著者
勝治宏基 米澤拓郎 中澤仁 高汐一紀 徳田英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.17, pp.1-7, 2013-10-29

近年,センシングデバイスの小型化,低価格化により,ウェアラブルセンサを利用して人の行動を取得する事が容易になった.それにより,私達の日々の生活行動を自動的に取得,蓄積するライフログが幅広く研究される様になった.本研究では,自分と他人の一日の行動から二人の似た行動を類似行動として生成するシステム Synchrometer を提案する.生成した類似行動は行動改善や医療,介護,新しいコミュニケーションの生成など,様々な場で利用する事が可能である.Recently, because of miniaturization and low cost of the sensing devices, obtaining human behavior became more easier . Therefore, lifelog, which is getting and storing our daily life activities, became to be studied widely. In this study, we propose the system Synchrometer which create a similarity as similar-activity from two people's daily activity. Similar-activity have a possibility to use to behavioral improvements, medical, nursing, generating new communication and so on.
著者
西田 弘平 中山 太門
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.187-190, 1958

八丈島のマムシ咬症について, 町立診療所のカルテ及びこれにもとづく面接調査によつてその疫学相をしらべた.1.八丈島はマムシの濃厚な発生地として有名で, 咬症患者も比較的多く, 我々が知りえた患者だけでも1952年から1957年の6年間に60名, 年平均10名, 人口千人に対し年間約1名の割合であつた.2.患者は男子41, 女子19で, 圧倒的に男に多く, 年齢別には11〜20歳の24名が最高であるが, 女子では51〜60歳の9名が多いことが注目された.これは野外性病害動物による疾患の疫学的特徴を示すものと解される.3.受傷場所は草むら, 耕地25例(41.7%), 山林21例(35.0%), 通行中11例(18.3%)が多く, ハブ咬症と異つて屋内の受咬例はみられなかつた.受傷時刻は早朝や日没時に多いようであつた.4.受傷部位は手27例(50.0%), 足26例(48.2%), 下腿1(1.8%)で, ほとんど全例が手足に限られ, 上膊, 大腿, 躯幹にはみられないことがハブ咬症と異り, マムシがハブよりずつと小型で, その攻撃姿勢も低いことに起因する差異と推定された.5.季節的には明らかに夏型で, 11〜3月に患者がみられず, 最高は7月の15例(25.0%)で, 最盛夏の8月には11例で9月の13例よりも少なかつた.この面でも奄美大島のハブ咬症の発生状況と近似している.6.治癒日数は蛇毒血清を使用した者は経過よく, 26例中23例(88.5%)が5日以内に治癒した.血清を使用しないものは20例(58.8%)が6〜10日で治癒し, 残りは11〜112日を要している.7.以上の疫学相を恙虫病のそれと比較すると, 季節分布, 地域分布, 年齢, 性別罹患状況などの点で新潟型恙虫病と近似し, 同じ八丈島の七島型恙虫病とは, これらの諸面で著しい相違があることが注目された.
著者
亀田 達也
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.27-34, 1986

To examine effect of prior stereotypical expectancy on social judgment from a Bayesian perspective, undergraduate subjects (<i>N</i>=204) were asked to infer a target person's attitude toward an atomic power problem. Half of them were told in advance that he was a member of Liberal Democratic Party (pro-expectancy condition), and the other half were told that he was a member of Japanese Socialist Party (con-expectancy condition). Then subjects were given a series of his previous relevant utterances, which had either high or low diagnostic values for the inference of his attitude. (a) "Labeling effect" occurred. That is, despite being given identical utterances, subjects given L. D. P. label estimated the target's attitude to be more favorable toward the atomic power than subjects given J. S. P. label. (b) This effect emerged mainly when subjects were given low diagnostic utterances. (c) Subjects given high diagnostic utterances inadequately underused the base-rate information (prior expectancy) compared with the Bayesian normative value. (d) Utterances congruent with prior expectancy were better recalled than utterances incongruent with prior expectancy.

4 0 0 0 OA 残月(一)

著者
峰崎 勾当[作曲]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1933-05
著者
秋山 豊和 寺西 裕一 岡村 真吾 坂根 栄作 長谷川 剛 馬場 健一 中野 博隆 下條 真司 長岡 亨 アキヤマ トヨカズ テラニシ ユウイチ オカムラ シンゴ サカネ エイサク ハセガワ ゴウ ババ ケンイチ ナカノ ヒロタカ シモジョウ シンジ ナガオカ トオル Akiyama Toyokazu Teranishi Yuuichi Okamura Shingo Sakane Eisaku Hasegawa Go Baba Ken-ichi Nakano Hirotaka Shimojo Shinji Nagaoka Toru
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.1249-1264, 2008-03-15

大阪大学では,高いセキュリティレベルと標準的なインタフェースを兼ね備えた認証技術として注目されている公開鍵基盤(PKI: Public Key Infrastructure)に基づく全学IT 認証基盤を導入した.本学で導入した全学IT 認証基盤システムでは,署名・暗号化,学内認証,グリッドシステム認証,という異なるポリシに対応する複数のCA を導入・共存させている.これら複数のCA 向けの証明書発行を自動化することにより,安全性と利便性を両立した証明書発行サービスを実現している.また,PKI に対応したシングルサインオン(SSO)機能を導入し,学内ユーザが各システム間で統一的なインタフェースにより認証を行えるようにした.アプリケーションWeb サーバに認証機能を組み込むエージェント型のSSO 機能の導入により,1 度アプリケーションをSSO 対応させてしまえば,アプリケーションを変更することなくシームレスにパスワード認証からPKI 認証へ移行・共存することが可能となった.さらに,ユーザID 体系として,公開用に変更を許容するユーザID と,システム間連携用に1 人に1 つ決まる不変のユーザID とを設け,それらの対応付けを内部的に行うことにより,安全性・柔軟性ある運用を可能とした.本稿では,本認証基盤の設計と実装について述べるとともに,システムの導入により得られた技術的ノウハウや今後の展開についても述べる. # In Osaka University, a campus-wide IT authentication infrastructure based on Public Key Infrastructure (PKI), which is regarded as a technology providing high security and standard interface to many applications, has been adopted. In this authentication infrastructure, multiple CAs for the different purposes such as signing and encryption, intra-campus authentication and grid system authentication coexist. To realize security and convenience, we developed an online certificate issuance service for those multiple CAs. We also introduced PKI enabled Single Sign-On (SSO) system to provide unified authentication interface. Since the SSO system supports ‘SSO agent’, which provides SSO functionality for web applications by installing a web server module, it is possible to migrate from password authentication to PKI authentication without modifying applications. Furthermore, we established secure and flexible identity management by separating changeable, public user ID and static, internal system ID. Internal system ID is used for managing and federating user profiles among the systems. The mapping between those two IDs is done by the SSO system. In this paper, we describe design and implementation of our authentication infrastructure, know-how of system establishment and future works.
著者
内藤 泰男
出版者
大阪府立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

正常対象者における非利き手箸操作訓練における作業量とストレスの経時的な変化の関連を6週間(初回、2週目、4週目、6週目)検討した。方法:健常若年者13名(平均年齢20.5歳)で、箸操作利き手交換訓練のプロトコールに基づき、皿間の豆移動を課題とした利き手、非利き手箸操作訓練において、(1)利き手調査、(2)動作スピードについて(3)心拍変動のLF/HF値の計測、(4)ストレスの主観的な指標として自覚疲労症状調べを実施し、各評価項目を比較、検討した。結課;作業量については両側手とも経時的に漸増しその平均値は各測定時において有意差が認められたが、非利き手/利き手の比は初回は0.4であったがその後は0.6〜0.7を推移した。LF/HF値は、両側手の平均値の比較において初回、2週目、4週目は有意差が認められたが、6週目には有意差は認められなかった。自覚疲労症状調べは初回においてB群、2週目においてC群が非利き手動作時に有意に高値となった。考察;作業量は両側とも動作時に経時的に漸増したとこから利き手、非利き手に関わらず動作スピードの増大がみられることが分った、加えて、非利き手/利き手比が初回と2週目の変化は大きかったが、その後、2、4、6週日はほぼ横ばいであったことから、6週間の訓練期間では非利き手の動作スピードは利き手時に到達しないことが分かった。しかし、LF/HF値は初回から4週目までは利き手時が有意に高かったが、6週目には両群の差がないことから、身体的なストレスについては6週目より改善した。また、自覚疲労症状調べでは心的症状、心身症状の疲労感が初回、2週間までは非利き手時において低下したが、その後4、6週目において差はなかった。結論、正常若年者においては動作スピード上、利き手、非利き手が同等となるより以前に身体的、心的なストレズは同等となる可能性が示唆された。

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年10月01日, 1921-10-01
著者
乾 彰夫 中村 高康 藤田 武志 横井 敏郎 新谷 周平 小林 大祐 本田 由紀 長谷川 裕 佐野 正彦 藤田 武志 横井 敏郎 藤田 英典 長谷川 裕 佐野 正彦 佐藤 一子 本田 由紀 平塚 眞樹 大串 隆吉 関口 昌秀 上間 陽子 芳澤 拓也 木戸口 正宏 杉田 真衣 樋口 明彦 新谷 周平 安宅 仁人 小林 大祐 竹石 聖子 西村 貴之 片山 悠樹 児島 功和 有海 拓巳 相良 武紀
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、変容する若者の学校から仕事への移行実態を把握するため、調査開始時点で20歳の若者の18歳時点から24歳までの間の就学・就労等をめぐる状態変化と、その過程での諸経験・意識等を、同一対象者を継続的に追跡するパネル方式で調査したものである。このような調査では対象者からの毎回の回答率を維持し続けることが最も重要であるが、本研究では中間段階で予定を上回る回答率を達成できていたため、調査期間を5年間に延長する計画変更をおこない、最終年度を待たず次課題繰り上げ申請を行った。調査は次課題期間にわたって継続する予定である。収集されたデータの中間的分析はおこなっているが、本格的分析は今後の課題である。

4 0 0 0 OA 近世盲者鑑

著者
広沢安任 編述
出版者
博聞社
巻号頁・発行日
1889
著者
湯之上 隆
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

コンソーシアムを一つ作れば、半導体メーカーは、技術者を数十人規模で出向させる。その結果、半導体メーカー本体は、コンソーシアムを作るほど、技術者が減少しやせ細る。その結果、半導体メーカーの組織内に形成されている暗黙知は、徐々に削り取られていく。また、日本全体で見れば、技術者を、あちらこちらに分散させていることになる。その結果、日本半導体全体の競争力が低下する仮説を提言した。また、合弁会社としてエルピーダメモリを取り上げ、技術者へのインタビューから、二社合弁でどのような混乱や摩擦が起きるかを明らかにした。更に、混乱や摩擦を解消するには、強力なリーダーシップを持った経営者が必要であること、および、エルピーダへ少数出向している三菱社員のように、統合した二社以外の出身で、二社の社員とは異なる経歴を持ち、二社からは一歩引いて客観的に物事を見ることができる社員を少数混在させておくことが、現場レベルでの混乱や摩擦の解消に効果があることを明らかにした。
著者
岡山 聖彦 山井 成良 ガーダ 大塚 友和
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.95-98, 2013-12-05

本稿では通信の殆どが事前に DNS による名前解決を行う点に着目し,DNS にクライアントのアドレスを通知する機構を組み込むことにより,問合せ元のクライアントに応じて動的に検査内容を変更することのできるファイアウォールを提案する.これにより,クライアントの IP アドレスに基づいて信頼できる通信と疑わしい通信を分離し,信頼できる通信についてはファイアウォールを迂回した高速通信を許可する一方で,疑わしい通信については遮断したり帯域を制限したりするなど,スループットの向上を図ることができる.
著者
佐伯 彰洋
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.63-95, 1991-05-31

論説
著者
木下 幹朗 柚木 恵太 得字 圭彦 川原 美香 大庭 潔 弘中 和憲 大西 正男
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.53-55, 2009-01-15 (Released:2009-02-28)
参考文献数
11

食餌性ナガイモの大腸腺腫発症に与える効果を他のイモ類と比較しつつ,1,2-ジメチルヒドラジン投与マウスを用いて調べるとともに,ナガイモを利用した商品モデル(ナガイモ入り青汁)の効果についても検証した.その結果,ナガイモ以外のイモ類においても上記の実験動物モデルにおいて大腸腺腫抑制効果が観察されたが,腺腫数の平均はナガイモ群が一番低かった.また,商品モデルであるナガイモ入り青汁ついても腺腫抑制効果が観察された.
著者
是永 論
出版者
一般社団法人 社会情報学会
雑誌
社会情報学 (ISSN:21872775)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.1-9, 2013

本稿では,「人々の経験」について考察することを社会情報学の課題とした上で,その課題へのアプローチとしてのエスノグラフィーの位置づけを,特にエスノメソドロジーにより特徴付けられた(informed)ものとして論述する。とりわけ,人々が「情報」という表現をともなう知識を用いる際に,そこで参照されている規範を明らかにすることに対して,エスノグラフィーがどのように貢献する可能性を持ち,さらにそのことが情報に関する経験に根ざして社会現象をとらえる視点にどのように作用するのか,について論述する。
著者
高橋 和宏
出版者
国際安全保障学会 ; 2001-
雑誌
国際安全保障 (ISSN:13467573)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.83-101, 2012-12