著者
中村 かおり 近藤 裕子 向井 留実子
出版者
日本語教育方法研究会
雑誌
日本語教育方法研究会誌 (ISSN:18813968)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.10-11, 2018 (Released:2019-02-06)
参考文献数
15
被引用文献数
1

In academic writing, citation instruction is necessary, but there has not been sufficient study on teaching it effectively. Especially in the case of indirect quotations, the tendency to summarize or explain the original text can be seen and there has been very little discussion on how to adapt a summary to an indirect quotation. On the other hand, summarization has long been carried out and researched as a part of reading and writing instruction and that knowledge has accumulated. This paper will examine whether or not the summarization taught in reading/writing is relevant for the purpose of indirect quotation instruction.
著者
千田 譲 伊東 慶一 大山 健 米山 典孝 原 一洋 中村 亮一 野田 智子 橋詰 淳 熱田 直樹 伊藤 瑞規 渡辺 宏久 安井 敬三 小竹 伴照 木田 義久 岸本 秀雄 祖父江 元
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.441-447, 2013-11-25 (Released:2013-11-25)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

要旨:【目的】回復期入院リハビリテーション(リハビリ)での脳梗塞branch atheromatous disease(BAD)の治療成績を検討した.【対象と方法】レンズ核線条体動脈領域(LSA-BAD)90 例と傍正中橋動脈領域(PPA-BAD)21 例に対し,入院時・退院時の脳卒中重症度(NIHSS),機能的自立度評価法(FIM),上肢・手指・下肢各Brunnstrom stage(BRS)を検討した.【結果】LSABAD群はPPA-BAD 群に比べ入退院時NIHSS は有意に重症であり,手指・上肢の機能改善は不良であった(p<0.05).LSA-BAD 群は入院時上肢・手指BRS の退院時3 段階以上の回復は稀だったが,両群とも退院時FIM は多くが100 点以上であった.【結論】回復期リハビリでのBAD を分類し検討することで,皮質脊髄路障害部位の違いによる運動麻痺と機能的自立度評価の回復過程を評価できた.

4 0 0 0 OA 訓蒙図彙 20巻

著者
中村惕斎 編
出版者
山形屋
巻号頁・発行日
vol.[14], 1666
著者
吉田 誠 阿部 貴晃 菊地 デイル万次郎 木下 千尋 中村 乙水
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.95, 2022 (Released:2022-04-11)
参考文献数
106

飛翔および遊泳する動物にとって、移動時のエネルギーコストを低く抑えることは重要である。移動コストは、ある地点から別地点に到達するまでに必要な運動コストと、移動中に体内の恒常性維持のため消費される代謝コストからなる。代謝コストは移動時間に比例して増加するため、運動コストと代謝コストの間には移動時間を介したトレードオフが生じる。温度環境に応じて代謝コストが変動する外温動物の場合、自身の適温範囲外に滞在できる時間は限られ、こうした制約(体内と体外における環境差)も動物の移動範囲を規定する要因となる。近年、バイオロギングやバイオメカニクス分野の発展により、野外で暮らす動物の移動コストが、動物自身の形態や移動様式により巧妙に低減されている様子がわかってきた。多くの水生動物に見られる抵抗の少ない形状や、流体中における特徴的な移動方法は、個体が移動する際に生じる抵抗を抑え、運動コストを低減する。野外で観察される様々な動物の移動パターンは、運動コストと代謝コストの和(cost of transport)を最少化するような理論的予測とよく一致する。本稿ならびに本特集で紹介してきた、エネルギーコストを指標として、動物の行動を捉え直す試みは、動物の形態や、様々な時空間スケールで繰り広げられる個体の移動様式を統一的に理解し、変わりゆく環境下に置かれる動物個体群の将来を予測する有用なアプローチとなるだろう。
著者
中村 肇
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.99-106, 2017-04-15 (Released:2017-04-15)
参考文献数
13

プラントの安全を考えるうえで,ベテラン技能者の持つ熟練技能の次世代への伝承は重要な問題である.製造業における技能伝承の問題は,団塊の世代の大量退職に伴う「2007 年問題」として注目を集めたが,ここ数年再び関心が高まっている.本稿では,まず製造業における技能伝承の2007 年以降の状況と現時点での問題状況を概観したあと,企業が技能伝承を戦略的に進めていくための方法論である「技能伝承戦略のフロー」を紹介する.そのうえで,安全の観点から捉えた技能伝承の問題について「プラントを安定安全に運転するための技能の伝承」「非定常作業及び異常時・緊急時に対応するための技能の伝承」「プラントに働く技能者の安全のための技能伝承」に分けて議論し,最後に将来に向けてAI 活用時代の技能伝承について展望する.
著者
本田 佳代子 阿久澤 さゆり 澤山 茂 中村 重正 川端 晶子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.226-231, 1997-08-20
被引用文献数
1

凍みいも2種を山梨県鳴沢村より,ブランコ,ニグロをボリビアより入手した。一般成分と糊化特性を検討し以下の結果を得た。1. 一般成分は,澱粉含量は56%であった。窒素含量も少なく生じゃがいもに比べて成分の変化がみられた。総食物繊維量は,生じゃがいもに比べて顕著に増加しており,中でもリグニンの含量が高かった。2. 示差走査熱量分析では,糊化開始温度が生じゃがいもに比べて凍みいもはわずかであるが高温側であった。また,ブランコ,ニグロでは低温側にあった。3. 澱粉の水可溶性区分の分子量を比較したところ,凍みいもとブランコ,ニグロは高分子側にピークがみられた。また,ヨウ素呈色反応によりFr I, II, III に分けたところ,生じゃがいもではFr III までみられたが,凍みいもではFr II までしか測定されず,凍結乾燥による組織成分の変化が示唆された。
著者
中村 洋之
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.046-053, 2015 (Released:2015-03-15)
参考文献数
12

To be responsible stewards of our world, the industrial sphere is required to engage in environmental conservation, especially when it comes to climate change. This is true for all businesses, including those that produce digital and physical books: electronic-books (e-books) and paper-books (p-books) , respectively. Japan's printing related companies are developing Product Category Rules (PCRs) and participating in ISO international standardization for the carbon footprint of products (CFP) regarding e-book and p-book production. In this report, I will introduce the activities the printing industry in Japan is engaging in to monitor and control environmental impact. Because printing is utilized for many products, the printing industry needed to establish a PCR for calculating CFP. The "Publishing & Commercial Printing (work in process) " PCR was established in 2009 and later revised in 2014 in order to reduce collecting data for calculation due to the spread of CFP. A PCR for e-media, including e-books, was established in 2013. The ISO international standard for CFP of print media products, including p-books, was published in 2013; a similar standard for e-media is under development. Comparing the life cycle assessment (LCA) results of e-books and p-books showed the hot spots for each value chain.
著者
中村 浩二
出版者
The Society of Exploration Geophysicists of Japan
雑誌
物理探査 (ISSN:09127984)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.367-374, 2007

緊急地震速報は,震源の近くの観測点のデータを用いて,震源とマグニチュードを高速で決定し,強震動の分布を推定し,その情報を利用者へ即座に伝える。震源からある程度はなれたところにいる人には,強い揺れが来る前にある程度の時間的余裕(数秒から数十秒)をもって警報することが可能である。震源の即時決定のためには,利用できる観測点の数によってB-Δ法,テリトリー法(1~2点),グリッドサーチ法(3~5点)などの方法を使う一方で,防災科学研究所が開発した着未着法も活用している。地震のマグニチュードは,P波段階でマグニチュードが推定できるようにP波マグニチュードの式を使い,時間とともに全ての波を使ったマグニチュードの式に切り替える方式になっている。各地の最大震度の推定には,震源とマグニチュードから基準基盤の最大速度振幅を求める経験式を使い,それから,地表面の最大速度振幅と最大震度を推定する経験式を使用する。<br> 緊急地震速報の一部の地域で試験的な運用が始まった平成16年2月25日から平成19年4月30日までに,1449例の緊急地震速報が提供された。このうち,雷や人工ノイズなどによる誤報は29例あったが,2観測点以上を使った緊急地震速報では誤報はなかった。緊急地震速報で最大予測震度5弱以上を報じた地震(28例)について,最大震度5弱以上を観測したものが15例,その他の9例については最大震度4 ,4例については最大震度3を観測している。<br>
著者
中村 俊之 岩本 武範 宇野 伸宏
出版者
一般社団法人 グローバルビジネス学会
雑誌
グローバルビジネスジャーナル
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.32-36, 2017

2017年(平成29年)2月24日より実施されたプレミアムフライデーは,毎月末の金曜日に普段よりもプレミアムな生活を推奨する個人消費喚起キャンペーンである.本研究では,プラミアムフライデー実施により,公共交通の利用に影響を与えているのかについて,その可能性を分析する.静岡市を対象に交通系ICカードデータを利用して公共交通のマクロな利用割合を静岡市全域のバス停留所,ならびにプラミアムフライデーの大々的にイベントが実施され,職員にもその働き方を推奨していた行政のバス停留所を対象として分析を行った. 分析の結果,全域,イベント実施したバス停において,プレミアムフライデー実施による積極的な公共交通利用を現状では影響を与える結果は確認できなかった.この結果は,現状でのプレミアムフライデー参加者数を考慮した場合に,概ね妥当な結果であり,今後の定着にむけて,PRの方法や実施内容・方法の再検討が求められる.
著者
松田 時彦 由井 将雄 松島 義章 今永 勇 平田 大二 東郷 正美 鹿島 薫 松原 彰子 中井 信之 中村 俊夫 松岡 数充
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 = Bulletin of the Earthquake Research Institute, University of Tokyo (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.145-182, 1988-11-11

伊勢原断層の両側で試錐調査を行い,試料中の火山灰,14C年代,貝・有孔虫・珪藻・渦鞭毛藻などを調査した.調査地域は,約6000年前頃,内湾性の海域から低湿な陸域に変わった.その海成層の上限の高さ(当時の海抜0m)は,現在標高およそO~-2mにあるが,断層の東側の方が1.6±0.6m高い.この高度差は伊勢原断層の変位によると考えられる.この変位が生じた年代は,地層の厚さの比較から,延暦・貞観年間のテフラ層堆積以後で,宝永スコリア堆積以前である.この""伊勢原地震""の規模は,その変位量などから考えて,M7.0~7.5程度である.また,約6000年前の海成層の上下変位量と約1100年前までのテフラ層の標高差との間に有意の差がないことから,伊勢原地震の再来間隔は約5000年以上である.このような伊勢原地震に最もよく適合する歴史地震は,元慶2年(878年)の相模・武蔵の地震(理科年表M7.4)である.
著者
中村 作太郎
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木研究 (ISSN:18847218)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.93-99, 1955-07-25 (Released:2011-02-23)
参考文献数
7

本文は, 竹筋の研究を基とし, 竹筋ンクリートの理論について論じたものである。