著者
矢田 崇 棟方 有宗 Schreck Carl B.
出版者
国立研究開発法人水産研究・教育機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

サケ科魚類の降河行動と耐病性の制御機構について、「神経系-免疫系-内分泌系」間の相互作用という観点から調べた。行動でタイプ分けした個体群の比較により、水面近くに定位する群、または環境変化に反応して効果行動を起こしやすい群では、脳神経系での副腎皮質ホルモン刺激ホルモン放出ホルモン遺伝子の発現量に特徴的な差異が見られた。一方免疫系では、行動タイプによる顕著な差異は認められなかったが、環境変化に対する抑制的な反応が見られた。
著者
宮崎 武 荒木 俊輔 上原 聡 今村 恭己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.396, pp.29-33, 2005-11-08

情報セキュリティ技術の様々なシステムにおいて、組み込まれた擬似乱数生成器の乱数出力を攻撃者が予測できないという擬似乱数の安全性はシステム全体の安全性を保つ上で重要である。その安全性を評価する場合、擬似乱数が予測できない値を出力していることを確かめるため、擬似乱数の統計的性質を調べる乱数検定を行うことが一般的である。しかし、統計的性質だけでは擬似乱数の安全性を評価できない。本稿では、擬似乱数の乱数検定とは異なる安全性評価の一つとして、全数探索攻撃に耐性がある乱数種の選択範囲(乱数種長)を考える。攻撃者が想定できる情報を元に、全数探索攻撃によって乱数種を求める計算量を考え、これをブロック暗号の鍵を全数探索攻撃する計算量と比較することで評価する。この実例として、ロジスティック写像による擬似乱数生成器について、短い長さしか持たない乱数種への全数探索攻撃実験を行う。そして、この攻撃に耐性のあるようにするには、乱数種長を最低限どの程度にする必要があるのかを、この結果から推測する。
著者
浅井 秀子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.45-51, 2004-06-01

坪庭空間と連結している屋内空間の温熱環境を把握するために, 温度と気流の変動に焦点を絞り, 観測を行った結果を報告する. 坪庭内の気流の変化は, 上空を強い北風が吹いた時, その風圧によって, 床下内の冷気が坪庭下層に吸い出され, 庇の下部で空気のかくはん現象が起こると推測される. そして発生した冷気が, 風下側に吹き込むと考えられるが, 風上側との温度差がそれ程大きくないことから, 坪庭に発生した冷気を含まない風か, 室内に吹き込むまでに温度が上昇してしまったと考えられる.
著者
高岡 宏行 HADI UPIK KESUMAWATI
出版者
Japanese Society of Tropical Medicine
雑誌
Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.357-370, 1991
被引用文献数
2 4

1990年12月から1991年1月にかけて, ジャワ島において吸血性昆虫ブユの採集調査を行い, 得られた標本を検討した結果, 数種の新種が含まれていることが分かった。本論文では, ブユ属アシマダラブユ亜属に属する2新種の記載を行った。1種は, <I>tuberosum</I>グループに属し, 蛹の呼吸管基部近くの外皮に小孔を有し, 呼吸管糸が6本とも極めて短いなど, 他の近似種に見られない特徴を有する。本グループに属するブユ種は, これまでにインドネシアからは報告がなく, 本種が初めての記録である。他の1種は, これまで<I>Simulium iridescens</I>の変種とされていたブユであるが, 蛹の呼吸管糸が袋状に大きくなっているなど, 幾つかの形態的な違いがあることから, <I>S.iridescens</I>から独立させ, 新種名を与えて記載を行った。
著者
野口 晃菜 米田 宏樹
出版者
障害科学学会
雑誌
障害科学研究 (ISSN:18815812)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.99-112, 2010-03-25

日本では特別支援教育支援員の活用が始まっている。一方、米国は1950年代からParaeducatorと呼ばれる教育補助員を活用しているが、連邦法上に位置付けられたのは、1997年障害者教育法と2001年初等中等教育改正法からである。本稿では1950年代から現在までのParaeducatorの数、役割、養成制度の変遷を概観した。Paraeducatorの活用は、社会的要請の変化にともない、教員不足への対応として、マイノリティーへの公教育保障・雇用機会の提供として、さらには、障害のある児童生徒への適切な教育の提供のためなどへと拡大し、人数も増加してきた。また、当初Paraeducatorは、児童生徒に直に接することのない事務を担当したが、その役割は徐々に変化し、指導業務が中心となった。Paraeducatorの養成にあたっては、その役割を明確にし、それに見合った研修を実施する必要がある。

1 0 0 0 OA 倭訓栞

著者
谷川士清 著
出版者
皇典講究所印刷部
巻号頁・発行日
vol.下, 1898

1 0 0 0 OA 倭訓栞

著者
谷川士清 纂
出版者
篠田伊十郎 [ほか4名]
巻号頁・発行日
vol.[23], 1830

1 0 0 0 統計とは

著者
中村 好一
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.78, no.10, pp.712-718, 2014-10-15

point 1.道具として統計が使えるようになれば良い. 2.分析統計は確率論を用いて母集団についての推定や検定などの推論を行う. 3.記述統計は観察されたものを分かりやすく提示する.分析統計よりも重要である. 4.母集団からの無作為抽出が重要である.
著者
石川 博康 神林 崇 清水 徹男
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.807-814, 2014-09-15

抄録 親権とは子の身分上および財産上の広い権能を含むことから,法理上能力者でなければ行うことができないとされる。制限行為能力者は,未成年者と成年後見制度の審判を受けた者に大別され,後者には成年被後見人などが含まれる。前者では民法の成年擬制か親権代行の規定により家庭裁判所の関与がなくとも基本的に子の権利は保護されるが,対照的に後者では成年後見制度の適用が申請主義であるため状況が異なり,能力を欠く不適格者が親権者と誤認される事態も起こり得る。 事実上親権を行う者がいない場合,必ずしも親への成年後見制度適用がなくとも未成年後見の申立てが可能である。児童虐待の対応においても,親の親権能力に注意を向ける意義がある。
著者
磯辺 篤彦 郭 新宇 中村 啓彦 広瀬 直毅 石坂 丞二 木田 新一郎 加古 真一郎 中村 知裕 万田 敦昌
出版者
九州大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-04-01

日本南岸における黒潮流路変動が、南岸低気圧の経路に揺らぎを与えることを発見した。冬季東シナ海における浅海部の海面冷却は、これに連動した海面気圧と風系の変化を通して、負のフィードバック機構を持つことを示した。瀬戸内海での海面水温分布によって海陸風が変調すること、大潮・小潮周期の海面水温変化に応じて、海上風も変動することを発見した。以上、縁辺海や沿岸規模の海洋過程は大気過程に影響を与え、場合によって相互作用が成立することを示した。また、植物プランクトンの春季ブルームが海面水温を変化させ、これが低気圧の発達に影響を及ぼすといった、大気ー海洋ー生態系の結合過程を提案した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア (ISSN:09154191)
巻号頁・発行日
no.125, pp.55-58, 2000-03

待ち時間の苦痛を和らげるための配慮、もてなしの気持ちが感じられるささやかな工夫などで、医療機関への患者のイメージは大きく変わる。スリッパへの履き替え用のいす、待合に置くコートハンガー、デザインを選べる診察券、無料のドリンクサービス──。こうした気配りの積み重ねによる患者へのアピール効果は、決して小さくない。
著者
西澤 正彦
出版者
慶應義塾経済学会
雑誌
三田学会雑誌 (ISSN:00266760)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.580(36)-595(51), 1987-02

論説
著者
蒲谷 宏 待遇表現研究室
出版者
早稲田大学
雑誌
早稲田大学日本語教育研究 (ISSN:13471147)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.55-76, 2003-03-31
被引用文献数
2
著者
牧 知宏
出版者
住友史料館
雑誌
住友史料館報 (ISSN:13436449)
巻号頁・発行日
no.45, pp.107-160, 2014-07