著者
清水尚彦
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.4, pp.1-6, 2013-03-06

本報告は、RTOSのLinuxへのマイグレーションや、RTOS教育を目的として、POSIXレイヤー上にタスクスイッチャーを構築したRTOS on POSIXの開発について述べる。RTOSレイヤーには、ToppersプロジェクトのToppersATK1を採用し、i386用のタスクスイッチコードおよびPOSIXレイヤーとの接続コードを新たに開発した。OSEKにおいて必須となっているにもかかわらず、ATK1に不足するメッセージ通信については、新たにCOM/CCCAコードを作成し、提供した。POSIXレイヤーとしてLinuxおよびCygwinを用いて実働を確認した。
著者
福島 昌子 清水 千代子
出版者
群馬県立県民健康科学大学
雑誌
群馬県立医療短期大学紀要 (ISSN:13403893)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.47-55, 2004-03
被引用文献数
1

目的 : 本研究は,一人暮らし高齢者の生活状況から地域で自立した生活を送るための要素と支援体制について明らかにすることである.方法 : 通所介護を利用し,地域で生活をしている一人暮らし高齢者19名から面接法にて得られた内容の分析を行った.結果 : 一人暮らし高齢者が自立した生活を送るための要素として,(1)健康意識に伴う日常生活行動(2)経済の安定(3)配偶者・友人の死に対する受容(4)他者との良好な交流関係(5)社会参加(6)社会サービスの有効利用が導き出された.結論 : 一人暮らし高齢者が地域で自立した生活を送るための要素は,ハビガーストの老年期の発達課題を達成していくことであると考えられた.そして,緊急時対応へのサポート体制が必要であることが示唆された.
著者
若原 俊彦 松本 充司 大和 哲二 小原 英行 清水 隆雄 中谷 信樹 薗 郁雄 中辻 裕一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.26, pp.19-24, 2001-04-19
被引用文献数
3

本論文は,60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて、キャンパスネットワークを構成し、その伝送特性を測定した結果を報告するものである。この周波数帯は、昨年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり、その伝達特性は十分明らかにされていなかった。本キャンパスネットワークでは、新宿地区にある早稲田大学、学習院女子大学。工学院大学などの主要なビル間を100Mbps高速無線伝送方式で接続し、各ビル内のサブネットワークをIP接続し、遠隔講義や遠隔ゼミなどに使用するものである。60GHz帯は酸素吸収による距離減衰が大きいので、距離の変化によるレベル変動、雨などの特性に基づく特性、アンテナを屋内設量する場合の窓ガラスによる減衰特性および誤り特性を測定し、ほぼ満足すべき特性が得られた.
著者
早津 賢二 清水 智 板谷 徹丸
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.103, no.3, pp.207-220, 1994-06-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
52
被引用文献数
6 8

The Myoko volcano group, consisting of five stratovolcanoes, Myoko, Kurohime, Iizuna, Yakeyama and Madarao, is situated in the northern part of central Japan. Twenty one volcanic rocks from the early stage of volcanic successions of Myoko (5 samples), Kurohime (4 samples), Iizuna (9 samples) and Madarao (3 samples) were dated with K-Ar methods. On the basis of previously well studied geology and petrology of the volcano group and chronology of marker tephra layers in this area together with newly obtained K-Ar ages, volcanic history of the Myoko volcano group was discussed in detail. The results confirmed the genetical story of the volcanoes by Hayatsu (1985), i. e., the Myoko volcano has grown by four stages of active volcanisms with three distinctive pauses and each stage has a chemical fractionation trend from basalt to dacite through andesite during a volcanism, and other volcanoes were also in the same story though number of stages was variable : three for Kurohime and two for Iizuna and Madarao, and the fractionation trend was little changeable. This paper calls this type of volcano “poly-generation volcano”.Growth mechanism of the poly-generation volcano was also revealed in detail : life span of each generation, that is time span of each stage of activity, is nearly constant, 20-50 kyrs though some exceptions but total amount of volcanic ejecta decreases with time, e. g., 40-20-7-5 km3 for Myoko, and pause period between any two active volcanic stages decreases with time from 100-160 kyrs of early pause to ca. 10 kyrs of late one.This poly-generation volcano is common in Japan and should be studied in further detail from view points of igenous petrology and tectonics of magmatism as well as geothermal energy and volcanic hazards.
著者
西井 龍映 小西 貞則 坂田 年男 秦 攀 二宮 嘉行 増田 弘毅 田中 章司郎 二宮 嘉行 増田 弘毅 田中 章司郎 清水 邦夫 江口 真透 内田 雅之
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

超高次元データにも適応可能な分類手法が近年求められている.そこで柔軟な判別境界を表現できて過学習となりにくいbagging型AdaBoostを提案した.また地球環境空間データの解析のため,空間依存性をマルコフ確率場でモデル化し,森林被覆率の判別問題や回帰問題,土地被覆割合の推定手法を考察した.なお統計モデル選択のための情報量基準についての専門書を出版した.
著者
清水 勝彦
出版者
朝日新聞社
雑誌
アエラ (ISSN:09148833)
巻号頁・発行日
vol.14, no.37, pp.32-35, 2001-08-27
著者
樫原 裕大 清水 裕基 三好 健文 吉永 努 入江 英嗣
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.7, pp.1-8, 2011-11-17
被引用文献数
1

日常で歩行は何気なく行われている.しかし,何も考えずにに歩いていると知らない内に悪い癖がつき,身体に様々な問題が起こる可能性がある.これらの問題は姿勢を意識することで予防・改善することができる.そこで本稿では,スマートフォンに内蔵されている加速度センサを用いて歩行分析を行うことで,歩行時に良い姿勢を意識させるアプリケーションを検討・開発した.これにより,歩行中に悪い姿勢であったときに警報音が鳴り,常に正しい姿勢を使用者に意識させることが可能となった.Although walking is a daily natural action, it might cause many body issues by bad habits of the action unconsciously. Such issues are preventable by consideration good gait. To help this, an application is implemented, which analyzes gait by acceleration sensors embedded in smart phones. The application alarms when bad gait is detected to make user conscious of own gait.
著者
今榮 國晴 村久保 雅孝 中西 宏文 多鹿 秀継 橘田 紘洋 清水 秀美 平田 賢一
出版者
名古屋音楽大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

〈目的〉中学校技術・家庭科「情報基礎領域」の授業の前後に、生徒のコンピュータリテラシーがどのように変化するかを明らかにする。〈手順1〉コンピュータリテラシーテスト(第3版)の標準化測定ツールとして我々が開発したコンピュータリテラシーテストの第3版を作成し、中学生2688人、高校生679人を対象に標準化した。このテストは、情意面を測定するコンピュータ態度尺度、コンピュータ不安尺度の2尺度、及びコンピュータ教養的知識尺度、コンピュータ技術的知識尺度の知識面2尺度の計4尺度から構成されている。テスト第2版標準化(平成2年)のデータと比較すると、パソコンやワープロを操作できる生徒が7割前後に増えたこと、コンピュータへの肯定的態度の増加、コンピュータへの不安や緊張の減少など、情報化に沿った変化があったが、知識量に変化はなかった。〈手順2〉情報基礎授業の前後の比較6中学校の3年生566人の生徒を対象に、情報基礎領域の授業(20〜30時間)の前後にコンピュータリテラシーテストの得点がどのように変化したかを調べた。その結果、コンピュータに関する知識は増加したが、コンピュータに対する態度に変化はなく、コンピュータ不安は授業後に高くなることが分かった。情報基礎授業が、コンピュータに対する不安や緊張を高めることは、授業の方法や内容に改善すべき点があることを示唆している。義務教育における教科指導は、知識の習得もさることながら、社会人として、将来、情報化に積極的に対応できるように学習を継続できる構えを形成することに主目標があるはずだからである。その他、授業改善に有用な資料を得ることができた。
著者
高橋 徹 清水 裕子 井上 一由 森松 博史 楳田 佳奈 大森 恵美子 赤木 玲子 森田 潔
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.130, no.4, pp.252-256, 2007-10-01
被引用文献数
9

昨今の生命科学の進歩は薬理学の研究をより病態に応じた新薬の開発へと向かわせている.しかし,肝不全,腎不全,多臓器不全など,急性臓器不全は高い死亡率を示すにもかかわらず,その治療において決め手となる薬物は未だ開発されていない.これら急性臓器不全の組織障害の病態生理は完全に明らかでないが,好中球の活性化や虚血・再潅流にともなう酸化ストレスによる細胞傷害が大きな役割を果たしている.酸化ストレスはヘムタンパク質からヘムを遊離させる.遊離ヘムは脂溶性の鉄であることから,活性酸素生成を促進して細胞傷害を悪化させる.この侵襲に対抗するために,ヘム分解の律速酵素:Heme Oxygenase-1(HO-1)が細胞内に誘導される.HO-1によるヘム分解反応産物である一酸化炭素,胆汁色素には,抗炎症・抗酸化作用がある.したがって,遊離ヘム介在性酸化ストレスよって誘導されたHO-1は酸化促進剤である遊離ヘムを除去するのみならず,これらの代謝産物の作用を介して細胞保護的に機能する.一方,HO-1の発現抑制やHO活性の阻害は酸化ストレスによる組織障害を悪化させる.この,HO-1の細胞保護作用に着目して,HO-1誘導を酸化ストレスによる組織障害の治療に応用する試みがなされている.本稿では,急性臓器不全モデルにおいて障害臓器に誘導されたHO-1が,遊離ヘム介在性酸化ストレスから組織を保護するのに必須の役割を果たしていることを述べる.また,抗炎症性サイトカイン:インターロイキン11,塩化スズ,グルタミンがそれぞれ,肝臓,腎臓,下部腸管特異的にHO-1を誘導し,これら組織特異的に誘導されたHO-1が標的臓器の保護・回復に重要な役割を果たしていることを示す.HO-1誘導剤の開発は急性臓器不全の新しい治療薬となる可能性を秘めている.<br>
著者
田中 愛治 河野 勝 清水 和巳 山田 真裕 渡部 幹 西澤 由隆 栗山 浩一 久米 郁男 西澤 由隆 長谷川 真理子 船木 由喜彦 品田 裕 栗山 浩一 福元 健太郎 今井 亮佑 日野 愛郎 飯田 健
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究では、全国の有権者から無作為抽出した対象者(サンプル)に対し、ノート・パソコンを用いた世論調査(CASI方式)を日本で初めて実施した。さらに、ノート・パソコンによるCASI調査に、認知心理学的視点を加えた政治経済学実験の要素を組み込み、実験を導入した世界初のCASI方式全国世論調査に成功した。これにより、政治変動をもたらす日本人の意志決定のメカニズムの解明を可能にし得る新たな研究を踏み出した。
著者
清水 健一 三谷 智明
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.789-789, 2008 (Released:2009-09-29)
参考文献数
4
被引用文献数
5 6 2
著者
長崎 暢子 篠田 隆 田辺 明生 石井 一也 油井 大三郎 酒井 啓子 清水 耕介 井坂 理穂
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、近年再評価されつつあるガーンディーに関する文献購読、史資料調査、および現地調査(インドのアフメダーバード、ワルダー、イギリスの大英博物館、南アフリカのダーバンなど)を行い、ガーンディーの歴史的役割の重要な一端(非暴力的な紛争解決)の詳細とその影響を明らかにすることが出来た。具体的には、彼は、当時の南アフリカに存在した紛争(人種差別)を非暴力的に解決する「方法としての非暴力」をこの時代に編み出し、それによって有色人種(インド人 & 中国人)に対する白人の人種差別の一角を崩すことに成功したのである。のみならず、この方法は、北欧、中東(イラン)の紛争解決、米国の人種差別反対運動にも影響を与えた。