプログラムの挙動を思い描くことは難しい。その原因は,初学者がプログラムの実行を制御する構文の記述内容が変わるとプログラムの挙動がどのように変化するかということを理解できていないからだと考えられる。そこで著者らは,制御構文と再帰関数を採り上げ,これらの構文の記述内容によってプログラムの挙動がどのようになるか,プログラムの挙動を可視化するシステム AZUR を開発した。そして,AZUR をプログラミングの演習授業に導入し,学生達が使用した結果を分析することにより,AZUR の可視化機能がプログラミングの学習に有効であることを示している。It is difficult for beginner programmers imagine how a program does behave. It is thought that the cause is because beginners cannot understand it how the behavior of the program changes when control statements (e.g. if-statement, while-statement, switch-statements) are changed. Therefore they focused on control statements and recursive function, and developed system AZUR which visualized the behavior of the program. And they introduce AZUR into a programming class and verified that a visualization function of AZUR is effective for learning of the programming by analyzing the result that students used.
著者
水内 英充 工藤 隆一 田村 元 熊井 健得 塚原 国比古 佐藤 賢一郎 橋本 正淑
出版者
特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.690-696, 1986 (Released:2011-11-08)
参考文献数
16

酵素抗体法の走査電顕への応用を試みるべく, 酵素抗体法を行った遊離細胞を光顕で観察した後さらに同一細胞を走査電顕で観察するための試料作製法について検討した.(1) 材料はリンパ節のインプリントスメアから得られたリンパ球を用い, リンパ球表面マーカーである抗Leu1, 2a, 3a抗体を使用した酵素抗体法を行った.(2) 固定液は0.25%グルタールアルデハイド, PLP単独, 0.025%グルタールアルデハイド加2%パラホルムアルデヒド, 95%エタノール, メタノール, 95%エタノール・エーテル混合液の各種について検討した.走査電顕観察には0.25%グルタールアルデハイドが最も良い保存状態を示した.また, 酵素抗体反応も0.25%グルタールアルデハイドで満足すべき結果が得られた.(3) メチルグリーン核染色の影響は表面構造上認められなかった.(4) 内因性ペルオキシダーゼ反応のブロック法であるStreefkerkの方法, Isobeらの方法は表面構造へ影響を与えなかった.(5) DAB反応の沈着物はmicrovilliなどの微細構造の観察に影響を与えなかった.(6) 以上, 目的とする抗原により固定液はその都度選択しなければならないが, 遊離細胞または培養細胞に対し酵素抗体反応を施行後, 反応陽性細胞の表面微細構造を走査電顕で観察することが可能となり, 本法は酵素抗体法の走査電顕への応用法の1つとなりうると思われた.
著者
長浜 孝 櫻井 俊弘 古賀 有希 蒲池 紫乃 平井 郁夫 佐藤 茂 真武 弘明 松井 敏幸 八尾 恒良
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.273-278, 2003-06-01
参考文献数
17

Crohn病 (CD) に対するprednisolone (Predonine<SUP>®</SUP>; PSL) の適切な初回投与量を検討した.<BR>対象 : 外来通院中にPSLが投与されたCD患者45例, 84回のPSL治療.<BR>方法 : 症状別に初回1日投与量と経時的累積症状消失率を算出した.<BR>成績 : 下痢ではPSL初回投与量0.5mg/kg以上 (初回投与量 : 28.3±6.0mg/日) の群が有意に高率, 早期に症状が消失したが (p<0.006), 0.75mg/kg以上投与しても有意差はなかった (p=0.140). 腹痛では0.75mg/kgから1.03mg/kg(30.0±5.8mg/日)の群が有意に高率, 早期に症状が消失していた. 食欲不振・全身倦怠感, 発熱, 関節痛・結節性紅斑は0.24mg/kgから0.49mg/kg未満(30.0±5.8mg/日)の群とそれ以上の量の群とで累積症状消失率に差はなかった (p=0.818).<BR>上記成績に考察を加え, PSLの初回1日投与量は, 下痢に対しては30mg, 腹痛には35mg, 食欲不振・全身倦怠感, 発熱, 関節痛・結節性紅斑には15~20mgを目安とし, 体重, 活動指数によって増減するのが適切と考えた.
著者
柳井 都古杜 阿部 和規 山田 知典 藤井 秀樹 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

交通シミュレーションにおける入力データであるOD推定は結果を左右する指標として極めて重要である。従来OD推定は、確率論的利用者均衡配分モデル(SUE)を用いて行われていたが、近年計算機能力の向上により、交通施策の評価手段としてミクロ交通シミュレーションを用いた研究が増えている。本研究では、当該推定に伴う不確実性に関して、SUEによるものとミクロ交通シミュレーションを用いたものとの比較・検討を行う
著者
工藤 芳彰 古屋 繁
出版者
拓殖大学
雑誌
拓殖大学理工学研究報告 (ISSN:09198253)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.75-76, 2006-10-20

This study investigated informatization of design and editorial type. Editorial type means type of editting that provides character of media. Editor makes a distinctive feature of media by combination of the types. We think user's idea of design and lifestyle is based on the conbination. The research methods are the following. The first, we tried to arrange of the stream of information about informatization of design. Second, we investigated some magazines as typical media focused into design, and editors of some select shops. Third, we investigated information about design in some famous net stores. Henceforth, We will try to consider about editorial type.
著者
古沢 仁 木村 方一
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.88, no.10, pp.849-852, 1982-10-15
被引用文献数
4
著者
古野 朗子 米澤 理加 徳永 博昭 堀越 秀彦 杉山 顕寿 高下 浩文
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

日本原子力研究開発機構(JAEA)は、福島県の委託を受け、2011年7月から福島県民の内部被ばく検査を行っている。検査当日に家族単位での結果説明および質疑応答を行っているのがJAEAの対応の特長である。本報告では、受検者に対して実施した意識調査の結果について述べる。検査前の調査では切実な不安や不満が多く聞かれるのに対し、検査後の調査では不安が軽減した割合が高くなっており、双方向コミュニケーションの重要性が実証されたと言える。
著者
古野 朗子 杉山 顕寿 米澤 理加 郡司 郁子 徳永 博昭 堀越 秀彦
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

原子力機構は、福島県の委託を受け、平成23年7月から福島県民の内部被ばく検査測定を実施している。検査の前後に、放射線被ばくに関する不安や対応に関する意見などの意識調査を実施した。前回の報告に続き、平成24年末までの意識調査の結果を分析して報告する。
著者
高下 浩文 杉山 顕寿 古野 朗子 郡司 郁子 徳永 博昭 堀越 秀彦
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

原子力機構では、福島県や茨城県において、住民に対して放射線勉強会を開催している。また、福島第一原発周辺の住民を中心に内部被ばく検査を実施している。両者において住民のアンケート調査を実施し、不安・心配に思うこと、福島原発事故前の放射線に対する情報の接触状況、情報源、情報提供のあり方等を把握することができた。ここでは、アンケート結果を基に、勉強会に参加した茨城県民、福島県民、及び、内部被ばく検査の受検者の意識を比較検討する。
著者
上條 秀元 古市 勝也
出版者
宮崎大学
雑誌
生涯学習研究 : 宮崎大学生涯学習教育研究センター研究紀要 (ISSN:13420410)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.1-18, 2005-03-31

In cities, towns and villages the movement to set up lifelong learning leader bank has grown, in order to promote lifelong learning. However, they are not fully functioning in many cases, and it has been a subject to attain activation. Then, we ###developed "Lifelong Learning Leader Bank Self-diagnostic Table", and we requested ###to entry the Table to cities, towns and villages of Fukuoka Prefecture and Miyazaki ###Prefecture. ###As a result of analyzing the contents, there are many cases as follows. It has been a subject to arrange the full-time personnel who take charge of a consultation function or a coordination function, and to improve assessment system, and related system.市町村において、生涯学習を推進するために、生涯学習人材バンクを設置する動きが広がっている。しかし、それらが十分に機能していないという実状が広く見られ、活性化を図ることが課題となっている。そのためには、それぞれの人材バンクの実状に即して、どこに問題があり、どのような方策が求められているかを的確に診断することが求められている。そこで、新たに「生涯学習人材バンク自己診断表」を開発し、福岡県と宮崎県の市町村に対して記載を依頼した。その内容を分析した結果、推進体制の面では、「複数の職員が仕事の片手間に行っている」などの問題を解決するために、今後は相談機能やコーディネート機能を担当する専任職員の配置を課題とするところが多いこと、評価システムおよび関連システムとの連携については、取り組みがあまりなされておらず、今後の課題とするところが多いことなどが明確になった。
著者
古川 容子 土屋 伸一 稲原 攝雄 長谷見 雄二
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.69, no.581, pp.9-14, 2004-07-30 (Released:2017-01-27)
参考文献数
6
被引用文献数
6

To inspect the suitability of using the ordinary wearing elderly simulator, which is called "INSTANT-SENIOR", instead of senior, the walking time and the behavior of the group with the ordinary and "INSTANT-SENIOR" are compared with those of the ordinary and senior. As the result, we concluded that "INSTANT-SENIOR" is available as the subject to model the walking behavior of the group evacuation from the point that they become obstacles to the ordinary as the senior do and they won't change the speed during the repeated experiments. Therefore, the experiment of the group evacuation using "INSTANT-SENIOR" as subject is shown in this paper.
著者
田勢 泰士 太田 崇文 岡田 耕治 高松 久一郎 齊藤 梓 川上 勝 古川 英光
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.17-00003-17-00003, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
14
被引用文献数
3

Recently our group developed 3D gel printer named “SWIM-ER” (soft and wet industrial material - easy realizer). Here we aim to improve the gel materials used for SWIM-ER system about the problems around free-shaping, transparency, and mechanical strength. To overcome these problems, we tried to use UV absorbers, AS150 (Nippon Kayaku Co.,Ltd.) and KEMISORB11S (CHEMIPRO KASEI Co.,Ltd.) and found the latter absorber kept transparency well. We improved the maximum tensile stress about 2 times and the maximum tensile strain about 4 times by changing the kind of cross-linker from methylene bis-acrylamide (MBAA) type to diethylene glycol dimethacrylate (DEGDMA) type. We also found that the maximum tensile stress was improved about 1.3 times by changing the blend ratio of 1st gel powder and 2nd gel solution in the preparation of particle-double network gels (P-DN gel). Based on these two improvements, we 3D-printed the transparent and hollow structure of the high strength gels with the maximum tensile stress of 0.5 MPa, which will be comparable to the maximum tensile stress of living organs like the stomach and small intestine in our body.
著者
新納 浩幸 村田 真樹 白井 清昭 福本 文代 藤田 早苗 佐々木 稔 古宮 嘉那子 乾 孝司
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.319-362, 2015

語義曖昧性解消の誤り分析を行う場合,まずどのような原因からその誤りが生じているかを調べ,誤りの原因を分類しておくことが一般的である.この分類のために,分析対象データに対して分析者 7 人が独自に設定した誤り原因のタイプを付与したが,各自の分析結果はかなり異なり,それらを議論によって統合することは負荷の高い作業であった.そこでクラスタリングを利用してある程度機械的にそれらを統合することを試み,最終的に 9 種類の誤り原因として統合した.この 9 種類の中の主要な 3 つの誤り原因により,語義曖昧性解消の誤りの 9 割が生じていることが判明した.またタイプ分類間の類似度を定義することで,統合した誤り原因のタイプ分類が,各自の分析結果を代表していることを示した.また統合した誤り原因のタイプ分類と各自の誤り原因のタイプ分類を比較し,ここで得られた誤り原因のタイプ分類が標準的であることも示した.