著者
大塚 薙雄
出版者
日本育種学会
雑誌
Breeding science (ISSN:13447610)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.135-138, 1995-03-01
参考文献数
14

作物品種の諸特性のなかで,温度や日長などの環境要因に対する反応特性,すなわち生態的特性を明かにすることは,例えば栽培環境に適合した品種を選択するなどの場合に極めて重要である.そのために,しばしば環境条件の水準を何段階かに設定して栽培試験を行い,品種の環境要因に対する反応特性を把握しようとする.このような試験は,一般に試験規模が大きくなりしかも長期間を費やすことになるので,試験結果から目的とする情報を適切に抽出できる統計的手法が望まれている. このような問題に対処するため,筆者らは独立変数が!つの場合の回帰モデルとして「折れ線モデル」をその適用手法とともに提案した(大塚・吉原 1975).今回,この折れ線回帰モデルを適用するためのパーソナルコンピュータ用プログラムを作成したのでその概要を報告するとともに,品種の生態的特性の把握とそれに基づく品種の分類など,育種分野で折れ線回帰モデルを有効に適用した研究事例をまとめて紹介する.
著者
堂上 友紀
出版者
明治国際医療大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

われわれは、酸化ストレスマーカである4 ヒドロキシ2ノネナール(4HNE)に対する抗体を、放射線を発するヨード125で標識し、これをもちいて動脈硬化病変における酸化ストレスの発生状況をイメージングする方法の開発を試みた結果、取り出した大動脈において画像化に成功した。
著者
Ryohei Yamakado Shinri Sugimoto Shin-ichi Matsuoka Masato Suzuki Yasuhiro Funahashi Koji Takagi
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.249-251, 2012-03-05 (Released:2012-02-25)
参考文献数
18
被引用文献数
9

m-Calix[3]amide having pyridine on the benzene ring (PyC3A) was synthesized by the cyclization of methyl 3-nonylamino-5-(pyridin-4-yl)benzoate using lithium 1,1,1,3,3,3-hexamethyldisilazide (LiHMDS). The molecular cage 3Pd·2PyC3A was prepared from a 2:3 mixture of PyC3A and [Pd(dppp)(OTf)2] in CDCl3/CD3OD (5/1 in volume). On the other hand, in CDCl3, the formation of a polymeric mixture was confirmed.

1 0 0 0 OA 三教交渉論叢

著者
麥谷 邦夫
出版者
京都大學人文科學研究所
巻号頁・発行日
2005-03-23

参考・引用文献あり ; 英文タイトル,目次: 巻末
著者
麥谷 邦夫
出版者
京都大學人文科學研究所
巻号頁・発行日
2011-03-22

参考・引用文献あり ; 英文タイトル,目次: 巻末
著者
大島 隆義
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.667-668, 1996-09-05
著者
森 雄兒
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.13, pp.5-8, 1996

日用品の素材を組み合わせて, 5分ほどで液体窒素の霧箱を作ることができる。この霧箱では, 熟練を要せず簡単にα線の飛跡を見ることができる。またアルコールの量を増やすと, β線, 陽電子, コンプトン散乱などの飛跡もみることができる。
著者
奥山 智緒
出版者
京都府立医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

2006年5月より2009年4月までに施行されたFDG-PET検査あるいはFDG-PET/CT検査5,027例中偶発的に甲状腺への集積を指摘された125症例の中で、組織学的検証がなされたものをretrospectiveに検討しそのFDG集積にと良悪性を検討したところ、FDG-PET検査にてincidentalに甲状腺にhot spotを認めた症例の中で、悪性病変は27例、生検にて良性と判断され経過観察となっている症例は18例あった。これらのFDG-PETの集積を半定量的にSUVにて比較検討したところSUVmax(mean±S.D)は、悪性で3.8±5.4、良性で2.3±3.7で良群間に有意差は認められず、FDG集積にて良悪性を鑑別することは容易ではないと考えられた。FDG-PET/CT症例より、甲状腺にFDG集積を有する症例から、MRSを施行し結節を摘出する症例を抽出。2010年4月~2011年3月に当院にてFDG-PET/CTを施行した1535例の中で、甲状腺に診断が未確定な結節を認めた症例は52例、うち、FDG集積を有する症例は18例で、その中で結節のサイズが1cm以上のものは6例であったが4例においては、原疾患の診療が優先され、甲状腺結節の精査は見合わされた。残る2例は、頸部超音波検査にて腺腫様甲状腺腫と診断され、摘出や生検は施行されなかった。当初、本研究においては、FDG陽性の甲状腺結節に対し、1H-MRSによる甲状腺結節のコリンピークの検出と、良悪性の評価を行う事を目的としていたが、対象症例の登録が困難な状態と判断し、次の検討に移った。甲状腺癌にて甲状腺全摘後の患者において、FDG-PETやI-131にて集積を確認された転移病巣に対して1H-MRS studyの有用性を検討した。甲状腺癌全摘出術後のFDG陽性の頸部病変、上縦隔病変は5mm以上の病変をMRI上確認できるが、MRSの基線の振れが大きく有意なスペクトルを取ることは困難であった。甲状腺術後にみられる頸部小結節について質的診断のために1H-MRSを使用するためには、現時点では課題が多いと考えられた。
著者
郭 舜
出版者
東京大学
雑誌
社會科學研究 (ISSN:03873307)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.121-151, 2007-03

昨今の地域主義の動きの中では,「共同体」という言葉が頻繁に登場する.しかし,そのような政治的な言説の盛り上がりに比して,地域主義における共同体概念の理論的検討はいまだ不十分であるように思われる.本稿は,そのような理論状況に鑑み,地域主義に焦点を当てつつ,社会理論における共同体概念の理論的な位置付けを探る試みである.それは,ロバート・マッキーヴァーの重層多元的な共同体観の一つの応用例を示すものであり,欧州連合(EU),北米自由貿易協定(NAFTA),東南アジア諸国連合(ASEAN)の3つの地域的な枠組みを具体的に取り上げて比較検討することで,理論の含意を明らかにするとともに,個人と社会の相互的な発展過程において地域主義の果たす役割について一定の展望を提示することを目指す.
著者
仁井田 千絵
出版者
早稲田大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

研究目的:映画が無声映画からトーキーに移行すると、映画俳優はそれまで身体の動きと顔の表情を強調した演技から、舞台演劇と同じく台詞を含めた演技が求められるようになった。アメリカにおいては、映画のトーキー化に際し、舞台俳優が多く映画に出演するようになったが、さらに俳優によってはラジオ番組に出演し、ラジオ・ドラマという形で声のみによる演技を求められるようになった。ビジュアルな身体によって人気を獲得していた映画俳優が、ラジオ・ドラマにおいてはどのように評価されたのか、逆にラジオ・ドラマによって一般の観客に認識された俳優の声は、映画における演技にどのような影響をもたらしたのかを考察した。研究方法:映画俳優が出演した代表的なラジオ・ドラマである『ラックス・ラジオ・シアター』を対象に、映画とラジオにおける俳優の演技を検証した。具体的な作品として、メロドラマの傑作として名高い『ステラ・ダラス』(1937)の映画とラジオ・ドラマを比較し、両者のメディアにおける俳優の声について考察した。この際、資料としては、当時のラジオ・ドラマの録音に加え、ニューヨーク公共図書館が所蔵するラジオのファン雑誌『ラジオ・スター』にみられる映画の関連記事を取り上げた。研究成果:映画とラジオの産業間の提携が強まったことを契機とする映画俳優のラジオ番組への出演は、歌手でもコメディアンでもない、通常のドラマを演じる俳優が、いかに声のみによって説得力を持ったかを立証するものである。当時のファン雑誌の言説からは、観客を前にライヴ放送で行われるラジオ・ドラマが、映画俳優に舞台演劇の感覚を取り戻させるきっかけを与えた一方で、そこでの演技については、映画・舞台双方の俳優から様々な見解が持たれていたことが分かった。
著者
川口 充 澤木 康平 大久保 みぎわ 坂井 隆之 四宮 敬史 小菅 康弘
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.127, no.6, pp.447-453, 2006 (Released:2006-08-01)
参考文献数
25
被引用文献数
5 7

口腔は,消化・咀嚼・感覚・発音といった多様な機能が集合しており,それぞれの機能は,他の器官と共通の調節機構により制御されている.したがって口腔は薬物療法による副次的な影響を受けやすい器官であり,ひとたび機能不全が生じるとその障害の大きさを認識させられることから,健康に対する潜在的価値が非常に高いと言える.薬物が口腔に及ぼす副作用には,味覚障害,口腔乾燥症,歯肉肥大症,唾液分泌過剰,流涎,口内炎,歯の形成不全・着色などが挙げられるが,ここでは,味覚障害,口腔乾燥症,歯肉肥大症に焦点を絞って解説した.味覚障害では亜鉛不足が病態の原因の最も多くをしめること,OH,SS,NHなどの官能基を持つ薬物には亜鉛をキレートする性質があること,唾液分泌が味覚物質の溶媒として欠くことができないことを説明し,さらに,味覚受容体の分子レベルでの研究の経緯と現状について解説を加えた.口腔乾燥症では,向精神薬のうち三環系抗うつ薬とメジャートランキライザー,およびベンゾジアゼピン類の作用標的の違いについて,降圧利尿薬の腎臓と唾液腺での作用の違いについて説明した.歯肉肥大症では原因となる薬物の種類は少ないが,線維芽細胞のコラーゲン代謝機能に影響を及ぼしていること,性ホルモンが修飾する可能性について説明した.
著者
鈴木 哲也 関田 俊明
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究の目的は,高齢無歯顎者における義歯装着状態の違いが摂食,嚥下機能に及ぼす影響を明らかにすることである.被験者には,無歯顎者,高齢有歯顎者,成人有歯顎者,偏食傾向の者の4群を選択し,5種類の半固形状食品および2mlの冷茶を摂食させた.無歯顎者には3種の義歯装着条件(上下顎義歯装着,下顎義歯撤去,上下顎義歯撤去)を設定し,顎二腹筋前腹筋電図,咬筋筋電図,下顎運動の測定を行った.統計処理には反復測定分散分析とscheffeの方法を用いた.以下に結果示す.1.高齢正常有歯顎者と若年正常有歯顎者では,高齢正常有歯顎者の方が咀嚼所要時間は長かった.2.高齢正常有歯顎者と全部床義歯装着者では,食品によっては,咀嚼所要時間には必ずしも有意差がみられなかった.3.全部床義歯装着者と若年正常有歯顎者では,上下顎義歯撤去時ではすべての食品で若年正常有歯顎者より咀嚼所要時間は長かった.しかし,上下顎義歯装着時では,はんぺん,試験用ゼリー(強度650),芋ようかんで有意差はみられなかった.4.義歯の装着状況で比較すると,上下顎義歯装着時と上下顎義歯撤去時では,上下顎義歯撤去時の咀嚼所要時間が短かった.5.下顎義歯撤去時と上下顎義歯撤去時では,下顎義歯撤去時の咀嚼所要時間が短かった.6.ゼリー,芋ようかん以外では,上下顎義歯装着時と下顎義歯撤去時の咀嚼所要時間に差はみられなかった.7.口腔内条件の違いよりも,食品の好き嫌いが咀嚼所要時間に最も大きく影響を与えた.以上の結果から,高齢者における全部床義歯の装着は,半固形状食品の円滑な咀嚼の遂行,維持に重要であることが示唆された.