著者
多田 千佳 柳田 高志 佐賀 清崇 ベスピャトコ リュドミラ バティスタ エルマー 藤本 真司 美濃輪 智朗
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.88, no.10, pp.869-876, 2009 (Released:2009-11-24)
参考文献数
25

The economic impacts, CO2 emission, and change in industrial structures using rice husk power plant in Japan were investigated using input-output table of Japan. The direct and second economic impacts by investment to the rice husk power plant sector were 1.5 times higher than that to the power sector. The flow of money shifted to the agriculture, forestry and fisheries sector during introduction rice husk power plant. Increasing rate of using rice husk power plant induce the high-value added and the low CO2 emission society with a very little change in industrial structure.
著者
小林 美月 新宅 純二郎 朴 英元 藤本 隆宏
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.235-246, 2014-06-25 (Released:2015-06-25)
参考文献数
3

Chinese manufacturing companies are facing challenges under severe global competition and wage rising in domestic market. They have to transform their organizations from low cost operation to higher quality and the more advanced technologies. Through the interview at Geely Automobile in Hang Zhou, China, we could identify a series of efforts for their transformation. The company executed strategic change in 2007 and quality management improvement in 2010. It has formulated a new corporate vision and strategy to provide the higher value to the customer, without participating into the cost competition in the market. In order to realize the strategy, the company has begun technical improvement instead of mimicking other companies' products. It started to focus on in-house R&D, learning from world-top class company. M&A with Volvo is considered to be a typical learning example. As for quality management, the company aggressively brought competitors' management essence into it, such as Toyota Production System. To facilitate such transformation, Mr. Li, the founder of Geely, played an essential leadership with foresight and logicality after all. Geely's transformation is not yet popular for all Chinese manufacturing companies, but some companies have already begun such a commitment to strategic change or quality improvement. However, our research is exploratory and we are not sure how much the spirit of quality management and improvement is penetrated in the actual workers.
著者
伊藤 永悟 藤本 貴之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.1-5, 2013-11-25

近年,急速にスマートフォンが普及し,2016 年には,国内で出荷される携帯電話の 80% 以上がスマートフォンになると言われている.高機能なスマートフォンには,既存の携帯電話 (いわゆる,ガラパゴス携帯電話 『通称:ガラケー』) にはない様々な機能が具備され,パソコンいらずとまで言われる程度に利便性が高められている.しかしながらその反面,インターフェース設計やデザイン構造的に使いづらいと考える層はビジネスマンを中心に少なくない.現在では,通常の音声会話では 「ガラケー」,インターネット利用時では 「スマホ」 という使い分けをした 2 台所有者は多い.そこで,本研究では 2 台持ちによる不便性を解消するために,スマートフォンでガラケーの利用勝手を完全にシミュレートした 「スマホのガラケー化」 アプリケーションを実現した.We develop a system has feature-phone-style-interface on smartphone. Some workers have both a feature phone and a smart phone. This system makes less confusion for the workers. They can use similar input-interfaces on the both types of phones.
著者
井田 明男 金田 重郎 熊谷 聡志 藤本 明莉
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.1340-1350, 2015-05-15

今日ビジネスアプリケーション開発の現場では空前のアジリティが求められている.また,システムはよりいっそうデータ指向的になってきている.そのため,アプリケーションの中核となるモデルとして構築されるドメインモデルは,1)問題領域を端的に記述し,2)ドメインの専門家と開発技術者との意思疎通を促進し,3)ドメインの論理要件を満たして,4)データベース設計のデータモデルへの変換もストレートフォワードに行えるようなモデルであることが要求される.しかしながら,オブジェクト指向の発想だけでは,このようなドメインモデルを構築することは難しく,かといってデータ項目主導型の正規化理論をそのまま持ち込むことは困難である.そこで,本稿では,存在従属性に着目したドメインモデルの構築手法とUMLのクラス図をベースとした表記法を提案する.ホワイトボードに手書きできるくらい簡潔でありながらも識別子の関係が手に取るように理解できるモデルを目指す.存在従属性の概念は理解しやすく,ドメイン中のいたるところで見出されるため,提案手法により,第4正規形と同等以上の正規化レベルを持ったドメインモデルが自然に構築できる.提案手法がオブジェクト指向手法において正規化に似た役割を果たし,ドメインエキスパートとシステムエンジニアが共同で参加するモデリング作業の一助となれば幸いである.
著者
藤本 富一
出版者
上智大學法學會
雑誌
上智法学論集 (ISSN:04477588)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.185-208, 2008-12

粕谷友介教授追悼記念号
著者
藤本 博 池本 卯典 佐藤 直史 阿部 徳之助 吉野 啓子 青野 修 手塚 統夫
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.105-108, 1985-02-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
14

1. 高校調査書内容を数値化し, 大学教員による諸人物考査との相関を求めた. 扱い方により調査書は評価の資料としてすぐれていることが判明した.2. 学生と接する期間が長い程, 寮務主事の評価と調査書との一致度が増加する.
著者
五島 淑子 藤本 美紀子 濱名 智美
出版者
山口大学教育学部
雑誌
山口大学教育学部研究論叢 第1部 人文科学・社会科学 (ISSN:02860589)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.35-50, 2002
被引用文献数
1

(1)山口大学生協食堂のレシートのデータをもとに、生協食堂利用者の食生活に関する調査を行った。平成12年4〜6月に実施した。調査対象者は16,996人で、そのうち4月は4,597人、5月は61,77人、6月は6,222人であった。(2)生協食堂を利用する学生の栄養価の特徴は、エネルギーは適正または少なめ、塩分は適正であるが一部に過剰摂取があること、「黄」は十分であるが「赤」はほぼ満足「緑」が不足していることが分かった。炭水化物(糖質)を主とする食事をすることで、ビタミンやミネラルが不足しているといえる。(3)1食あたりに費やす金額が大きくなるにつれ、品目数が増えるにつれ、各栄養数値も高くなった。セルフバーを除いて分析を行ったことも一因と考えられるが、緑の点数にはほとんど変化がみられず、6品目取った場合も目標点数に達しなかった。(4)利用者数の多かった12時台と16時台について比較した結果、品目数は違いがみられなかったが、金額、エネルギー、塩分、「赤」「緑」「黄」の項目で、16時台が高い数値を示した。(5)5月のメニューで、よく食べられていた丼類、麺類は、ともに単品での摂食が目立った。丼類は汁物を組み合わせるパターンが多かったが、麺類は単品での摂食が非常に多く、栄養バランスが崩れがちであった。(6)5月のセルフバー利用数は896人で5月全体の15%であり、1人平均148.1gであった。セルフバー利用者は「緑」を満足していると考えられた。(7)ビタミン・ミネラル類が不足しがちであることが分かったので、積極的な摂取方法について啓発する必要がある。
著者
篠原 雅尚 村井 芳夫 藤本 博己 日野 亮太 佐藤 利典 平田 直 小原 一成 塩原 肇 飯尾 能久 植平 賢司 宮町 宏樹 金田 義行 小平 秀一 松澤 暢 岡田 知己 八木 勇治 纐纈 一起 山中 佳子 平原 和朗 谷岡 勇市郎 今村 文彦 佐竹 健治 田中 淳 高橋 智幸 岡村 眞 安田 進 壁谷澤 寿海 堀 宗朗 平田 賢治 都司 嘉宣 高橋 良和 後藤 浩之 盛川 仁
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
2010

2011年3月11日、東北地方太平洋沖でM9.0の巨大地震が発生し、地震動・津波被害をもたらした。この地震の詳細を明らかにするために、各種観測研究を行った。海底地震観測と陸域地震観測により、余震活動の時空間変化を明らかにした。海底地殻変動観測及び地震波反射法構造調査から、震源断層の位置・形状を求めた。さらに、各種データを用いて、断層面滑り分布を明らかにした。現地調査により、津波の実態を明らかにし、津波発生様式を解明した。構造物被害や地盤災害の状況を明らかにするとともに、防災対策に資するデータを収集した。
著者
藤本 直正 林屋 慶三
出版者
The Japanese Society of Sericultural Science
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.83-88, 1961

1) 家蚕着色繭品種61種を供試して, 繭に含有されるフラボノイドとカロチノイドとの割合によって品種の分類を行なった。<BR>2) 大部分がカロチノイドでわずかのフラボノイドを含む品種の群と家蚕の祖先型のクワコと同様に両色素がほぼ等量宛含有される群と全色素がフラボノイドである群の3群およびそれら3群の各中間の割合を示す品種の群を認めた。<BR>3) 大部分がカロチノイドである群には欧洲種の大部分の品種が属し, 熱帯系のすべてはほとんどあるいは全部の色素がフラボノイドである群に属していた。<BR>4) クワコと同様に雨色素がほぼ等量ずつ含まれる群には欧州, 中国, 日本の各品種の1.2が属していた。<BR>5) 外観から黄繭系とみられるもののうちにもカロチノイドよりフラボノイドの方がかえって多く含まれる品種が存在する。また, フラボノイドの全然含有されない着色繭品種は1種も認められなかった。
著者
高地 吉一 折橋 裕二 小原 北士 藤本 辰弥 春田 泰宏 山本 鋼志
出版者
日本地球化学会
雑誌
地球化学 (ISSN:03864073)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.19-35, 2015-03-25 (Released:2015-03-30)
参考文献数
44
被引用文献数
1

We carried out an optimization of analytical parameters for U–Pb zircon dating by laser ablation inductively coupled plasma mass spectrometry (LA-ICP-MS) using a NIST SRM 610 glass. As a result, we obtained the following optimum analytical parameters: laser energy: 11.7 J/cm2, repetition rate: 10 Hz, pre-ablation time: 8 sec, integration time: 10 sec and crater diameter: 25 μm. The average 206Pb/238U ratio of the NIST SRM 610 glass normalized by a 91500 zircon standard under the conditions mentioned above was 0.2236±0.0044 (1σ, N : 87). The median value of this result matches with that of the literature value within range of the analytical precision. Furthermore, the 206Pb/238U weighted mean ages of the Plešovice, OD-3 and Fish Canyon Tuff zircons, having the proposed 206Pb/238U ages of 335.48±0.95 Ma (95% conf., N : 38, MSWD : 1.1), 33.25±0.38 Ma (95% conf., N : 23, MSWD : 1.5), 28.56±0.49 Ma (95% conf., N : 34, MSWD : 5.1), respectively, were measured, normalized by the NIST SRM 610 glass standard. The results were consistent within 1% error range of the recommended values. These results suggest that the matrix effect can be reduced to less than analytical precision on materials with different physical properties under well-optimized analytical conditions.
著者
皆川 明洋 藤井 勇作 武部 浩明 藤本 克仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.301, pp.17-22, 2006-10-13
被引用文献数
4

内容が共通する未知フォーマットの帳票画像から対象データを抽出する方式として、帳票上の文字列の意味とそれらの関係を表す論理構造を認識する一方式を提案する。本方式は、論理要素とその関係の可能性を表現した共通論理構造および帳票画像を入力とし、おのおのの論理要素に対して帳票画像中の文字列を対応付けることで、論理構造を安定的に認識する。本方式の特長は、文字列情報とその位置情報とに基づいて、論理要素との対応関係と論理要素に対応させたときの文字列間の関係とを確率的に表現することで、与えられた共通論理構造の論理要素の関係に対応した直感的な確率グラフを構成し、これに対して確率伝搬法から得られた周辺事後確率に基づいて論理要素に文字列を対応付けることによって、レイアウトに依存せずに論理要素と文字列の対応付けを可能にする点である。本方式により、多様なレイアウトや複雑な論理構造に対応可能で、文字列の内容や位置の推定誤りにも強い論理構造認識を実現する。本方式の有効性を三つの帳票種に対する評価実験により確認した。