著者
後藤 康志
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.27-42, 1996

本研究では、ハイパーメディアによる情報検索活動と直接体験を組み合わせたオープン性の高い単元を構成し、児童の学習の支援を目指した。単元の学習を分析した結果、学習は情報検索の活動から情報発見と新たな活動へ、そして見学を含む他のメディアによる情報活動に発展していき、その結果(1)伝統工業に携わる人々の苦労に関する知識の構成と、(2)知識の実感とそれに基づく知識の再構成という、クローズドな学習ではできなかった学習の支援が可能になったことが明らかになった。
著者
後藤 貴文 平山 紀友 上野 英雄 岩崎 渉
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

ウシの正確なバイタルデータの検出および最適な牛の健康状態管理を実現するため、ウシの体内埋め込み型のセンシングデバイス、いわゆるインプラントセンサー/アクチュエータの実現に向けた研究開発を行った。従来の外付けの機器ではなく、体内に埋め込み可能なインプラント型の機器を実現することで、ウシにも人にも優しいスマートな畜産営農を実現させる繁殖牛管理や放牧牛等管理の礎とする。本研究は、IT関連の民間企業と協力して開発したものであり、工業用の温度センサ-を活用してインプラントにより,牛の体温をリアルタイムにPCで把握することが可能となった。本成果は、ウシ管理の省力化と効率化に貢献するものと強く確信する。
著者
後藤 仁志 林 稔 安藤 怜 酒井 哲郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.547-552, 2003-02-10 (Released:2010-06-04)
参考文献数
11
被引用文献数
1 5

The Lagrangian model of solid-liquid two phase flow is proposed by combining the Moving Particle Semi-implicit (=MPS) method with the Distinct Element Method (=DEM). The governing equations of two fluid model is discretized by the MPS method, with the model of interparticle collision in solid phase based on the DEM. The relationships of present model with the previous Lagrangian model of a motion of single sediment particle and the non-Newtonian fluid model are discussed. The performance of the present model is investigated by simulating the dropping lump of mud into still water. By comparing the solutions of three models, such as the present model; the two fluid model by the MPS method without the DEM; and the MPS method with the passively moving solids module, the effect of cohesion of mud is reproduced well by the present model.
著者
後藤 雄二
出版者
弘前大学
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.11-18, 2002-10

本研究は歴史的都市北京の都市構造を分析する出発点として、中心部に位置する旧皇城とその周辺地城における酒末以後の機能変化を明らかにすることを目的としている。清代の北京には4重の城壁が存在した。内城の中央には「皇城」があり、紫禁城、庭園、官街、倉庫、満州族の住宅などが存在した。内城の南には外城が建設された。この皇城内とその周辺地域を紫禁城、皇城、清代の官街地区、東交民巷使館区に分け、各機能の配置とその後の変化、および、上述の各地域に存在した機能が現在立地する地域と現況について分析した。歴史的都市である北京では、皇城とその周辺地城においても機能変化がみられるが、都心地域が中心部に存在しないなど、歴史的制約と文化財保護などにより機能立地上大きな影響が見られるといえる。
著者
和泉 潔 後藤卓 松井 藤五郎
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.3309-3315, 2011-12-15
被引用文献数
1

本研究は,金融実務家から要望が高い,数週間以上の長期的でしかも個別銘柄より広範な市場分析に,テキストマイニング技術で挑戦した.長期市場分析に有効なテキスト情報として,経済の専門家や金融機関がWeb上に発行するマーケットリポートを分析対象とした.そのために,定期的に発行されるテキストデータから時間的な特徴の変化を抽出し,テキストに関連する外部の時系列データとの関係性を見つけるテキストマイニング技術を新たに開発した.本技術を用いて実際に経済市場分析を試み,実際の市場動向をどの程度説明しているのかについて検証を行った.日本国債の2年物,5年物,10年物で運用テストを行った結果,既存のサポートベクタ回帰や計量経済モデルと比べて,どの市場でも安定して,ほぼ最高水準の運用益をあげることができた.In this study, we proposed a new text-mining methods for long-term market analysis. Using our method, we perfomed out-of-sample test using monthly price data of financial markets; Japanese government bond 2-year, 5-year, and 10-year markets. First we extracted feature vectors from monthly reports of Bank of Japan. Then, trends of each market were estimated by regression analysis using the feature vectors. As a result of comparison with support vector regression and an econometric model, the proposal method could forecast in higher accuracy about both the level and direction of long-term market trends.
著者
木村 俊哉 川崎 聡 島垣 満 内海 政春 後藤 公成
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.78, no.787, pp.576-587, 2012

CFD simulations were performed for the leakage flow in the gap between the casing and the shroud of a centrifugal impeller. The effects of swirl brakes equipped in the casing on the leakage flow were numerically investigated. The leakage flow swirling due to impeller rotation was trapped inside swirl brakes and interacted with the walls of the swirl brake, generating a very complex flow and a vortex structure inside. By the interaction with swirl brakes, the leakage flow rapidly lost its angular momentum mainly in the outer region of the swirl brake. The loss of swirl resulted in a decrease of the pressure difference in the radial direction due to the centrifugal force effect. The radial distribution of pressure in the gap between the casing and the shroud was largely modified, and thus the axial thrust force on the impeller was changed as well. The thrust balance of the impeller can be adjusted by an appropriate design of swirl brakes and the instability of rotating shaft can be reduced by decreasing the swirl of the leakage flow.
著者
峰松 美佳 後藤 真孝 川村 卓也 松澤 茂雄
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.551-560, 2013-02-15

同時により多くの情報を表示可能とするタイルドディスプレイシステムが注目を集めている.本論文では,ディスプレイの大型化に柔軟に対応することを目的とした,マルチコアレンダリングサーバの設計と実装について述べる.また,我々の特徴技術である,多段並列処理手法と背景補正ダブルフレームバッファ(FB)の効果を検証する.8CPUコアサーバを用いて性能評価した結果,フレームレートが,並列処理を行わない場合と比べて7.3倍,通常のダブルFBを利用する場合と比べて1.3倍向上することが確認できた.また,関連研究であるXvncと比較すると5倍のフレームレートが得られた.A tiled display system which enables to display large amount of data is gaining attention. In this paper, we propose multi-core rendering server architecture for a tiled display system which flexibly adapts to different display sizes. The proposed technology introduces multistage parallel processing method and background correction double FB (Frame Buffer). Evaluation using 8 CPU core server showed that the frame rate of the proposed technology increased by 7.3 times compared with single thread version, increased by 1.3 times compared with conventional double FB version, and increased by 5 times compared with Xvnc.

1 0 0 0 諷誦文論

著者
後藤 昭雄
出版者
臨川書店
雑誌
国語国文 (ISSN:09107509)
巻号頁・発行日
vol.84, no.8, pp.1-19, 2015-08

1 0 0 0 OA 気管支喘息 II

著者
後藤 崇志 工藤 充 加納 圭
出版者
北海道大学高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.3-19, 2015-07

サイエンスカフェのような科学技術イベントは,科学技術イノベーション政策(STI政策)のためのパブリックエンゲージメントの推進に有効な手段であると考えられる一方で,そのようなパブリックエンゲージメントのイベント参加者から得られた意見が,母集団である市民全体の意見をど の程度代表したものであるかを測定することは重要な課題となっている.本研究ではこの課題に取り組むべく,セグメンテーション手法が,パブリックエンゲージメントの参加者の多様性の評価においても有効かを調べることを目的とし,インターネット調査を行った.調査の結果から,「科学・技術への高関与層」に分類された参加者は,政策形成に関与しようという意向が強く,また,政治的有効性感覚の内的有効感が高いということが示された.この結果は,「科学・技術への関与度」を定量化するセグメンテーション手法が,「政策への関与度」の違いを量的に指標化する上でも有効であることを示唆している.
著者
後藤 芳彦
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.137-145, 2011-09-30

北海道東部知床半島の天頂山は,安山岩質溶岩からなる小型の火山で,山頂部には北東-南西方向に配列する爆裂火口列がある.本論では,天頂山の爆裂火口列を形成した降下テフラ(Ten-a)の分布と年代を明らかにした.Ten-aテフラは天頂山の山頂部から知床半島の東海岸に分布し,東北東方向に伸長する分布主軸を示す.テフラは,新鮮〜変質した安山岩質の石質岩片と新鮮な軽石からなり,マグマ水蒸気噴火の噴出物であると考えられる.テフラ直下の土壌層から得られた放射性炭素年代値は,1930±40 years BP(1960-1810 cal BP)である.天頂山は約1900年前に噴火し,山頂部に爆裂火口列を形成したと考えられる.
著者
恩田 匠 乙黒 親男 飯野 修一 後藤 昭二
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.407-417, 1997-06-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
29
被引用文献数
3

酵母により変敗した梅加工品の品質変化を調べ,さらに酵母汚染試料から酵母の分離を行い,得られた酵母菌株の同定と,その各種食塩濃度および各種pHにおける生育挙動ついて検討し,以下の結果を得た.(1) 酵母汚染した梅加工品は,主要成分である有機酸が減少しており,それに伴いpHが上昇していた.また,酵母汚染した梅漬は,硬度低下,あるいは組織崩壊を起こし,硬さを左右する構成ペクチンの分解が認められた.このペクチン分解にも産膜酵母が関与していることが考えられた.(2) 産膜汚染試料から分離した酵母25菌株は,Debaryomyces hansenii 4菌株,Pichia anomala 1菌株,Pichia membranaefaciens 3菌株,Torulaspora delbrueckii 1菌株,Candida jamata 1菌株,Candida krusei 3菌株,Candida pelliculosa 3菌株,Kloeckera apiculata2菌株,以下未同定の3菌種Candida sp. UME-A 2菌株,Candidasp. UME-B3菌株,Candida sp. UME-C 2菌株の5属11種に同定された.(3) 分離酵母の各種食塩濃度および各種pHにおける生育を検討した結果,P. anomala, C. famata, Candtda sp. UME-AおよびCandida sp. UME-Bと同定された菌株は食塩濃度20%のYM液体培地に良好に生育が可能な著しい耐塩性(中等度好塩性)とpH 2.0の梅酢液にも生育良好な低pH耐性を示した.(4) 低pH耐性を示す菌株,特にCandida sp. UME-B YITC 114株は,梅酢液中で高い有機酸の資化能を示した.これらの有機酸資化能の強い酵母が,梅漬類における主要産膜酵母であると思われた.
著者
後藤 浩 前野 賀彦 竹澤 三雄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.I_790-I_795, 2011 (Released:2011-12-08)
参考文献数
9

平成22年度のレジャー白書によれば、海水浴は多様なレジャーの台頭により減衰傾向にはあるものの、我が国の余暇活動の項目の中で重要な地位を占め、平成21年度には年間延べ約1680万人の人々が海水浴場を訪れているとの報告がなされている。人にとってはトイレの利用は不可欠で、公共の場所である海水浴場においても適切にトイレ施設が設置されている必要がある。また、近年、人々の衛生に対する期待の高まりから、いずれの場所においても快海水浴は多様なレジャーの台頭により減衰傾向にはあるものの、今なお我が国の余暇活動の項目の中で重要な地位を占めている。人にとってはトイレの利用は不可欠で、海水浴場においても適切なトイレ施設が設置されている必要がある。また、近年、いずれでも快適にトイレが利用できることが常となってきており、海水浴場に設置されるトイレ施設も例外とはならないと考えるが、必要なトイレ施設数などや既設トイレの管理方針としての清掃の時間間隔の決定などについては不明確な点が多い。本研究では、首都圏近郊の海水浴場を選択し、公衆トイレを利用した人にトイレ利用に関する聞き取り調査を実施し、トイレの清潔度および清掃回数、トイレまでの最適距離、設置するトイレ施設の数などの推算を試み、海岸における環境衛生施設の改善策を考察した。適にトイレが利用できることが常となってきており、海水浴場に設置されるトイレ施設も例外とはならないと考える。しかしながら、トイレ施設の設置方針としての必要なトイレ施設数などや既設トイレの管理方針としての清掃の時間間隔の決定などについては、著者らの知るところによれば、東京都福祉保健局が公共トイレ設置に関して指針を提示しているのみで、検討の余地がある。本研究では、現状把握のために、首都圏近郊の日帰りの海水浴客が大多数を占める3つの海水浴場を選択し、公衆トイレを利用した約1000名の人にトイレ利用に関する聞き取り調査を実施した。そして、利用者が感じるトイレの清潔度および清掃回数、利用者からトイレまでの最適距離、設置するトイレ施設の数などの推算を試み、海岸における環境衛生施設の改善策を考察した。