著者
大友 光彰 鈴置 哲典 山本 征治 宮川 浩
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.17-00044-17-00044, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
5

This paper studies the condition of reducing knock intensity which is the pressure oscillation initiated by auto-ignition of the end gas. The knock intensity is thought to be decreased by suppressing the reaction rate of auto-ignition. In this study, the effect of the mixture dilution which decreases the reaction rate on the knock intensity was investigated by using a spark ignition engine. In the case of low dilution, knock was observed when the auto-ignition of the end gas occurred. When the dilution ratio was over 30%, there was the condition that the knock did not occur even if the end gas auto-ignited. The combustion with low knock intensity was observed in either case that dilution gas was inert gas or air. The knock intensity was shown as a function of the maximum temperature and the maximum pressure which affected the reaction rate although the knock intensity was affected by the composition of the mixture, load, ignition timing, auto-ignition timing of the end gas and heat release quantity of the auto-ignited mixture.
著者
宮川 宗之 小川 園子
出版者
日本動物心理学会
雑誌
動物心理学研究 (ISSN:09168419)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.9-13, 2011 (Released:2011-07-15)
参考文献数
11

This article describes background information for the symposium held at the 70th Annual meeting of the Japanese Society for Animal Psychology. The main theme of this symposium was to provide updated information on neurodevelopmental toxicity caused by environmental chemicals, through lectures by three distinguished researchers, and to discuss possible contributions and expected roles of animal psychology in toxicological studies designed to protect children's health. The Ministry of the Environment has commenced a large-scale, long-term epidemiological study entitled the “Environment and Children's Study (Eco-Chil)”, to elucidate health effects caused by chemical exposures of children including pervasive developmental disorders. Neurobehavioral assessments have been included in globally accepted guidelines for neurotoxicity and reproductive toxicity studies in rodents as effective tools for collecting experimental evidence. Findings from these experiments provide a scientific basis for the epidemiological studies, like Eco-Chil. However, currently available behavioral testing methods are insufficient for detecting neurodevelopmental effects of environmental chemicals, especially for emotionality and social aspects of behavior. Appropriate animal behavioral models are needed to advance toxicological studies further. Animal psychologists could greatly contribute to the development of these animal models and the interpretation of behavioral test results.
著者
佐々 裕美 畠山 洋志 和住 光一郎 道家 和隆 齊藤 修 宮川 重雄 山木 一良
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.3_54-3_59, 2017 (Released:2017-05-28)
参考文献数
2

IHI Corporation and Azbil Corporation have successfully carried out the lecture exchanging programs of three years, in which one company provided its in-house education course to the other company, respectively. The objectives were to complement each company’s weakness in technology education, to stimulate each company’ s educational activities, and to extend a personal network of engineers. There were several difficulties in designing lecture exchanging programs, based simply on existing in-house lectures, but we endeavored to solve the problems through the discussions from the viewpoint of benefiting engineers of both companies. This paper describes the design process and the educational effects of our programs, and the crucial points for our problem solving.
著者
佐藤 仁 林 豊彦 宮川 道夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.94, no.416, pp.81-88, 1994-12-16
被引用文献数
8

歯科補綴物の製作過程の単純化と品質の均一化を目的として,過去20年に渡りその製作のコンピュータ化が進められてきた.しかし,従来開発された歯科CADは,操作性がこれまでと全く異なるため,従来のワックスアップ技法を生かすことができなかった.これを改善するために,我々はワックスアップに近い操作性をもつ全く新しいCAD(Vocs-1)を以前開発した.このVocs-1における形状変形は,歯のソリッドモデルに拡張したHit-or-MIss変換を作用することにより実現されている.しかしこの操作は,部分的な形状変形ができるものの,咬合面上の溝や土手のような複雑な形状の生成には必ずしも適していなかった.そこでHit-or-MIss変換をさらに拡張し,形状表面の曲線や閉領域を中心とした部分変形ができるようにした.さらに原形状と変形部の移行部の範囲を,接続の滑らかさを損なうことなく制御できる一つのパラメータを理論的に導いた.
著者
佐藤 仁 林 豊彦 宮川 道夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.93, no.209, pp.93-100, 1993-09-03
被引用文献数
11

これまで20年にわたり歯科補綴物の製作にCAD, CAMを応用しようという試みがなされてきた.CADにおける歯冠部の表現は,記憶容量が少なくて済むため,サーフェス・モデルが用いられてきた.しかし,この表現では,咬合面のような自由曲面に対する操作が困難であり,伝統的なワックスアップ技法が歯科CADには生かしにくいという欠点があった.この制約を克服するために,数学的形態学で開発された手法を用いて,新しい咬合面のCAD法を開発した.歯冠の咬合面は,ワックスアップのような操作を実現するために,ソリッドモデルで表現した.咬合面形状の変形は,データ全体にdilation操作を行うことで達成できる.また,ワックスアップのような部分的な変形を実現するために,dilation作用素に窓関数を導入した.以上の方法を用いたCADシステムをワークステーション上で試作し,実際の咬合面データを用いて設計実験を行った結果,このCADは比較的高い形状操作性をもつことを確認した.
著者
宮川 愛由 田中 謙士朗 藤井 聡
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.344-355, 2016 (Released:2016-12-20)
参考文献数
19

本研究は都市計画,土木計画に抜本的な影響を及ぼす地方政府の統治機構改革を決する政治プロセスの合理化に資する効果的なコミュニケーションについての実証的知見を得る事を目的として,大阪市を廃止して都区制度を導入する,所謂「大阪都構想」を巡る住民投票を事例として,有権者の接触メディアと政策判断との関係性を分析した.その結果,テレビや新聞といった両論併記が原則となる情報媒体を参考にする傾向が高い有権者は,情報の真偽の判断が困難となるが故に従前の意見を変化させない一方で,意見を変化させた人々の内,「反対」に転じた人々は精緻化見込理論でいうところの事実情報に基づく「中心ルート」によって,「賛成」に転じた人々は「周辺ルート」によって態度を変容させたことを示唆する分析結果が示された.
著者
宮川 不可止
出版者
京都学園大学法学会
雑誌
京都学園法学 (ISSN:09164715)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.19-39, 2009-10-20
著者
藤井 幸泰 正垣 孝晴 宮川 真国 渡邉 邦夫
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学ジャーナル (ISSN:18806341)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.595-602, 2015 (Released:2015-12-31)
参考文献数
18
被引用文献数
1

旧横須賀製鉄所の第1号ドライドックは,開渠後140余年を経過している。土丹層と呼ばれる更新世の泥岩で構成された白仙山を掘削して建設され,石材に安山岩を利用しているこの構造物は関東大震災にも耐えてきた。現在も使用されているドックであるが,一部の石材表面は風化によって侵食されている。石造文化財としての記録を目的とし,デジタル写真測量を用いたドック全域の記録活動を実施した。また同じく写真測量を侵食の進んでいる石材表面にも適用し,侵食量の測定を試みた。従来の侵食量測定は,野外において物差し等を用いて測定するのが一般である。写真測量等の三次元測定を実施することにより,物差しでは測定できない侵食量,すなわち体積も測定が可能である。侵食量の異なる石材表面を比較することにより,風化による石材表面の侵食過程を明らかにすることが出来た。
著者
宮川 裕介 泉 隆
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.725-726, 2015-03-17

近年,インターネットの普及に伴い,e-Learningシステムが教育機関や企業で利用されている. 本研究では基本情報技術者試験を対象とした,学習者の学習意欲の向上を目的とするシステムの開発の一環として問題文の属性分析および種類別分類を行っている.これによって,学習者が苦手とする問題の種類や分野を推定し,学習評価のフィードバックを行うことで,学習意欲向上をはかる. 本報告では,形態素解析や構文解析を行うことで問題文から得られる形態素などを特徴量とし,問題文を種類・分野別に分類する手法について検討したので報告する.
著者
宮川 不可止
巻号頁・発行日
no.69, pp.81-99, 2013-02-10
著者
宮川 法子 服部 雅史
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第14回大会
巻号頁・発行日
pp.23, 2016 (Released:2016-10-17)

本研究では,流暢性 (刺激に対する情報処理の速さや容易さの主観的な感覚) の記憶に与える影響に個人特性であるワーキングメモリ容量や認知欲求が調整変数として働くか否かについて,文字の見えづらさを操作し検討した。記憶課題には40語の単語記憶課題,ワーキングメモリ測定課題にはリーディングスパンテスト(以下,RST)と演算スパンテスト (以下OST) を用いた。40単語の記憶課題の後にRSTとOSTを行った。各記憶課題の間には1分間の休憩を挟み,RSTとOSTは参加者間でランダムな順で行った。最後に認知欲求を測る質問紙を行い,単語記憶課題での文字の読みやすさについて5件法で回答してもらった。本実験の結果からOST得点の低い人が流暢性の影響を受けやすいことが示唆された。更にOST得点によって,読みやすさ,つまりは流暢性の感じ方に違いは見られなかった。よって流暢性そのものは入力段階において差はないことも示唆された。
著者
船田 桂子 永井 利幸 吉原 良浩 岸野 喜一 片山 隆晴 松村 圭祐 宮川 貴史 穂坂 春彦 鈴木 雅裕
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.1413-1419, 2013 (Released:2014-11-21)
参考文献数
13

症例は手術歴や外傷歴のない49歳, 男性. 以前から時折下腿浮腫を自覚していたが, 自然軽快していたため放置していた. 2011年 7月に右下腿浮腫, 歩行時痛で受診. 右下腿深部静脈の拡張と血栓像を認め, 深部静脈血栓症と診断. 臨床症状, 心電図および経胸壁心臓超音波検査断層法からは肺塞栓症を疑わせなかったが, スクリーニングで施行した胸部造影CTで両肺動脈に血栓像を認めた. 抗核抗体, 凝固因子, プロテインS, プロテインCなどの血栓素因は正常範囲内であったが, 血中ホモシステイン値が67.7μmol/Lと著増しており高ホモシステイン血症を伴った深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症と診断した. 抗凝固療法およびビタミン補充療法を開始し, 自覚症状と画像所見の改善を認め, 血中ホモシステイン値は 1カ月後には正常化し, 現在静脈血栓症の再発を認めていない. 高ホモシステイン血症を伴った静脈血栓塞栓症の報告は比較的稀であり, 文献的考察を含め報告する.
著者
渡辺 大亮 宮川 道夫 齊藤 義明
出版者
日本ハイパーサーミア学会
雑誌
日本ハイパーサーミア学会誌 (ISSN:09112529)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.309-317, 1992-12-01 (Released:2009-09-29)
参考文献数
5

The feasibility of the chirp radar-type microwave computed tomography as the non-invasive thermometry system for hyperthermia has been discussed. The temperature resolution which has never been measured accurately up to the present time is basically determined by the resolution in attenuation measurement of microwaves and the accuracy of the bolus temperature control system. By improving the experimental system including the temperature control system, we succeeded in imaging of the temperature change by 1°C.The time required for the measurement which is required about 100 minutes now must be reduced for the practical use of the microwave CT. In this paper, the possibility of data reduction has also been discussed by comparing the quality of CT images reconstructed from reduced amount of data. From the experimental results, it is concluded that the amount of data required to reconstruct the CT images, even in the case of temperature imaging, can be reduced to at least one half by keeping the spatial resolution of 1 cm and the temperature resolution of 1 °C.
著者
江藤 敏治 弘野 修一 永田 賢治 加藤 順也 堀 剛 井戸 章雄 林 克裕 坪内 博仁 小野寺 誠 阿部 弘一 宮坂 昭生 川上 格 佐藤 彰宏 坂下 佳子 岩井 正勝 遠藤 龍人 滝川 康裕 鈴木 一幸 佐藤 俊一 鈴木 千衣子 内田 耕一 弘中 孝治 萱野 幸三 増原 昌明 坂井 田功 沖田 極 関山 和彦 井上 和明 与芝 真 半田 宏一 樋口 大介 井上 和明 関山 和彦 与芝 真 松原 寛 道堯浩 二郎 山内 雄介 井内 英人 長谷 部昌 山本 和寿 井上 愛 堀池 典生 恩地 森一 中西 崇 東俊 宏 狩山 和也 山野 智子 辻 孝夫 川口 光彦 糸島 達也 品川 克至 乾 あやの 小松 陽樹 松本 浩 茂木 陽 宮川 芳宏 藤沢 知雄 上本 伸二 猪股 裕紀洋 田中 紘一 平松 活志 橋本 悦子 谷合 麻紀子 野口 三四朗 長谷 川潔 林 直諒 次田 正 高崎 健 中島 一朗 渕之上 昌平 古川 博之 岸田 明博 大村 孝志 松下 通明 藤堂 省 藤田 美悧 清水 道夫 橋倉 泰彦 三田 篤義 窪田 達也 三輪 史郎 池上 俊彦 寺田 克 宮川 眞一 川崎 誠治 君川 正昭 渕之上 昌平 春口 洋昭 唐仁原 全 中島 一朗 阿岸 鉄三 白髪 宏司 伊藤 克己 高崎 健 橋本 悦子 林 直諒 田中 紘一 上本 伸二 猪股 裕紀洋 阿曽沼 克弘 江川 裕人 藤田 士朗 木内 哲也 林道 廣 田中 紘一 石井 邦英 古賀 郁利子 神代 龍吉 草場 信秀 佐田 通夫 坂本 照夫 加来 信雄 森岡 千恵 菊池 英亮 松尾 英城 中谷 吉宏 豊川 泰勲 富永 謙太郎 山尾 純一 福井 博 福田 邦明 安部井 誠人 遠藤 憲一 本橋 歩 正田 純一 松崎 靖司 田中 直見 古坂 明弘 高橋 正明 平本 淳 白浜 圭吾 永山 和男 田中 照二 Yusufu Youlutuz 松井 淳 持田 智 藤原 研司 小畑 達郎 中島 千種 岡山 昌弘 大野 研而 宮下 智之 田村 明彦 絵野 沢伸 鈴木 盛一 雨宮 浩 青木 達哉 小柳 泰久 山際 健太郎 川原田 嘉文 八木 真太郎 飯田 拓 横井 一 垣内 雅彦 足立 幸彦 飯田 拓 田端 正己 町支 秀樹 横井 一 川原 田嘉文 東口 高志 今井 俊積
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.189-198, 1999