著者
山崎 淳 桑原 昭彦
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.1977-1983, 1993-12-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
17
被引用文献数
5 5

Eight experimental fishings with crab traps were made to study the spatial distribution pattern of snow crab Chionoecetes opilio on the bottom of a bank known as the Yamato-tai located in the center of the Japan Sea. The size of the terminal molt crab was comparatively examined for three regions, i. e. Yamato-tai in the Japan Sea, coastal waters of the Japan Sea off Kyoto Prefecture, and coastal waters of the Pacific Ocean off Fukushima Prefecture.Adult females were mainly distributed in an area shallower than around 320m in depth in conditions of a gradual down ward slope with a muddy bottom. On the other hand, males were distributed in all survey areas from 290m to 349m in depth.Terminal molt males were divided into five groups with average carapace sizes of 64.9mm, 80.5mm, 96.4mm, 110.5mm, and 125.0mm. Adult female sizes of terminal molt females was 69.8mm. These sizes were 10-20mm smaller than the terminal molt size of crabs obtained from the coastal areas off Kyoto and Fukushima Prefectures.
著者
山崎 卓 日高 敏郎 川崎 浩正 西原 昇 桑澤 隆補 扇内 秀樹
出版者
一般社団法人 日本有病者歯科医療学会
雑誌
有病者歯科医療 (ISSN:09188150)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.12-19, 2001-01-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
16

口腔機能, 特に咬合および咀嚼は全身の健康保持に重要な役割を果たしている。今回われわれは, 肥満症患者の口腔疾患および咀嚼機能を調査し, 健常者との比較検討を行なったので報告する。肥満症患者32例に対し10項目について検討し, 対照群との比較検討と肥満症患者群の病態別の比較検討を行ない有意差検定を行なった。対照群に比較し肥満症群では, う蝕症と咀嚼機能については差がなかったが, 歯周病による喪失歯が多くCPITNが高かったことから歯周病の発症, 進行が認められた。また肥満症群を病態別に検討すると, 推定罹病期間別と治療法別では差がなかったが, 中・高齢者群でう蝕と歯周病, 重症群と喫煙群で歯周病の進行が認められた。
著者
乃木 章子 塩飽 邦憲 北島 桂子 山崎 雅之 アヌーラド エルデンビレグ エンヘマー ビャンバ 米山 敏美 橋本 道男 木原 勇夫 矢倉 千昭 花岡 秀明 井山 ゆり 三原 聖子 山根 洋右
出版者
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.649-659, 2004-11-30
被引用文献数
1 3

農村地域で肥満, インスリン抵抗性, 脂質異常, 高血圧を合併した代謝症候群が増加している。代謝症候群に対しては体重減少が有効とされているが, 白人と日本人では肥満と代謝症候群の関係に差異が見られる。日本人での体重減少と生活習慣変容, 体重減少と代謝症候群の改善についての実証的な研究は少ないため, 体重減少に寄与する要因, 体重減少と代謝症候群改善との関係を研究した。2000~2003年に健康教育介入による3か月間の肥満改善プログラムに参加した住民188名を対象とした。参加者の平均体重減少は1.3kgであり, BMI, ウエスト囲, 血圧,総コレステロール, LDLコレステロール, 中性脂肪の減少, HDLコレステロールの増加を認めた。相関および回帰分析により, 摂取熱量減少, 消費熱量増加が体重減少に寄与していることが明らかになった。一方, 体重変化との有意な相関が認められたのは, 各種肥満指標, 総コレステロール, 中性脂肪, HDLコレステロールであり, 血圧とLDLコレステロールでは有意な相関を認めなかった。体重変化量と有意な相関が認められた血液生化学的検査値の変化量との相関係数は比較的低く, 体重変化量は中性脂肪や総コレステロールの変動の10%以下しか説明しなかった。代謝症候群の改善における体重減少の有効性について, アジア人の民族差に着目した体重減少の有効性に関する実証的な研究が重要と考えられる。
著者
荻原 博和 河原井 武人 古川 壮一 宮尾 茂雄 山崎 眞狩
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.98-106, 2009-07-31 (Released:2009-08-27)
参考文献数
25
被引用文献数
1 5

京都で製造されているすぐきの製造工程における微生物叢および化学的成分の変遷を検討した.製造工程における菌数の推移は,工程が進むにつれてグラム陰性菌や大腸菌群数が減少するのに対して,乳酸菌数が増加する傾向を示し,室発酵終了時には108 CFU/gに増加した.製造工程における微生物叢の推移は,原料からは多種多様な菌が検出され,なかでもPseudomonas 属菌が多く検出された.荒漬および本漬工程後ではMicrobacterium 属菌の占める割合が高く,M. testaceum が多く検出された.追漬工程ではLactobacillus 属菌が優占種となり,なかでもL. sakei とL. curvatus が多く検出された.室工程後ではL. plantarum と L. brevis が優占種であった.塩濃度は原料および面取り工程では低く,荒漬工程では6.3%を示し,その後の工程では塩濃度は3%程度の数値で推移した.pHについては製造工程が進むにつれて低下する傾向が認められ,室工程後では4.2を示した.酸度ならびに乳酸値は原料から荒漬工程までは大きな変化は認められなかったものの,室工程から数値が増加し,熟成後が最も高い数値を示した.
著者
河内 まき子 山崎 信寿
出版者
The Anthropological Society of Nippon
雑誌
人類學雜誌 (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.100, no.1, pp.101-118, 1992 (Released:2008-02-26)
参考文献数
13
被引用文献数
1 3

足の大きさに伴うプロポーションの変化を明らかにし,靴型のサイズ展開における靴型各部の変化量が適正であるか否かを評価するために,日本人成人男子528名,女子500名の右足の測定データのアロメトリー分析および市販靴24種の靴型形状との比較を行なった。足長の変化に伴い,幅径,高径,周長項目は一般に劣成長を,長径項目は等成長を示すため,足長が大きいほど足は相対的に細身となる。また,足長が一定の場合,足囲の変化に伴って外果端高以外の高径項目および女子の足幅が等成長を示し,幅径と周長項目は劣成長を示す。踵部の幅はボール部の幅ほど急速に増加しないため,足囲が大きいほど足が相対的に前広がりになる。サイズ展開における靴型の変化は,大きさの変化に伴うこのような足の形状変化と一致しない部分が多い。さらに,足と靴との適合性を向上させるうえでの問題点を,足の寸法•形状の時代変化およびサイズ展開技術の観点から検討した。
著者
山崎 修
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.6, no.5, pp.360-373,407, 1954

Okino-Shima is a small island, belongs to Kochi prefecture, on the southern part of the Bungo Channel. As this island is on the border line of Kochiand Ehime prefecture, it has been being to keep the peculiar characteristics as the historical, economical and cultural point of contact between the southern power and the northern one. This is also due to the double-sided natural characteristics of the island. The southern part of the Bungo Channel on which the island lies, is the transitional area between the Pacfic and the Seto Inland Sea. Temperature is high in this area, therefore this island has the oceanic characteristics as the wild growing place of the subtropical plants.They got the abundant haul near the island, and fishing was the most important industry with agriculture. But now the main industry is agriculture with few fishing. They cannot extend their farm on the island, population comes also to the maximum. As the island is mountainious, the small terrace farm and the residential land is on the sharp slope. The most houses are low due to many starms.Historically the island was included in the market area of Uwajima before the war, but during the war it was included into that of Sukumo artificially owing to the rationing system. As the sea transportation between the island and Sukumo has been facilitated, their economic relation has been closed. But now it is going to be included into the market area of Uwajima.
著者
上原 里程 篠原 亮次 秋山 有佳 市川 香織 尾島 俊之 玉腰 浩司 松浦 賢長 山崎 嘉久 山縣 然太朗
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.376-384, 2016 (Released:2016-08-17)
参考文献数
9
被引用文献数
1

目的 21世紀の母子保健の主要な取り組みを示すビジョンである「健やか親子21」では,母子保健統計情報の利活用促進が課題の一つである。市町村での母子保健統計情報の利活用促進には都道府県による支援が重要な役割を果たすと考えられるため,都道府県が市町村支援に活用できるよう市町村の母子保健統計情報の利活用の現状と課題を明らかにすることを目的とした。方法 2013年に実施された『「健やか親子21」の推進状況に関する実態調査』(以下,実態調査)のうち政令市および特別区を除いた市町村の「健やか親子21」を推進するための各種情報の利活用に関する設問を分析した。まず,市町村別の母子保健統計情報の集計分析を行っている都道府県および課題抽出を行っている都道府県が管轄している市町村を抽出し,さらに定期的に母子保健統計情報をまとめている市町村とまとめていない市町村に分けて,定期的なまとめをしていない市町村の特性を観察した。結果 実態調査の対象となった1,645市町村すべてから回答を得た。市町村別の集計分析を行っている都道府県は35か所(47都道府県のうち74.5%)あり,課題抽出を行っている都道府県は14か所(同29.8%)あった。集計分析を行っている35都道府県が管轄する市町村は1,242か所あり,このうち母子保健統計情報を定期的にまとめている市町村は700か所(56.4%),まとめていない市町村は542か所(43.6%)あった。母子保健統計情報を定期的にまとめていない市町村においては,妊娠中の喫煙,予防接種の状況,低出生体重児の状況について積極的に利活用している市町村の割合が有意に少なかった(いずれも P<0.001)。また,児童虐待の発生予防対策や低出生体重児に関する対策などは定期的なまとめをしていない市町村において都道府県と連携して実施した市町村の割合が有意に少なかった。結論 母子保健統計情報を定期的にまとめていない市町村では,児童虐待の発生予防などの対策について都道府県との連携が希薄であり,母子保健統計情報の利活用が進まないこととの関連が示唆された。都道府県は管内市町村の母子保健統計情報を集計分析して市町村へ提供することに加え,これらの母子保健事業を市町村と連携して取り組むことによって市町村での母子保健統計情報の利活用を促進できる可能性がある。
著者
山崎 裕二
出版者
日本赤十字看護大学
雑誌
日本赤十字武蔵野短期大学紀要 (ISSN:13461907)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.75-99, 1997

日本赤十字社は, 日清戦争の救護経験から男性看護要員(準備看護人)を本社や支部で養成し戦時に備えることにした。養成期間は10カ月で, 前期5カ月は本社病院や支部養成所(あるいは依託した公私立病院, 陸軍衛戍病院)で看護法や包帯法など学科の教授が行われ, 後期5カ月は陸軍衛戍病院での実務教習が行われた。戦争が起きた場合, 準備看護人には戦地で患者輸送など軍衛生部門を幇助することが求められたため, 生徒には軍の規律や風紀を守ることが厳しく教えられた。卒業後の準備看護人の動向は, 救護法の復習や現況調査のための点呼召集への応召や, 陸軍行事への救護参加, 災害救護への参加, 日赤関連行事への参加, 磨工資格や医術開業免許の取得, 精神病院への就職, などであった。準備看護人生徒の中には, 行政機関の衛生事務などへの就職斡旋を日赤指導層に要望する者もいたが, 日赤は看護婦外勤部の開設のような就職斡旋事業を準備看護人に対しては行わなかった。
著者
山崎 晃男
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.25-28, 2016

<p>Music often moves us and provides great pleasure. The origins of this ability of music remain a mystery. Recently, an increasing number of studies have proposed evolutionary theories of human musicality, although several researchers deny the adaptive value of music. In this paper, the origins of the pleasure that music provides were discussed in terms of human evolution and cultural adaptation. A possibility in which both evolutionary and cultural adaptation resulted in the pleasure of music was shown. Next, the relationship between music and visual stimuli was focused on. Owing to the development of music devices and the Internet, music is heard increasingly with visual stimuli, like background music in everyday life, films, drama, dance, computer games, music videos, etc. Based on the author's findings on the cross-modal effects between music and visual stimuli, the pleasure of listening to music with visual stimuli was discussed. It was emphasized that the meaning of music is strengthened, changed, and multi-layered by visual stimuli when it is enjoyed with the visual stimuli.</p>
著者
山崎 敦子 渡邊 剛 川島 龍憲 小川 奈々子 大河内 直彦 白井 厚太朗 佐野 有司 植松 光夫
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.406-406, 2008

サンゴ骨格の窒素同位体比を用いて過去の海洋表層の栄養塩濃度とその起源を復元し、新たな古環境指標としての可能性を検討するため、外洋の沖ノ鳥島と石垣島轟川河口からサンゴ骨格試料を採取し、その成長方向に沿って窒素同位体比・総窒素量を1ヶ月の分解能で測定した。また比較のため、それぞれの窒素同位体比の測線に平行して沖ノ鳥島サンゴではBa/Ca比、Mn/Ca比を、石垣島サンゴではMn/Ca比を測定した。その結果、窒素同位体比・総窒素量の平均値は共に石垣島の方が高く、沿岸の方がサンゴの窒素同化が盛んであることを示した。さらに石垣島サンゴでは、河川からの流入物質の影響が窒素同位体比、総窒素量とMn/Ca比に反映し、沖ノ鳥島サンゴでは、海洋の鉛直混合や湧昇に伴う深層からの栄養塩の供給と海洋表層の窒素固定が窒素同位体比の変動要因として考えられる結果となった。今後、サンゴ骨格の窒素同位体比は海洋の栄養塩の挙動を復元する指標となることが期待できる。
著者
樋渡 信夫 中嶋 和幸 山崎 日出雄 熊谷 裕司 山下 和良 森元 富造
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.889-893, 1987 (Released:2009-06-05)
参考文献数
14
被引用文献数
6 2

炎症性腸疾患の家族内発生の頻度と臨床像を明らかにする目的で,自験例について検討した.潰瘍性大腸炎296家系(1954年~87.6)のうち,潰瘍性大腸炎の多発は8家系(2.7%)に認めた.このうち6家系は兄弟例,2家系は母子例であった.発症年齢の近似は2家系,発症時期の近似は3家系,病型の類似は3家系に認められた。家族内発症例と"非家族例"との比較では臨床像に差はなかった.クローン病に関しては,85家系中3家系(3.5%)に家族内発生を認めた.1家系は母子例,2家系は兄弟例であり,3家系ともそれぞれ罹患範囲が同じであった.同一家系に3例以上の発症や,クローン病と潰瘍性大腸炎の混在を認めた家系はなかった.炎症性腸疾患の家族内発生が高頻度にみられたことは,偶然によるものではなく,遺伝的要因と環境要因が病因に強く関与していることが示唆された.

1 0 0 0 法則の辞典

著者
山崎昶編著
出版者
朝倉書店
巻号頁・発行日
2006
著者
山崎 正勝
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究. 第II期 (ISSN:00227692)
巻号頁・発行日
vol.48, no.249, pp.11-21, 2009-03-25

In the early years of the Cold War, both the United States and the Soviet Union used their nuclear power technology as a diplomatic tool for expanding their political influence on respective friendly nations. On December 8, 1953, the United States initiated a new international nuclear program with President Dwight D. Eisenhower's "Atoms for Peace Address" before the General Assembly of the United Nations. This program regarded Japan as one of the most promising countries that could introduce nuclear power plants since it consumed a huge amount of energy while being short of natural resources. This paper studies the historical process of the atomic energy agreement between Japan and the US in 1955 using declassified documents in both countries. It shows that in spite of various proposals of the introduction of nuclear power plants into Japan including that of Congressman Sydney Yates, the final agreement was only for research reactors because American authorities felt that such proposals might mean an admission of US guilt in atomic bombing. It also argues that the agreement was one of steps toward the hegemony of bureaucrats and politicians in Japanese nuclear policy that made the leadership of scientists, especially those of the Science Council of Japan, decline.
著者
山崎 不二夫
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木研究 (ISSN:18847218)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.250-274, 1939

土壌の機械的組威は土壌の孔隙率pを變化させると共に比表面<I>U</I>を變化させることによつて滲透に影響する。<I>p</I>と<I>U</I>を含む滲透公式<BR>〓…(4)再出<BR>〓…(5)再出<BR>は<I>n</I>と<I>m</I>の値を如何にとるべきか, また<I>k</I>が<I>U</I>-2に比例する關係が粒徑の一様な部分砂に對して成立すると同様に粘土や粒徑範園の廣い土壌に對しても成立するか, などの問題を含んでゐる。<BR>筆者は土壌を粒徑によつて数箇の部分に分別し, 各分別部分及びそれらを人工的に配合した試料を用ひて變水頭透水試験装置により滲透試験行ひ, まつ上記の問題を検討し, 次にその結果を用ひて土壌の機械的組成とその締固め後における滲透との關係を考察し, 更に進んで滲透の側からTalbot公式の適用限界を吟味した。その要點は次の通りである。<BR>1) Darcyの滲透公式は砂から粘土に至る廣い粒徑範園を持つ配合試料に對してもよく適合する。<BR>2) <I>n</I>=2, 3, 4; <I>m</I>=0, 1, 2, 3;lq=0としてρ0<I>n</I>/(1-p)2を計算し, 何れの場合に(4)式が最もよく成立するかを検した結果, <I>n</I>=4, <I>m</I>=2或は<I>n</I>=4, <I>m</I>=3の場合が最もよく, <I>n</I>=3, <I>m</I>=3の場合がこれに次ぐことを知つた。實際にはlg=0でないから, これにある値を與へるとすると(筆者は假りにlg=1.5として計算してみた), 結局<I>n</I>=4, <I>m</I>=2前後が最も妥當性に富むと考へられる。しかし<I>n</I>=4, <I>m</I>=3或は<I>n</I>=3, <I>m</I>=3としても甚しい差がある鐸ではない。<BR>3) 滲透係数と比表面との關係<I>k</I>∞<I>U</I>-2は部分砂についてのみならず, 粘土に對しても, また砂から粘土に至る粒子の配合試料に對しても成立する。<BR>4) <I>n</I>=4, <I>m</I>=2, lg=1.5として(4)式をC. G.S.單位で計算すると, 粒形係数μ は比表面の小さい粒徑の一様な試料においては2~4, 粒徑範圍の廣い配合試料においては1前後のものが多い。<BR>5) 粘土(0.01<I>m</I><I>m</I>以下)含量が同じで機械的組成の異る諸配合試料の締固め後の滲透係数を比較してみると, 粘土含量10%以上の場合には比表面の影響よりも孔隙率の影響の方が大きい。即ち同じ粘土含量(10%以上)ならば配合がよく締固めのよいものほど滲透が小さい。<BR>6) 配合試料の締固め後の滲透係数は, 一般に粘土含量が多いほど小さい。しかし粘土含量が20%以上になると大差を示さない。<BR>7) 各種試料の有效直徑と締固め後の滲透係数とを兩對数紙にプロットすると, 粒徑範圍が狹くかつ一様な試料(<I>n</I>o<I>n</I>-graded <I>m</I>aterial)は一つの直線をなし, 大小粒子の配合の最もよい試料(well-graded<I>m</I>aterial)は他の一つの直線をなし, 粒徑範圍は廣いが配合のよくない試料(poorly-graded <I>m</I>aterial) は配合の良否に應じて兩直線の間に位置を占める。<BR>8) 土堰堤の許容滲透係数を0.0<SUP>5</SUP>5c<I>m</I>/secとすると, Talbot公式(1)の指数<I>n</I>の滲透の側からの制限は締固めの側からの制限<I>n</I>=0.25~0.50で充分である。即ち<I>n</I>=0.25~0.50においてTalbot配合は0.055c<I>m</I>/sec以下の滲透係数を與へる。
著者
伊東 尚史 毛良 明夫 村田 寿 吉田 照豊 境 正 山内 清 山崎 義弘 山口 登喜夫 宇川 正治
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.50-54, 2000-01-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
16
被引用文献数
5 7

ブリの細菌性溶血性黄疸と酸化ストレスとの係わりを明らかにするため, ブリに原因菌を接種後, 肝臓および血漿の脂質過酸化の程度を調べた。その結果, 著しい溶血と黄疸を引き起こした病魚は, 対照区と比較して脂質過酸化が顕著に進行していた。すなわち, 黄疸ブリは過酷な酸化ストレスを受けていた。したがって, ブリの細菌性溶血性黄疸は, 溶血による酸化ストレスの増加により発症すると考えられる。
著者
山崎 伸二 竹田 美文
雑誌
臨床と微生物 = Clinical microbiology (ISSN:09107029)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.785-799, 1996-12-24
被引用文献数
5
著者
山崎 範夫 遠山 敏之
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.400, pp.82-85, 2008-07

1950年高知市生まれ。73年慶應義塾大学法学部卒業。入社前の学生時代からアルバイトとしてビヤホールで働き、75年にサッポロライオンに入社。営業部課長、北海道事業本部長など、サラリーマン生活のほとんどを現場で過ごす。2003年7月、サッポロライオンとして初の生え抜き社長に就任。在任5年になるが、就任当初から現場主義を貫き、今でも毎晩のように店舗に顔を出している。