著者
石原 吉明 渡邊 誠一郎 田中 智 山口 智宏 三浦 昭 山本 幸生 平田 成 諸田 智克 坂谷 尚哉 北里 宏平 松本 晃治 薮田 ひかる はやぶさ2LSS データ解析検討チーム はやぶさ2LSS データ作成チーム
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.139-143, 2017

<p>「はやぶさ2」は,C 型小惑星リュウグウ(Ryugu)にランデブーし,母船からのリモートセンシング観測及び小型着陸機によるその場観測を行うとともに,最大3 回の表面物質サンプリングを行うこととなっている.サンプリング地点には,リュウグウそのものや母天体,さらには太陽系形成時の惑星集積過程と物質進化について,最大の情報を得られる場所を選定する必要があるが,選定のために必要となる情報はランデブー後取得されるリモートセンシング観測の結果を待たねばならない.そのため,限られた時間の中で小惑星の特徴を把握し,安全性と科学価値の評価(Landing Site Selection, LSS)を行う手順を確立しておくことは必須である.本稿では,はやぶさ2 プロジェクトが来年に迫ったLSS 本番に向けて実施したLSS 訓練について概説する.</p>
著者
三浦 貴大 藪 謙一郎 坂尻 正次 上田 麻理 檜山 敦 廣瀬 通孝 伊福部 達
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.283-294, 2016 (Released:2016-09-09)
参考文献数
54

Assistive instruments such as slopes and textured paving blocks are installed for helping elderly, visually and/or physically impaired people, who have any inconvenience to move outside. Though these precipitous situations of accessibility progress affect their migration pathway for their destination, up-to-date accessibility information is difficult to gain quickly because of local information disclosure. It is necessary to develop a comprehensive system which appropriately acquires and arranges scattered accessibility information and then presents the information intuitively. Thus, our final goal is to develop a social platform which can obtain and present the information depending on users' conditions and situations including users' disorders and places, and can share the information provided by users. Particularly in this paper, we analyzed the characteristics of shared information obtained by assessment and crowdsourcing for improving quality and quantity of accessibility information. Results indicated that different tendency of character counts among accessibility conditions was observed in the assessment and the crowdsourcing conditions.
著者
大泉 杏 山田 英司 三浦 亜衣子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.C0147, 2006

【目的】大腿骨頚部内側骨折に対する治療は、一般的に手術療法が選択されるのが現状である。しかし、高齢者であるため様々な合併症があり手術が不可能な場合、あるいは患者様自身や家族が手術を希望しない場合にはやむをえず保存的療法が選択される。Garden分類stage1、2に対しては骨癒合を目的とした保存療法が可能であることが報告されている。しかしstage 3、4では支配血管の損傷が伴いやすく、解剖学上、骨癒合が困難であるため、現在のところ統一されたプロトコールは確立されておらず、保存療法の経過を報告した研究は散見する程度である。そこで今回、大腿骨頚部内側骨折のGarden分類stage3、4を受傷し、保存療法を施行した5例において移動能力を中心にした成績の検討を行ったので報告する。<BR>【方法】2000年から2004年までに大腿骨頚部内側骨折Garden分類3、4を受傷し保存療法を施行した5例(男性2例、女性3例、平均年齢83±5歳)を対象とした。追跡期間3ヶ月から14ヶ月、手術が施行されなかった理由は合併症4例,手術拒否1例であった、また、受傷前歩行能力は独歩3例、T字杖歩行1例、老人車による歩行1例であり全員自立歩行が可能であった。<BR>当院に転院後、疼痛に対して温熱療法、消炎鎮痛剤による薬物療法及び介達牽引を施行した。そして可能な限り疼痛をコントロールしながら、積極的な運動療法を行った。まず、端座位から開始し、車椅子への移乗練習、可能ならば平行棒内起立練習を開始した。荷重は痛みに応じて漸増していき、平行棒内歩行、歩行器歩行、杖歩行へと進めた。筋力強化練習、他動的関節可動域練習は歩行練習と併用し積極的に行った。<BR>【結果】受傷からリハビリ開始までの期間は最短17日、最長6ヶ月、平均2.7ヶ月であった。5例中1例がGarden分類3にもかかわらず内反位で骨癒合し、残りの4例は骨折部の2次的転移により偽関節が形成された。その結果,1.5~3cmの脚長差が生じたが、補高をすることにより代償することが可能であった。疼痛もリハビリ開始当時と比べ徐々に軽減した。また5例共に受症前と比べADLの低下を生じたが、四輪型歩行器による自立歩行2例、四脚型歩行器による自立歩行1例、四点杖による監視歩行1例、片ロフストランド杖による監視歩行1例と何らかの移動能力は獲得することができた。<BR>【考察】今回の結果から保存療法は決して放置、あきらめではなく可能な限り疼痛をコントロールし,離床を促していくことが重要であり、積極的な運動療法を行なうことでGarden分類stage3、4例における保存療法でも移動動作の再獲得ができる可能性があると考えられた。<BR>
著者
三浦 詩乃 出口 敦
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.138-152, 2016 (Released:2016-05-20)
参考文献数
37
被引用文献数
5

本研究はアメリカ・ニューヨーク市交通局による施策の一つである「Plaza Program(プラザプログラム)」制度を対象とし,(1)制度化に至るまでの同市の歩行者空間に関する施策の変遷,(2)制度の運用方法及び計画された歩行者空間(プラザ)の空間的特徴について整理を行い,制度の特徴を明らかにした.さらに,(3)多様な種類の民間組織によるマネジメントの実態から,マネジメントの成果として,渋滞などの交通問題の緩和に加えて,コミュニティが抱える社会的課題への取組みや地域活動の活発化,景観の魅力向上がもたらされていることを提示した. 以上から得られた知見を総括し,プラザプログラムが短期間に普及してきた要因,従来の街路利活用のマネジメントの仕組みと比較した際の利点と課題を明らかにした.
著者
三浦,清一
出版者
土質工学会
雑誌
土と基礎
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, 2005-05-01

This paper presents physical and mechanical properties of volcanic ash soils in Hokkaido. A series of test results showed that physical property of volcanic ash soils was strongly influenced by intra-particle void and minerals of soil particles. It was also found that unique relationships between N and φ values existed on volcanic soil grounds. Liquefaction of volcanic soil grounds induced by recent big earthquakes around Hokkaido has been also introduced. According to laboratory test results, it was apparent that liquefaction resistance of pumice flow deposits (D_<rc>=70%) with non-plastic fines was significantly lower than that of dense Toyoura sand.
著者
三浦 靖
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.322-328, 1996-05-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
19
被引用文献数
1
著者
岩柳 智之 中村 文彦 田中 伸治 三浦 詩乃 有吉 亮
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.A_223-A_229, 2017

<p>2011 年 3 月11 日に発生した東北地方太平洋沖地震により、千葉県浦安市では液状化現象が発生し、交通障害や断水の被害が生じ、応急給水活動が行われた。本研究では浦安市での応急給水活動に着目し、最短経路探索を用いて水の運搬による身体的負担について評価し、また給水支援が不足した場合の備えを給水の待ち行列計算から推定した。その結果、前者について現況では全体として運搬時間 6 分以上の無理な負担が存在し、対策として耐震化した受水槽等の整備により運搬時間 10 分以上の過大な負担が大きく減少することが明らかになった。後者について 8000 人程度の断水人口を受け持つ応急給水拠点では給水車が不在となる時間や給水所開設時間内に水を受け取れない人が発生し、これを避けるには 1L/人・日の備蓄が必要であることが明らかになった。</p>
著者
板橋 拓未 高信 英明 山尾 考弘 鈴木 健司 三浦 宏文
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学研究報告 (ISSN:03685098)
巻号頁・発行日
vol.106, pp.25-29, 2009-04-30

Recent years, movement of robots are required to suit various fields and environments. Therefore, this research focused on flexible movement of the tongue. The purpose of this research is to develop tongue type multi-DOF flexible Robot. A tongue has three functions: mastication, articulation and swallowing. In particular, this research has focused on the swallowing. In this paper, we consider the proposal of a basic model, and swallowing operation, before manufacturing tongue type multi-DOF Robot. Next, basic model was made by using DADS (Dynamic Analysis and Design System), and we verified the validity of the mechanism of basic model from the swallowing operation.
著者
野村 竜也 三浦 雅展
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.439-446, 2011-03-30 (Released:2016-08-07)
参考文献数
9

本研究では,社会において「ものづくり」にどのようなイメージが付与されているかについて,成人を対象とした自由記述回答形式のオンライン調査により探索を行った.また,同時に「ものづくり」に対する意識を尺度を用いて測定し,自由記述から抽出された「ものづくり」に対するイメージとの関連について分析を行った.結果として,「ものづくり」に対するイメージカテゴリとして「専門技術」「業種・分野・組織」「商品・製品」の産業に関連するもの,「伝統」「精神・文化」の産業に直接関連しないものが抽出された.また,非産業的イメージを抱く回答者が全体の半数近く存在すること,「ものづくり」イメージカテゴリの分布が年代によって異なること,「ものづくり」に対する意識は全体として肯定的でありながら,非産業関連のイメージを抱く回答者群は産業関連のイメージを抱く回答者群と比べて,個人や生活と関連した「ものづくり」に対してより肯定的であることが示唆された.
著者
前田 将宏 三浦 昭順 宮本 昌武 加藤 剛 出江 洋介 中野 夏子 比島 恒和
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.565-571, 2010-05-01 (Released:2011-12-27)
参考文献数
24

症例は23歳の男性で,インド旅行帰国後の下痢・腹痛・嘔吐を主訴に受診,CTにて回盲部腸重積症と診断し,同日緊急手術を施行した.術中所見では回盲部腸重積症を認め,用手的に整復が可能であった.しかし,盲腸は腫大し腫瘤様に触知され,周囲の腸間膜リンパ節の腫大も認められたため悪性病変も否定できず回盲部切除術を施行した.病理組織学的診断では,パイエル板の著明な肥厚と盲腸の鬱血・浮腫性変化を認め,非特異的腸炎の診断であった.後日,便培養からカンピロバクター(Campylobacter jejuni)および赤痢菌(Shigella flexneri)が検出され,細菌性腸炎関連性腸重積症と診断した.発生機序は回盲部の解剖学的要因に加え,急激な回盲部粘膜の炎症性変化に伴う先進部形成に腸管蠕動異常亢進が契機となったと考えられた.保存的治療の報告例もあり,細菌性腸炎が腸重積症の一因となることを認識し治療にあたることが肝要である.
著者
三浦 巌 高橋 正典 青木 聡之 安芸 晋冶
出版者
日本結晶成長学会
雑誌
日本結晶成長学会誌 (ISSN:03856275)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, 2004
参考文献数
1

The usefulness of low-power P MR in the study of polymorphous and molecular dynamics was examined. The milling, high temperature and humidification effect on amino acids crystal were studied by PMR. The results of these experiments were demonstrated that the normal liquid PMR system can be used as a powerful analytical tool of the solid materials.