著者
米田 佐紀子 村上 好江 高田 功 リンチ ギャビン 前垣内 紀三子
出版者
北陸学院短期大学
雑誌
北陸学院短期大学紀要 (ISSN:02882795)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.241-255, 2006-12-01

The goal of our project is to evaluate and see how much and what Japanese elementary school children can learn in English classes in Japan using the Cambridge Young Learners English Tests as an assessment tool. This is a report on our project, which received a grant from Hokuriku Gakuin Junior College for the academic year of 2006. The elementary school's English education as EFL requires a lot of personnel effort and materials, but the fruit of the education has not been fully and objectively assessed. In this paper, we first see what effect the education at elementary schools has on that of junior high schools. We will then show details about the background of our subjects and, lastly, we will analyze and discuss the results of the Cambridge Young Learners English Tests held in May, 2006. In the analyses and discussions, we compare the results of our subjects with those of the Japanese examinees and Korean examinees. This allows us to evaluate the current English education in a single Japanese elementary school in terms of a certified world standard.The goal of our project is to evaluate and see how much and what Japanese elementary school children can learn in English classes in Japan using the Cambridge Young Learners English Tests as an assessment tool. This is a report on our project, which received a grant from Hokuriku Gakuin Junior College for the academic year of 2006. The elementary school's English education as EFL requires a lot of personnel effort and materials, but the fruit of the education has not been fully and objectively assessed. In this paper, we first see what effect the education at elementary schools has on that of junior high schools. We will then show details about the background of our subjects and, lastly, we will analyze and discuss the results of the Cambridge Young Learners English Tests held in May, 2006. In the analyses and discussions, we compare the results of our subjects with those of the Japanese examinees and Korean examinees. This allows us to evaluate the current English education in a single Japanese elementary school in terms of a certified world standard.
著者
村上 覚 末松 信彦 中村 新市 杉浦 俊彦
出版者
日本植物工場学会
雑誌
植物環境工学 (ISSN:18802028)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.184-192, 2008-09-01
被引用文献数
1 1

2001年度から2004年度の4年間,南伊豆地域8か所で調査した開花日(2分咲き日)と気温29 組に基づき,気温を説明変数とする単回帰による方法,温度変換日数法,オウトウの自発休眠覚醒予測式を利用して休眠を考慮に入れた方法により南伊豆地域の'カワヅザクラ'の開花予測を試みた.それぞれの方法で算出した推定開花日と実際の開花日との差を二乗した平均値の平方根(RMSE)を計算した結果,単回帰による方法では7.36,温度変換日数法では7.94,休眠を考慮に入れた方法では12.22という結果となり',カワヅザクラ'の自発休眠覚醒期をオウトウの予測式を用いて推定することは困難であった.単回帰による方法では「カワヅザクラまつり」の主会場である河津町田中では約5日,「みなみの桜と菜の花まつり」の主会場である南伊豆町青野川堤防では約4日であった.'カワヅザクラ'の開花期間が比較的長いことを考慮に入れると,現場での活用が期待される.しかし,誤差は大きいので,今後も開花予測法については検討することが必要と考えられた.
著者
池田 健一 葛西 弘 合田 愛 村上 教介 仲村 華人 石原 竜 澤畠 拓夫
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = MEMOIRS OF THE FACULTY OF AGRICULTURE OF KINDAI UNIVERSITY (ISSN:21896267)
巻号頁・発行日
no.53, pp.46-70, 2020-03-31

[Synopsis] There are no reports of the ant fauna at the Kindai University Faculty of Agriculture, and there is a lack of records for the ant fauna in Nara Prefecture. Therefore, we surveyed them around the campus and searched the past records in literature in Nara Prefecture. As a result, 66 species including 9 rare species and 4 alien species were recorded. The ant fauna had larger species number than the surrounding area and it was species composition including species living diverse habitat. This result suggests that the ant fauna is influenced by the unique environment of the campus that includes Satoyama forest and artificial environment.
著者
高松 邦彦 村上 勝彦 伴仲 謙欣 野田 育宏 光成 研一郎 大森 雅人 中田 康夫
出版者
神戸常盤大学・神戸常盤大学短期大学部
雑誌
神戸常盤大学紀要 = Bulletin of Kobe Tokiwa University (ISSN:18845487)
巻号頁・発行日
no.14, pp.22-29, 2021-03-31

教学IRにおいては、従来は説明モデルによる解析や可視化にもとづく意思決定支援が主要な機能であったが、近年では予測モデルにもとづく種々の予測に関してその重要性が高まっているといわれている。そこで本稿では、教学IRにおける機械学習の意義と可能性について、われわれの経験を題材として検討した。われわれの経験では、機械学習を用いることで、大学における中途退学や学力進捗を予測できる可能性があることが明らかになっている。このことから、いわゆる教学データを用いた機械学習により、今までなし得なかった教学上の種々の予測が可能となり、今後のわが国の教学IRが飛躍的に進展する可能性が示唆された。|In institutional research (IR) for education, the decision-making support based on the analysis and visualization by the explanation model was the main function in the past. However, the importance of various predictions based on predictive models is currently increasing in IR for education. Therefore, this paper examined the significance and possibility of artificial intelligence/machine learning (AI/ML) in IR for education using our experience as subjects. Our experience reveals that using AI/ML can predict dropouts and academic progress in university and college. Thus, it is suggested that using students' educational data, AI/ML could make various predictions in higher education that were not possible earlier, leading to dramatic progress in Japan's IR for education.
著者
中野 晋 小野 悟 冨永 数男 村上 仁士
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.1331-1335, 2005

2004年9月5日に発生した紀伊半島沖地震, 東海道沖地震の2回の地震の際の自治体の対応状況をまとめた. 徳島県では概ね震度3, 高知県東部では震度2程度, 来襲した津波高も室戸港で最大0.5m程度であり, 被害は発生していない. しかし, 職員の非常参集体制, 情報収集と伝達方法, 海面監視の方法などの点で検討すべき事項が見出された. これを契機に複数の自治体で津波注意報発令時の配備動員体制を再検討するなど津波防災体制の見直しが行われつつある.
著者
藤永 壯 伊地知 紀子 高 正子 村上 尚子 福本 拓 金 京子
出版者
大阪産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、在日済州島出身者へのインタビュー調査や現地踏査を中心に、第2次大戦直後の時期の在阪朝鮮人の生活状況を復元しようとした。インタビューの記録は研究代表者の勤務先の学会誌に掲載中であり、またそのうち一部を翻訳し韓国で単行本として出版した。また研究の成果を、済州4・3平和財団、琉球大学、朝鮮史研究会などの主催する学術会議で報告し、その一部は研究論文として発表している。
著者
磯沼 大 藤野 暢 浮田 純平 村上 遥 浅谷 公威 森 純一郎 坂田 一郎
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2016-NL-227, no.6, pp.1-6, 2016-07-22

近年,記事生成などへの自動要約技術の適用が注目されている.本研究で対象とする決算記事は,どの事業や事象が企業全体の業績変動に大きな影響を及ぼすかといった記者の知見をもとに作成される.したがって自動要約においてはこうした記者の知見を抽出し,情報抽出・要約に適用する技術が必要である.本研究では過去の決算短信と決算記事から業績変動と短信文の掲載パターンを学習し,記事に掲載されるべき文を決算短信から抽出する手法を提案する.提案手法は 2 パートに分かれ,第 1 パートでは各事業セグメントの業績変動と,記事掲載パターンを学習することにより,各事業セグメントの重要度を判定する.第 2 パートでは,判定した各事業セグメントの重要度と極性判定を用いることで各文の重要度を評価し,抽出を行う.極性判定では,決算記事中の各表現に関する極性を自動で獲得し,非負値行列因子分解 (NMF) による極性値推定を行うことで,決算記事に未出現の表現も含めた多様な表現に関する極性の獲得を可能にした.提案手法を適用して決算短信から抽出された文と実際の決算記事を比較した実験において,重要文抽出精度の評価を行い,事業セグメントの重要度判定と NMF による極性推定の有用性を確認した.
著者
村上 淳一
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5-6, pp.1-27, 1991-10-31
著者
川瀬 綾子 西尾 純子 村上 泰子 北 克一 「マルチメディアと図書館」研究グループ
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.140-150, 2017-07-01 (Released:2017-09-20)

2020年度以降に予定されている新学習指導要領の導入を軸として,初等中等教育をめぐる状況は「主体的・対話的で深い学び(いわゆるアクティブ・ラーニング)」,「カリキュラム・マネジメント」の提唱を中心としながら大きく変化しようとしている。また,授業内等でのデジタル教科書の活用の検討もされている。こうした中で,教育の情報化時代の「チームとしての学校」と学校図書館の役割,機能を改めて考察する。
著者
大野 治美 村上 晴香 中潟 崇 谷澤 薫平 小西 可奈 宮地 元彦
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.92-104, 2021-02-15 (Released:2021-02-26)
参考文献数
26

目的 ふん便(以下,便)は,我々の食事や栄養状態ならびに腸内細菌叢の特徴を反映し,身体の健康状態や栄養摂取状況を,簡便かつ非侵襲的に評価できるツールであると考えられる。一方で,便を包括的に評価し,簡便かつ客観的に評価する適切なツールに関する検討は十分に行われておらず,日常の排便状況や便性状を的確に把握できる有用な質問票が求められている。習慣的な排便状況(排便回数)や便性状(排便量,色,形状など)を把握するための評価ツールを作成し,排便日誌に基づく排便回数や便性状の記録と比較し内的妥当性を検討した。方法 22から78歳までの成人男女35人(45.2±17.1歳)を解析対象とした。習慣的な便に関する質問票(以下,習慣的便質問票)による最近1か月間における平均的な排便回数,1回あたりの排便量,便の色や形状,便の浮きや腹部膨満感を調査した。この習慣的便質問票の各項目の再現性を検討するため,2回の調査を実施し,再現性を確認した。その後,排便日誌を用いて,毎日の排便時刻や便の性状などを1週間記録した。この排便日誌を基にした排便回数や便性状を内的妥当基準とし,習慣的便質問票により得られた回答を比較した。なお,習慣的便質問票における排便回数は,排便回数がカテゴリー化された回答を選択する選択回答法と数値による自由回答法の2種類で回答した。結果 習慣的便質問票の再現性を検討した結果,全ての項目においてスピアマン順位相関係数の有意な相関(ρ=0.431~0.911)が認められ,重みづけκ係数においても高い一致度を示した(weighted κ=0.348~0.841)。また,内的妥当性については,排便日誌による1週間あたりの排便回数と,習慣的便質問票における排便回数の回答を比較すると,自由回答法による1週間あたりの排便回数の方が,選択回答法より高い相関(ρ=0.855)を示した。さらに,便性状については,1週間の排便日誌における便性状の回答の中央値と習慣的便質問票での回答との相関を検討したところ,「便の浮き」を除いて有意な相関が示された(ρ=0.429~0.800)。結論 本研究で作成した質問票は,習慣的な排便状況や便性状を評価する上で,再現性と内的妥当性が高いことが確認された。
著者
板宮 朋基 村上 智一 小笠原 敏記 川崎 浩司 下川 信也
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.I_773-I_778, 2018 (Released:2018-09-12)
参考文献数
19

最大級台風の最悪コースによる三大湾への襲来に対する高潮浸水予測の数値計算は,これまで数多く行われている.その結果は自治体などにおいてハザードマップなどの防災情報として活用されている.しかし,地域の住民や子供たちに有益な防災情報として提供していると思われがちであるが,実際には災害をリアルに捉えることが難しく,発災時に取るべき行動を,感覚的・知覚的に学ぶことができない.そこで本研究では,数値計算で得られる高潮浸水の結果を基に,専門知識がない人でも直感的に浸水状況を理解してもらうため,VR(人工現実感)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いた高潮想定没入体験システムの開発と有用性の評価を行う.HMDはスマートフォンに装着して用いるため,1セット当たり約9万円と低価格で構築でき,運用が容易である.
著者
石田 智子 小沼 守 小野 貞治 村上 彬祥 佐野 忠士
出版者
獣医麻酔外科学会
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.7-12, 2014 (Released:2014-10-29)

ウサギ160症例における麻酔関連偶発死亡症例を調査した。American Society of Anesthesiologists Physical Status(ASA)分類に必要であった検査のうち、ASA分類ⅠでもX線検査で4.7%(2/43)、ASA分類IIの血液検査で22.6%(12/53)、画像診断で30%(15/50)に異常が認められたため、積極的な術前検査によりできるだけ信頼度の高いASA分類をする必要性があると考えられた。避妊手術や去勢手術では麻酔関連偶発死亡例はいなかったが、子宮疾患や尿路結石、消化管閉塞の症例のうち、麻酔危険度の高いASA分類III以上(ASA分類III1例;ASA分類IV2例)で麻酔関連偶発死亡例が各1例あった。麻酔関連偶発死亡症例は全体で1.9%(3/160)となったが、すべて24時間以内(手術開始1時間後2例、18時間後1例)に心停止で死亡した。今回の結果から、ASA分類III以上のウサギでは、麻酔関連偶発死亡率が高くなるため、手術開始から24時間以内は十分なモニタリングには行うべきであると考えられた。
著者
今野 裕光 桝田 正治 村上 賢治
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.227-234, 2012

トマトの防根給水ひも栽培において,栽培後に肥料袋を除去する「紐上置肥(以下,置肥)」を培地再利用が容易な砂に適用し,生育,収量および養分溶出率について土培地と比較した.また,両培地における混肥と置肥の施肥法の違いについても同様に調査した.供試材料には中玉トマトを用い,第7段摘心栽培とした.栽培期間は,2009年9月~2010年2月の136日間であった.草丈および摘心部の新鮮重・切断直径には,全処理区間で差がなかった.可販果収量は砂と土区間に差はなく,両培地における施肥法間にも差がなかった.砂区の果実は土区より全段位で酸度が低く,高段位でグリーンバック果の発生率が高かった.肥料を栽培後に培地から取り出し分析したところ,total-NおよびK<sub>2</sub>Oの溶出率は80%を超えており,砂区は土区より若干溶出率が低かった.砂区における施肥法間には,溶出率にほとんど差はなかった.一方,見かけの養分吸収量は,特にK<sub>2</sub>Oで少なく,砂区が土区より約4 g低い値を示した.これは元の培地の含有量に依存するものであり,砂区における果実酸度の低下とグリーンバック果の多発に関係していると考えられた.以上より,砂培地の肥料設計は,土培地よりもK<sub>2</sub>Oの肥効を高める必要があると考えられた.<br>
著者
村上 雅裕 三浦 友里 桂木 聡子 大野 雅子 天野 学 森山 雅弘
出版者
Japanese Society of Drug Informatics
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.140-144, 2015 (Released:2015-12-18)
参考文献数
5

Objective: For pharmacists to select a suitable auxiliary device for eye drop administration for patients who have difficulty in applying eye drops, the pharmacists need to know the characteristics and level of difficulty of using each device.Methods: Thus, we compared the characteristics of New Rakuraku Tengan, Rakuraku Tengan III, and an eye-drop self-help device and also conducted a survey involving 40 healthy volunteers on each device’s accessibility and suitability for people with motor disabilities.Results: New Rakuraku Tengan received the highest score for “usage was able to easily understand” (70.0% of the respondents answered positively) and “suitability for poor-sighted people” (65.0%).  Rakuraku Tengan III received the highest score for the “effectiveness of photos and illustrations in the manual” (77.5%), but was evaluated to be difficult to use.  The eye-drop self-help device received the highest score for “suitability for people with difficulty raising their shoulders and arms” (75.0%).Results: Thus, we observed the need for pharmacists to have thorough knowledge of the products in order to recommend suitable auxiliary devices for eye drop administration for each patient.