著者
清水 史子 伊藤 ひとみ 佐藤 文香 小川 睦美
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.782, pp.75-79, 2005-12-01

米飯中のRSがヒトの栄養に及ぼす影響について検討する第一歩として,5種類の炊飯器を用いて米飯中のRS量の比較を行った。米飯のRSはパンのそれよりも高い値を示した。米飯中のRS量は炊飯器の加熱,加圧特性によって影響を受け,変化することが明らかとなった。IH式炊飯器のように高温を維持できるもの,釜肌からの加熱だけではなく,炊き上がった米飯表面にも高温スチームによる加温ができるもの,さらに加圧の場合には1.6気圧よりも1.2気圧のものでRS量が小さかった。これらの条件はまた,24時間冷蔵保存した場合にもRS量の変化が小さかった。以上のことから,炊飯器の加熱,加圧特性の違いによって,米飯中のRS量に差が生じることが明らかとなった。
著者
清水 孝
出版者
早稲田商学同攻会
雑誌
早稲田商學 (ISSN:03873404)
巻号頁・発行日
vol.418/419, pp.33-57, 2009-03-15
著者
清水芳洲 著
出版者
東京心理協会
巻号頁・発行日
1920
著者
宇井 修 中山 実 清水 康敬
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.892-899, 1997-04-25
被引用文献数
32

通信衛星による講義形態が異なる二つの遠隔通信講座を, 同一の評価項目で評価し, 講義形態が学習者の評価に与える影響を分析検討した. 二つの講義形態とは, アナログ・フル映像方式による全国配信と1.5Mbit/sのディジタル準動画像方式による双方向通信である. 総合的な評価の結果では両者とも良い結果を得たが, 両者を比較すると, アナログ・フル映像方式による全国配信の方が高い評価が得られた. また, 評価項目を因子分析した結果, 「画質」「臨場感」「質疑応答」「時間配分」「内容」「音声」の6因子が抽出された. 「画質」についてはアナログ・フル映像による全国配信の方が, 「質疑応答」や「音声」ではディジタル準動画方式による双方向通信の方が有意に高い結果であった. また, 総合的評価を各因子で説明する重回帰分析を行った結果, 「画質」や「臨場感」が強く影響を与えており, その結果が総合評価に影響を与えたことが明らかになった.
著者
清水 公男 板倉 亨 古宮 照雄
出版者
木更津工業高等専門学校
雑誌
木更津工業高等専門学校紀要 (ISSN:02857901)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.61-80, 2010-02

カリーの本論文は『マクベス』の魔女とは何かを端緒として、エリザベス朝において激烈な論争となっていた神、悪魔、亡霊、魔女などの意味を、キリスト教神学ならびに新プラトン主義を核にして辿ったものである。魔女は民間信仰にとどまらず、古代異教の神の変容であり、新プラトン主義の流出宇宙論に由来するダイモーンに連なる。神学的背景から見た悪の形而上的な世界の意味が、多くの文献に依拠して、詳細に解明されている。
著者
西村 明 森 謙二 村上 興匡 土居 浩 清水 克行 粟津 賢太 中山 郁 ドーマン ベンジャミン 町 泰樹 ドボルザーク グレッグ 飯高 伸五 ミャッカラヤ M.G シェフタル 北村 毅 キース カマチェ 渡邉 一弘 ポール ハインツ スティーブン ブラード イ ヨンジン 木村 勝彦 田村 恵子 矢口 祐人
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、日本における戦争死者慰霊の第三者関与と世代間継承の問題を、海外の事例も踏まえながら比較検討した。新たな慰霊活動や慰霊巡拝の創出・開拓といった契機や、時間的推移における慰霊活動の維持等において、死者との直接的関係を持たない宗教的・世俗的エージェントの果たす役割の重要性が確認された。同時に世代間継承における意味変容のあり方がその後の展開に大きく作用することも実証的に明らかとなった。
著者
島宗 理 中島 定彦 井上 雅彦 遠藤 清香 井澤 信三 奥田 健次 北川 公路 佐藤 隆弘 清水 裕文 霜田 浩信 高畑 庄蔵 田島 裕之 土屋 立 野呂 文行 服巻 繁 武藤 崇 山岸 直基 米山 直樹
出版者
日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.174-208, 2003-09-05

行動分析士認定協会(Behavior Analyst Certification Board : BACB)は、国際行動分析学会(Association for Behavior Analysis : International)が公認し、支援している、行動分析学に基づいた臨床活動に携わる実践家を認定する非営利団体である。本資料ではBACBの資格認定システムを紹介し、実践家の職能を分析、定義したタスクリストの全訳を掲載する。タスクリストを検討することで行動分析家の専門性を明確にして、我が国における今後の人材育成やサービスの提供システムについて、検討を始めるきっかけをつくることが本資料の目的である。
著者
清水一
雑誌
作業療法
巻号頁・発行日
vol.10, pp.291-299, 1991
被引用文献数
4
著者
清水 浩行 佐藤 秀樹 林 達也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.2457-2465, 1997-09-25
参考文献数
5
被引用文献数
3

本論文では, 日本語文の文節間係り受け解析を評価関数を用いた数値問題として取り扱う方法を提案する. 本手法は, 依存構造規則を記述した文法などを利用する一般の解析手法とは異なり, 文に対する解釈の妥当性を構文原理に基づいて構成した評価関数(ポテンシャルエネルギー)の評価値の大小(力学的安定度)によってはかるもので, 評価関数の最小化に置き換えることで係り受け解析をエネルギーの安定点を求める数値問題に帰着する. また, 本手法による係り受け解析は組合せ最適化問題の一種と考えることができるので, 実際の解析(最適解の検索)に要する計算コストの削減に各種の最適化問題求解アルゴリズムの利用が可能となる. 本研究では, その一例としてニューラルネットを用いた方法を試み, 実際にその有効性を確認した. 更に本研究では, 従来実験による経験といったあいまいな手法で決定し, 解析対象によらず固定の値で解析を行っていた最適化問題の評価関数の各コスト項の係数(重み)を数式により理論的に決定し, 対象ごとに固有の値を与える方法をとった. これによって利用する構文原理群の解析に与えるべき影響力の序列を評価関数に反映させることができ, より的確な解析を可能にした.
著者
林越正紀 清水 徹 松原 仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.661-667, 2013-06-15
被引用文献数
1

インターネット上のサーバやクラウドによる大規模データ処理と,センサやアクチュエータを制御するセンサ端末をネットワークで結合したいわゆるサイバーフィジカルシステムが,次世代の組込みシステムが目指す姿である.このようなシステムの開発では,センサからインターネットに実時間で流し込まれる社会環境や自然環境のデータを処理することで,いかに高度なサービスを実現するかが1つの課題である.あわせて,センサネットワークの構成要素であるセンサ端末においては,年100億台規模の生産量を有しており,これらをいかに低電力化して,システム全体をグリーン化するかがもう1つの課題である.本稿では,センサ端末の低電力化に向けて,センサでの環境データ取得の特徴を活かしたノーマリーオフコンピューティング制御による低電力化の実現性を示すとともに,このようなセンサ端末の応用例としてオンデマンド型バスのバス停への適用検討とそのシステムレベルでの低電力化の可能性について議論する.
著者
吉野 淳也 屋形 叡 清水 祐一郎 萩野谷 雅春 坂本 真樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

実金属と模造金属を見た時の直感的な印象を、被験者に「さらさら」「ざらざら」といったオノマトペで自由に表現してもらう被験者実験を行った。被験者が用いたオノマトペを、研究室で開発したオノマトペ感性評価システムに入力し、質感評価に関連のある形容詞対尺度ごとに各オノマトペの情報を出力し、解析した。実金属と模造金属の違いがオノマトペによって把握し、金属加飾デザインに活かすことができる可能性について報告する。
著者
門脇 健人 清水 昌平 鷲尾 隆
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年,膨大な観測データに潜む因果構造を推定するための統計的手法が必要とされている.本研究では経時データと呼ばれる,時間の推移とともに観測されたデータを用いた因果構造の推定法を提案する.経時データの性質とデータの非ガウス性を利用することで、従来よりも緩い仮定の下で因果構造推定が可能である.更に推定された因果構造に対して時間の経過とともに有意な変化をしている部分を統計的に検出する方法も提案する.
著者
陳 明石 清水 忠男 佐藤 公信 一海 有里
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.7-12, 1999-07-31

商店街の「公有私用型」歩行者空間の例として, 千葉県千葉市の商店街を対象に調査を行った。対象地域の歩行者空間には, 日中, 様々な仮設的要素が路上に観察された。店舗からはみ出している商品や広告物に関しては, 商店側は歩行者の通行阻害になるのを認識しつつ意図的に路上に置く傾向がある。歩行者はそれら仮設的要素を「街の活気が感じられる」「歩きながら店の様子を知ることができる」「気軽に商品を見られる」と肯定的に評価する一方, 十分に歩行者の目を楽しませる魅力がないことについて否定的に評価している。また, 放置自転車については, 歩行者・商店側共に否定的な評価であり, 路上に設置された店舗側からの日除けの支持物についても, 歩行者側は否定的である。これらのことから, 商業地域の歩行者空間に見られる仮設的要素に関する人々の評価は, その種類や置かれ方及び評価する人の立場によって異なり, 相反することもあるといえる。従って, 商店街に活性化を促したり, 人々の利便性や楽しみを生み出すためには, 路上の仮設的要素を一律的に規制するのではなく, 多様な要求を念頭においた制御の仕方が求められる。