著者
酒井 英謙 谷 万喜子 西村 栄津子 上田 愛 福島 綾子 井上 博紀 高田 あや 鈴木 俊明
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.103-107, 2006 (Released:2007-01-30)
参考文献数
8
被引用文献数
5

According to acupuncture therapy for dystonia patients practised at the Outpatient Clinic, Kansai College of Oriental Medicine, there is a report that remote acupuncture therapy by the meridian concept is effective. It was reported that dystonia is sensory defect rather than dyskinesia, and we report acupuncture therapy of soft stimulus to normalize the upper central nervous system for stimulated sensory nerve. Based on the meridian theory, we investigated the influence of acupuncture stimulus to the sternocleidomastoid muscle (L14) through which the large intestine meridian (L1) passes on the hand, on the central nervous system and muscles by comparison of surface EMGS among 3 groups: no stimulus, 5 min stimulus, 20 min stimulus. After 20 min stimulus, both PMT and MT were significantly shortened compared with before stimulus. However, in the no stimulus and 5 min stimulus groups there were no differences in PMT and MT compared with before stimulus. This suggests that to excite the central nervous system and muscle function via the sternocleidomastoid muscle, 20 min acupucture is needed.
著者
五十嵐 充 金地 明星 鈴木 慎二
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.90, no.9, pp.1053-1058, 1997-09-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

We treated a 51-year-old female with von Recklinghausen's disease with a large neurinoma of the cervical vagus nerve.Her chief complaint was swelling of the right side of the neck. There were numerous cafe au lait spots and neurofibromas all over the body. CT and MRI imaging revealed a tumor that was so large that the common carotid artery was pushed aside towards the midline and the internal jugular vein could not be detected. Based on the diagnosis of a neurinoma or a neurofibroma of the cervical vagus nerve. Surgery was performed under general anesthesia. The tumor was found to originate from the vagus nerve. The tumor was resected together with the vagus nerve. The histopathological report was of a benign neurinoma. No adverse symptoms were observed postoperatively, except for hoarseness of the voice.There have only been 3 cases of neurofibromas, and 1 case of a neurinoma originating from the cervical vagus nerve in Von Recklinghausen's disease reported in Japan. We also discuss the pathological differences between a neurinoma and a neurofibroma.
著者
鈴木 克彦 佐藤 英樹 遠藤 哲 長谷川 裕子 望月 充邦 中路 重之 菅原 和夫 戸塚 学 佐藤 光毅
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.451-460, 1996-08-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
42
被引用文献数
2 1

スポーツ選手を対象として, 最大運動負荷に伴う白血球分画と好中球活性酸素産生能の変動を検討したところ, 以下の知見が得られた.1.運動直後に総白血球数が一過性に2倍程度上昇したが, これはリンパ球, 好中球および単球の数的増加によるものであった.好中球数は運動終了1時間後でも上昇した状態にあったが, 核左方移動は認められず, かつ分葉核好中球数の変動と相関が強かったため, 壁在プール由来の好中球動員であったと考えられる.2.リンパ球のなかでLGL (NK細胞) は運動直後に6倍も上昇しており, 終了1時間後には半減した.このようなリンパ球の数的・構成的変動が各リンパ球の機能を測定する上で誤差要因とならないように注意する必要がある.3.ルミノール依存性化学発光法を用いて単離好中球の活性酸素産生能を検討したところ, 刺激物質として貪食粒子のOZを用いた場合のみならず可溶性のPMAを用いた場合にも運動負荷に伴い有意に上昇し, かつ両者の変動には正相関が認められたことから, 単一機序で発光が増強したものと推察される.ルミノール依存性化学発光の反応機構から, 好中球の刺激に伴う脱顆粒能亢進によってMPOを介して強力な活性酸素種 (HOCl) が効率的に産生されやすくなることが示唆された.短時間の運動であっても極端に強度が高い場合には, 毒性の高い活性酸素種を生成しやすい好中球が血中に増加し, リンパ球の機能抑制や筋の炎症等の組織傷害作用を発現する可能性があり, 今後その体内動態をめぐっては, さらに踏み込んだ検討が必要である.
著者
鈴木 伸一
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.527-533, 2006-02-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
14
被引用文献数
1 3

The purpose of this study was to explore the cognitive process in selection of stress coping behavior. Subjects were 182 undergraduate students, who were asked to answer the questionnaire about their own stress experience and coping behavior. Factor analysis showed that the cognitive process in selection of coping behavior included four factors: “Expectation of positive outcome”, “Expectation of emotion regulation”, “Selection of habitual coping”, “Selection in the elimination”. Regression analysis showed that the score of “Expectation of positive outcome” was negatively correlated with stress response, the score of “Selection in the elimination” was positively correlated with stress response. Furthermore, interaction between the individual differences of cognitive process and coping behavior was found. People who engaged in emotion-focused coping style with elimination thinking felt more stressful than the others.

1 0 0 0 OA 癌と鍼灸

著者
小川 卓良 金井 正博 永田 勝太郎 福田 文彦 真柄 俊一 山口 智 大串 重吉 齋藤 晴香 鈴木 昌子 半田 由美子
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.672-685, 2004-11-01 (Released:2011-03-18)

近年、癌治療における西洋医学の発展は喧伝されるが、癌死は増加の一途で成果は実際にはあまり現れてない。鍼灸においては癌は不適応とされてきたが、緩和ケアやQOLの改善などに有効、そして癌の消滅症例も報告されるようになってきた。このため本テーマについて検討することが求められシンポジウムが企画された。指定発言者からは、癌の治療に一喜一憂し、とまどう鍼灸師の心うちや、ともに肺癌で亡くなったご両親の治療体験報告、西洋医学で不治か治療拒否した患者を鍼灸治療で回復させた症例報告などがあった。病院内で鍼灸治療を行うシンポジストの報告では、終末期癌患者に対し現代医学的治療と併用しての鍼灸治療の有効性やその適応についての報告、有効率と治療期間・回数との相関や、進行度や罹病期間と有効性には相関が無く、末期でも鍼治療を施行する環境が整っていれば十分効果が期待できるとの報告があった。また、鍼治療が自律神経機能に及ぼす影響として、副交感神経機能の方進が若干あることも報告された。安保理論に基づいた鍼治療を実践しているシンポジストは、安保氏の主張より劣るがQOLの改善、延命に有効であること、特に末期スキルス胃癌患者が長期延命している実態と、癌三大療法のうち、放射線治療が一番患者の抵抗力をそぐ治療であることを報告した。健康創成論を唱えるシンポジストは、鍼治療により疼痛緩和や生体の修復力の増強が有意に高いことなどから、鍼が癌に対して直接的効果を有している可能性があることを実証した。病因追求論の限界と健康創生論の重要性を述べ、鍼灸治療のみならず補剤を用いるとともに、患者の心のあり方へのアプローチの必要性を述べた。本シンポジウムでは、鍼灸治療の緩和ケアの有効性が示唆され、現時点では確実なエビデンスはないものの、癌に対する治療の一環としての鍼灸治療の有効性が示唆されたといえよう。今後、癌に対する鍼灸治療の本格的な研究が望まれたシンポジウムであった。
著者
長田 尚子 鈴木 宏昭 三宅 なほみ
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.525-535, 2005-10-15 (Released:2017-05-02)
被引用文献数
1

本研究では, 教育学科の専門教育への橋渡しとしての位置づけを持つ導入教育において, 学生の協調的な学習を支援するために, 情報技術を活用した授業の設計を検討している.対象とする授業は, 「レポートの書き方」を目的とする基礎的な演習であり, 学力低下という問題領域において論証に基づくレポートを書くことが最終課題である.そこで学生は, 領域が包含するあいまいさに遭遇するとともに, 自律的な学習者として専門領域において研究を始めていくにあたっての困難に直面する.このような状況において, 領域の理解と論ずるべき問題の発見につなげていくために, 学生相互のインタラクションを促進する協調学習の枠組みをジグソー法で構成した.また, 協調過程における気づきに基づいて, 各自の考えを吟味するための支援環境としてのblogの導入を行った.結果として, 多様な論点によって構成された領域の議論への参加と, blog上に考えをまとめて公開する活動を通じて, 学生自身による吟味が起こり, 問題発見が促進されることを確認した.今回の結果は, ジグソー法とblogの活用によって, 導入教育時期の学生の新しい学習スタイルへの適応を支援できる可能性を示唆するものである.
著者
鈴木 健二 武田 綾
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.660-669, 2013
参考文献数
20

子どもをもつ摂食障害の女性患者が増加して,臨床でどう評価すべきかの課題が出ている.そこで摂食障害の患者の結婚,妊娠,出産,育児について,コントロールの女性と,面接調査による比較研究を行った.対象群は,筆者らが治療を行った子どもをもつ20名の摂食障害患者の女性で,コントロール群は子どもをもつ20名のボランティア女性であった.摂食障害の女性はコントロール群の女性と比較して,妊娠中も過食や嘔吐などの食行動異常は続くことが多く,妊娠で精神状態も悪化し,飲酒や喫煙が多かった.出産時異常に差はなかったが,産後うつ病が多く,育児期の精神状態も悪く,出産後に過食や嘔吐は増加し,子育て不安も強く,子どもへの虐待経験も多かった.また,結婚から出産後までの間に摂食障害が再発した者は30%存在した.結論として,摂食障害の患者は,食行動異常が回復しても,子どもの育児期間を含めての長期間のサポートの必要性があると考えられる.
著者
鈴木 健二 武田 綾
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.354-363, 2014

この研究は,先に発表した「摂食障害をもつ女性の結婚,妊娠,出産,育児についてコントロール群との比較研究」と同時に行った子どもの身体的,心理的,行動的障害についての研究報告であり,摂食障害の母親から生まれた子どもの日本で初めての本格的研究である.摂食障害の母親をもつ子ども30人と,コントロール群の子ども36人と発達上の問題を比較した.摂食障害の母親をもつ子どもは乳児期での発達の遅れが多く,3歳以降の排泄の問題をもち,被虐待経験も多くもっていた.摂食障害の母親のリスク因子との相関の分析では,妊娠中に喫煙した母親から生まれた子どもは生下時体重が低く,被虐待経験は,産後うつ病をもつ母親からが多かった.また妊娠中に激しい食行動異常をもっていた母親から生まれた子どもは脳に障害をもっていた.摂食障害が回復していない母親から生まれた子どもはハイリスクの状態にあると考えられるので,さまざまな専門家が協力して長期的なサポートを行う必要がある.
著者
鈴木 修次
出版者
東京教育大学文学部
雑誌
東京教育大学文学部紀要
巻号頁・発行日
no.52, pp.1-35, 1965-03
著者
成田 龍一 竹内 栄美子 鈴木 勝雄 高 榮蘭 丸川 哲史 黒川 みどり 坪井 秀人 島村 輝 戸邉 秀明 渡辺 直紀 東 由美子
出版者
日本女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

高度成長文化研究会を定期的に開催し各自の成果を共有した。7月9日には、研究代表者・成田龍一と研究分担者・坪井秀人が、1960年前後の世相と社会運動をめぐって問題提起をした。また、2018年3月23日に『思想』「<世界史>をいかに語るか」(同年3月号)をとりあげ合評会をおこなった(WINCとの共催)。こうした研究活動の成果は、アメリカの研究者との研究集会によって還元した。6月9日~12日まで、UCLAでの国際ワークショップ「トランスパシフィック ワークショップ」に、成田、研究分担者・渡辺直紀、同・高榮蘭、岩崎稔、鳥羽耕史、坪井が参加、報告した。また、成田と岩崎、坪井は8月30日~9月3日まで、EAJS(ヨーロッパ日本学会)リスボン大会に参加し、報告し議論した。また、9月21日~23日、韓国・ソウルに国際シンポジウムに参加、成田、渡辺、坪井、岩崎、高、および、研究分担者・島村輝、同・竹内栄美子が報告した。10月25日~28日まで、アメリカ合衆国でおこなわれた国際シンポジウムに、成田と岩崎が参加し報告・討議をおこなった。2018年3月2日~4日には、国際日本文化研究センターが主宰する国際シンポジウム「戦後文化再考」で成田が報告したほか、島村、高、研究分担者・戸邉秀明が参加した。そのほか、成田は、琉球大学で開かれた戦争社会学会 4月22-24日)で報告したほか、日本社会文学会(10月4日、5日)で、井上ひさしについて報告をおこない、成果を還元した。12月17日には、シンポジウム「ジェンダー史が拓く歴史教育」(奈良女子大学)で報告した。また、各自が出版活動をおこない、随時、成果を公表している。高度成長の思想史を考察し、歴史学、文学史の領域で成果を着実に公表している。文献史料とあわせ、本研究では重要な核となる大衆文化にかかわる資料も、DVDをはじめ順調に収集され前進している。
著者
中澤 圭二 鈴木 一久 志岐 常正
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.139-154, 2011
参考文献数
28

1874年デ・レーケにより南山城の不動川上流に作られた石積み堰堤は1953年の南山城水害の際決壊し,下流に大災害をもたらした.その時池を埋積した78年間の地層の露頭が出現し,翌年京都大学学生実習として実測地形図と柱状図が作成された.その資料を検討し,埋積過程を考察した.堆積層は下位よりユニットI〜Vに区分される.ユニットIは堰堤建設以前に堆積した土石流堆積物である.ユニットIIは堰堤建設直後,池上流の浅い水域を急速に埋め立てた含礫粗粒の花崗岩質砂質堆積物が主体である.前端が急斜し段丘状地形を作るが,ユニットIIIはその下流側の深い水域を埋め立てたシルト・細粒砂などの細粒堆積物が主体である.顕著な2枚の礫質粗粒砂層が含まれるが,これらはユニットIIの砂層と同様洪水に伴う水中重力流堆積物と考えられる.ユニットII,IIIの堆積により池の奥行きは70mに減少し,当初200mあった池の6割が10数年で埋め立てられた.これは1887年頃の古い見取り図とほぼ一致する.この上を覆う2回の洪水堆積層がユニットIVである.この堆積層は縮小した水域ではデルタの前置層,底置層的な堆積に移化する.その後堤体は破損し,木製用水樋の腐朽と相まって漏水により水位は1m以上低下した.段丘化した埋め立て地は侵食の場となった.この時期の顕著な洪水堆積層は連続性の悪いユニットVの細〜中粒砂層のみである.池はシルト・極細粒砂でゆっくり埋め立てられ,堰堤決壊時には奥行きは2-30mになっていたが,集中豪雨により右岸の用水樋付近が決壊した.また粗粒砂層と過去の洪水との比定も試みた.ダム湖の6割近くが埋積された1887年ごろまでに発生した大きな洪水は4〜5回であり,粗粒堆積層とおおむね対応する.
著者
井上 勉 渡辺 裕輔 野平 由香 新井 鐘大 佐藤 貴彦 菊田 知宏 小林 和裕 池田 直史 鈴木 洋通
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.97, no.12, pp.3049-3051, 2008 (Released:2012-08-02)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

56歳,女性,腹膜透析患者,3年前よりうつ病あり塩酸トラゾドンを使用していた.徐々に増悪した嘔気,嘔吐,水様下痢を主訴に救急外来を受診,血圧202/86mmHg,ミオクローヌスも認めたが原因は不明であった.入院後,経口薬剤を中止してから血圧は次第に下降し,消化器症状も改善した.頭部および胸腹部CT,上部消化管内視鏡で器質的疾患は否定された.これら臨床経過から塩酸トラゾドンによるセロトニン症候群の可能性が示唆された.
著者
鈴木 和樹
出版者
電気通信大学
巻号頁・発行日
2019-03-25

本研究では,少林寺拳法における逆突きを題材として,学習支援に用いることを想定した熟練度評価モデルの構築を目指した. まず,計測実験で得られた参加者のデータに対して,事前に熟練者7 名に対して行った調査アンケートで,少林寺拳法において重要とされる指標について調べた.その結果,複数の熟練者が指摘する注目すべき重要な指標を選別した.その後,未経験者群と経験者群,熟練者群の3 つのグループの被験者を対象に,加速度センサーを体に装着させモーションキャプチャも併用して逆突きの計測実験を行った.事前調査の指標に着目して分析を行った結果,全ての指標において未経験者群と経験者群・熟練者群の間で有意な差を確認した.また,一部の指標においては,経験者群と熟練者群の間でも有意な差を確認した.この結果から,経験者が熟練者になるうえで注意を払うべき指標を推定した. 次に,実験によって未経験者群と経験者群・熟練者群の間で有意な差がみられた指標を用いて熟練度評価モデルを提案した.提案した評価モデルは,正規分布の性質を利用して経験者群の平均値を用いて経験者の平均値に近いほど高い点数を,遠いほど低い点数を算出するようにした.この熟練度評価モデルによって正しく参加者の熟練度を評価できるかを検証するために,6 名の熟練度の異なる参加者について熟練者の主観評価との比較実験を行った.結果として,構築した評価モデルは参加者の熟練度が上がるにつれて高い点数を付けることを確認した.また,熟練者の主観評価との平均二乗誤差平方根(RMSE)を算出した結果,熟練者3 人中2 人の評価との誤差が0.9 であり,最も大きな誤差でも2.1 であった.スピアマンの順位相関係数も,各熟練者との間で0.7 以上の強い相関が見られた.このことから,提案の評価モデルが熟練者の主観評価に近い評価を行える可能性を確認し,本研究で用いた熟練度評価モデルの提案手法の有効性が示唆された.